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防災インタビューVol.214

災害が起きる前にできること

放送月:2023年6月
公開月:2023年9月

奥村 奈津美 氏

防災アナウンサー・環境省アンバサダー

FMサルースで放送された音源をお聞きいただけます。

パーソナル防災サービス「PASOBO」

2023年3月に新しい防災サービス「PASOBO」をリリースしました。SNS等で防災について発信している中で、防災を何から始めたらいいのか分からない、どの位、何を備えたらいいのか分からないという質問をいただくことがあり、そのようなものがパッと分かるようなサービスがあったらいいなと思い、防災ベンチャーの株式会社KOKUA(コクア)と一緒にこのサービスをリリースしました。私は監修という形で携わらせていただいています。どのようなサービスかというと、家族構成や住所を入力するだけで自分の環境に合った災害リスクが分かるという診断サービスです。どんなリスクがあり、どんな備えが必要で、家族にとって具体的にはどのようなものを備えたらいいのかということが1分程度で分かる無料サービスです。アプリではなく、WEBサービスなので、インターネットで「PASOBO(パソボ)」と検索していただければサイトにたどり着くことができます。とても簡単で分かりやすいので、ぜひ検索してみてください。

診断結果には、住んでいる場所の地盤の揺れやすさや、雨が降った時にどのぐらい浸水するか、津波の危険性があるか、土砂災害の危険性があるか等が一目で分かるように表示されます。また、避難のタイミングや、どんな備えをしたらいいのかが分かるようになっています。さらに、このサイトでは、私を含め防災の専門家の方がおすすめする防災グッズを一覧にし、必要な量も含めて掲載され、そのまま購入できる仕組みになっています。

パーソナライズされた防災対策を目指す

防災をする上での難しさというのをこの12年で感じています。1番の難しさは1人1人によって必要な備えが全く違うということです。ご家族の構成はもちろん、どんな地域に住んでいるかによっても、避難のタイミングも違えば、備える方法も変わってきます。そういった中で、全体に向けて発信するのがすごく難しいと感じました。「逃げてください」と案内しても、家に留まっていた方が安全な家もありますし、逆に絶対に避難しないと命が守れないようなエリアに住んでいる方もいます。ピンポイントでその方にとって必要な備えを伝えたいと思っていますが、難しいところもありました。防災サービス「PASOBO」は、防災科研や国交省などが使っているデータを基に位置情報などを反映させて診断しているので、自分でハザードマップが見られないという方も、住所を入力していただいて、お住まいの場所にピンを立てていただければ、そのエリアで災害が起きた時にどうなるのかが「見える化」されます。今まで難しかった防災のハードルを、この防災サービスによってクリアできたらいいなと思い、防災ベンチャーの株式会社KOKUA(コクア)と一緒に取り組んでいるところです。

※今回のインタビュー記事は、「FM salus」が過去に放送した「サロン・ド・防災」の内容を、一部改定して掲載しています。

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