春が待ち遠しい!~世田谷の花栽培農家で寄せ植えづくり~

2月17日、世田谷区内にある花栽培農家「はないち農家」(世田谷区上祖師谷4-19)のビニールハウス内で、土に親しみながら寄せ植えの楽しさを味わう「ふれあい農園事業 花の寄せ植えづくり講習会」が開催されました。
この催しは、世田谷区民に花や新鮮な野菜を提供するだけでなく、災害時の避難場所として、また、地域に潤いをもたらす景観としての役割を持つ「都市農地」に親しんでもらい、世田谷産農産物を広く知ってもらおうと、毎年、世田谷区と区内農家などが協力して行っている「ふれあい農園事業」の一つです。
ふれあい農園事業は1年を通じて様々な催しが実施され、春の「たけのこ掘り」や夏の「親子で野菜収穫」、秋の「りんごもぎとり」など、どれも世田谷区内で気軽に収穫などの体験ができると人気のものばかりです。

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この日行われた「花の寄せ植えづくり講習会」は、世田谷花卉園芸組合の協力のもと、毎年1月と2月に区内の花栽培農家で開催されており、プロの技術を学ぶだけでなく、花栽培の疑問をその場で解消できるため、初心者から園芸愛好家まで人気のイベントとなっています。
講師である「はないち農園」の吉岡誠市さんは、「水やりは土が乾いたらたっぷりあげることが原則です。鉢を置く場所にもよりますが、毎日水やりをすると根が常に濡れてしまって根腐れを起こしてしまいます。根にも空気は必要です。」「花殻はもとから取ると花が元気に咲きますよ。」など、自宅での花の管理の仕方を、ポイントごとに実演を交え、時には参加者の寄せ植えを手直ししながら丁寧に解説していました。
参加者は吉岡さんのアドバイスを受けながら、5月頃まで綺麗に花を咲かせる色鮮やかなパンジーやビオラのほか、ストック、ノースポール、なでしこなどの春の花苗を丁寧に土に植え、色とりどりの寄せ植えを完成させました。

この講習会に参加して2回目という女性は、「農家さんによって花の種類が違うので楽しいです。講師の吉岡さんにもためになることをたくさん教えていただきました。家にある鉢植えとは違うものにしたかったので、今回の寄せ植えは大人っぽいイメージにしてみました。」と笑顔で語っていました。