■発表会のステージの様子
めぐろパーシモンホール小ホールで、「子どものためのワークショップ2017 ダンスワークショップ発表会」が7月28日に行われました。
公募で集まった小学4年生から中学3年生までのメンバー29名が練習の成果を発表しました。
このワークショップは、「コンドルズ( NHK「サラリーマンNEO」、「からだであそぼ」でお馴染みの、世界で活躍するダンスカンパニー)」を主宰する近藤良平さんとメンバーのスズキ拓朗さんを講師に迎え、ダンスの枠にとどまらない表現方法や子どもたちの内に眠る可能性を引き出すことを目的としたダンスのワークショップ。
7月25日から27日に発表会に向けたワークショップ(練習)が行われ、学校や年齢もバラバラの子ども達が一から上演作品を作り上げていきました。
練習開始時には緊張のせいか言葉数も少なく、動きもぎこちなかった子ども達たちも、コミュニケーションを軸にした体操やダンスによってあっという間に打ち解けた様子でした。
■練習の様子(写真左から講師の近藤さん、スズキさん)
■練習の様子
今回の発表会の上演作品は「夏のおろか者」。本番直前まで、踊ることや人前で体を使って表現を行うことを恥ずかしがっていた子ども達も、発表会ではいままでにないほどの自信をもってパフォーマンスを行っていました。
上演作品が披露されたほかには「アドリブ日本昔話」も行われ、講師の近藤さんがピアノ伴奏と共に思いつきで日本昔話を語り、それに合わせて子ども達による即興のパフォーマンスが披露されました。
■発表の様子
おじいさん、おばあさん、犬、ツル、サメ、セミのほか、暑さ、畑、波なども身体を使って表現。次々と進んでいくお話に、事前に打ち合わせを行っていないにも関わらず、子ども達は他の子どもの役割を言葉なく認識し、それぞれが物語に必要な役割を自身で判断して受け持ち、見事に物語を作り上げていました。
講師の近藤氏は練習の中で「今回は本番に向けてタイトな時間の中で集中してワークショップを行うので、そういった経験を今後に役立ててもらえればと思う。また、子ども達はクラス単位で来ているわけではないので、本番に向けて一緒に一つの事をやるというのが難しい。そういった関係性もダンスやパフォーマンスを通して、一緒に楽しみながら作り上げていきたい。」と語ってくれました。
また、ワークショップに参加した子どもは「最初は知らない子が多くて、仲良くなれるか分からなかったけど、一緒に踊っているうちにだんだん気にならなくなって、最後はとても仲良くなれました。講師の近藤良平さんに教わる振り付けは、独特だったり難しかったり、普通の子がやるには恥ずかしいものもあったのですが、アドバイスや指示がどんどんくるので、そんな恥ずかしさを踊りで楽しみながら忘れさせてくれて、緊張することも、楽しく克服していくということを学びました。」と笑顔で語ってくれました。