災害対応力向上を目指して~世田谷区災害対策本部運営訓練等を実施~

世田谷区で、8月30日、大規模地震発生時における区災害対策本部の対応力向上と震災時初動期職員行動マニュアルの検証をテーマとした防災訓練が実施されました。

今回の訓練は、勤務時間外に区内で最大震度6強の地震が観測されたと想定され、
・本部長(区長)、副本部長(両副区長、教育長)、本部員(災対各部長)による本部長室会議においての会議の進め方や決定する事項を確認するための「本部長室会議運営模擬訓練」
・防災関係機関や災対各部との連携を強化していくための「関係機関との連携訓練」
・災対各部の業務の流れと課題を部内職員で把握、共有するための「震災時初動期職員行動マニュアル検証訓練」
以上について、400人の職員が参加し行われました。

「本部長室会議運営模擬訓練」では、本部長、副本部長、災対各部長が出席し、シナリオによる進行を基本に、地域本部(支所)からの通信も交えながら、会議の進め方の確認等が行われました。

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特に勤務時間外に発生した災害について、発災後1時間半以内の開催を目指す第1回本部長室会議では、震度6レベルにおける当初の活動方針を確認することに重点が置かれるなど、会議の目的が共有されました。

「防災関係機関との連携訓練」では、防災関係機関(区内4警察署、3消防署、自衛隊、ライフライン事業者等)と共に、訓練想定を事前に明かさない形での、実災害発生時に近い形式の実動訓練が行われました。参加者は続々と寄せられる被害情報を関係者に共有し、対応方針を検討するなどの訓練が行われました。

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「震災時初動期職員行動マニュアル検証訓練」では、昨年度修正した「震災時初動期職員行動マニュアル」に基づく発災~72時間の業務の検証と残された課題の検討等を目的に行われました。訓練では職員が災対各部ごとの会場に分かれ、発災後の時間区切りごとに行う業務内容について部内の各班が報告する形式でマニュアルの手順を確認する作業が行われました。

また、検討テーマとして、第1・2回本部長室会議に向けた災対各部における情報収集項目の検証や、勤務時間内に発災した場合の施設利用者等への安全確保対応の検証等にも取り組みました。

これまで検討されてきた内容の疑問点や課題点の確認が行われ、課題整理も行われました。いつ起こるかわからない災害に対し、区としての対応力を高めるため、参加した職員は真剣に取り組んでいました。区では、この訓練の結果を踏まえた、既存のマニュアルに更なる充実を図る予定だということです。