- 導入事例
- Connected Space Share(コネクティッドスペースシェア)
「LINEだけで完結するCSSだから実現できた」〝お客様に自走してもらう〟
コワーキングスペース『chillwork,』の無人経営戦略とは
![チルワーク合同会社代表坂本様写真](./common/img/case/Case1_img01.png)
チルワーク合同会社が運営する埼玉県戸田市にあるコワーキングスペース「chillwork,」は、ほぼ無人での運営モデルを採用した革新的なコワーキングスペースです。
Connected Space Share(CSS)技術を駆使し、LINEだけで予約から決済までのプロセスをユーザー自身が完結できる独自の「自動販売機型」無人運営モデルを実現しました。
代表・坂本知也氏の深いITと自動化への理解に基づき、新しい働き方の可能性を広げた「chillwork,」がどうやって生まれたのか。
東京一極集中の問題に挑み、地域活性化への貢献と誰もが快適に働ける環境の提供を目指す坂本氏に、お話を聞きました。
![チルワーク合同会社代表坂本様写真](./common/img/case/Case1_img02.png)
坂本 知也さん
チルワーク合同会社代表
技術と地域貢献を融合させた新しい形のコワーキングスペース「chillwork,」の運営やITコンサルタント業をこなす一方で、IT企業での執行役員・マーケ部長を務める。ITと自動化に対する深い理解と情熱を持ち、より良い働き方と地域活性化を推進している。
01.導入経緯
コワーキングスペース「chillwork,」を始められた理由を教えてください。
- 坂本さん:
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以前から東京一極集中に問題意識を感じていました。どうも人々の中に「いいものは東京に集まっている」という固定概念があるのではないか、地方でも快適に集中して働ける場所があれば場所に縛られずに仕事をする人が増えるのではないかと思っていたのです。
市場調査をした結果、戸田市の就業者の30〜40%(2〜3万人)が東京で働いていることを知り、戸田にテレワークの需要が高いのではと考えて都心から少し離れた、戸田公園駅にコワーキングスペースを設立することにしました。
私自身も快適なテレワーク環境を求めていたため、自分が納得できる空間を作りたいという思いも強かったのです。同時に、システム面ではIT分野での経験を生かし、ほぼ無人で運営可能な自動化されたコワーキングスペースを実現したいと考えました。このような経緯から、地域貢献と自分のニーズを満たすコワーキングスペース「chillwork,」が生まれました。
「chillwork,」を始められるにあたり、問題や課題などはありましたか?
- 坂本さん:
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私が理想とするコワーキングスペースは、一般的なオフィスのような空間と、遊びながら働くワーケーションの中間のような、リラックスしつつも集中して仕事ができる空間です。
理想のコワーキングスペースを作るために、物件探しの段階からたくさんの苦労がありました。実際に今の場所を見つけるまでかなりの時間がかかり、見つけた時は即決しましたね。
物件が見つかった後も、「個室は集中できる空間にしたいけど、堅苦しさは出したくない」「開放的な雰囲気を出すためにすりガラスを導入しよう」など試行錯誤の連続でした。
![コワーキングスペース写真](./common/img/case/Case1_img03.png)
02.導入の決め手
Connected Space Share(CSS)を知った経緯を教えてください。
- 坂本さん:
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コワーキングスペースを無人で運営するための予約・鍵管理のサービスを探していた中で、CSSを見つけました。
それまでも様々なサービスを検討していたのですが、条件にマッチするものが見つからず、「世の中にないなら、自分でシステムを開発するしかないか」と考えていたタイミングで出会えました。
比較検討された他社サービスがありましたら教えてください。
- 坂本さん:
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「KEYVOX」、「無人ロック」、「スマート会議室」、「RESERVA+RemoteLOCK」などの類似サービスと比較検討しました。
比較検討した結果、CSSに決められた理由・ポイントはなんでしたか?
- 坂本さん:
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手軽さと価格がCSSを選んだ決め手です。ユーザーに手軽にドロップインしてもらえることを何より優先して考えていたので、LINEで完結できるCSSのサービスは魅力的でした。
他のサービスでは専用アプリをダウンロードする必要があったり、複数のデバイスと連携しなければならなかったりした中、シンプルにLINEだけで完結できるサービスを提供していたのはCSSだけでした。
価格も安かったですし、利用回数に関係なく料金が固定なところもわかりやすいと思いました。
![コワーキングスペース写真](./common/img/case/Case1_img04.png)
03.導入効果
CSSの利用によって、どういった効果や結果を期待されていましたか?
- 坂本さん:
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無人形態のコワーキングスペースでは、お客さんが自走できるシステムが不可欠です。お客様が迷わず、予約〜決済〜利用時の鍵操作までできることを期待していました。
LINEを使ったわかりやすいインターフェイスで、問い合わせ不要の状態が理想的で、CSSでそれを実現したいと考えていました。
CSS導入時のエピソードがありましたら教えてください。
- 坂本さん:
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実は「chillwork,」がCSSの利用者第一号でした。
当時のCSSは、ユーザービリティなど問題点が多々あり、決済額が10倍になるようなエラーが出たりもし、最初の頃は苦労したこともありました。
ですが、こちらから改善の要望をイッツコムの担当者さんに伝えると、重要度や優先度が高いものから随時改善していただいた結果、お客様からの問い合わせは劇的に減りました。今では、お客様の自走率もかなり上がっています。
利用されたお客様の反応や反響などはどうでしたか。
- 坂本さん:
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ITリテラシーが高い人は、ホームページの説明文を読むだけで「chillwork,」のシステムを理解して使いこなしてくれているようで、高評価をいただいています。Xで「すごい」とシステムを褒めてくださっている方もいました。
一方、ITリテラシーが低いタイプの人には、まだわかりにくさを感じさせてしまうことが多いという印象です。
そういった方のためには、問い合わせ用のLINEアカウントを作ってそこで質問してもらうといった対策をしています。
CSSにして良かった点を教えてください。
- 坂本さん:
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やはりLINEだけで完結できるところが一番の魅力です。みんなが使っているLINEだけで予約も解錠もできるのは、お客さんにとってかなり使い勝手がいいと思います。
CSSにより、お客様が自走してくれるほぼ無人形態のコワーキングスペースが実現できています。
他にも、「chillwork,」ではCSSの照明デバイスも使っています。予約した枠が終わると個室の電気が自動的に暗くなるライトなのですが、これを導入したことで、お客様は自分の予約時間が終わったら自然と退室していただけるようになりました。私もプロダクトオーナーでIT分野に詳しいこともあり、要望もたくさん出してしまうのですが、いつも担当の方はしっかり聞いてくれますし、話しやすいところもいいですね。不満点があっても、改善してくれる姿勢がありがたいです。
![コワーキングスペース写真](./common/img/case/Case1_img05.png)
04.今後の展望
今後のコワーキングスペース運営業務の展望を教えてください。
- 坂本さん:
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まずは現店舗の拡大です。今の「chillwork,」には個室しかありませんが、今後はフリーアドレススペースを作るなどして、もっと拡大して行きたいですね。
都心一極集中の社会問題解決に取り組みたいという理念があるので、ゆくゆくは東京近郊の埼玉・千葉・神奈川などの都心から少し離れたあたりで多店舗展開やFC(フランチャイズ)も考えています。
CSSを使えばコワーキングスペース以外の事業、例えば個室ジムやシミュレーションゴルフのような事業も無人形態で運営できるので、そういった構想なども頭の隅っこにはありますね。
今後のCSSに期待することなどがあれば教えてください。
![チルワーク合同会社代表坂本様写真](./common/img/case/Case1_img06.png)
- 坂本さん:
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現時点で一番追加してほしい機能は、月額会員機能です。
今のCSSの機能では、時間貸しのドロップイン型でしかサービスを提供できませんが、月額制の機能があればフリーアドレス制使い放題のプランなどの提供もできるようになり、お客様にも喜んでいただけると思っています。
他にも細かい要望はありますが、常に現状に満足せず、CSSと一緒に、より良い機能にしていくことを目指していけたらと考えています。