Web会議にはGoogle MeetとZoomのどちらが適切?無料版と有料版の比較も
目次
リモートワークが浸透してきた昨今では、Web会議システムを導入して社内ミーティングや商談、面接などを行う企業も増えています。Web会議には、交通費や会場費などのコストが抑えられたり、離れた場所にいる従業員や取引先と簡単にコミュニケーションがとれたりするなど、さまざまなメリットがあります。
現代の働き方にマッチするということもあり、Web会議システムの導入を検討している企業担当の方も多いでしょう。そこでこの記事では、Web会議システムの中でも知名度の高い「Google Meet」と「Zoom」をピックアップし、サービス内容や使い勝手について解説します。
どちらもインターネット環境であれば利用できるWeb会議システムです。それぞれの特徴を押さえ自社のニーズにマッチした適切なシステムを使うことで、快適・便利な環境でWeb会議を実施できるでしょう。
Google MeetとZoomは無料でも利用できるWeb会議システム
Google MeetとZoomは、どちらも無料で利用できるWeb会議システムです。有料版を契約すればより便利に利用できますが、初めて利用する場合、どのような機能があるのか、従業員が使いこなせるのかなどの使い勝手を知るために無料版で試してみるのもおすすめです。
まずは、Google MeetとZoomの特徴や違いについて解説します。どちらも比較的直感的な操作が可能で、導入しやすい点が特徴です。
Web会議ツールの中で代表的な2つのサービス
Google MeetとZoomはいずれも有名なWeb会議システムで、多くのユーザーが使用しています。Google MeetはGoogleが提供するオンライン会議システムで、ZoomはWeb会議システムの代表ともいえる存在です。
Google MeetとZoomではミーティングに参加する方法や、ミーティングに参加できる人数をはじめとした細かい機能に差があります。それぞれの特徴や機能をきちんと比較した上で、どちらを導入するか決定しましょう。また、必要に応じて2つのツールを併用することも可能です。
Google MeetとZoomの無料版機能を比較
Google MeetおよびZoomの無料版で利用できる機能をまとめたものが以下の表です。
システム | Google Meet | Zoom |
---|---|---|
対応OS | ・Windows ・macOS ・Linux ・Chrome OS ・Android ・iOS ・PadOS | ・Windows ・macOS ・Linux ・Chrome OS ・Android ・iOS ・PadOS |
ブラウザでの利用 | 可能 ※機能制限なし | 可能 ※機能制限あり |
専用アプリ | 有 | 有 |
最大同時接続デバイス数 | 100 | 100 |
時間制限 | 60分 ※参加者2名の場合は24時間まで、3人以上は60分まで | 40分 ※人数に関わらず40分 |
その他特徴的な機能 | ・チャット ・バーチャル背景 ・挙手 ・画面共有 ・ホワイトボード ・ファイル共有 | ・チャット ・バーチャル背景 ・挙手 ・画面共有 ・ホワイトボード ・ファイル共有 ・リアクション ・ローカル環境への録画 ・ブレイクアウトルーム ・ビジネスチャット |
ミーティングに関係する基本的な機能に大きな差はありません。無料版を利用する場合、Google Meetはミーティング時間がやや長いこと、Zoomはローカル環境への録画が可能なこと、ミーティングの参加者を小さなグループに分けられるブレイクアウトルーム機能のある点が大きなアドバンテージと言えるでしょう。
【Web会議】Google MeetとZoom無料版の使い勝手を比較
続いて、Google MeetとZoomの使い勝手について見ていきましょう。ここでは、無料版を使用するケースを前提に解説します。
Google Meetは従来、Googleのビジネスのニーズに合わせたグループウエア「G Suite」のサービスとして提供していましたが、コロナ禍をきっかけにGoogleアカウントを持っているユーザーなら誰でも無料で利用できるサービスへと変更されました。
Zoomもコロナ禍をきっかけに注目されたサービスで、その使い勝手のよさからビジネス用途だけでなく、プライベートのコミュニケーションツールとしても利用されています。
Google Meetの特徴
無料版のWeb会議システムとして、Google Meetを利用するメリットには以下のようなものがあります。
・連続ミーティング時間が長い(2デバイスまでは無制限、3デバイス以上は60分)
・Webブラウザで全ての機能を使用できる
・Googleアカウントでサービスを利用できる
Zoomでは、主催者が無料版を使用していると接続しているデバイス数に関わらずミーティング時間が40分に制限されます。Google Meetのほうが長時間接続できる点は利便性が高いと言えるでしょう。
また、PCで利用する際にも全ての機能をブラウザで使用できます。ただし、スマホやタブレットでミーティングに参加するときは専用のアプリを事前にインストールしておく必要があります。
Zoomの特徴
ZoomはWeb会議システムとして認知度が高いこともあり、利用者の多い点が特徴です。そのため操作についても認知されていることが多く、スムーズにWeb会議を始められる点もポイントでしょう。その他に挙げられる無料版Zoomを利用するメリットは以下の通りです。
・参加者はアカウントなしでミーティングに参加できる
・専用アプリが使いやすい
・ミーティングに役立つ機能が豊富
・ビジネスチャット機能が使える
Zoomを使用する場合、ミーティングを開催するユーザーはアカウントが必要ですが、参加者はアカウントを取得していなくても参加できるため、URLをクリックするだけで容易にWeb会議が始められます。専用アプリも使いやすく、社外のユーザーとミーティングする際にもスムーズに行える点は、Zoomが爆発的に浸透した強みとも言えるでしょう。
ミーティングはブラウザからでも参加できますが、機能は制限されます。専用アプリはインストールが必要ですが、多彩な機能を利用したい場合はアプリ利用がおすすめです。なお、Google Meetと同様にスマホやタブレットからミーティングに参加するときは専用アプリが必須です。
また、ビジネスチャット機能「Zoom Chat」も無料で利用できる点もビジネスにおいて有効と言えるでしょう。この機能はミーティング中以外にも使うことができ、メールに変わるテキストコミュニケーションとして手軽にやり取りができたり、グループチャットで意見交換などが出来たり、社内外のコミュニケーションが活発化します。
【Web会議】ビジネスにはGoogle MeetとZoomの有料版を利用しよう
Google MeetやZoomは無料版でも利用できますが、ビジネスに利用する場合はWeb会議を利用できる時間を考えて有料版を導入するのがおすすめです。Web会議システムは、今や会議だけではなく研修やイベント配信、オンライン商談など幅広く利用されています。そのため、どちらのサービスを利用するにせよ時間制限があっては、幅広く活用できるとは言えません。
ビジネスをより効率的に進めるためにも有料版を利用すべきでしょう。また、有料版に搭載されている機能を知ることで、導入の検討材料にもなります。ここからは、Google MeetとZoomの有料版について詳しく見ていきましょう。
有料版の機能を比較
システム | Google Meet | Zoom |
---|---|---|
月額料金(税抜) | 680~2,040円 | 3,000~4,500円 |
最大参加者数 | 100~500人 | 100~1,000人 |
制限時間 | 24時間 | 30時間 |
有料版の代表的な機能 | ・ノイズキャンセリング ・録画と録画データの保存 ・ブレイクアウトルーム ・アンケート ・出欠確認 | ・クラウド録画 ・共同ホスト ・投票 ・ストリーミング ・API連携 ・オプションでのウェビナー利用 |
Google MeetとZoomの有料版の比較は上記の通りです。制限時間が24~30時間と長くなり、長時間のミーティングで再接続する必要がなくなるのは大きなメリットです。
Google Meetは参加者を複数のグループに分けるブレイクアウトルームやアンケート機能、ZoomではFacebookライブやYouTubeライブなどにライブストリーム配信できたり、投票機能が搭載されていたりする点が特徴です。
どちらを利用するか迷ったときは
Google MeetとZoomは細かい機能に違いがあります。どちらのサービスを導入するか迷った際は、自社のニーズを把握してマッチしたほうを選ぶことが大切です。
シンプルにWeb会議を開催し、複雑な機能を求めないのであればGoogle Meetを使用するとよいでしょう。ただし、Google Meetを使用する場合は、主催者・参加者双方がGoogleアカウントを取得する必要があります。Web会議の参加者全員がGoogleアカウントを取得する点は、開催のしやすさ、参加のしやすさなどにも影響するポイントとなるので、懸念点とも言えます。なお、Google Meetでは主催者が有料ライセンスを契約している場合は、参加者はアカウントなしでの参加可能です。
多くの便利機能を求める場合は、細かい機能が充実しているZoomがおすすめです。特に、Web会議だけでなくウェビナーやオンラインイベントとしての用途を考えている場合にはZoom導入がおすすめです。
【Web会議】ビジネスで使いこなすならZoomがおすすめ
Google MeetとZoomはどちらも便利なWeb会議システムですが、さまざまな業務で使うこなす場合にはZoomがおすすめです。また、Zoomは圧倒的なシャア率の高さや、通信の安定性などの強みも兼ね備えています。ここからは、Web会議システムにZoomを選ぶ理由について確認していきましょう。
ウェビナー開催に対応できる
Zoomは有料版への登録により、オプションでZoomビデオウェビナー機能が利用できます。ウェビナーとは、ウェブ(Web)とセミナー(Seminar)を組み合わせた造語で、オンラインセミナーとも呼ばれます。
オンライン上Web会議とウェビナーは似たような機能を提供しますが、ウェビナーは主催者と指定されたパネリストのみがビデオやオーディオ、画面を共有できます。そのため、ウェビナーは参加者の多いイベントや講演会、研修や新商品の説明会など場面で活躍するでしょう。最大参加人数はライセンスによって異なりますが、500人から5万人で、参加者がウェビナー中に質問をし、主催者やパネリストが質問に答えられるQ &A機能も搭載されています。
関連記事:『Zoomウェビナーとは?使い方や参加方法、メリットや活用シーンを解説』
ミーティングに便利な機能が豊富にそろう
Zoomはミーティングを便利・快適に進める機能が多彩に搭載されています。有料版で特に役立つ機能の一例は以下の通りです。
・クラウド録画:無料版ではローカルに保存される録画データがクラウド上で管理可能になる
・共同ホスト: 主催者以外にホストとしての権限を付与する
・スポットライト: 発言者や講演者を固定表示して注目させる
・ホワイトボード: 参加者が自由に文字やイラストを書き込める
・投票:用意した質問を選択式で解答を集められ、集計結果もその場で参加者に共有できる
・API連携:Slackなどのツールと連携できる
これらの機能を活用することで、より効率的にミーティングを進められます。必要に応じて活用するとよいでしょう。
有料版Zoomのスムーズな導入ならイッツコムにお任せ!
インターネット環境があれば、場所を選ばずビジュアルコミュニケーションが取れるWeb会議システムは現代のビジネスには欠かせません。イッツコムでは、Web会議の参加者にライセンスがなくても参加可能なZoomの新規導入をサポートしています。Web会議システムの導入をご検討の際は、ぜひイッツコムまでお気軽にご相談ください。
また、イッツコムではZoomとセットで利用できる便利なビジネスツールも取り扱っています。企業が抱える課題をヒアリングし、状況に応じた適切なご提案もいたしますので、ビジネスのIT化を図る際にお役立てください。
さまざまなライセンスがそろう
イッツコムが提供するZoomライセンスには、全てのプランに日本語サポート窓口が含まれています。
無料 | プロ | ビジネス | エンタープライズ | |
1ライセンス(月額/税抜) | 0円 | 3,000円 | 4,000円 | 4,500円 |
最低契約ライセンス数 | 1~9 | 10~49 | 50~ | |
ミーティング可能時間 | 40分まで | 30時間まで | 30時間まで | 30時間まで |
100人以上の接続 | 標準100人 | 標準100人 1000人まで オプション拡張可 | 標準300人 1000人まで オプション拡張可 | 標準500人 1000人まで オプション拡張可 |
録画 | PCに録画可能 | PC/クラウドに録画可能・クラウドはライセンス数1GB | PC/クラウドに録画可能・クラウドはライセンス数1GB | PC/クラウドに録画可能・クラウドはライセンス数1GB |
ウェビナー | 追加不可 | オプション追加可能 | オプション追加可能 | 標準付帯 |
また、一般的なミーティングに使用するライセンスに加え、特別な用途に用いる以下のライセンスを提供しています。なお、掲載している料金(税抜)は2022年9月時点のものです。
・Zoom Rooms(9,000円/月): ミーティングルーム内に専用のデバイスを設置し、ルーム単位でWeb会議に参加するためのライセンス
・Zoom ビデオウェビナー(個別お見積り): 最大10,000デバイスが接続できる大規模なセミナーや研修、講演会用のライセンス
通常のライセンスに加えて上記のライセンスを契約することで、さまざまなニーズに対応し、大幅な業務効率化を図れるでしょう。
1カ月無料トライアルを実施
有料ライセンスの使い勝手を確かめてから本格導入するか検討したい方は、1カ月無料トライアルをご利用ください。
Google Meetをはじめとした別のツールと比較検討している際は、ぜひ一度無料トライアルを使用することをおすすめします。Zoomは直感的な使いやさすさが特徴ですが、従業員がスムーズに利用できることを確かめた上で導入すると、さらに安心です。
無料トライアルをご希望の方は、問い合わせフォームからご連絡ください。
リモートワークに便利!クラウドストレージとの連携も
Web会議システムの導入目的がリモートワークの実施であれば、安全なファイル共有方法についても検討が必要です。イッツコムが提供するビジネス向けのクラウドストレージ「Box」は、容量無制限のクラウドストレージです。
各国の政府機関や多数のリーダー企業が採用しており、日本でも文部科学省などの政府機関や民間企業の約 1.2万社が利用する極めて信頼性の高いサービスです。
Boxに業務に必要なファイルを一元管理しZoomを連携させることで、Web会議中のファイル共有もスムーズにできるでしょう。イッツコムではBoxの導入もサポートしていますので、ぜひこの機会に併せてご相談ください。
まとめ
Google MeetとZoomは、Web会議システムとして利用できる便利なツールです。無料版にはWeb会議を利用できる時間が限られます。ビジネスで利用するのであれば、制限が少なく多数の便利機能も使える有料版を契約するのがおすすめです。
Google MeetとZoomは、どちらもビジネスに大いに役立つツールですが、より高度な機能や利便性の高さを求める方は、有料版のZoomを利用するとよいでしょう。イッツコムでは、ZoomやZoomとセットで導入できるビジネスツールを取り扱っています。
1カ月無料トライアルも実施していますので、Web会議システムの導入をご検討の際は、イッツコムまでお気軽にお問い合わせください。