便利なGoogle スプレッドシート関数一覧!基本から独自関数まで
目次
自社でGoogle スプレッドシートを使う機会が増えており、便利なGoogle スプレッドシート関数を知りたい企業担当者も多いのではないでしょうか。
Google スプレッドシート関数のバリエーションや使い方を知れば、テレワーク環境でも表計算ソフトを便利に活用できます。Google スプレッドシートの基礎的な関数から独自関数までの構文と使用例、組み合わせて利用したいクラウド型サービスまで整理しました。
Google スプレッドシート関数の基本

Google スプレッドシートは、Webブラウザやモバイルアプリから誰でも無料で使えます。インターフェースや関数・構文の仕様はExcelとほぼ同様です。Excelを使い慣れていれば簡単に利用できる上、サポート機能もあるので初心者でも使いやすいでしょう。
まずはGoogle スプレッドシートの関数について、特徴や基本ルールを解説します。
関数の使い方はExcelとほぼ同様
Google スプレッドシート関数の構文は「=関数名(参照セル,要素A,要素B)」のような形が基本で、関数名も構文もExcelと変わりません。
Excelの関数はマイナーなものも含めれば500近くに及びますが、Google スプレッドシートはそのほとんどをカバーしています。Excelを使いこなせるスキルがあれば、その技術をGoogle スプレッドシートに流用することが可能です。
独自の関数や違うポイントも
Google スプレッドシートの関数は基本的にExcelと変わりませんが、Excelにはない関数も一部あります。クラウドベースの表計算なので、Googleの他サービスと連携させたり、別のスプレッドシートを読み込ませたりすることが可能です。逆にExcelには用意されている高度な関数の一部が、スプレッドシートにはない点にも留意しましょう。
また、ExcelとGoogle スプレッドシートでは、場面ごとに便利な関数が変わってくるケースもあります。Excelからスプレッドシートにツールを移行するときは、多少は使い勝手が変わることを念頭に置いた周知・教育が必要です。
【関連記事:Google スプレッドシートの使い方は?Excelとの違いや注意点も解説】
参照セルや要素を記述するルール
関数でセルを参照する場合、1つのセルを参照するなら「A1」、範囲を参照するなら「A1:A10」や「A1:B10」と表記します。
要素にアルファベットや日本語を記述する場合、テキストは二重引用符(””)で囲わなければなりません。例えば言語コードの「jp(日本語)」や「en(英語)」は「”jp”」「”en”」と表記し、「合格」「不合格」は「”合格”」「”不合格”」と入力します。このルールを守らなければエラーが出ることに注意しましょう。
サポート機能で初心者も使いやすい
スプレッドシート関数を使い分けるには、関数の名前や使い方を記憶する必要があって大変というイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。
しかしGoogle スプレッドシートは構文を手入力しなくても、メニューバーの「Σ」またはセル入力欄の「fx」をクリックすると、関数一覧から目的の関数を使用できます。入力中にも構文を守って記述するためのサポート表示があるため、基本的な使い方を覚えれば誰でも関数を活用できるでしょう。
【基本編】便利なGoogle スプレッドシート関数

使用頻度の高いGoogle スプレッドシート関数は、IF関数やSUM関数、AVERAGE関数などです。基本的なスプレッドシート関数を、構文・使用例とともに見ていきましょう。なお、構文内の「[ ]」で囲んだ要素は追加要素なので省略しても問題ありません。
SUM関数:指定範囲の合計値を把握
SUM関数とは、指定範囲の合計値を表示するスプレッドシート関数です。購入した備品や、売上の合計金額などを知りたい場合に用いられます。
- 構文:「=SUM(値1, [値2, …])」
- 使用例と結果:「=SUM(D3:D100)」と入力すると、D3セルからD100セルまでの数値の合計が表示される
AVERAGE関数:指定範囲の平均値を把握
AVERAGE関数とは、指定範囲の平均値を表示するスプレッドシート関数です。点数や稼働時間の平均値を算出する場合などに用いられます。指定範囲の数値だけを対象とするため、テキストや空白が含まれていても問題ありません。
- 構文:「=AVERAGE(値1, [値2, …])」(複数範囲の指定も可能)
- 使用例と結果:「=AVERAGE(D3:D100,G3:G100)」と入力すると、D3〜D100セルとG3〜G100セルの範囲内の数値が全て抽出され、平均値が表示される
COUNT/COUNTA関数:指定範囲の数値の個数を把握
COUNT関数とは、指定範囲内の数値の個数を表示するスプレッドシート関数です。数値情報を入力済みの項目をカウントしたい場合などに用いられます。指定範囲の数値だけを対象とするため、テキストや空白が含まれていても問題ありません。
- 構文:「=COUNT(値1, [値2, …])」
- 使用例と結果:「=COUNT(A2:A100,B2:B100)」と入力すると、A2〜A100セルとB2〜B100セルの中に含まれる数値が抽出され、その個数の合計が表示される
MAX関数:指定範囲の最大値を把握
MAX関数とは、指定範囲の最大値を表示するスプレッドシート関数です。最もコストのかかったプロジェクトや、月間最高の成績を抽出する場合などに用いられます。
- 構文:「=MAX(値1, [値2, …])」
- 使用例と結果:「=MAX(D2:D100,G2:G100)」と入力すると、D2〜D100セルとG2〜G100セルの中での最大値が表示される
MIN関数:指定範囲の最小値を把握
MIN関数とは、指定範囲の最小値を表示するスプレッドシート関数です。MAX関数とは逆に、最もコストのかからなかったプロジェクトや、月間最低の成績を抽出する場合などに用いられます。
- 構文:「=MIN(値1, [値2, …])」
- 使用例と結果:「=MIN(D2:D100,G2:G100)」と入力すると、D2〜D100セルとG2〜G100セルの中での最小値が表示される
IF/IFS関数:条件による真偽判定
IF関数とは、「はい(真)/いいえ(偽)」で答えられる論理式を与えて、TRUE値(真)またはFALSE値(偽)を表示するスプレッドシート関数です。指定した条件を満たすかどうかという、真偽判定に用いられます。
- 構文:「=IF(論理式, TRUE値, FALSE値)」
※論理式には「=(等しい)」の他、「<(未満)」や「<=(以下)」、「>(より大きい)」や「>=(以上)」も使える - 使用例と結果:「=IF(D3>=80, “合格”, “不合格”)」と入力すると、D3セルが80未満なら「不合格」、80以上なら「合格」と表示される
複数の条件を指定して真偽を判定したいときは、IFS関数を使いましょう。「Yes or No」ではなく、例えば「○ならA,○ではなく△ならB」「△でもなく□ならC」といった論理式を与えられます。
- 構文:「=IFS(条件1, 値1, [条件2, 値2, …])」
- 使用例と結果:「=IFS(D3>90,”A”,D3>80,”B”,D3>70,”C”)」と入力した場合、D3セルが95なら「A」、88なら「B」を73なら「C」と表示される
※D3セルが90より大きければ「A」、D3セルが80より大きく90以下なら「B」、D3セルが70より大きく80以下なら「C」と表示される条件指定
SUMIF/SUMIFS関数:条件に一致する指定範囲の合計を把握
SUMIF関数とは、範囲内の条件に一致するセルを合計するスプレッドシート関数です。項目名で1つの条件を指定して、合致したものだけを合計する場合に用いられます。
- 構文:「=SUMIF(範囲, 条件, [合計範囲])」
- 使用例と結果:「=SUMIF(C1:C10, “支払済み”, D1:D10)」と入力すると、C1〜C10セルの中で「支払済み」と入力された行だけが抽出され、対応するD1〜D10セルの合計が表示される
複数条件を指定したいなら、SUMIFS関数が適しています。例えば「○かつ△」といった条件指定が可能です。
- 構文:「=SUMIFS(合計範囲, 条件範囲1, 条件1, 条件範囲2, 条件2, …)」
- 使用例と結果:
「=SUMIFS(D1:D10, C1:C10, “支払済み”, B1:B10, “>=5000”)」と入力すると、C1〜C10セルに「支払済み」と入力してある、かつB1〜B10セルの値が5,000以上という条件をどちらも満たす行だけが抽出され、対応するD1〜D10セルの合計が表示される
※SUMIF関数と違って、合計範囲が最初に来ることに注意
AVERAGEIF関数:条件に一致する指定範囲の平均値を把握
AVERAGEIF関数とは、範囲内の条件に一致するセルの平均値を表示するスプレッドシート関数です。経費の中で特定項目のものだけの平均値を出したい場合などに用いられます。
- 構文:「=AVERAGEIF(条件範囲, 条件, [平均範囲])」(条件には「”<80"」などの数値判定も指定可能)
- 使用例と結果:「=AVERAGEIF(C1:C10, “交通費”, D1:D10)」と入力すると、C1〜C10セルの中で「交通費」と入力してある行が抽出され、対応するD1〜D10セルの平均値が表示される
COUNTIF/COUNTIFS関数:条件に一致する指定範囲の要素個数を把握
COUNTIF関数とは、範囲内で1つの条件を満たすセルの個数を表示するスプレッドシート関数です。年間のプロジェクトのうち、特定条件に合致するものの個数を抽出する場合などに用いられます。
- 構文:「=COUNTIF(範囲, 条件)」
- 使用例と結果:「=COUNTIF(A1:A100,”新規開拓”)」と入力すると、A1〜A100セルの中で「新規開拓」と入力してある行が抽出され、その個数が表示される
こちらも複数条件を指定するケースでは、COUNTIFS関数を使いましょう。SUMIFSと同様、「○かつ△」といった条件の指定が可能です。
- 構文:「=COUNTIFS(範囲1, 検索条件1, 範囲2, 検索条件2, …)」
- 使用例と結果:「=COUNTIFS(A1:A100,”新規開拓”, B1:B100,”成約”)」と入力すると、A1〜A100セルに「新規開拓」と入力してある、かつB1〜B100に「成約」と入力してある行だけが抽出され、その個数が表示される
【応用編】便利なGoogle スプレッドシート関数

Google スプレッドシートの関数をさらに活用できれば、業務の大幅な効率化が可能です。応用的なスプレッドシート関数を、構文・使用例とともに解説します。なお、構文内の「[ ]」で囲んだ要素は追加要素なので省略しても構いません。
検索・参照を効率化する
スプレッドシートに表を作ってデータを入力してあっても、目視で条件に合うデータを見つけるのは簡単ではありません。そこでGoogle スプレッドシートに用意されている関数が活躍します。検索や参照の効率化を助ける代表的な関数は、「VLOOKUP関数」や「INDEX関数」「MATCH関数」です。
VLOOKUP:先頭列基準で条件に一致するデータを検索
VLOOKUP関数とは、範囲内の条件に一致するセルの平均値を表示するスプレッドシート関数です。範囲の先頭の列(A1:D10ならA列)を検索し、その条件に一致するデータ(セル)を見つけたいときに活用できます。重複しない番号が振られた特定の商品を販売して、発生した売上を把握したいケースなどが活用例です。
- 構文:「=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, [検索方法])」(検索方法は「TRUE/1」なら近似一致、「FALSE/0」なら完全一致)
- 使用例と結果:「=VLOOKUP (A2,$C$2:$E$10,4,FALSE)と記述すると」、A2に入力された値と完全に一致するものをC2:E10の先頭列(C列)で検索し、ヒットした行の4列目(F列)の値を表示する
検索値(検索キー)がないと、VLOOKUP関数が機能しないことに注意しましょう。検索値は、セル指定だけでなく文字列や数字でも問題ありません。
INDEX関数+MATCH関数:列位置に依存しない条件指定でデータを参照
VLOOKUP関数は範囲の先頭列しか選択できませんが、「INDEX関数」と「MATCH関数」を組み合わせれば、列に依存しない柔軟な参照・検索が可能です。例えばB2:F10を範囲としたデータ(先頭列のB列は商品番号や日付など)から、C列の商品名を指定してF列の売上額を参照するときなどに便利でしょう。
INDEX関数は、指定範囲の行番号と列番号から見つけ出した値を表示するスプレッドシート関数です。MATCH関数と組み合わせて使うためには、まずINDEX関数の構文と使用例を把握しておく必要があります。
<INDEX関数>
- 構文:「=INDEX(範囲, 行番号, [列番号])」
- 使用例と結果:「=INDEX (B2:F10,4,2)」と入力した場合、B2:F10の範囲の4行目(つまりシート上の5行目)・C列(2列目)の値が表示される
MATCH関数とは、対象範囲の中で指定した値がどこ(何番目)にあるのかを表示するスプレッドシート関数です。こちらも構文と使用例を見てみましょう。
<MATCH関数>
- 構文:「=MATCH(検索値, 検索範囲, [検索方法])」(検索方法は「0」として完全一致でOK)
- 使用例と結果:「=MATCH (“商品A”,C2:C10,0)」と入力すると、C2:C10の中で、「商品A」と入力されたセルが上から何番目にあるのか表示される(例:3など)
ではINDEX関数とMATCH関数を組み合わせるには、どう記述すればよいのでしょうか。構文と使用例を解説します。使用例は、C列に商品名・F列に売上額が入力されていて、「商品A」の売上額のデータを探したいケースです。
<INDEX関数+MATCH関数>
- 構文:「=INDEX(範囲,MATCH(検索値,検索範囲, [検索方法]),列番号)」
- 使用例と結果:「=INDEX(B2:F10,MATCH(“商品A”,C2:C10,0),5)」と入力すると、B2:F10の範囲の中でC列に「商品A」と入力してある行の5番目(F列)の値(売上額)が表示される
構文を分解すると、INDEX関数の行番号を指定するためにMATCH関数を使っていることが分かります。関数を入れ子のようにする「ネスト」を使っているため複雑に見えますが、慣れれば効率的かつ柔軟にデータを検索できるようになるでしょう。
データを抽出・整理する
Google スプレッドシートには、データの抽出や整理を効率化できる関数も用意されています。「FILTER関数」「UNIQUE関数」「SORT関数」をマスターすれば、必要なデータだけに素早くアクセスできるようになるはずです。
FILTER関数:条件に一致するセルを抽出
FILTER関数とは、指定範囲の条件に一致するセルのみを表示するスプレッドシート関数です。複数エリア内の特定属性の顧客のみを抽出する場合などに活用できます。
- 構文:「=FILTER(範囲, 条件1, [条件2, …])」
- 使用例と結果:C列に顧客名・D列にエリア名・E列に「見込み顧客」や「既存顧客」を入力している場合に、「=FILTER(C3:E20, E3:E20 =”見込み顧客”)」と入力すると、「見込み顧客」のみを抽出したリストが表示される
UNIQUE関数:重複する行を破棄
UNIQUE関数とは、指定範囲の重複したテキストや数値を削除し、ユニークな(重複のない)行のみを表示するスプレッドシート関数です。重複セルの削除の他、ユニークなセルの組み合わせだけを抽出する目的にも活用されています。
- 構文:「=UNIQUE(範囲)」
- 使用例と結果:「=UNIQUE(A2:B26)」と入力すると、指定範囲内のセルの組み合わせから重複するものを削除し、ユニークな組み合わせのセルだけが抽出される
指定範囲に「東京都」「中央区」の組み合わせだけが複数あるなら、それ以外の組み合わせの行だけを返す仕組みです。
SORT関数:データを並べ替え
SORT関数とは、指定範囲のデータを並べ替えて表示するスプレッドシート関数です。元のデータにフィルターをかけてソートするのではなく、並べ替えた結果だけを違う場所に表示します。
- 構文:「=SORT(範囲, 列番号, 昇順, [列番号2], [昇順2], …)」(昇順は「TRUE」、降順は「FALSE」)
- 使用例と結果:ソート結果を表示したい場所(セル)に「=SORT (A2:F10,3,TRUE)」と入力すると、A2:F10という範囲をC列(3列目)の値を基にして、データが昇順に並べ替えた結果が表示される
作業を自動化・効率化する
表計算シートを使った業務には、番号を振る・連番を入れる・行や列を入れ替えるといった、手作業では時間がかかる作業が発生しがちです。このような作業にGoogle スプレッドシートの関数を使うと、作業スピードが格段に上がります。
自動化によって効率や生産性の向上を実現するスプレッドシート関数は、代表的なものを挙げると「ROW関数」「SEQUENCE関数」「TRANSPOSE関数」です。
ROW関数:通し番号を自動振り
ROW関数とは、指定したセルの行番号を返すスプレッドシート関数です。これを応用すると、自動で通し番号を振ることができます。
- 構文:「=ROW([セル参照])」
- 使用例と結果:「=ROW()-3」と入力すると、ROW関数で自セルの行数が抽出され、その数値から3が引かれる。これにより4行目なら「1」、5行目なら「2」と表示される
通し番号を手入力するのは手間ですが、この方法なら任意の列に同じ構文を自動入力するだけで済みます。
SEQUENCE関数:連続した数値を自動生成
SEQUENCE関数とは、指定した条件に基づいて連続した数値を自動生成するスプレッドシート関数です。通し番号の作成や日付の連続入力など、規則的なデータを一括で作成したいときに活躍します。
- 構文:「=SEQUENCE(行数, [列数], [開始値], [増分])」
- 使用例と結果:
- 「=SEQUENCE(10)」と入力すると、1から10までの連続した数値が縦方向に表示される
- 「=SEQUENCE(5,3)」と入力すると、5行3列の連番(1から順番に増加)が表示される
- 「=SEQUENCE(10,1,100,5)」と入力すると、100から5ずつ増加する10個の数値が縦に表示される
ROW関数が既存の行番号を表示するのに対し、SEQUENCE関数は任意の開始値や増分を指定して、新たに連続データを生成できる点が特徴です。
TRANSPOSE関数:行と列を入れ替え
TRANSPOSE関数とは、指定範囲内の行と列を入れ替えるスプレッドシート関数です。読みにくい表の行と列を入れ替えたい場合などが、活用例として挙げられます。
- 構文は:「=TRANSPOSE(配列または範囲)」
- 使用例と結果:「=TRANSPOSE(C3:E20)」と入力すると、入力セルを基準に、行列を入れ替えた表が生成される
Google スプレッドシート独自の便利な関数

Google スプレッドシートには、Excelにはない独自の便利な関数もあります。例えば、特定関数を指定範囲に適用する「ARRAYFORMULA関数」、Google翻訳による自動翻訳ができる「GOOGLETRANSLATE関数」などです。Google スプレッドシート独自の関数をピックアップして、構文・使用例とともに解説します。
ARRAYFORMULA関数:特定関数を指定範囲に適用
ARRAYFORMULA関数とは、本来1セルずつ入力する必要がある関数を、指定範囲に自動適用できるスプレッドシート関数です。IF関数と組み合わせて、多数の行を1つの数式だけで真偽判定する場合などに使われています。
- 構文:「=ARRAYFORMULA(配列数式)」
- 使用例と結果:「=ARRAYFORMULA(IF(C3:C200>=90,”合格”,”不合格”))」と入力すると、C3〜C200までの合否判定結果が一気に表示される
1つの数式を編集するだけで下位行の真偽判定や数値計算などを一括変更できるため、セル数が多くなるほど便利な関数です。
QUERY関数:SQL風にデータを操作
QUERY関数とは、データベース言語である「SQL」に似た構文を使って、データを抽出する、並べ替える、集計するといった操作ができるスプレッドシート関数です。元データは変更せず、別の場所に、特定の条件に当てはまる行だけを抜き出して表示したりソート結果を表示したりできます。
- 構文:「=QUERY(データ, クエリ, [ヘッダー])」
- 使用例と結果:
A1:D100に先頭列から「日付・担当者・売上・エリア」が順に入力されている場合- 「=QUERY(A1:D100,”SELECT A,B WHERE D=’東京'”,1)」
と入力すると、D列(エリア)が「東京」の行だけが抽出され、A列(日付)とB列(担当者)だけが表示される - 「=QUERY(A1:D100,”SELECT A,B,C ORDER BY C DESC”,1)」
と入力すると、売上(C列)が高い順に並べ替えられた結果が表示される - 「=QUERY(A1:D100,”SELECT B,SUM(C) WHERE D=’東京’ GROUP BY B”,1)」
と入力すると、「東京」の売上を担当者ごとに集計した結果が表示される
- 「=QUERY(A1:D100,”SELECT A,B WHERE D=’東京'”,1)」
SQLに触れたことがないと、最初は慣れないかもしれません。以下4つの句の意味をまず覚えておきましょう。
- SELECT:列の選択
- WHERE:条件指定
- ORDER BY ASC(DESC):並べ替え(「ASC」が昇順、「DESC」が降順)
- GROUP BY:グループ化
IMPORTRANGE関数:別シートのデータを読み込み
IMPORTRANGE関数は、別のスプレッドシートのデータを読み込ませる関数です。例えば特定部署の勤怠情報をまとめたスプレッドシートが別にあり、その情報を全社のデータをまとめたシートに取り入れたいときに活用できます。
- 構文:「=IMPORTRANGE(“読み込ませたいスプレッドシートのURL”, “指定範囲”)」
- 使用例と結果:「=IMPORTRANGE(“https://docs.google.com/spreadsheets/d/xxx”,”2026年2月!A2:F1000″)」と入力すれば、読み込み先のスプレッドシートに「https://docs.google.com/spreadsheets/d/xxx」というURLのスプレッドシートの中から、「2026年2月」シートのA2:F1000の情報が表示される
IMPORTRANGE関数を使うときの注意点は、初めて読み込ませるシートのデータを表示するには、アクセス許可が必要だということです。ポップアップが出たら、アクセスを許可しましょう。
GOOGLETRANSLATE関数:Google翻訳による自動翻訳
GOOGLETRANSLATE関数は、Google翻訳による自動翻訳ができるスプレッドシート関数です。多言語対応で表作成する場合などに役立ちます。
- 構文:「=GOOGLETRANSLATE(テキスト, [ソース言語, ターゲット言語])」
- 使用例と結果:B3セルの日本語「はじめまして」を英訳する場合、「=GOOGLETRANSLATE(B3,”ja”,”en”)」と入力すると、関数を入力したセルに「Nice to meet you」と表示される
ソース言語に「”auto”」と入力すれば、言語の自動判別も可能です。テキストを書き換えると自動で翻訳されるので、使い方によっては高速な翻訳ツールとして活用できます。
IMAGE関数:Webから参照した画像を挿入
IMAGE関数とは、URLを参照してセルに画像を挿入できるスプレッドシート関数です。企業ロゴやWebサイトのトップ画像といった、定型的な画像を挿入したい場合などに使えるでしょう。
- 構文:「=IMAGE(URL, [モード], [高さ], [幅])」
- 使用例と結果:「=IMAGE(“https://www.google.com/images/srpr/logo3w.png”)」と入力すると、セル内にGoogleのロゴが表示される
なお、IMAGE関数のモードは1〜4です。
- アスペクト比を維持してセル内に収まるように画像のサイズを変更する
- アスペクト比を無視してセル内に収まるように画像を引き伸ばすか縮める
- 元サイズのまま画像を表示する(トリミングされる場合あり)
- カスタムサイズに変更する
高さと幅はピクセルで指定しますが、カスタムサイズの場合はモードを4に指定することが必要です。
スプレッドシートを業務に利用するときの課題

Google スプレッドシートは、Excelにはない独自の関数も備えており、非常に便利なツールです。Excelから切り替えたいと思っている企業も多いのではないでしょうか。ただ、スプレッドシートならではの課題があるのも事実です。導入や切り替えを考えているなら知っておきたい、2つの課題を紹介します。
設定を間違うと情報漏えいのリスクが発生する
Google スプレッドシートには、アクセス権限が設定できるようになっています。作成者以外にアクセス権限を付与する方法は、以下の3パターンです。いずれの場合も、スプレッドシートの右上にある「共有」をクリックして操作します。
- 「制限付き」を選択し、メールアドレスを入力して個別に共有する
- 「リンクを知っている全員」を選択し、スプレッドシートのURLをコピーしてメールやチャットなどで共有する
- 「○○(会社などの組織名)」を選択し、その組織内のメンバーなら誰でもアクセスできるようにする(企業でGoogleアカウントを持ち、管理している場合のみ)
ただ、これらの設定は人の手でするものです。3の場合はアクセスできる範囲が広くて組織内の全員に収まりますが、1や2に設定した上で共有相手をうっかり間違うと機密情報を閲覧されてしまいます。
アクセス権限の種類には「閲覧者」「閲覧者(コメント可)」の他に「編集者」もあるため、悪意のある第三者に誤ってアクセス権を付与してしまった場合、重要なデータが削除されたり書き換えられたりする事態になりかねません。
また、閲覧者でもスプレッドシートをコピーすることが可能なので、アクセス権を持っている従業員が故意に外部へ配布する可能性もゼロではないでしょう。Google スプレッドシートを運用する上で、情報セキュリティ対策は必須です。
【関連記事:無料のGoogle ドライブによるデータ共有は危険!スマートな解決方法は?】
大量のデータや複雑な処理には対応しきれない
Google スプレッドシートはクラウドベースのツールです。PCにインストールして使うExcelに比べて、処理できるデータの量が少ないという弱みがあります。
高度な処理が必要な業務に使う場合も、スプレッドシートは不向きです。Excelに用意されている複雑な関数の一部は、Google スプレッドシートに備わっていません。近年は機能が増えて進化してはいるものの、やはり限界はあります。
自社で表計算シートを使う業務の内容や目的を明確にした上で、Google スプレッドシートを使うかどうかを検討しましょう。
安全にスプレッドシートを使うならイッツコムのBox!

Google スプレッドシートを使う上での課題として、まずセキュリティリスクが挙げられます。そこでおすすめなのが、Google関連サービスとネイティブに統合できて、セキュリティ水準の高いクラウドストレージ「Box」です。Google スプレッドシートはBox上で作成・共同編集・共有でき、全てのファイルはGoogle ドライブではなくBoxに自動保存されます。
7段階のアクセス権限設定や70種類以上のログ取得、外部ユーザーの2要素認証にも対応しているため、機密情報の安全な一元管理に最適です。
容量の面でも、Boxは法人利用に向いています。Google スプレッドシートはGoogleアカウントに紐づくサービスであるため、無料版は容量15GBのストレージ(Google ドライブ)をGmailなどと共有することが可能です。ただしこれは個人ユースを想定したストレージなので、ビジネスユースには容量不足がネックになるでしょう。Boxなら容量無制限です。
イッツコムは無償かつ無制限のユーザーサポートやカスタマーサクセス、有償の運用設計やデータ移行にも対応しており、Boxの導入から運用までトータルサポートできます。
まとめ

Google スプレッドシートはWebブラウザやモバイルアプリから無料で利用できる上、独自関数も含めて多数の便利な関数を活用できます。共有も容易でExcelよりも使い勝手が良く、表計算ソフトとして標準利用する企業が増えてきました。
ただしセキュリティ面の課題や保存先となるGoogle ドライブの容量制限から、利用をためらう企業もあるかもしれません。イッツコムでは、Google スプレッドシートのファイルを安全かつ無制限かつ安全に一元管理できる「Box」提供しています。
Google スプレッドシートを導入して生産性の向上を図るなら、便利な関連サービスも一括導入できるイッツコムにご相談ください。