1. コラム
  2. コラム
  3. Zoomビジネスライセンスとは?有料プランの機能差や契約窓口の違いを解説

Zoomビジネスライセンスとは?有料プランの機能差や契約窓口の違いを解説

Zoomの主な有料プランは小規模チーム向けの「プロ」、中小企業向けの「ビジネス」、大企業向けの「エンタープライズ」の3種類です。無料版Zoomを利用したことがあり、無料版では機能性に不満を感じており、有料プランの違いが知りたい方も多いでしょう。

簡単にいうと、プロライセンスは小規模チームに最適で、ビジネスライセンスは大規模な会議を開催することも多い中小企業に向いています。また、50ID以上の契約が必要な大企業はエンタープライズがおすすめです。

このように、Zoom有料ライセンスの仕組みや利用できる機能の違い、ビジネスユースなら直接契約より代理店契約のほうが向いていることを理解すれば、自社にとって最適なプランと契約窓口を選択できます。プロ1ライセンスからの低コスト運用も選択肢に入れることも知り、Zoomの豊富な機能を便利に活用しましょう。

そこでこの記事では、Zoom有料プランの基礎知識とプロ・ビジネス・エンタープライズの機能差、直接契約と代理店契約の違いについてご紹介します。

Zoomビジネスライセンスの基礎知識


Zoomのライセンスには無料の「ベーシック」の他に、より大規模な組織的運用に向いた複数の有料ライセンスがあります。ライセンス数は、Zoomミーティングを開始できるホスト(主催者)の数です。上位のライセンスほど、より高度で詳細な管理機能などを利用できます。

Zoomの有料プランは3種類

Zoomは無料でアカウント取得できますが、無料版は「ベーシックプラン」の機能を利用しています。ビジネスユースの主な有料プランは以下3種類です。

・プロプラン:小規模チーム向け
・ビジネスプラン:中小企業向け
・エンタープライズプラン:大企業向け

上位プランは下位プランの全ての機能と追加機能を利用できます。上位のプランはミーティングの最大参加者数が多かったり管理機能が使えたりするなど、より大規模な組織的運用に向いた仕様です。

ライセンス数=ホスト数

有料プランの料金は「ライセンス数×月額料金」で計算されます。ライセンス数は「契約プランの機能を適用できるホスト数」です。

例えば100人参加のミーティングを開催できるプロプランを5ライセンス契約した場合、同時に5つのプロプラン仕様のミーティングルームを開設可能です。招待された全てのユーザーは無料で一部のプロプランの機能を利用できるため、必要なホスト数(=部屋数)を基準に有料ライセンスを契約します。

管理機能に優れる有料プラン

有料プランは無料のベーシックプランにはないさまざまな機能を利用できます。組織的な運用で覚えておきたいのは管理機能の違いです。ベーシックプランは個人利用を想定しているため、組織的な利用を前提とした管理機能がありません。

プロプランならZoom Webポータルからユーザーの追加やライセンス・アドオン・ロールの編集ができ、ビジネスプラン以上なら専用ダッシュボードからさらに詳細な管理ができます。

Zoomプロライセンスで利用できる機能


Zoomのプロライセンスを取得すると、ミーティング時間の40分制限がなくなります。また共同ホストの指名やミーティングのクラウドレコーディング、アドオン購入によるZoomウェビナーの利用なども可能です。ここでは、Zoomプロライセンスで利用できる主な機能を解説します。

100名参加の無制限ミーティング

プロプランは標準で100名参加のミーティングをホストできます。これはベーシックプランも同様ですが、大きな違いはミーティング時間です。

ベーシックプランはミーティングに40分制限があり、プロプランなら30時間までのミーティングに対応します。プロプランなら長時間ミーティングでも強制切断されることはありません。実質無制限でミーティング開催できる他、オプションで参加人数を1,000名まで拡張可能です。

共同ホストによるミーティング管理

ベーシックプランは1人のホストがミーティングの全てを管理します。参加者が多くなると管理が行き届かない場合もあるでしょう。

この点プロプランは、任意の参加者を「共同ホスト」に指名できます。共同ホストとは、ホストと同等な権限を持つ参加者です。参加者が多くなるほど共同ホストのメリットは大きくなります。特にブレイクアウトルーム機能で複数セッションを同時進行する場合、各セッションを共同ホストが管理できると効率的です。

ミーティングのクラウドレコーディング

ベーシックプランはミーティングの録画もできますが、対応するのはデスクトップクライアントからのローカルレコーディング(PC内ストレージへの保存)のみです。

この点プロプランは、ローカルレコーディングに加え、クラウドレコーディング(Zoomクラウドストレージへの保存)にも対応します。クラウドレコーディングはモバイルアプリからも利用可能です。プロプランではクラウドレコーディングの保存先として、1ライセンス当たり5GBのZoomクラウドストレージを利用できます。

最大5万名参加のZoomウェビナー

プロプランを契約し、さらにウェビナーアドオンを購入することで、Zoomウェビナー機能を利用できます。ベーシックプランではZoomウェビナー機能を利用できません。

Zoomウェビナーでは参加者からパネリストを任命可能です。参加者全員でテーブルを囲むようなミーティングではなく、ステージ対客席のようなウェビナー(オンラインセミナー)を開催できます。定員は 最大500名~5万名です。出席者の映像と音声は原則として常時オフですが、チャットやQ&Aオプションでホストやパネリストとやり取りができます。

投票機能とレポート出力

プロプランはミーティングやウェビナーで投票機能を利用できます。ベーシックプランでは利用できません。

ホストはZoom WebポータルまたはZoomミーティング内で投票を追加・編集・開始でき、多数の参加者から一括で意見を集められます。ひとつのミーティングに対して作成できる投票は最大50件、各投票の質問数は最大10個です。投票結果のレポートを一括でダウンロードもでき、採決やレクリエーションに活用できます。

【関連記事:『Zoom有料版「プロプラン」を利用すべき理由とは?無料版との比較を解説』

Zoomビジネスライセンスで利用できる機能


Zoomのビジネスライセンスはプロライセンスの全ての機能に加え、さらに高度な機能を利用できます。ミーティング参加人数は標準で300名になり、無制限のZoomホワイトボードや管理者向けダッシュボード、ブランディング設定のカスタマイズなどを利用可能です。ここでは、Zoomビジネスライセンスで利用できる主な機能を見ていきましょう。

300名参加の無制限ミーティング

プロプランでホストできるミーティング参加者数は標準で100名ですが、ビジネスプランは標準で300名です。プロプランと同様に、参加者数はオプションで1,000名まで拡張でき、ミーティングは実質無制限(30時間/1回)で利用できます。またビジネスライセンスユーザーは最大2つのミーティングの同時開催も可能です。

標準の参加者数が多いため、中小企業の全社員が参加する定例会や、多数の社外ユーザーを交えたプロジェクトなどにも対応可能です。

無制限のZoomホワイトボード

ベーシックプランやプロプランでZoomホワイトボード機能を利用する場合、同時に編集できるボード数は3つまでです。この点ビジネスプランなら、同時編集可能なボード数に制限がありません。

Zoomホワイトボードはミーティング中に画面共有機能の一種として利用できる他、ミーティングを開始せずにホワイトボードのみ開始・共有することも可能です。ビジネスライセンスならペン・画像・コメント・付箋などを使ったブレインストーミングやデザイン検討に利用制限はありません。

管理者向けダッシュボード

プロライセンスでもユーザーの追加・編集などの操作はできますが、ビジネスライセンスならさらに詳細な管理ができます。

管理者向けダッシュボードからは、各ミーティングにおける機能の利用状況やユーザーのロケーションなどの数値情報、Zoomウェビナー参加者の名前・デバイス・IP アドレス・場所・ネットワークの種類・デバイス・参加 / 退出時間・退出理由などを確認可能です。

これにより多数のユーザーがZoomをどのように利用したか詳細に把握でき、ミーティングやウェビナーの運用を組織的に改善しやすくなります。例えば、有料ライセンスを各チームに2ライセンスずつ割当てていた場合、会議の使用量を見ることで、使用量が多いチームに有料ライセンスの数を増やし、使用量が少ないチームの有料ライセンスを減らし、最適化を図るなどの対策が可能です。

ブランディング設定のカスタマイズ

ビジネスライセンスはバニティURLのブランディング設定をカスタマイズできます。バニティURLとは、通常のZoomランディングページ「zoom.us」に代わる、カスタムランディングページ「(会社名).zoom.us」のことです。バニティURLをカスタマイズすることで、ミーティング参加者はどの企業が主催する会議なのかをすぐに把握できます。

また、バニティURLの文字列だけでなく、ランディングページやWebポータルのデザイン、パスワードリセット時などに送られる管理用メールやミーティング招待メールのテンプレートもカスタマイズできます。ロゴやキービジュアルなどのブランディング要素を追加することで、自社独自の価値観を表現できたり、利用者に対して企業公認の安心感を与えたりできるでしょう 。

Zoomエンタープライズライセンスで利用できる機能


Zoomエンタープライズライセンスはビジネスライセンスの全ての機能に加え、さらに高度な機能を利用できます。ミーティングの最大参加人数は標準500名になり、クラウドレコーディングのストレージが容量無制限になる他、500名参加のZoomウェビナーを標準装備する仕様です。ここでは、エンタープライズプランの多彩な機能の中から、一部を紹介します。

500名参加の無制限ミーティング

エンタープライズライセンスでホストできるミーティング参加者数は標準で500名です。標準300名のビジネスライセンスより大規模なミーティングに対応します。

ミーティング時間はプロライセンスやビジネスライセンスと同じく実質無制限(30時間/1時間)で、大企業の定例会などにも対応可能です。

無制限のクラウドレコーディング

プロライセンスやビジネスライセンスの場合、クラウドレコーディングで利用できるストレージは1ライセンス当たり5GBです。それ以上のストレージが必要であれば追加容量を購入します。

この点エンタープライズライセンスのZoomクラウドストレージは容量無制限です。全てのミーティングをクラウド保存でき、アーカイブからいつでも振り返りができます。

500名参加のZoomウェビナーを標準装備

プロライセンスやビジネスライセンスでZoomウェビナーを利用する場合、ウェビナーアドオンの購入が必要です。ウェビナーアドオンはライセンスごとに割り当てるため、2ライセンス以上でウェビナーをホストするならホスト数と同じだけアドオンを購入します。

この点エンタープライズプランなら、出席者500人までのZoomウェビナーを標準装備しており、どのライセンスからでもウェビナーを開催可能です。オプションで出席者は5万人まで拡張できます。

【関連記事:『Zoomウェビナーとは?使い方や参加方法、メリットや活用シーンを解説』

Zoomの直接契約と代理店契約の違いとは?


Zoomの有料ライセンスは公式サイトからも契約できますが、ビジネスユースなら日本語サポートや請求書払いに対応した国内代理店からの契約がおすすめです。ただし代理店によって契約ライセンス数やサポート体制に違いがあります。ここでは、Zoom有料ライセンスの直接契約と代理店契約の違いを見ていきましょう。

契約ライセンス数

Zoom公式で直接契約する場合と代理店で契約する場合、契約ライセンス数に違いがあります。直接契約はプロ9ライセンスまで、ビジネス10ライセンス以上、エンタープライズ100ライセンス以上です。

代理店の場合、契約ライセンス数の上限・下限は代理店によって異なります。中にはプロ1ライセンスからの契約に対応する代理店もありますが、プロ5ライセンスからとしているケースも珍しくありません。

サポート体制

直接契約と代理店ではサポート体制にも違いがあります。Zoom公式で直接契約する場合はサポートが原則英語対応(一部日本語対応)となり、英語を日本語翻訳したサポート記事が中心となります。

この点、国内代理店なら電話やメールによる日本語サポートやトレーニングサービスなどに対応しています。代理店によってサポート体制は異なりますが、直接契約よりも内容が充実しているのは代理店の強みです。

料金の支払い方法

直接契約と代理店では料金の支払い方法にも違いがあります。直接契約の場合は基本的にクレジットカード払いです。企業規模が大きくなると契約ライセンス数も増え、クレジットカード払いが難しい場合もあるでしょう。この点、代理店なら請求書払いに対応しており、経理業務も効率化できます。

Zoomの有料ライセンス取得ならイッツコム!

Zoomの有料プランを直接契約するとサポート体制などに不安がありますが、代理店によってサービス内容はさまざまです。

イッツコムなら全ての有料プランに標準で日本語サポートが含まれます。プロプラン1ライセンスから契約できるため、小規模な運用でも費用の無駄は生じません。

管理者向けの各種マニュアルも充実しているため、これまでZoomの利用経験がない方でも安心して利用できます。また請求書払いにも対応し、経理業務が混乱することもありません。

まとめ


Zoomの主な有料プランは小規模チーム向けの「プロ」、中小企業向けの「ビジネス」、大企業向けの「エンタープライズ」の3種類です。ビジネスライセンスなら管理者向けダッシュボードや無制限のZoomホワイトボードなどの充実した機能を利用でき、「プロでは機能不足だが、エンタープライズほどの機能は必要ない」という企業に向いています。

イッツコムならZoom有料プランをプロ1ライセンスから契約でき、コストを抑えた小規模運用にも対応可能です。Zoomの有料ライセンス取得をお求めなら、サポート体制も安心なイッツコムにご相談ください。