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プロバイダ変更したら関連機器の設定をするべし!注意点も要チェック

通信速度の改善やコストの削減など、プロバイダの変更では多くのメリットが期待できます。しかし、プロバイダの変更手順・変更後の設定方法に不安があり、変更に踏み切れない方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、プロバイダを変更する手順や変更後の設定について説明します。段階ごとに必要手続きが分かれば、安心して好みのプロバイダに変更できるでしょう。併せて、プロバイダを変更する際の注意点やプロバイダ変更後に繋がらない場合の対処法も紹介します。

プロバイダを変更する手順は3ステップ

プロバイダを変更する基本的な手順は、「新規契約の申し込み→解約→デバイスの設定」の3ステップです。ただし、新規契約先あるいは現在使用中のプロバイダによっては、新規契約と解約の順序が前後します。手順の詳細に関しては、契約先・契約中のプロバイダの情報を確認しましょう。

1.新規契約するプロバイダに申し込む

プロバイダの変更は、新規契約するプロバイダの申し込みから始めます。「インターネット環境がない期間」を作らないためには、先に新規契約を行うことが大切です。ただし、先に解約を済まさなければ、新規契約できないケースもあります。各社のスタッフの指示に従い、プロバイダ変更手続きを進めましょう。

2.利用しているプロバイダを解約する

新規契約するプロバイダに申し込んだら、使用中のプロバイダを解約します。解約方法は、ホームページ上での手続きと電話申請の2種類です。各プロバイダの会員ページから手続きをする場合、Webフォームに必要事項を記入・チェックするだけで解約が完了します。解約手続きの中では、最も手軽な方法です。

解約手続きが電話申請のみの場合は、専用ダイヤルやサポートセンターに問い合わせましょう。後日解約の書類が郵送されるので、必要事項を記入し返送すれば手続きが完了します。

3.デバイスの設定を変更する

新規契約のプロバイダが開通したら、パソコンなどデバイス内のプロバイダ設定が必要です。プロバイダ設定の変更では、新規契約のプロバイダで使用するログイン情報を書き換えます。ログイン情報とは、インターネットの使用に必要なアカウントIDやパスワードのことです。設定変更の詳細は、プロバイダ契約書に同封の説明書に記載されています。

プロバイダを変更した後に必要な設定


プロバイダを変更した後は、ルーター・パソコン・プロバイダメールの設定が必要です。パソコンの設定に関しては、Windowsでの設定とMacでの設定を分けて紹介します。プロバイダから送付された説明書を参考にしながら設定すれば、スムーズに終えられるでしょう。

ルーターの設定

Wi-Fiの接続方法によっては、ルーター側でもプロバイダ設定が必要です。ルーター側のプロバイダ設定では、設定ツールを使用します。スマートフォンアプリタイプやWebブラウザタイプなど、設定ツールはルーターによって異なるので注意しましょう。

設定ツールによって仕様は異なりますが、プロバイダ設定で「PPPoE認証接続設定(光回線の場合)」を変更する点は共通します。PPPoEとは、プロバイダから発行されたIDとパスワードを使用して接続する形式(ダイヤルアップ)です。

設定ツール内で「PPPoE認証接続(ダイヤルアップ)設定」を選ぶと、接続ユーザー名やパスワードを入力する画面が表示されます。ユーザー名に「プロバイダIDまたはアカウント」、パスワードに「プロバイダのパスワード」を入力すれば設定完了です。

Windowsの設定

Windowsのプロバイダ設定を変更するには、旧プロバイダ設定の削除から行いましょう。削除した後、新規契約先のプロバイダ設定に着手します。新たにプロバイダを設定する方法は、下記の通りです。なおWindowsのバージョンによって、下記の表記と異なる場合があります。

〈新しいプロバイダの設定方法〉

  1. 「スタートボタン」→「設定」→「ネットワークとインターネット」の順にクリック
  2. 「ダイヤルアップ」を選択後、「新しい接続を設定する」をクリック
  3. 「接続またはネットワークのセットアップ」内、接続オプション「インターネットに接続します」→「次へ」→「新しい接続をセットアップします」の順にクリック
  4. 「どのような方法で接続しますか?」では、「ブロードバンド(PPPoE)」を選択
  5. 「ユーザー名」にプロバイダID、「パスワード」にプロバイダのパスワードを記入(接続名は任意で設定可能)
  6. 「接続の使用準備ができました」と表示されたら、「今すぐ接続します」をクリック→接続が完了すれば、新しいプロバイダの設定が完了

Macの設定

Macのプロバイダ設定も、旧プロバイダ設定の削除から始めましょう。旧プロバイダ設定を削除したら、下記の手順で新たなプロバイダ情報を設定します。MacOSのバージョンによっては、表記が異なるかもしれません。

〈新しいプロバイダの設定方法〉

  1. 「アップルメニュー」→「システム環境設定」→「ネットワーク」の順に選択
  2. ネットワーク画面左下の「+ボタン(追加ボタン)」をクリック→ポップアップメニュー内で「インターフェイス」をクリック→「PPPoE」を選択
  3. 「サービス名」を任意で設定→「作成」をクリック
  4. プロバイダから発行されたアカウント名・ID・パスワードを入力→「接続」をクリック→「接続済み」の表示を確認
  5. ネットワーク画面右下「詳細」→「PPP」に切り替え→「必要なときに自動的に接続」にチェックを入れる
  6. ネットワーク画面「詳細」下の「適用」をクリックすれば設定完了

プロバイダメールの設定

プロバイダメールを契約している場合、プロバイダと変更と同時にメールアドレスも変わります。アドレスの変更に伴い、メールソフトの再設定が必要です。メールソフトで下記項目を再設定しなければ、メールの送受信ができないので注意しましょう。

・アカウント名
・パスワード
・メールアドレス
・受信メールサーバー情報(POP)
・送信メールサーバー情報(SMTP)

スマートフォンにプロバイダメールを設定すると、スマートフォンでもメールの送受信ができます。ただしプロバイダ変更時に、メールソフトと同様の再設定が必要です。会社で支給されたスマートフォンにプロバイダメールを設定している場合は、忘れずに再設定を行いましょう。

プロバイダを変更するときの注意点

プロバイダの変更に際して、気を付けなければならないことがいくつかあります。場合によっては、インターネットが使えない期間が生じたり、以前よりも料金が高くなったりするでしょう。パソコン以外にもコピー機やIP電話など、インターネット接続が必要な機器では、再設定が必要です。

インターネットに繋がらなくなる可能性がある

プロバイダの開通日と解約日のスケジュール調整がうまくいかなければ、インターネットにつながらない期間が生じます。そうならないように、スケジュール管理には気を付けましょう。

「新規契約→解約」の手順で進め、プロバイダの解約日を開通日と同じ日に設定するとスムーズに変更できます。契約中のプロバイダの関係で「解約→新規契約」となる場合は、解約日と開通日の間が空かないように日程を調節しましょう。

料金が高くなるケースがある

節約を目的にプロバイダを変更する場合は、入念な料金シミュレーションが求められます。月額利用料(プロバイダ料金+回線使用料)がお得だとしても、機器レンタル料金・初期費用・違約金などを合わせると高くなることがあるからです。

プロバイダを変更する際は、月額料金以外にどのような料金が発生するのか把握しておくと、予期せぬ出費に悩まされません。見積もりを依頼したり、料金に関する不明点を聞いたりするとコスト削減を図れるでしょう。

解約漏れが起こる可能性がある

プロバイダによって、オプションサービスの内容はさまざまです。プロバイダと一緒に申し込んだ各種サービスの解約を忘れると、使用しないサービスに料金を支払い続けることになります。解約漏れによる無駄が生じないよう、オプションサービス加入の有無を確認しましょう。加入していたら、プロバイダと併せて忘れずに解約を行います。

電話番号が変わってしまう可能性がある

050から始まるIP電話番号を使用している場合、プロバイダ変更後は同じ番号を引き継げないので注意しましょう。IP電話番号にはいくつか種類がありますが、050から始まる番号はプロバイダごとに発行されているからです。プロバイダ変更と同時に、IP電話番号も変わります。

メール送受信に影響する

基本的にプロバイダメールのアドレスは、プロバイダを変更すると継続使用ができません。メールの送受信に影響があるため、新旧のメールアドレスをタイミングよく切り替える必要があります。アドレスを残す有料オプションを利用すれば、旧アドレスも継続使用が可能です。ただし、2つのメールアドレスに料金がかかるため、コストがかさむ原因になるでしょう。

プロバイダ変更後に繋がらないときの対処法


開通日にプロバイダ設定をしても繋がらない場合は、何らかのトラブルが考えられます。その場でできる対処法は、「プロバイダに開通を確認する」「機器を再起動する」の2つです。まず、開通の確認を行いましょう。開通が確認できれば、機器側のトラブルと判断して再起動を行います。

開通を確認する

開通日にプロバイダ設定を終えても繋がらない場合は、プロバイダに問い合わせて開通を確認しましょう。新年度が始まって間もない時期は、プロバイダの繁忙期です。繁忙期には契約が立て込むため、開通手続きに遅延が発生することも考えられます。手続きの遅れが原因で開通していない場合は、待つほかありません。

機器を再起動する

開通が確認できたにもかかわらず繋がらない場合は、機器のトラブルが考えられます。パソコンやルーターなど、使用する機器を再起動しましょう。大抵の場合、再起動でトラブルは解決します。再起動でも繋がらなければ、最終手段として接続機器を初期化しましょう。初期化しても変化がない場合は、サポートセンターへの問い合わせが必要です。

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まとめ


プロバイダを変更する手順は、基本的に「新規契約の申し込み→解約→デバイスの設定」です。手順や設定方法を守りつつ、変更時の注意点に気を付ければ、プロバイダ変更をスムーズに終えられるでしょう。

プロバイダの変更によって通信速度の改善やコスト削減を目指したい方は、イッツコムにご相談ください。お客さまのニーズに合ったサービスを提案・提供し、快適なオフィス環境の改善をサポートします。