Zoom会議の録画方法や共有方法は?有料プランのメリットや活用事例も
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テレワークの急速な浸透により、従来の対面型会議からオンライン会議に移行している企業も多いでしょう。オンライン会議の代表ともいえるツールがZoomです。PCだけでなく、スマホやタブレットなどデバイスを選ばず利用できることや、高品質な映像と音声、直感的に操作できる点など、Zoomの魅力は多彩です。
さまざまな機能が搭載されるZoomですが、オンライン会議での内容を録画したり、録画内容を共有したりすることで、より効率的に業務がこなせるでしょう。Zoomにはデフォルトで録画機能が搭載されています。外部のツールを使って録画する必要はありません。
そこで今回は、Zoom会議を録画する方法、そのメリットについて解説します。また、録画内容の活用事例なども紹介するので、業務効率化や生産性向上などにお役立てください。
Zoom録画はローカル・クラウドの2種類
Zoomの録画には「ローカル保存」と「クラウド保存」の2種類の方法があります。定例会議を記録として残したり、取引先との打ち合わせを共有したりする場合、録画機能を使うのがおすすめです。外部ツールを使って録画する必要はありませんが、加入しているプランによって選べる保存先が異なります。
まずは、Zoomで録画したデータの2つの保存先について詳しく確認してきましょう。
1.ローカル保存
ローカル保存とは、文字通りパソコンのローカルディスク内にデータを保存する方法です。デフォルトではドキュメントフォルダ内に生成されたZoomフォルダに保存されます。渡したい相手がいる場合は、クラウドストレージへ移動して共有してもよいでしょう。なお、ローカル保存は無料プランでも利用可能です。
2.クラウド保存
クラウド保存は、Zoomのクラウドストレージ内に保存する方法です。パソコン内にデータが残らないので、ストレージを圧迫しないのがメリットです。
クラウド保存したデータを他人と共有する際は、クラウドにアクセスするURLを共有相手に送るだけなので、ファイル共有ツールやUSBの郵送の手間から解放されます。ただし、クラウド保存は有料プランの加入が必要です。
Zoom録画の覚えておきたい利用条件
Zoomミーティングは有料プランと無料プランで明確な機能差があり、ホストと参加者の権限にも違いがあります。録画機能もプランによって利用できる機能が異なり、録画を開始できるのは原則としてホストのみです。ここでは、Zoom録画にまつわる利用条件の注意点を見ていきましょう。
クラウドレコーディングは有料プランのみ
無料プランはローカルレコーディングのみですが、有料プランはローカルレコーディングに加えクラウドレコーディングも利用できます。クラウドレコーディングは1ライセンス当たり5GB以上のZoomクラウドストレージを利用できる他、共有画面やギャラリービューの個別録画など、ローカルレコーディングにはない機能を活用可能です。
Zoomの録画ができるのは原則としてホストのみ
Zoomの録画はホスト(主催者)の権限です。無料プランで選択できるのはローカルレコーディングのみですが、原則として録画を開始できるのはホストのみとなっています。
参加者が録画するには、事前にホストがZoomウェブポータルからオプション設定を有効にした上で、ミーティング中に特定の参加者に録画の許可を与えることが必要です。
有料プランならクラウドレコーディングもできますが、これはホストのみが開始でき、参加者は開始できません。
モバイルデバイスからZoom録画できるのは有料プランのみ
無料プランおよび有料プランで利用できるローカルレコーディングは、Windows PCやMacのストレージ内に録画データを保存します。こちらはデスクトップクライアントのみ対応で、モバイルアプリには対応していません。
クラウドレコーディングはPC内ストレージではなくZoomクラウドに録画データを保存するもので、こちらはiPhoneやAndroidデバイスでも利用できます。ただし録画を開始できるのは有料ライセンスを取得したホストのみです。
Zoomの録画方法や共有方法
Zoomの録画に外部ツールは必要ありませんが、操作方法をチェックしておかなければ録画はできません。ボタンひとつとはいえ、不慣れな状態では実際に行うときに手間取ってしまうこともあります。録画の方法には手動と自動があるので、どちらも押さえておくと安心です。
1.手動録画
Zoomの会議が始まると、画面下のメニューバーにレコーディングボタンが表示されます。クリックすると即座に録画が開始され、もう一度押すと停止する仕組みです。録画中はレコーディングボタンの表示が変わるので、きちんと動いているか確認しましょう。
録画ができるのは基本的にホストのみで、ゲストが録画するにはホストの許可が必要です。ホストに録画操作をお願いするか、ホスト権限のリクエストをしましょう。
2.自動録画設定
毎回録画ボタンを押すのが面倒な場合は、自動録画の設定をしておくと楽でしょう。Zoomログイン後の設定画面の中から、自動録画を設定します。設定画面では、参加者ごとに音声データを分けて保存したり、データの保存先を設定したりできるので、録画の前に一度確認しましょう。
自動録画時には、ミーティング終了後に保存するかどうかの確認があります。毎回任意で選択できるので、撮り忘れを防げるでしょう。
3.録画の共有
ローカル保存した動画ファイルをメール添付で共有する方もいるでしょう。動画は長さにもよりますが、ファイルサイズが重くなりがちです。パソコンのメモリ負担だけでなく、送信スピードにも影響します。
クラウド保存であれば、URLを送るだけで共有が可能です。作業の手間やデバイスへの負担を減らせるので、頻繁に録画を共有する場合はクラウドの利用をおすすめします。
注意!Zoom録画は参加者にバレる
ホストがZoom録画を開始すると参加者全員にレコーディング中であることが通知され、参加者が録画を開始するにはホストによる許可が必要です。誰にも知られずに録画機能は利用できません。
別のキャプチャツールなどを使って映像や音声を収録する方法もありますが、参加者の許可を得ずに録画すると肖像権の侵害や機密保持契約違反となるケースもあります。Zoomミーティングの録画は必ずホストや参加者に許可を取った上で、Zoomの録画機能を使いましょう。
Zoom録画をクラウド保存するメリット
Zoomで録画した動画は尺の長さによって、パソコンのローカル環境に負担を与えます。そのようなときに役立つのがクラウド保存です。Wi-Fi環境があればどこからでもアクセスできるので、複数人でデータを共有するのに適しています。
その他にも、複数のデバイスで視聴できたり、リンクひとつで共有できたりする利点があります。ここからは、これらのメリットについて詳しく見ていきましょう。
1.ローカル容量が圧迫されない
録画データはmp4で保存され、30分間の会議の録画でもファイルが大きくなります。そのような重たいファイルをローカル保存してしまうと容量を圧迫しますが、クラウドを利用すれば安心です。ローカルに負担がかかると、コンピューター処理能力も落ちてしまいます。ファイルの保存場所をうまく使い分けると、業務の効率化にもつながるでしょう。
2.複数のデバイスで視聴できる
クラウドに保存したデータは、アカウントで管理されます。別のデバイスでも、同じアカウントにログインするだけで保存したデータの確認が可能です。
例えば、手元にパソコンがなくても、スマホでクラウドにアクセスすれば外出先からでも視聴できます。電車に乗っている時間や、待ち時間、お風呂に入っているときなどさまざまな隙間時間をむだにすることがありません。
3.リンクひとつで共有できる
クラウド保存したデータはURLを発行できるので、データの共有時もスムーズです。数時間の録画データをメール添付で送るには、ファイルサイズが大きくて送信できません。ギガファイル便など共有サービスを使う場合もありますが、セキュリティ面に懸念が残ります。クラウド保存であれば手間だけでなくセキュリティの面でも安心です。
4.録画にパスワードを設定できる
クラウドであれば、録画データが他人に漏れないようにパスワードを設定できます。例えば、ひとつのアカウントを共用で使っているなど際は、他人に中身を見られるリスクが高くなります。このような場合は、パスワードを設定して録画データを保護しましょう。
クラウドで保存した録画データは、URLで共有できる気軽さが魅力ですが、共有しやすさからSNSなどを使って簡単に拡散することが可能です。パスワードを設定して、閲覧者を制限しておくことで不正アクセスを防げます。
Zoom録画の活用事例
Zoomを録画して活用する方法はいくつかあります。後から見直したり、備忘として保管しておいたりする以外に、マーケティンや研修などにも展開可能です。ただのリモート会議ツールに終わらないZoomの活用方法を3つご紹介します。
1.欠席者に共有する
Zoomの録画データの活用でまず挙げられるのが、会議欠席者との動画共有です。実際の会議シーンを閲覧できるので、議事録や資料などに比べ、より実際の会議の様子を確認できます。
また、自分の都合がいい時間に好きな場所で閲覧ができ、無理に時間の調整を行う必要もありません。そのため、大事な商談とかぶってしまったときでも、後から会議内容もしっかり確認できるでしょう。
2.コンテンツとして活用
Zoomの録画データをコンテンツ素材として活用するケースも多いでしょう。例えば、オンライン講座を開催して録画すれば、アーカイブとしての販売が可能です。
また、各地で行われるセミナーを録画して販売したり、定期配信のバックナンバーとして保存したりすることも可能です。録画データをYouTubeにアップすることで、広告収入が得られることも考えられるでしょう。このように、手軽にコンテンツ作成ができるのも、Zoom録画の魅力です。
3.教材として使う
Zoomはひとりで話をしている際も録画ができるので、教材作成も可能です。例えば、新入社員向けに社内のシステムの操作方法をまとめた動画を作ったり、新しく導入したツールを解説する教材を作ったりしてもよいでしょう。
自分のパソコンを操作しながら口頭で解説できるので、書類を作る手間もかからず簡単に教材が完成します。
Zoom録画は有料プランがおすすめ
Zoom無料版はミーティング時間や録画機能に制限があり、ミーティングのアーカイブや再利用には使いにくい場合があります。有料版なら無料版のようなミーティング時間の制限はなく、プランによっては容量無制限のクラウドレコーディングも可能です。
有料プランはローカル・クラウド両対応で40分制限なし
無料プランはミーティングの40分制限があり、デスクトップクライアントからのローカルレコーディングのみに対応しています。
有料プランならローカル・クラウド両方の録画に対応し、クラウドレコーディングはモバイルアプリからも利用可能です。さらに有料プランはミーティングを実質無制限(30時間/1回)で利用でき、より多くのニーズに対応できます。
エンタープライズプランなら録画無制限
Zoomの主な有料プランはプロ・ビジネス・エンタープライズの3種類です。上位のプランほど多くの機能に対応しています。
クラウド容量はプロ・ビジネスプランが1ライセンスユーザー当たり5GBです。1アカウントで10ライセンスを取得したなら、アカウント全体で50GBのクラウド容量を録画に利用できます。
エンタープライズプランの場合はクラウド容量が無制限です。プロ・ビジネスプランだと容量が足りなくなれば追加ストレージの購入を検討しますが、エンタープライズプランなら容量を気にせず全てのミーティング録画をクラウド保存できます。
Zoomのクラウド録画を使いこなすならイッツコム!
イッツコムはプロプランを1ライセンスから取得可能な「Zoom」、容量無制限のクラウドストレージで録画の完全アーカイブができる「Box」、テレワーク環境のクラウド録画と相性のよいモバイルデータ通信サービス「法人データSIM」を提供しています。ここからは、クラウド録画を使いこなすためのサービスの魅力を見ていきましょう。
プロプランを1ライセンスから取得可能「Zoom」
無料プランにはミーティングの40分制限があり、録画はデスクトップクライアントによるローカルレコーディングしか利用できません。
有料プランならミーティングを実質無制限(30時間/1回)で利用でき、PCやスマホによるクラウドレコーディングにも対応しています。有料プランが必要なのはホストのみです。ミーティングの録画機能を活用するなら、有料プランを選択しましょう。
イッツコムならプロプランを1ライセンスから提供しており、複数ライセンス取得が必要な代理店よりもコストを抑えられます。また請求書払いに対応し、管理者向け・ユーザー向けマニュアルが充実していることも強みです。
容量無制限のクラウドストレージで録画の完全アーカイブ「Box」
Zoomのプロプランやビジネスプランだと、クラウド保存の容量は1ライセンス当たり5GBです。クラウドレコーディング自体は保存・共有に便利ですが、多用すると容量不足が問題になります。
そこで導入したいのが、法人向けに開発された容量無制限のクラウドストレージ「Box」です。Boxは世界各国の政府機関やリーダー企業が採用する、最高度のセキュリティ要件を満たすべく設計された信頼性の高いクラウドストレージです。ローカル・クラウドのミーティング映像をBoxで管理することで、PCやZoomクラウドの容量を気にせず完全なアーカイブを作成できます。Boxはミーティング中の画面共有にも活用でき、会議資料の一元管理ができるのも魅力です。
また、ミーティング映像は、ファイルの共有リンクを共有相手に送付する、もしくは共有相手をコラボレータとして追加する2つの方法で簡単に社内外の関係者に共有可能です。なお、共有リンクでの共有はBoxアカウントを持っていない相手にもファイルの閲覧やダウンロードを許可でき、コラボレータとして追加する場合は、7種類のアクセス制限が選択可能です。
外出先や移動中にクラウドを使いこなすなら「法人データSIM」
ZoomやBoxはマルチデバイス対応なので、外出先や移動中にスマホやタブレットで利用するケースもあるでしょう。クラウド型サービスを快適に業務利用するには、モバイルデータ通信サービスの導入も求められます。
そこで導入したいのが、イッツコムの「法人データSIM」です。安心のNTTドコモ回線を利用するため、NTTドコモのサービスエリア内ならどこからでも快適にZoomやBoxにアクセスできます。
「シェアプラン」を選択すれば複数SIMで通信容量をシェアでき、メンバー間で通信量に大きな差があってもコストの無駄は生じません。専用SIMとモバイルWi-Fiルーターのセット契約もでき、複数デバイスの同時接続に活用しやすいのも強みです。
まとめ
Zoomの録画は誰でも直感的に操作できる点が魅力です。複数人での会議だけでなく、ひとりだけでも録画が可能です。会議内容を共有するだけでなく、オンライン講座やセミナーを録画しコンテンツ素材としても活用できます。また、教材などに利用するなど動画活用の幅も多彩です。クラウドを活用して共有すれば、パソコンの容量を気にすることなくURLひとつで共有可能です。
イッツコムでは、オンライン会議システム「Zoom」や、強固なセキュリティを誇るクラウドストレージ「Box」を提供しています。また、テレワークに役立つ「法人データSIM」もおすすめです。現代のビジネスに見合った効率的な働き方を推進するためにも、ぜひITツールの活用を検討しましょう。