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無料版Zoomには時間制限がある?有料版との違いや便利機能・使い方を解説

Zoomは多機能で使いやすいWeb会議システムですが、無料版にはミーティングの40分制限など複数の機能制限があります。無料版Zoomのビジネス利用に不安・不満を抱えており、有料版Zoomの利用を検討している方もいるのではないでしょうか。

無料版Zoomの機能制限、ビジネスユースに有料版Zoomが求められる利用や活用方法を知ることで、Zoomの豊富な機能を最大限に活用できます。Zoomの活用範囲を広げる関連サービスにも目を向け、場所にとらわれないコミュニケーションシステムを構築しましょう。

そこでこの記事では、無料版Zoomの機能制限や利用できる基本機能、有料版Zoomの有用性・活用方法や関連サービスについてご紹介します。


zoom 他にも超便利なZoomの活用方法!

無料版Zoomの40分制限とは?


Zoomは無料で使える優秀なWeb会議ツールですが、無料版には機能制限があります。「長時間のミーティング中に強制退出された」という経験がある方も多いのではないでしょうか。まずは無料版Zoomの時間制限と、無料版Zoomをビジネスシーンで使う問題点を解説します。

ミーティングは40分まで

ミーティングのホスト(主催者)が無料プランを利用していると、ミーティングを利用できるのは40分までです。ミーティング時間が40分を超えると、全員が強制退出されます。
以前は1対1のミーティングは時間無制限でしたが、2022年5月より1対1のミーティングでも40分制限がつくようになりました。

ビジネスシーンでは問題になることも

40分制限で強制退出されたとしても、同じメンバーで別のミーティングを開始すればミーティングを継続できます。メンバー全員が身内ならこの方法でも問題ないかもしれませんが、商談やセミナーなどでは機会損失や信用の失墜といった恐れもあるのは懸念点です。

無料版Zoomを40分以上利用できる3つのケース


無料版Zoomを使う上でネックになるのはミーティングの40分制限です。しかし、条件次第では40分以上利用できる場合があります。例えば、ホストが有料版Zoomを利用していたり、時間制限解除のギフトを受け取ったりした場合です。ここでは、無料版Zoomを40分以上利用できる3つのケースを解説します。

ホストが有料プランを利用

ホストが有料プランを利用していれば、ミーティングに40分制限がありません。無料プランはあくまでお試しプランで、使えるのは基本機能のみです。有料プランを利用するホストが開始したミーティングであれば、参加者全員が時間制限を受けずにミーティングできます。

ホストが40分制限解除のギフトを取得した

通常は無料プランだとミーティングを40分以上開催できません。しかし、Zoomからギフトを受け取った場合は例外です。無料プランを利用するホストによるミーティングが40分を超えそうなとき、通常は時間制限のお知らせ画面が表示されるが、「40分の時間制限を解除した」という旨のメッセージが表示されるケースもあります。

このギフトをホストが受け取った場合、無料プランを利用していてもミーティングを40分以上継続して利用できます。ただし、40分制限が解除されるのはギフトを受け取ったミーティングのみです。

ホストがギフトを利用してスケジューリングした

Zoomから受け取れるギフトは2種類です。ギフトを受け取った回のミーティングの40分制限を解除するものの他に、次回ミーティングの40分制限を解除するものもあります。

このタイプのギフトを受け取れるタイミングは、ミーティングの終了後です。「次回ミーティングの40分制限を解除する」旨のメッセージが表示されたら、ダイアログに従って次回ミーティングをスケジューリングすることで、そのミーティングに限って40分制限を解除できます。

無料版Zoomの基本的な使い方


無料版Zoomはシンプルな操作方法でミーティングのスケジュール・招待や参加ができます。ここでは、Zoomアプリのダウンロード・インストールからミーティングの開始・参加まで、基本的な使い方を見ていきましょう。

Zoomアプリのダウンロードとインストール

まずはZoomアプリをダウンロード・インストールします。Windows PCやMacの場合、Zoom公式サイトの「ダウンロードセンター」ページから無料のZoomアプリをダウンロードしましょう。ダウンロードされた実行ファイルをクリックし、しばらく待つとインストールは完了です。

iPhoneの場合はApp Store、Android端末の場合はGoogle Play Storeから「ZOOM Cloud Meetings」をダウンロード・インストールします。なお、Windows PCやMacはWebアプリ版も利用可能です。

アカウント登録

無料版Zoomはアカウント登録不要で利用できますが、ミーティングをスケジュールするなら以下の手順でアカウント登録が必要です。

1.WebブラウザでZoom公式サイトにアクセスする
2.「サインアップは無料です」ボタンをクリック
3.メールアドレスを入力して「サインアップ」をクリック
4.登録したメールアドレス宛にZoomから認証用メールが届く
5.メール内の「アクティブなアカウント」ボタンか認証用URLをクリック
6.遷移先の画面で、姓名・パスワードを入力して「続ける」をクリック
7.メンバー追加を勧める画面に遷移するので、追加するか「手順をスキップする」をクリックする

なお、Zoomアプリを立ち上げて「サインアップ」を選択する方法でも、同様の手順でアカウント登録ができます。

ミーティングのスケジュール

Windows PCやMacのデスクトップ版Zoomアプリでミーティングをスケジュールする場合、手順は以下の通りです。スマホ版も同様の手順でスケジュールできます。

1.Zoomアプリを立ち上げ「スケジュール」をクリック
2.ミーティングのトピック(タイトル)を設定
3.開始日時を設定する。単発ではなく定期的なミーティングをスケジュールするなら「定期的なミーティング」にチェック
4.「ミーティングID」の項目で「自動的に生成」または「個人ミーティングID」を選択する(通常は「自動的に生成」でOK)
5.入室用の「パスコード」や「待機室」機能を利用する場合はチェック
6.ホスト・参加者のビデオ(ミーティング開始時)のオン・オフを設定
7.スケジュールを追加するカレンダーサービスを選択(カレンダー経由で参加者の招待もできる)
8.「保存」をクリック

ミーティングの招待

スケジュールしたミーティングに参加者を追加したい場合、設定の編集と同様の手順で招待状を送信できます。設定方法はデスクトップ版・スマホ版で同様です。

1.Zoomアプリを起動してサインイン(前回サインインしていれば自動サインイン)
2.ホーム画面の「ミーティング」をクリック/タップ
3.参加者を事前追加したいミーティングを選択
4.「招待者の追加」をクリック/タップ
5.メールやSMSなどで招待状を送信する

ミーティングの開始・参加

スケジュールしたミーティングは、基本的にホストが開始しなければ他の参加者は入室できません。スケジュールしたミーティングの開始方法はデスクトップ版・スマホ版で同様です。

1.Zoomアプリを起動してサインイン(前回サインインしていれば自動サインイン)
2.ホーム画面の「ミーティング」をクリック/タップ
3.開始したいミーティングを選択し、「開始」をクリック/タップ

無料版Zoomで利用できる機能

無料版Zoomは以下のような機能を利用できます。

・40分/1回のミーティング
・ミーティング録画のローカル保存:録画をPC内のストレージに保存できる(クラウド保存は非対応)
・画面共有:デスクトップ画面やクラウドストレージ内のファイル、ホワイトボードなどを画面共有できる
・注釈機能:共有画面にスポットライトを当てたりコメントを付けたりできる
・バーチャル背景:映像の背景を好みの画像・動画にリアルタイム変換できる
・ブレイクアウトルーム機能:メインセッションの他に複数セッションを開設、メンバー分けができる
・Zoom Chat:Zoomアプリはビジネスチャットツールとしても利用できる

40分制限なし!有料版Zoomを利用する8つのメリット


Zoomの有料プランはプロ・ビジネス・エンタープライズの3種類です。全ての有料プランで40分制限がない上、ビジネスに役立つ豊富な機能を利用できます。ビジネスユースには有料プランが最適です。ここでは、有料版Zoomを利用するメリットを8つに分けて解説します。

長時間のミーティングが可能

有料版Zoomを利用する大きなメリットのひとつは、ミーティングの開催時に40分制限がないことです。もらえるかどうか分からない時間制限解除ギフトとは異なり、常に実質無制限(30時間まで)でミーティングできます。

40分制限がある状態で重要な商談やセミナーにZoomを利用するのはリスキーなため、長時間のミーティングが想定されるなら有料プランを契約しましょう。

100人超の大規模ミーティングが可能

Zoomの無料プランでホストできる参加者数は100名までです。100名超の参加者を招待したくても、参加者枠を増やすオプションも利用できません。有料プランなら参加者100名超の大規模ミーティングにも対応できます。有料プランでホストできる参加者数の違いは以下の通りです。

・プロ:デフォルトで100名まで。アドオンで最大1,000名まで
・ビジネス:デフォルトで300名まで。アドオンで最大1,000名まで
・エンタープライズ:デフォルトで500名まで。アドオンで最大1,000名まで

録画データをクラウドに保存できる

Zoomは無料プランでもミーティングを録画できますが、録画機能に対応するのはデスクトップ版のみで、録画データはデバイス内のストレージにダウンロードする必要があります。有料版なら録画のクラウド保存に対応するので、ストレージを圧迫しない上、スマホでも録画機能が活用可能です。有料版は以下のクラウド容量を利用できます。

・プロ:ライセンス数×1GB。オプションで容量追加も可能
・ビジネス:ライセンス数×1GB。オプションで容量追加も可能
・エンタープライズ:無制限

共同ホストを指定できる

有料版Zoomは複数の参加者を「共同ホスト」に指定できます。共同ホストはホスト権限の大部分を共有する参加者です。

無料版Zoomは共同ホストを指定できないため、ホストが進行役・管理者を兼任することも多く、ミーティングの規模が大きくなるほど支障をきたしやすくなります。

共同ホストを指定できる有料版Zoomなら、進行役・管理者の役割を分けられる上、ホストの途中退席に対応しやすいことも利点です。また、複数のセッションを同時進行できるブレイクアウトルーム機能の利用時にも、共同ホストが各セッションの進行役を務められます。

投票機能を利用できる

有料版Zoomは投票機能を使えるのもメリットです。ZoomポータルまたはZoomミーティングで投票を作成し、会議進行と並行して参加者から意見を集められるので、大勢の参加者の意識調査などに有効です。投票のレポートはミーティング後に一括ダウンロードできます。

管理機能を利用できる

有料版Zoomはユーザー管理機能を利用でき、詳細なユーザー情報の登録やロール管理などができます。さらにビジネスプラン以上なら管理用ダッシュボードにアクセスでき、ミーティング参加者のアクションなどの詳細な可視化・管理も可能です。

無料版Zoomはこういった管理機能を利用できません。Zoomをビジネスに活用するなら、管理機能のある有料版Zoomが向いています。

ウェビナー機能をオプション追加できる

有料版Zoomならウェビナー機能のオプション追加が可能です。エンタープライズであれば参加者500名までのウェビナー機能を標準搭載します。Zoomビデオウェビナーの主な機能は以下の通りです。

・講演者の映像と音声のみを共有し、受講者の映像と音声は共有しない
・最大1万端末で視聴できる
・講演者は参加者の入室をコントロールできる
・テキストチャットによるQ&Aが利用できる
・FacebookLiveやYouTubeとの連携もできる

ZoomRoomsをオプション追加できる

有料版Zoomなら「ZoomRooms」をオプション追加できます。会議室にディスプレイ・マイク・スピーカー・Webカメラなどを設置し、ルーム単位で利用するZoomで、「自社とクライアントの会議室をZoomでつなぐ」という使い方が可能です。ZoomRoomsには主に以下の特徴があります。

・ライセンスはユーザーではなく会議室に付与する
・ひとつの会議室に3台までディスプレイを設置できる
・タブレット端末を専用コントローラーとして使用し、会議への接続や資料共有などを制御する

有料版Zoomをビジネスシーンで使いこなすならイッツコム!


イッツコムは日本語サポート込みの有料版Zoomの他にも、Zoomと組み合わせて便利なサービスを多数提供しています。例えば、容量無制限のクラウドストレージ「Box」や、「法人データSIM」などです。

有料版Zoom × 有料版Box

Zoomはクラウドストレージ内のファイルをリアルタイム共有する機能があり、テレワーカーや支社とのコラボレーションに役立ちます。Zoomなら時間を気にせずファイル共有やコメントが可能です。

容量無制限の有料版Boxならあらゆるファイルを一元管理でき、「どこに目的のファイルがあるか分からない」という問題は発生しません。Zoomはチャットツールとして、Boxは業務フロー管理ツールとしても活用できるので、業務効率化や生産性向上が期待できます。

テレワークの通信手段に「法人データSIM」

ZoomやBoxをテレワーク環境で利用する際、在宅勤務者や外回りの営業担当者の通信環境が整備されていなければ、せっかくの機能を十分に活用できません。

そこで導入したいのがイッツコムの「法人データSIM」です。安心のNTTドコモ回線を利用した法人向けデータSIMで、快適な通信環境を整備できます。

モバイルWi-Fiルーターとセットの契約もでき、複数の営業担当者で使い回しもしやすいこともメリットです。「シェアプラン」を利用すれば複数メンバーの通信量をシェアでき、メンバー間で通信量に大きな差があってもトータルコストを抑えられます。データ使用量の目安は契約前のトライアル期間中にチェックできるため、無駄のないプラン選びが可能です。

まとめ


無料版Zoomにはミーティングの40分制限があり、大事な商談やセミナーには向きません。ビジネスユースなら実質無制限(30時間まで)で利用できる有料版Zoomの採用がおすすめです。

有料版Zoomに有料版Boxや法人データSIMを組み合わせれば、場所にとらわれない効率的なコラボレーション環境の整備が可能です。Zoomを使いこなして業務効率化や生産性向上につなげるなら、複数サービスの組み合わせで相乗効果が得られるイッツコムにご相談ください。