リモートワークにVPNは必要？高セキュアの通信回線を実現する環境を手に入れよう！

こんにちは！イッツコムの佐藤です！

「リモートワークにはVPNが必要不可欠だ」
「VPNを使えばセキュリティを強化できる」

このような話を聞いてリモートワーク向けのVPNの導入を考えている方もいるでしょう。しかし、VPNの必要性や役割、VPNを導入することによってセキュリティが高まる仕組みについて分からないという方も多いでしょう。そこで、今回はリモートワークでVPNの導入は必須なのか、さらにVPNに代わるセキュリティ対策についてご紹介します。

コロナ禍の影響もあり、テレワーク化を進める企業も多いでしょう。しかし、VPN導入に関しても、さまざまな課題も挙げられます。VPNの必要性や役割、VPNに代わるセキュリティ対策を知ることで、安全なリモートワーク環境を手に入れられます。リモートワーク化によるセキュリティリスクを解消するために、ぜひ最後までお読みください。

VPNってそもそも何？

「そもそもVPNって何？」と疑問に思う方も少なくはないでしょう。VPNは「Virtual Private Network」の略で、任意の拠点間に仮想的な専用回線を引くという仕組みです。

物理的に専用回線を設置するわけではありませんが、安全に社内ネットワークに接続する際に役立ちます。VPNを使った通信の経路を図解すると以下の通りです。

送信元のVPNルータで通信を暗号化し、受信側のVPNルータで復号化する仕組みです。これによってリモートワーク環境から社内ネットワークまでのアクセス経路を安全なものにしています。

インターネットにアクセスするときも社内ネットワークを経由してからアクセスする流れです。基本的に、外部から社内ネットワークにアクセスするために用いるものと覚えておきましょう。

リモートワークでVPNを使う理由は「セキュリティ」

VPNルータなどを用意してVPNを使うということは、VPNを使うことに大きなメリットがあるためです。そのメリットとは「セキュリティの確保」です。インターネット上に仮想の専用線を設置し、特定の人だけが利用できるネットワークが構築されるため、普通にアクセスするより安全な通信を実現できます。

リモートワークでは社員が自宅などで仕事をし、セキュリティレベルは千差万別です。そのためセキュリティリスクを回避できず、情報漏えいにつながるケースもあります。その際にVPNを使うことでセキュリティを高めてリスクを回避します。

VPNにも落とし穴があるって本当？

VPNはセキュリティを高める目的で使うものとはいえ、万全なものではありません。セキュリティに絶対はないといわれるように、VPNにも見逃せない落とし穴があります。

ここからは、リモートワーク環境でVPNを使う際に陥りがちな点について見ていきましょう。VPNを利用する際は、事前に確認しておきましょう。

VPNを使うことを忘れてしまう

VPNはセキュリティ確保に役立つとはいえ、使うのを忘れてしまうと本末転倒です。VPNを使わなければ普通にインターネットにアクセスしていることになります。人為的ミスは細心の注意を払っていても起こりうるものです。より安全な通信環境を実現するためには、自動的にセキュリティの高い通信回線を使える仕組みにするのがおすすめです。

イッツコムでも簡単に使えるセキュアな通信回線を提供しています。VPNを使い忘れるリスクが心配な方はぜひチェックしてください！

VPNを使わないのが常態化してしまう

VPNを使うためにはあらかじめ設定する必要があります。リモートワークで私物のPCを使用するケースでは、仕事するときだけVPNを有効化する必要があります。

急いているときなど、VPNを有効化するのは面倒だと感じてしまうこともあります。そのようなケースが重なると、いつの間にかVPNを使わずに仕事することが常態化してしまうこともあるでしょう。

社内ネットワークにアクセスするときにしか使わない

VPNは社内ネットワークにアクセスするために使うものと考えている社員も多いかもしれません。社内サーバーにアクセスするときはVPNを有効にするものの、インターネットを使うときは無効にしていることも多々あります。

インターネットにアクセスする際も、VPNを有効化して社内ネットワークを経由しないとセキュリティは低下します。社内ネットワークにアクセスするときだけVPNを有効化するという認識の社員が多い場合も危険な状態と言えるでしょう。

VPNそのものにも見逃せないデメリットが

「VPNに関してルール決めることでリスク回避できる」と考える方も多いでしょう。確かにルール化してそれを守れば、比較的安全と言えるセキュリティは確保できるでしょう。しかし、VPNには見逃せないデメリットも存在します。

ここからは、VPNを使うときにチェックしておきたい3つのデメリットを解説します。これらはVPNを利用する際の課題となるため、事前に理解しておくことが大切です。

通信速度の低下

VPNは、VPNサーバーを経由して送受信するため、速度が低下することも多々あります。大容量のファイルをやり取りする業務では、時間がかかることも多くストレスを感じることもあるでしょう。

また、通信速度が原因でVPNを使うことが億劫になってしまうことも考えられます。とはいえ通信速度の低下を避けるのは難しいため、仕事で大容量データを取り扱う場合は、VPN以外のセキュリティ手段を考えるのがおすすめです。

VPNの方式によってはセキュリティが弱い

VPNにはいくつか種類がありますが、安価にセキュリティ環境を構築できるインターネットVPNが多くの企業で用いられています。インターネットVPNも仮想の専用線であるとはいえ、既存のインターネット回線を利用するため、他のVPNと比べてセキュリティ面で劣ります。

セットアップが面倒

VPNは普通にアクセスするだけで使えるものではなく、あらかじめ仕事用のPCなどのデバイスにVPNを使うための設定をしておく必要があります。この設定は工数が多く意外に面倒なため、複数のデバイスを使っている場合にうっかり忘れてしまうこともあります。

セットアップをし忘れてしまうとVPNは使用できず、VPNを介さずアクセスしている状態に陥ります。また、設定したつもりでも内容の間違いにより使えないという際も注意が必要です。

VPNより安心!?高セキュアな「モバイル閉域接続」って？

多くのメリットがあるVPNですが、その反面デメリットもあります。それらのデメリットを知ると「VPN以外の手段で高度なセキュリティが保てるものはないものか」と思ってしまうでしょう。そこでおすすめなのがイッツコムの「モバイル閉域接続」です。

モバイル閉域接続はとてもシンプルな仕組みで、誰でも簡単に利用できる高セキュアの通信回線です。ここからは閉域接続の特徴を詳しく解説します。

専用SIMを使うので簡単・便利

モバイル閉域接続では、閉域網にアクセスするために専用のSIMを使います。専用SIMを使うだけで自動的に閉域網につながるので、VPNで起こりがちの設定ミスで通常のインターネット網につながってしまうことを避けられます。

リモートワーク環境では、専用SIMを挿したモバイルルータを社員に渡すなどの使い方がおすすめです。社員はモバイルルータに接続するだけで、高セキュアの通信回線を利用できます。

インターネットから切り離されていて安心

モバイル閉域接続の専用SIMを使った場合、接続先はNTTドコモの閉域網です。NTTドコモの閉域網は物理的にインターネットから切り離されており、そのままイッツコムの閉域網に接続される仕組みです。

イッツコムの閉域網もインターネットを経由せずに社内ネットワークに接続しており、経路上でインターネットを経由する区間はありません。手軽にセキュリティリスクを回避できるので、VPNに不安を感じる際にもおすすめです。

さらに、インターネットを使用しないため、混雑によって通信速度が低下することも防げます。安定した通信環境の実現という面でも大きなメリットになりますよ。

確実に社内ネットワークを経由できる

モバイル閉域接続経由でインターネットにアクセスする場合、確実に社内ネットワークを経由するので外部でもファイアウォールなどのセキュリティ機能を利用できます。「リモートワーク中の社員にも社内のセキュリティポリシーを適用したい」とお考えの際にもピッタリです。

もちろん社内ネットワーク側に環境を構築しておけば接続ログを取ることも可能なので、誰がどこにアクセスしたのかを明確にしたい場合も対応可能です。

イッツコムではセキュアなリモートワーク向けツールも提供中

イッツコムでは、リモートワークで使えるハイセキュリティのビジネス向けのITツールを提供しています。

今回は特にリモートワーク環境におすすめの「Zoom」と「box」をご紹介します。いずれも便利でハイセキュリティのツールですので、ぜひ活用して業務をさらに効率化してくださいね。

ミーティングに便利な「Zoom」

Zoomは、インターネット環境があればどこからでも利用できるWeb会議システムです。通信はAES-256 bitで暗号化されており、通信を傍受されるリスクも軽減されます。機密情報を取り扱うミーティングにもピッタリのWeb会議システムで、多くの企業で採用されています。

もちろん、ミーティングルームにパスワードを設定したり、許可した人のみをミーティングに参加させたりすることも可能です。セキュリティ対策も万全で、リモートワークのセキュリティをできる限り高めたいと考えている企業担当の方は、1ヶ月無料トライアルにてお試しください。
サーバー/クライアント方式で動作しており、接続も安定していてとても使いやすいツールですよ！

機密情報の取り扱いにおすすめの「box」

boxはビジネスシーンで使われることを想定して開発されたクラウドストレージです。情報セキュリティに関する国際規格「ISO27001」に準拠しており、機密情報や個人情報を保管したい方でも安心して利用できます。

アクセス権限の設定も自由自在となっており、必要な人に必要なデータを渡せるので、パスワードを使わなくても安全にデータを管理可能です。「社内の情報資産を安全に保護しつつもリモートワークで活用したい」とお考えの際は、ぜひboxを活用しましょう。

さらにboxは容量無制限でファイルを保管でき、大容量のファイルを取り扱うときにも容量オーバーを心配する必要はありません。対応しているファイル形式もさまざまなので、多くの資料やデータを取り扱う会社にもおすすめですよ。

「Zoom」と「box」はイッツコムで提供しており、一括導入もニーズに合わせた個別導入も可能です。導入サポートも行っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

リモートワーク環境ではセキュリティを確保するためにVPNが使われることは多々ありますが、設定に時間がかかったり、回線速度が遅かったりなどの理由で使用されないケースもあります。VPNを導入しても、正しく使われなければセキュリティを確保することは不可能です。

日々の業務で使用するためには、簡単な操作で確実に使える仕組みが必要です。イッツコムが提供する「モバイル閉域接続」なら、専用SIMさえ挿入しておけば複雑な設定は不要で、高セキュアの通信回線を利用できます。

あらかじめSIMを挿入したモバイルルータを渡すだけで使えるため、リモートワークの際に役立つでしょう。イッツコムでは他にもさまざまなITツールを提供しております。ビジネスシーンでもデジタル化が進む今、ITツールを利用し環境を整え、安全で快適なリモートワークを実現しましょう！