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無料VPNやFree Wi-Fiは危険!ビジネスに最適な有料サービスとは

Free Wi-Fiサービスは、カフェやレストラン、コンビニエンスストアなど街のいたるところ普及し始めました。Free Wi-Fiはさまざまなスポットでインターネット通信を気軽に利用できるためとても便利です。しかし、公衆向けのサービスであるため情報が暗号化されていなかったり、認証レベルが低かったりする場合も多くあります。

そこで必要となるのがセキュリティ対策です。Free Wi-Fiのセキュリティとして「VPN」の導入が注目されています。VPNという名前は知っていても、どのような効果やメリットがあるのか知らない方もいるのではないでしょうか。この記事では、VPNのメリットやデメリット、Free Wi-Fiを安全に使うポイントについてご紹介します。

Free Wi-Fiをビジネスで利用するのは危険!


Free Wi-Fiを利用できる店舗は一般化しています。外出先でデータ通信量を意識せずにインターネット通信ができるFree Wi-Fiは便利ですが、セキュリティリスクには注意が必要です。

Free Wi-FiはWi-Fiルーターを設置すれば誰でも提供でき、提供者は利用者の通信ログを取得できます。セキュリティレベルや信頼性は提供者次第で、情報窃取を目的としたFree Wi-Fiも少なくありません。利用者からすればFree Wi-Fiの運用体制は見えにくく、ビジネスで利用するのは非常に危険です。

Free Wi-Fiを安全に使う!「VPN」とは?

「VPN」とは、「Virtual Private Network(バーチャル プライベート ネットワーク)」の略語です。インターネット上に仮想専用回線を作ることで、セキュリティ的にも安全な状態で情報通信できます。

Free Wi-Fiは、不特定多数の人と同じ回線を使用しなければならないため、第三者に個人情報を見られたり、改ざんされたりする危険性があります。個人情報や仕事上での機密事項などが悪意ある第三者に見られてしまうと、企業にとって大きな損失を被る可能性があるでしょう。VPNを利用すれば、こうした危険を回避できます。

VPNのメリット

VPNを導入することで、インターネット上のセキュリティを強固にできます。インターネット上のセキュリティを向上させると具体にどのようなメリットがあるのか分からない方もいるのではないでしょうか。

VPNの導入を検討する際には、セキュリティ面のメリットについてしっかり理解しておくと導入までの流れがよりスムーズです。ここではVPNのメリットについて解説します。

セキュリティ向上

VPN導入の最大のメリットと目的はセキュリティの向上です。VPNを導入すると、通信が高度に暗号化されます。情報が暗号化されると高いセキュリティで個人情報を守ることが可能となるでしょう。Free Wi-Fiスポットから会社のネットワークにアクセスする場合など、通信内容の漏洩を気にすることなく、安心してアクセスできます。

のぞき見防止

暗号化されていない状態でのWi-Fi通信は不正アクセスにより大切な情報を第三者からのぞき見される可能性があります。VPNを導入すれば通信情報は暗号化されるので第三者からの情報の抜き取りや解読のリスクを回避できるでしょう。

IPアドレスの保護

VPNを利用すればIPアドレスの保護もできます。IPアドレスは、インターネットを使用する際の住所のようなものです。IPアドレスを知られてしまうと、住んでいる地域やインターネット上での活動が第三者に知られてしまうおそれがあります。

VPNを導入すれば、IPアドレスの漏洩を防ぐことが可能です。個人情報はもちろん、インターネット上でどのようなサイトを閲覧しているかなどの情報が第三者に漏れるのを防げます。

VPNのデメリット


VPNにはメリットもありますが、デメリットもあります。VPNの良いところだけを見て導入してしまうと、デメリットに直面した場合に予想外のトラブルにつながる可能性もあります。

デメリットもしっかりと理解し、対策を考えてからVPNを導入することで、トラブルを未然に防ぐことが可能です。ここでは、VPN導入に関するデメリットについて解説します。

導入コスト

VPNは、安全な通信環境を整える以外にも、さまざまな機能があります。提供されているサービスごとに内容や特色が異なるため、導入に際しては比較検討する必要があるでしょう。

導入時に、セキュリティの高さなどの機能面だけを重視すると費用が高くなる可能性もあります。セキュリティの高さは重要ですが、VPNの機能についてもしっかりと精査してみましょう。

商品によっては、自分が利用しない機能が含まれている場合もあるため、必要とする機能と高いセキュリティ性を両立させるVPNを選ぶことが大切です。

通信速度の低下の可能性

VPNはセキュリティの高い通信環境を提供してくれる一方で、通信速度が遅くなる傾向にあるというデメリットも存在します。

特に多くの人が同時に利用するFree Wi-Fiの場合、Wi-Fi本来の速度低下も相まって通信速度が低下する可能性が高くなります。情報の暗号化するにはパケットを多く利用します。同時に多数の人の情報を暗号化しようとするとパケットが肥大化してしまい速度の低下につながるためです。

ほかにも、VPNのセキュリティ機能を向上させるために使用するルーターの性能によっても通信速度が落ちる場合があるでしょう。

バッテリー消費

Free Wi-Fi使用時、バッテリーの消費が速く感じた経験がある方もいるかもしれません。VPNは仮想回線を構築して情報の暗号化を繰り返し行うため通常の状態よりもバッテリーの消耗が激しくなることも考えられます。

Free Wi-Fiサービスがあるカフェなどには席にコンセントがついている場合もあるので、そこで充電をしたり、スマホの場合はモバイルバッテリーを使用したりするなど、自身で対策を取る必要があります。

VPNは必須?Free Wi-Fiを安全に使うためのポイント


Free Wi-Fiサービスは同時にたくさんの人が使用できます。そのため、Free Wi-Fiのセキュリティ面に不安を感じる方もいるでしょう。

Free Wi-Fiを安全に使用するにはVPNの導入がおすすめですが、VPNを使用していても油断は禁物です。Free Wi-Fiを安全に使うためのポイントを把握しておくことで、よりセキュアな環境でFree Wi-Fiを使用できるでしょう。

むやみにスポット登録をしない

Free Wi-Fiを使用した際に、次からの接続を手軽にすませるためにスポット登録をしている方もいるのではないでしょうか。スポット登録をする際には、そのFree Wi-Fiが本当に安全かどうかを見極める必要があります。

Free Wi-Fiに接続する際、パスワードが必要ではないものには注意しましょう。簡単に接続できるFree Wi-Fiは、第三者が情報を盗み見るためなど悪意をもって開示している可能性も考えられます。

そのような危険のあるFree Wi-Fiをスポット登録してしまうと、情報漏洩被害に遭遇してしまう可能性が高まります。リスクを避けるためにも、本当に必要なFree Wi-Fiのみスポット登録することが大切です。

接続メッセージを表示

Wi-Fiに接続する際に、接続の許可を求めるメッセージの表示をすることも重要なポイントです。一般的にデバイスの初期設定では、Wi-Fiを接続するたびに接続の許可を求めるメッセージが表示されます。スマホなど携帯できるデバイスの場合はメッセージの表示頻度が多くなるので、中には表示を切っている方もいるのではないでしょうか。

初めての場所で確認せずに気軽にFree Wi-Fiに接続してしまうと、気付かないうちに危険な接続をしてしまう可能性があります。接続メッセージを表示し、Free Wi-Fiの詳細を確認する意識付けが大切です。

自動接続はオフ

スマホの機能には、一度接続したWi-Fiに自動で接続する機能があります。便利な機能なため使用している方も多いでしょう。自動接続に関しては、セキュリティが整っているWi-Fiへの接続であれば問題ありません。セキュリティ面に不安のあるWi-Fi環境に行く場合、自動接続はオフにしておくと安心です。

セキュリティ面に不安のあるFree Wi-Fiに一度でも接続したことがある場合、気付かないうちに再び接続してしまう可能性があります。特に誰が開放しているか不明のFree Wi-Fiに接続した場合、知らないうちに個人情報などが盗まれる場合があるので注意が必要です。

不要なときはWi-Fiをオフ

Wi-Fiを使用しない場合は、Wi-Fiを小まめに切ることをおすすめします。スマホやPCなどのデバイスは、Wi-Fi接続をオンにしていると、使えるWi-Fiが近くにないかを常に検索している状態です。

自動接続の設定をオフにしていても、接続できるWi-Fiを常に探している状態では、危険なWi-Fiを探し当てる可能性があります。Wi-Fiを接続したままにすることで、セキュリティの低下につながる可能性が高まるので注意しましょう。

デバイスがWi-Fiを探し続けているということは、バッテリーが減ってしまう原因にもなるでしょう。Wi-Fiを小まめに切ることは、バッテリーを長持ちさせることにもつながります。

セキュリティソフトの導入

Free Wi-Fiをよく利用する方は、セキュリティソフトやセキュリティアプリを使用するデバイスに導入しましょう。セキュリティソフトは、パソコン内部に保存してあるデータやインターネットを介してやり取りされているデータを監視する役割をもっています。

外部からの不審なアクセスやウィルス感染などの危険にさらされたり、不具合が生じたりした場合に解決する処理能力もあります。一般的なセキュリティソフトは、「アンチウイルス対策」、「パーソナルファイアーウォール」、「個人情報保護」、「迷惑メール対策」、「有害サイト規制」といった5つの働きをもっています。

VPNサービスの利用

VPNサービスを利用すれば、より安全にFree Wi-Fiの使用が可能です。VPNを使用することで通信を暗号化し仮想回線を通すので、パスワード設定のないFree Wi-Fiでも安全に利用できるでしょう。

VPNサービスは、PCで利用できるほか、最近ではスマホ用のアプリもあります。無料版と有料版の2種類があり、使用頻度に合わせて使用するものを選びましょう。

無料版のVPNはサーバー管理会社を確認するのがおすすめです。悪意をもった人間が提供しているアプリの場合、VPNを利用している際に個人情報などを盗み見される可能性もあります。

ビジネスシーンにおけるVPNの重要性

VPNは、ビジネスシーンにおいても重要です。個人利用の場合と同様に、Free Wi-Fiなどセキュリティ面に不安のある回線を利用して仕事をする場合、企業の大切なデータを第三者に盗まれてしまう可能性があります。

働き方改革によって社外で仕事をする方が増えてきた背景もあり、インターネットのセキュリティが整っていない環境で仕事をしなければならないこともあるでしょう。こうした場合、VPNを利用することで会社情報の漏洩などのリスクを軽減できます。

業務効率の向上と通信コストの見直し

Free Wi-Fiは、セキュリティ面に弱点があるものの、業務効率を向上の目的で利用したいという企業は多いでしょう。そのため、Free Wi-Fiのセキュリティ性を高めるために企業でもVPNサーバーの導入を検討しているケースは多いのではないでしょうか。

VPNサーバーの導入には、費用はもちろんのこと、VPNサーバーの構築や運用までに時間や労力がかかります。VPNサーバーは契約するサービスやプランによって費用はさまざまです。運用するための月額料金のほか、初期導入費用や回線使用料なども必要となるでしょう。

セキュアな環境が働きやすさを改革する

VPNは、プライベートの使用はもちろんですが、ビジネスシーンにおいてとても重要な役割をもっています。近年は、政府の働き方改革によりサテライトオフィスやリモートワークが増え、会社以外で働く方が増加傾向にあるようです。

リモートワーク、外出先、サテライトオフィスでの仕事では、どうしてもモバイルルーターやFree Wi-Fiを利用してインターネット接続をし、業務にあたらなくてはならないケースも多くあります。

社内のセキュリティは強固でも、社外で業務する場合には情報漏洩などの不安があるでしょう。こうしたケースであってもVPNを経由することで、社内情報にも安心してアクセスできます。

ただし、VPNも万能ではありません。VPNハッキングなどの被害に合う場合も予想されるので、定期的に機能の見直しなどをすることも重要です。

無料VPNのリスクとは?ビジネスでの利用は可能?


VPNサービスには無料で利用できるものもあります。便利なVPNを無料で利用できることは魅力的に思えるかもしれませんが、無料VPNの利用は自己責任、あくまで個人利用の範疇に留めておくのが無難です。多くの場合、無料VPNはセキュリティリスクが高いと言わざるを得ません。また通信の速度や安定性にも問題があります。

無料VPNには深刻なセキュリティリスクがある

無料VPNの多くは広告を通じて間接的に収益を上げています。「ユーザーの個人情報から収益を上げる」ことを目的とした無料VPNが多いことには注意が必要です。情報漏えいを防ぐためにVPNを利用しても、利用することで情報を窃取・不正利用されるなら本末転倒と言えます。無料VPNの主なセキュリティリスクは以下の通りです。

・広告から不適切なサービスへ誘導される
・無料VPNの過半数にはトラッカーが含まれており、Webサイトのアクセスログや入力情報などが追跡される
・無料VPNアプリにはキーロガーなどのマルウェアが混入しているケースも多く、デバイス利用自体のセキュリティリスクを高める
・パスワードやID情報、クレジットカード情報などを転売されるケースもある

無料VPNのビジネス利用はNG

無料VPNはあくまで「便利なVPNを無料で利用できる」ことをメリットとしたサービスです。VPNを利用するとデータの暗号化処理などによって必然的に通信速度は低下しますが、無料VPNは速度や安定性を重視していないものが多く、インターネット接続が異常に低速になってしまうケースも珍しくありません。

VPNサーバーの運用体制はサービス提供者次第です。無料VPNはある程度の技術があれば個人でも公開できてしまうため、セキュリティレベルや通信速度はビジネスユースに対応するものではないと考えましょう。

有料VPNのメリットとは?ビジネスユースに向いている理由


多くの無料VPNはセキュリティリスクが高く、通信速度にも懸念があるので、ビジネスユースには向きません。有料VPNなら、企業の情報資産を適切に保護しながら安定したネットワーク活用が可能です。ここからは、有料VPNがビジネスユースに向いている理由を解説します。

セキュリティレベルが高い

VPNは本来、拠点間接続やリモートアクセスのセキュリティレベルを大幅に高める技術です。サービス提供者の運用体制が信頼に足るものであれば、安心して利用できます。

有料VPNのサービス提供者にとっては、サービスの信頼性が重要です。プライバシー保護も含めて安全なVPNを提供するので、ビジネスユースには有料VPNの利用をおすすめします。

通信速度が速く安定している

VPNサービスの信頼性という意味で重要なのはセキュリティレベルだけではありません。VPNを利用したために通信速度が異常に遅くなるということなら、ビジネスに支障をきたします。ビジネスユースにはサービスのトータルな利便性が重要です。

有料VPNなら無料VPNより通信速度が速く、安定しています。通信量の制限が緩い上、バッテリー消費を抑えやすいので、VPNサービスを安定して利用し続けられるのも利点です。

Free Wi-Fiと無料VPNのリスクを解消するならイッツコム!


コロナ禍の影響もあって働き方が多様化する中、ワイヤレスかつ安全な通信環境のニーズは高まっています。このニーズをビジネスレベルで満たすのがイッツコムの「モバイル閉域接続」です。さらに有料版Zoomや有料版boxを組み合わせることで、大幅な業務効率化や生産性向上が期待できます。

モバイル閉域接続

モバイル閉域接続は「モバイルデバイスを外で安全にでWi-Fiを利用したい」「安全かつ便利なVPNを利用したい」という両方のニーズを満たすデータ通信サービスです。PCやスマホに専用SIMを挿入するだけで、NTTドコモの閉域網を利用し、インターネットを経由せずに社内LANへアクセスできます。さらに、インターネット接続の際には社内LANを経由するので安心です。

モバイル閉域接続を導入すれば、安全性の低いFree Wi-Fiや無料VPNを利用する必要はありません。VPNにありがちな面倒な設定も必要なく利便性が高いことも利点です。

Zoom × モバイル閉域接続

世界的に利用率の高いWeb会議システム「Zoom」は、ビジネスシーンの必須ツールと言えるほど浸透しています。スマホでも簡単に利用できる便利なツールですが、無料版Zoomにはグループミーティングの40分制限など、複数の機能制限のあることがネックです。

有料版Zoomなら時間無制限でミーティングできる上、録画のクラウド保存や複数の共同ホストの指定など、ビジネスに役立つ豊富な機能を利用できます。

ただし、ミーティング中はインターネットへ接続し続けることが必要です。モバイル閉域接続と組み合わせれば、社員がいる場所や使用デバイスにかかわらず、安全かつ安定してZoomミーティングに参加できます。

box × Zoom × モバイル閉域接続

テレワーク制度を導入する企業が増える中、ファイル共有の利便性を高めるクラウドストレージの利用が一般化しています。有料版の「box」は、容量無制限かつ世界最高峰のセキュリティ基盤を備えることが魅力です。

boxを導入すれば、ファイルだけでなくタスクやプロジェクトまで、あらゆるコンテンツを安全に一元管理できます。さらに、自社でファイルサーバーを運用するコストはかかりません。

Zoomと組み合わせればbox内のファイルを画面共有でき、ミーティングやコラボレーションの効率を高められます。モバイル閉域接続による安全な通信環境も組み合わせれば、ビジネスユースのコミュニケーションシステムは万全です。

まとめ


今後ますます多様化する働き方に対応するためには、情報通信のセキュア環境を整えることが必要不可欠だと言えます。VPNを導入するには、VPNサーバーの導入にかかる費用や運用までに必要な時間や労力を考えなくてはなりません。

イッツコムでは、オフィス内や社員向けにFree Wi-Fiの導入を考えている企業向けのおすすめサービスを提供しています。イッツコムのFree Wi-Fiは、接続できる端末を限定しているので、安全で高い安定性のある通信速度が特徴です。導入時にセキュリティ設定に対するヒアリングをするため、セキュリティ対策も万全です。
(参考:『Wi-Fiサービス』

リモートワークやサテライトオフィスなど社外からの社内のサーバーへのアクセスは、「モバイル閉域接続」のサービスがおすすめです。イッツコム独自のシステムで、安全なセキュア環境が整えられます。VPNよりも簡単で価格も抑えられるため、通信コストの見直しにもつながるでしょう。
(参考:『モバイル閉域接続』

イッツコムでは、経験豊かなスタッフがお客様の要望に合わせた最適なプランをご提案します。安心できるセキュアな環境を整えたいと考えるならぜひ、イッツコムにご相談ください。