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防災インタビューVol.45

考える防災

放送月:2009年9月
公開月:2010年3月

吉川 肇子 氏

慶応大学商学部准教授

プロフィール

私は慶応義塾大学商学部で准教授をやっております吉川肇子です。専門は心理学、その中の組織心理学、社会心理学です。私は、組織心理学でも特に人材教育、専門的には組織開発という分野ですので、防災についても、防災教育という視点で一般の人々や、危機管理をしている専門の防災の職員の方々に対する訓練を主に研究しています。

心理学から見た防災教育の重要性

防災教育、防災・減災のために知識を持っておくことが大切だということは皆さん言われることだと思いますが、実際に避難訓練や防災訓練に参加するのは面倒くさいと思われる方もいます。本当は大事だけれども、なかなかやらないとか、やりたい気持ちはあるけれど、やりにくいという人たちを、どうしたら参加してもらえるようになるのか、ということを考えています。なぜこのことが重要かというと、防災を進めていくためには、単に災害の性質が分かっているだけでは駄目だと考えるからです。災害の性質が分かった上で、人々の行動の性質というか、特徴も分かっていなければならないわけです。災害が起こったときに人々はどういうふうに動くのか、どういうふうに考えるのかということが分かっていなければ、防災教育も組み立てられませんし、全体として減災、防災につなげることはできないので、そのことをぜひ強調させていただければ、と思っています。

これは、災害時だけでなく災害前にも大切です。例えば、ハザードマップはもらったけれど見る気がしないとか、我が家だけは大丈夫だろうと思う気持ちは、その特徴の1つです。普段からそういう心掛けをしていないと、まさかのときにはできません。そういうことで教育や訓練がとても重要になります。

※今回のインタビュー記事は、「FM salus」が過去に放送した「サロン・ド・防災」の内容を、一部改定して掲載しています。

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