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防災インタビューVol.53

いのちを守るために ~首都圏災害からの危機管理~

放送月:2010年5月
公開月:2010年11月

瀧澤 一郎 氏

東京いのちのポータルサイト理事長

プロフィール

私は昭和32年生まれで、現在はNPO東京いのちのポータルサイトの理事長をしています。東京いのちのポータルサイトは2002年にできた防災専門のNPOですが、初代理事長、安井潤一郎さんから昨年の10月に交代して、2代目理事長としてやっているところです。
このNPOは行政の防災担当者、建築関係、防災を研究している大学の先生など専門家が多いのですが、私は防災については専門家ではなく、町づくり団体をやっている普通の中小企業の経営者です。本職は東京和晒株式会社で私で4代目になりますが、主に手拭いやはんてんなど日本の繊維製品でも比較的カジュアルな部門の物を作っています。また一般的な洋服やアパレルなどに使う各種の衣料用の生地や、いろいろな産業資材に使う布などを実際に加工して作っています。
その私がなぜ防災に関わるようになったかというと、いろいろなことが絡み合っているのですが、以前に東京都の「産業振興ビジョン」というプロジェクトがありまして、これは東京都のIT推進室の木谷さんが主体になって行っていましたが、ここで「どうやったら東京都の各地域が活性化するか」というプランニングを募集していました。そこに私も2つ3つ応募させていただいて、その内容が面白かったらしく、何回か木谷さんと産業振興についてやり取りをしました。そんなある日、突然、木谷さんが防災をやると言いだして、産業振興をやっていたメンバーが防災のネットワークに参加するようになったというのがそもそもです。

「東京いのちのポータルサイト」とは

まず私がこの東京いのちのポータルサイトに加わった経緯ですが、先ほどもお話しした通り、東京都IT推進室長の木谷さんから突然、「これから防災をやるから手伝ってくれ」と誘われ「何でIT推進室長が防災をやるんだ」と非常に疑問に思ったのですが、行ってみますと私のように地域活性のための活動をしている人や防災の専門家など、いろいろな立場の方が集まっていました。
実際に「目の前にある地震に備えるためには、オール東京、オールジャパンでネットワークをつくって備えていかないと、どうしようもない」「そのためには、それぞれの立場を乗り越えて、結束して、連合軍としてやっていかないと目的は達成できない」という熱い話を聞きました。「それでは、きちんとNPOにしよう」ということで、2002年、平成14年に元早稲田商店会長の安井潤一郎さんを会長に立て、防災の専門会社のレスキューナウの市川さん、東京大学の目黒先生、そして内閣府の方、東京都の方、各区の防災課の方と本当にそうそうたる面々で立ち上がりました。そのような人々の話を聞いているだけでも「これは面白い会だな」と思いまして、毎回のように参加して、あっという間に何年もたってしまったというわけです。
東京いのちのポータルサイトには、専門家の方がたくさん集まっており、それぞれ1時間、2時間話ができてしまう方ばかりなので、それをいいところ取りをしながらプロジェクトをまとめていくというのは、非常に大変な話です。しかし、だんだんと方向性も見えてきました。以前はあまり「耐震補強」という言葉は聞かなかったのですが、地震に備えるためには、まず丈夫な家に住まなければ根本的には解決にならないということを考え、2年目ぐらいからは耐震補強を第一優先順位にした活動に変わっていきました。
現在、東京いのちのポータルサイトでメーンにやっているのが年1回、日本都市センターで行っている「耐震補強グランプリ」です。これは耐震補強に関する優れた取り組みに対して、賞金を付けて表彰しようというものです。これには個人の方も参加できます。いろいろな事例を持っている方に、東京いのちのポータルサイトのホームページから応募してもらい、それをこちらのほうで審査して、優秀な取り組みには賞金を差し上げるというのを、これまでに3回やっています。
東京いのちのポータルサイトでは、この他に日々いろいろな所で小さな活動もやっています。今は2カ月に1回、定例会をやっていまして、そこで皆さんと情報交換をしています。最新の話ですと、地震予知も進んできており「具体的にどこまで正確な話ができるか」「どうやったらその情報が得られるか」、そういう話が出ていますので、定例会に来てくださると、さらに面白い話が聞けると思います。

東京いのちのポータルサイト、2代目理事長として

東京いのちのポータルサイトは2002年にできまして、本当にそうそうたるメンバーで構成されています。その中において、私は決して防災の専門家でもないですし、ただ町づくりに興味があって一緒に参加していたわけです。初代理事長の安井さんが政治の道を志すために理事長をお辞めになり、次はどうするかということになりました。当然、防災のNPOですから防災の専門家や、詳しい方がなるべきだと思っていましたが、なぜか「瀧澤さんがいいよ」と言われました。私自身はこういった会の取りまとめや、会議の運営などは結構好きなのですが、私が理事長をやっても防災の話もできません。そんな時に誰かが「いや瀧澤さんみたいな人がいないと、皆ばらばらになってしまうから」と言われました。野球で言えば皆4番バッターみたいな人ばかりなので、そういうことでお役に立てればいいのかな、という意味で引き受けさせていただきました。
理事長を引き受けたからには、せっかくこれだけ素晴らしい方がいるので、そういう人たちの持っているものを引き出さなければならないと思い、定例会を早速実行しました。これまでもイベントをやるための打ち合わせはあったのですが、本来、皆さんの持っている最新情報などをお互いに情報交換できる場がなかったので、取りあえず最低10名でもいいから2か月に1度、定期的に集まって話をして、その後は反省会をしようということで、楽しくやっています。定例会は会員はどなたでも参加できますし、いろいろな種別の会員もありますので、ぜひホームページを見て会員になっていただければと思います。

※今回のインタビュー記事は、東急電鉄の協力のもと、「FM salus」が過去に放送した『東急建設 presents 「サロン・ド・防災」』の内容を、一部改定して掲載しています。