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防災インタビューVol.54

地球温暖化から想定される被害 ~災害・水不足の問題について考える~

放送月:2010年6月
公開月:2010年12月

布村 明彦 氏

(財)河川情報センター研究顧問、関西大学社会安全学部客員教授

水不足への備え

干ばつに対しての備えも、水不足への対策と基本的には同じかと思います。まずは水をあまり使わなくてもいい社会にすること、そのためには、うまく水をリサイクルしたり、無駄にしない水の使い方をすることが大事かと思います。日本の中でも「節水」というか、いろいろなことが言われていると思いますが、それをさらに進めていかなければならないというのが1つです。
それと同時に、利用できる水を増やすというのも大事なことです。特にアフリカなどの本当に水がない所では、水をためて足りないときに流す貯水池やダムも必要ですし、廃水を真水に変えるというようなことも今はだいぶ進んできています。そうしたいろいろなことを一つ一つではなくて全体の合わせ技で、トータル的にうまく水を使おうというような動きが今、非常に広がっています。

「地球温暖化図鑑」

地球温暖化問題というのは、いろいろなことが言われていますが、子どもたちにとって実感として感じるのは難しいと思います。そこで、小学校高学年から中学生向けに『地球温暖化図鑑』というものを作りました。
地球温暖化によって、シロクマが行き来できなくなったとか、ツバルという国が沈んでしまうということがよく聞かれます。またそれに対してどうするか、ということで、買い物のレジ袋を自分たちで持っていくんだ、というような話があると思います。それはすごく大事なことだとは思いますが、子どもたちにとって、やはりもう1つ実感がわかないというか、何か遠い国の話に感じるということを聞きまして、なるべく身近な話題や「どうしてそういうことになるんだろうか」という素朴な疑問に何か答える道具があればいいということでまとめてみたものが『地球温暖化図鑑』です。非常にたくさんの写真や絵も入っていて、分かりやすく説明していますので、本屋さんやインターネットで探して、ぜひ見ていただければと思います。

災害に備えるために

災害に備えるために一番大切なことは、まず「自分のこととして考えること」です。このことは地球温暖化に伴う水害や水不足に限らず、地震対策など、他の災害に対しても共通ですが、自分とは遠いこと、関係ないことではなく、やはり自分のこととして考えていただくのが大切です。そのためにも、まずは「自分の町や周辺がどうなっているのか」「それについて自分は何ができるのか」を考えていただくことが第一だと思います。

※今回のインタビュー記事は、「FM salus」が過去に放送した「サロン・ド・防災」の内容を、一部改定して掲載しています。

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