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防災インタビューVol.78

耐震防災、減災の町づくり

放送月:2012年8月
公開月:2012年10月

大野 承 氏

元美しが丘自治会長

地域の防災、防犯のために

私は一般住人なので肩書もないわけですが、いろいろなところにお世話になっています。この美しが丘連合自治会という地域には、1・2・3丁目に約6千世帯、1万5千人が住んでいます。この地区の一番の特徴は、その連合自治会の下におのおの、いろいろな団体が寄り集まって月に1回会議を開いて、この地区の運営をしていることだと思います。

先代の連合会長が掲げたスローガンに「安全安心で美しいまちづくり」というのがありますが、まさにこれが大切だと思います。安全と安心の順番にも論理があって、「安心が先にきちゃ駄目なんだよ、安全だよ」という哲学を持っておられる方で、美しが丘に合った美しいまちづくりということで、とてもいいスローガンだと思っています。

それに基づいて、防災だけでなく防犯についても活動しており、「防犯たまプラーザステーション」という連合自治会とタイアップしている組織があって、防犯パトロールを定期的に実施しています。

この他、ボランティアで助け合う常設の機関であるボランティアセンターを新しくつくったり、老人クラブや民生委員、学校のPTAなどが関わって、いろいろな活動を統合的に行っています。防災の催しがあれば、これらの団体も一緒になって参加し、防犯のパトロールがあれば全部の団体から参加するというような、非常にいいまちづくりができている地区だと私は思います。

今お話ししたボランティアセンターというのは、地域の人たちの相談窓口になっています。横浜市に社会福祉協議会の事業としてケアプラザなどの相談窓口もたくさんありますし、警察などもありますが、もっと気軽に相談事ができるような、人と人のつながりをつくることができるようなものがあればということでつくったのがボランティアセンターです。ここでは地域の人たちの相談に乗ったり、助け合いをしたりしていますし、今までの相談窓口では言いにくいようなことや、深刻な問題や軽い問題など、ありとあらゆる相談を受け付けています。

地域の防災対策として

私が所属しているのは美しが丘中部自治会ですが、7年前に会長を務めました。この自治会では会長さんが毎年代わることになっているので、なかなか事業の継続性がないということで、そのフォロー機関、サポート機関をつくって、今そこで活動もしています。そのサポート機関で、4年ぐらい前から「啓発記事」というのを出していて、去年は年間で9号、いろいろな記事を出して、災害の際の自助・共助の大切さを訴えていきました。

その一つに先ほど申し上げた「いっとき避難訓練」があります。これは「いっとき避難場所」に皆さんが集まったというものです。この他にも自助について、例えば耐震の問題もやりましたが、ア・ラ・イエセンターの市川さんにも伺ったところ、耐震を受けられる方は全体の何割かであり、しかもその中で実際に耐震工事に踏み切られる方はごく少ないということでした。その他にも「備蓄」ということを訴えました。通常は3日間の水や食料の備蓄をするようにと言われていますが、あれは私自身はうそだと思っています。3.11の時ですらスーパーから物がなくなったのを見ると、1週間から10日間は必ず自分で用意しないといけないと思います。まず水、食料、熱、熱源。それから電気に代わるもの、トイレ、この五つだけはそろえなければいけないと思っています。トイレについては近所の商店に協力していただいて、トイレパックという商品を常駐させてもらうことになり、かなり普及しました。

※今回のインタビュー記事は、「FM salus」が過去に放送した「サロン・ド・防災」の内容を、一部改定して掲載しています。

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