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防災インタビューVol.101

サイクルシェアリングの実現する安心・安全 ~ポロクルの取り組み~

放送月:2014年4月
公開月:2014年9月

安江 哲 氏

ドーコンモビリティ代表取締役

プロフィール

大学では工学部土木工学科の橋梁研究室で橋梁、橋の設計を学んで、卒業後に建設コンサルタントの会社に就職して、長い間、橋梁の設計をしていました。私が携わった一番のビッグプロジェクトは、淡路島と明石を結ぶ明石海峡大橋という世界一のつり橋です。家族とともに移り住んで3年弱、この橋に携わってきました。その勤務を終えて札幌に戻ってきた翌年の1月17日に、阪神淡路の大震災が起こりました。私と防災との関わりは、土木学会の中にあるコンサルタント委員会で、そこで防災をテーマに研究を続けてきました。

阪神淡路大震災の10年特別行事

土木学会では、阪神淡路大震災の10年特別行事が行われました。それに先立ち、阪神淡路大震災から10年目を迎える1年半前に学会の重鎮たちが集まって、どのような形で東京の土木学会本部として、この特別行事に取り組んでいくのかを決める委員会の幹事会がありました。阪神淡路大震災では6500人の尊い命が亡くなり、そのうちの4800人が一般の家屋の倒壊などで亡くなられたこともあり、土木学会と建築学会が一緒になって今後の防災を考えていくという目的で、震災から10年の節目で特別行事を行うことになりました。この特別行事は尊い6500人の命に報いるため、そして今後、東京直下型地震が発生したときに1人でも多くの命を守れるような防災や減災に対する取り組みを行うために、建築学会と土木学会が一枚岩になるきっかけとなりました。私は、その行事の幹事長を務めさせてもらいました。

災害時の機動力 サイクルシェアリング

阪神淡路大震災の時に、がれきと化した神戸の町並みで車も走れない所に、衣料品や食料を運んで命のサポートに貢献したのは自転車でした。札幌に戻ってから、この自転車に注目して、パリやロンドンでも実際に行われている、誰がどこで借りてどこで返してもいい自転車をシェアする「サイクルシェアリング」の考え方が、いずれ防災の役に立つのではないかということで手掛け始めて、現在ちょうど7年目になります。

パリではヴェリブというサイクルシェアリングをやっていて、2007年に見に行った当時は1万台ぐらいの自転車をシェアしていました。パリは約12?の円になっていて、そこに750カ所の自転車を貸し出すポートがあり、非常に驚きました。ロンドンでもオリンピック誘致が決まった際に、市長のボリス・ジョンソンがサイクルシェアリングをやることを決め、現在ロンドン市内には400カ所ぐらいの自転車を貸し出すポートがあり、24時間貸し出しています。3年前にロンドンを訪れたときには、18万人がこのサイクルシェアリングのメンバーになっていました。そして、60歳から75歳ぐらいの高齢者の方たちがショッピングやスポーツセンターに行くためにロンドンの都心部に来る際に、車ではなく自転車に乗ろうという運動をするようになり、健康面にも貢献して、医療費が削減されているという話も聞きました。

※今回のインタビュー記事は、東急電鉄の協力のもと、「FM salus」が過去に放送した『東急建設 presents 「サロン・ド・防災」』の内容を、一部改定して掲載しています。