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防災インタビューVol.131

NPO法人 国際ボランティア学生協会 ~地域に元気をおいてこよう~

放送月:2016年8月
公開月:2017年3月

宮崎 猛志 氏

IVUSA理事(事務局長)

プロフィール

NPO法人国際ボランティア学生協会(通称IVUSA)の理事をしています。普段はこのNPOで仕事をしながら、団体が持っている危機対応研究所の所長を務めていまして、地域防災や地域の方たちの防災学習などをお手伝いもしながら、災害が起きたときには学生たちと一緒に被災地での支援活動に従事し、平時においては研修プログラムを行ったり、災害救援活動以外のボランティア活動も行っています。

「NPO法人 国際ボランティア学生協会」とは

私が国際ボランティア学生協会という団体に出会ったのは学生時代で、その当時は任意団体だったのですが、2002年にNPO法人格の認証を受けまして、その後学生たちもどんどん増えてきて、活動の幅も大きく広がってきました。そういった流れの中で多くのボランティア活動に従事しながら、特に「災害が発生した際の支援活動の現場で学んだことを平時の防災にも生かしていきたい」という思いで、地域の方たちと一緒に防災の取り組みも行っています。

この通称IVUSAという国際ボランティア学生協会は、世田谷の国士舘大学において、大学の提案から始まった「夢企画」というものが元になっています。「夢企画」は、学生たちの夢をかなえてあげようというもので、いろいろな夢があったのですが、その中に「開発途上国での貢献活動をしたい」「地元の多摩川の河川敷をきれいにしたい」というような「社会に貢献したいという夢を実現してほしい」という学生が何人かいて、そのような活動に参加した学生たちが、当時で言うボランティアサークルみたいな形でスタートしたのがこの団体です。私はその当時まだ学生で、先輩たちと一緒にインドシナのラオスという国で小学校建設活動に参加したのがきっかけで、この活動ばかりやっているうちに、いつの間にか仕事になってしまいました。今の学生も恐らく同じだと思いますが、高い志を持ってやり始めたのかと言われるとちょっと恥ずかしいのですが、どちらかというと自分たちにとって何か面白いことがしたいとか、その延長線上に誰かからの「ありがとう」があるというくらいのもので、「誰かの役に立つぞ」というほど高い志ではなかったかと思います。

国際ボランティア学生協会は、1992年に発足して、今年で24年目の団体になりますが、当初行っていたラオスの小学校建設活動や多摩川での清掃活動を軸に、いわゆる国際協力と環境保護、どちらかというと環境美化に近いのですが、その活動と、あとは地域活性、そして災害時の救援支援活動、大きく4つの柱を掲げたNPO法人です。

「NPO法人 国際ボランティア学生協会」の活動について

国際ボランティア学生協会は、大学生を中心にしたボランティアのNPO法人ですが、現在関東圏、関西圏、合わせて約3300人の学生が会員として登録をしている団体で、大学に公認されたボランティアサークルの場合もありますし、個人でうちのNPOの会員として入ってくる学生もいます。現在は、約21大学に愛好会、クラブ、サークルがあり、それぞれの地域に近い所の学生たちがクラブというものをつくって構成員という形で所属をしています。

今年の夏だけでも、実は「19本プロジェクト」という名前のボランティアの大規模な活動がありました。地域の活性化の活動として多いのは、お祭りのお手伝いですが、環境美化系では、大きく「日本海清掃大作戦」と銘打って、今年は青森と山形、京都の天橋立がある阿蘇海、九州の長崎のチームは玄界灘に面した海で、清掃のためのゴミ拾いをやりました。関東圏ですと九十九里の66キロを3日間で歩いてゴミ拾いをしようというような活動も行っています。

大学生というのは恐らく人生で最後に自己投資できる期間ですので、こういったいろいろな活動に参加することで、将来に向けた自分の最後の自己投資の場になるように、たくさんの引き出しを用意しています。学生にとっては、たくさんの経験をすることよりも、どちらかというとたくさんの経験を通じてたくさんの失敗をし、その失敗の経験が将来役に立つと思っていますので、何事にも挑戦するようにたきつけています。また、この活動を通して、一生付き合える仲間が生まれます。自分が1年生の時の2年生3年生4年生。4年生の時の3年生2年生1年生と、上下7年のネットワークを持って卒業することになりますので、われわれにとっては学生たちにしてあげられる、卒業の際の最高のお土産であり、最大のメリットであると思っています。

これまでの災害救援活動

このようにいろいろなボランティア活動を行っていますが、その大きな柱のひとつが、災害時の支援活動です。1993年の北海道南西沖地震、奥尻島の津波災害の時に支援活動をしたことがきっかけで、その後、国内外の多くの災害現場に出かけていきました。今年の4月の熊本までで、28都道府県、75市区町村で168回、約8300名の学生が支援活動をしています。台湾の中部地震、スマトラ沖地震など、海外でも支援活動を行ってきました。

海外の災害時にはなかなか大勢で行くことはできないのですが、スマトラ沖地震の時は津波被害が大きかったので、その後の南インド海岸沿いでの住宅建設などをお手伝いし、復旧というよりは、復興に近い活動のお手伝いをしました。逆に台湾の地震の時は、発災後すぐに行きましたので、復旧活動を中心に行いました。このような災害支援は、基本的には自由参加ですので、手を挙げて「この指とまれ」的に、参加したいと希望する志のある学生を集めて、現地でマンパワーをベースにした支援活動を行うという形をとっています。

※今回のインタビュー記事は、東急電鉄の協力のもと、「FM salus」が過去に放送した『東急建設 presents 「サロン・ド・防災」』の内容を、一部改定して掲載しています。