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防災インタビューVol.193

イメージすることで備える 防災への取り組み

放送月:2021年10月
公開月:2022年1月

佐々木 奈央 氏

元東急電鉄株式会社 鉄道事業本部 工務部

FMサルースで放送された音源をお聞きいただけます。

日常生活の中にこそある防災、減災のための備え

「日常生活の延長に防災がある」と考えた場合、情報を収集するためのラジオという媒体は、テレビのようにずっと見ている必要もなく、家事や車の運転をしながらでも聴くことができるので、そういう意味では非常にメリットがあります。ちょっと前では、ラジオはあまり聴かないという風潮がありましたが、最近はまた結構聴いている人は多くなってきているかと思います。日頃からラジオを聴いていると、災害が発生したときにも割とラジオを聴くということが思いつきやすくなると思います。いざというときに役立てるためにも日頃からその媒体に慣れているとスムーズに使えると思います。

その意味ではYouTubeなども有効です。私もよくYouTubeで日常使うかばんの中に何を入れているかを見てみる番組とかもよく見ますが、通常のかばんではなく、防災リュックの中身を紹介して、それぞれのリュックの中身をこんなふうに使いますというのを紹介する動画などがあれば非常に役に立つと思いますし、防災に興味のない人も見るのではないかと思います。また、自分の欲しい情報を取りにいけるインターネットは非常に有益ですが、いろいろなメディアから情報を受け取るためには、それぞれの良さを知りつつ、メディアミックスとして、一つだけにかかわらず、さまざまな方法で情報を受け取ることも大切だと思います。

今回、サロン・ド・防災でお話しさせていただきましたが、これまで出演された方々と比べると私は防災の専門家とはとても言いにくくて、学生の時に防災系の研究室にいたというだけの人間ではありますが、あらゆる部分で防災と関わってきました。その接点の多さを見てみると、防災というのは危機管理のことではありますが、特別なことではなく、日常のあらゆる場面で、誰にとっても関わりのあることだということを感じています。

防災は特別なことではなく、日常生活の中にこそ防災、減災の観点を取り入れていただくことが大切です。防災は懐が深く、いろいろな切り口からつながっていくので、自分の興味のあることから防災を考えていければ自然といろいろなことにつながってくことができると思います。防災を何か特別なことと考えるのではなく、フェーズフリーで、災害時と日常をあまり分けずに、いろいろな切り口で関わってもらえればと願っています。

※今回のインタビュー記事は、「FM salus」が過去に放送した「サロン・ド・防災」の内容を、一部改定して掲載しています。

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