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防災インタビューVol.199

天気と知育 ~いろどりくらうど~

放送月:2022年4月
公開月:2022年6月

三宅 惇子 氏

気象予報士
防災士

FMサルースで放送された音源をお聞きいただけます。

子どもの頃から親しむ「気象と防災」

私は現在、親子で気象や防災に興味を持ってもらえるように、幼稚園や保育園、小中学校でお話しさせてもらいながら活動しています。近年は、気候変動で大きな災害が起こってきていますが、子どもたちはこれからもっともっと大変な環境の中で生きていかないといけなくなるではないかと感じています。そのためにも、小さい頃から天気とか防災にも興味を持ってもらって、親御さんと一緒に、家族みんなで「これからどうすればいいかな」ということを考えながら育っていってほしいと思っています。

これから私たち現役の気象予報士やキャスターもどんどん知識を深めて発信していくと思いますが、やはりこれから将来、世界を作っていくのは子どもたちで、未来は子どもたちにかかっています。そのためにも、まず子どもたちには「地球は今こういう環境なんだ」「今、日本はこんな天候なんだ」ということを知ってもらいたいと思います。小学校で天気の勉強をするのと同時に、私たち人間は、今から200年くらい前に、産業革命を起こして、住みやすい世界を作ってきたのと引き換えに地球を温めてしまって、その結果、激しい気象変動を起こす世界を作ってしまったことを知ってもらって、少しでも早い時期に環境のことも考えられるようになれば、環境を思いながら過ごしていく期間が増えるのではないかと思っています。

台風もこれからすごく強くなって日本に近付いてくることも多くなるだろうという予測が出ていますので、台風が上陸する数は少ないかもしれないけれど、来る時にはすごく強い台風になってくるかもしれないと考え、家の中だけではなく、家の周りの環境や地域の防災というところにまで目を広げて生活していってほしいと思っています。それを子どもに伝え、これから周りとどう変えていったらいいかを、ちょっと長いスパンで子どもたちにも考えてもらいたいと願っています。

地元の情報を生かした防災

5月から9月までの夏と言われる時期には、特に激しい気象現象が起こりやすいですし、2021年の夏には熱海の土砂崩れ、土石流が起こったように、局地的にすごく激しい現象や災害が起きましたが、今年も大きな災害が起こるかもしれませんので、天気予報や天気マークだけでなく、気象キャスターが言っているコメントにもぜひ耳を傾けていただきたいと思います。特に地元の気象予報士は、地域の地形や地元のことをよく知っているので、そのコメントの中で、より詳しい風向きや気象についても話していると思いますので、「地元のこの人が言っていることなら」という形でぜひ耳を傾けてもらえればと思います。

※今回のインタビュー記事は、「FM salus」が過去に放送した「サロン・ド・防災」の内容を、一部改定して掲載しています。

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