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Boxの料金は?機能・プランの選び方まで一挙解説

Boxは法人から人気が高く、政府・行政機関においても多数の導入実績があるコンテンツクラウドです。法人向けプランは容量無制限で、高度な管理機能により情報セキュリティの強化や業務効率化が可能です。

Boxの導入に向け、料金やプランの選び方について理解を深めたい方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、Boxの特徴や各プランの機能と料金、ニーズ別のおすすめプランについて紹介します。

コンテンツクラウド「Box」の特徴

Boxは容量無制限のクラウドストレージや世界最高峰のクラウドセキュリティを特徴とする、米国発のコンテンツクラウドです。国内外を問わず利便性や信頼性に定評があり、全世界で11万社以上、日本で1万6,000社および日経225企業の72%が利用しています(2023年12月時点)。

マルチデバイス対応でWebブラウザまたは専用アプリから利用でき、安全かつ効率的なコンテンツ管理のハブとして機能するクラウドサービスです。コンテンツをBoxに集約することで、社内外ユーザーや定型業務・非定型業務といった垣根をなくし、業務の簡素化や生産性向上を叶えます。Boxの強みと主な機能および特徴は以下の通りです。

Boxの強み主な機能と特徴
容量無制限のストレージでファイルの作成・管理・共有が完結・法人向けプラン(Business以上の有料プラン)はストレージ容量無制限
・5GB以上のファイルをアップロード可能
・ダウンロード不要で140種類以上のファイル形式をプレビュー
・Officeファイルのリアルタイム共同編集に対応
・インボイス制度および電子帳簿保存法に対応
・Box上のあらゆるファイルをデスクトップから直接編集可能な「Box Drive」
多彩なセキュリティ機能でコンテンツを多層的に保護・通信データ・保存データの強力な暗号化
・7段階のアクセス権限設定による人的ミスの防止
・7年間保持される70種類以上の監査ログ
・二要素認証による不正アクセス防止
・共有リンク活用による脱PPAP
・「Enterprise」プランは電子透かしやパスワードポリシーの施行などにも対応
・不正アクセス検知やマルウェア検出も可能な「Box Shield」(オプション機能)
豊富なコラボレーション機能でコンテンツ活用のハブとして機能・Box Sign:ドキュメントに電子サインができる(「Business」プラン以上ならドキュメント数は無制限)
・Box Notes:リアルタイムで閲覧・編集・注釈ができるメモ・プロジェクト管理機能
・Box Canvas:リアルタイムでアイデア共有ができる無制限・無期限の仮想ホワイトボード機能
・Box Relay:ワークフロー自動化機能(「Business」プラン以上)
1,500以上の業務アプリやセキュリティソリューションと統合統合可能なアプリの例:
・Microsoft Office
・Microsoft Teams
・Google Workspace
・Adobe Acrobat
・Zoom
・Slack
・Salesforce
・Jira
・Oracle NetSuite
ファイル単位のバージョン管理でデータ紛失防止と検索効率向上・無料の「Individual」プランなら1世代、法人向けプランなら50世代以上のバージョンを自動的に保存
・いつでも以前のバージョンを参照・復元できる
・人的ミスによるデータ紛失を防止可能

【関連記事:法人向けファイル共有サービスの選定ポイントは?「Box」が選ばれる理由を解説

Boxの個人向け・法人向けプランの料金と機能

Boxのプランは個人向け・チーム向けのものと、法人向けのものに大別されます。ストレージ容量無制限となるのは「Business」以上の法人向けプランです。法人向けに開発されたBoxは、個人や小規模チームでも利用できますが、組織で利用する際に真価を発揮します。

「Individual」プラン

「Individual」は、個人向けの無料プランです。サインアップすれば誰でも無料で、以下のような機能を利用できます。

・ストレージ容量上限:10GB
・単一ファイルのアップロード上限:250MB
・バージョン履歴:1世代
・Box Sign:電子サイン上限5ドキュメント(月当たり)
・Box Canvas:標準機能の仮想ホワイトボード
・Box Notes:同時編集可能なメモとプロジェクト管理
・セキュアなファイル共有
・ログイン時の二要素認証
・Microsoft 365やGoogle Workspaceの統合機能

「Business Starter」プラン

「Business Starter」は、小規模チーム向けの有料プランです。Individualプランの全ての機能を使える他、複数ユーザーで以下のような機能を利用できます。

・最大ユーザー数:10名
・外部のコラボレータ:有料アカウントのみ
・ストレージ容量上限:100GB
・単一ファイルのアップロード上限:2GB
・バージョン履歴:25世代
・Box Sign:電子サイン上限10ドキュメント(ユーザー・月当たり)、テンプレートは無制限

直接契約の場合、料金は年一括払いだと1ユーザー・月当たり574.75円(税込)(2023年12月時点)です。

「Business」プラン

「Business」は、ビジネスユースの基本となる有料プランです。Business Starterプランの全ての機能に加え、容量無制限のストレージや無制限の電子サインおよびBox Relayによるワークフロー自動化など、豊富な機能を利用できます。

・最大ユーザー数:上限なし
・ストレージ容量:無制限
・単一ファイルのアップロード上限:5GB
・バージョン履歴:50世代
・エンタープライズアプリ(1,500種類以上)の統合:統合アプリ数は1つまで
・Box Sign:Webアプリでのネイティブな電子サインは無制限。サードパーティ・カスタムアプリを介した電子サインは最大100ドキュメント
・Box Canvas:高度な機能の仮想ホワイトボード
・Box Relay:標準ワークフローの自動化
・データ損失防止(DLP)
・Active DirectoryおよびSSO(シングルサインオン)の統合
・カスタムブランディング
・モバイルセキュリティコントロール

直接契約の場合、料金は年一括払いだと1ユーザー・月当たり1,881円(税込)(2023年12月時点)です。

「Business Plus」プラン

「Business Plus」は1番人気の有料プランです。アカウント種別を問わず外部コラボレータ(自社管理外のユーザー)を追加費用なしで何人でも招待でき、社外ユーザーも自由にファイルのアップロードや編集ができます。Businessプランの全ての機能に加え、以下のような機能を利用可能です。

・外部のコラボレータ:上限なし
・単一ファイルのアップロード上限:15GB
・エンタープライズアプリ(1,500種類以上)の統合:統合アプリ数は10まで
・Box Sign:サードパーティ・カスタムアプリを介した電子サインは最大150ドキュメント
・コンテンツの完全な可視化と管理
・ユーザーアクティビティの完全な追跡
・高度な検索フィルター
・メタデータ/メタデータテンプレートのカスタマイズ
・サービス利用規約のカスタマイズ

直接契約の場合、料金は年一括払いだと1ユーザー・月当たり3,135円(税込)(2023年12月時点)です。

「Enterprise」プラン

「Enterprise」は、より高度なコンテンツ管理とデータ保護を可能にする有料プランです。Business Plusプランの全ての機能に加え、以下のような機能を利用できます。

・単一ファイルのアップロード上限:50 GB
・バージョン履歴:100世代
・エンタープライズアプリ(1,500種類以上)の統合:統合アプリ数に上限なし
・Box Sign:サードパーティ・カスタムアプリを介した電子サインは最大250ドキュメント
・HIPAA/FedRAMPコンプライアンス
・電子透かし埋め込み
・外部ユーザーの二要素認証
・パスワードポリシーの施行
・デバイストラスト(高度なモバイル保護)

直接契約の場合、料金は年一括払いだと1ユーザー・月当たり4,620円(税込)(2023年12月時点)です。

Boxプランのおすすめの選び方

法人向けプランは、想定ユーザーの企業規模などに応じた豊富な機能を利用できます。自社内でのドキュメント管理がメインなら「Business」プラン、社外とのファイル共有が多いなら1番人気の「Business Plus」プラン、無制限のアプリ統合やセキュリティの徹底を求めるなら「Enterprise」プランがおすすめです。

小規模運用なら「Individual」や「Business Starter」も

Boxを個人で利用する場合や特定チーム内のみでの運用なら、IndividualプランやBusiness Starterプランの選択も考えられます。

強力なデータ保護機能や複数のコラボレーション機能は、チームワークの強い味方となるでしょう。ただしストレージ容量などに制限があり、Boxの魅力を十分に得られるプランではありません。

利用期間が長くなると容量不足になることも考えられるため、長期利用ならBusiness以上のプランがおすすめです。

自社内でのドキュメント管理がメインなら「Business」

Businessプランはストレージ容量が無制限で、利用ユーザー数の上限もなく、Boxの活用の幅が大きく広がります。Box SignとBox Relayの組み合わせにより、契約ワークフローの自動化に対応できるようになるのも魅力です。

ただし、招待された社外ユーザーがファイルをアップロードしたり編集したりする場合、社外ユーザーも有料アカウントを保持していることが求められます。また統合できる外部アプリは1つのみです。

基本的な社内ドキュメント管理には十分な機能性があるものの、取引先とのコラボレーションなども視野に入れるなら、Business Plus以上のプランをおすすめします。

社外とのファイル共有が多いなら「Business Plus」

Business Plusプランの大きな魅力は、外部コラボレータの制限がなく、取引先や協力会社とスムーズに協業できることです。統合できる外部アプリ数も10まで拡張され、協業に必要となるZoom・Salesforce・Jiraなど各種業務アプリも活用しやすくなります。

高度な検索フィルターやメタデータのカスタマイズにより、多種・大量のファイルを扱っても検索効率や業務効率を落とさない、高度なコンテンツ管理ができることも魅力です。

無制限のアプリ統合やセキュリティの徹底を求めるなら「Enterprise」

Enterpriseプランの魅力の1つは、統合できる外部アプリ数が無制限であることです。1,500以上の業務アプリやセキュリティソリューションを自由に組み合わせ、自社独自のコンテンツマネジメント環境を構築できます。

HIPAA/FedRAMPコンプライアンスに準拠し、高度なクラウドセキュリティが求められる医療機関や政府・行政機関において、安全に利用できることも大きな魅力です。電子透かしの埋め込みやパスワードポリシーの施行など充実したセキュリティ機能を備え、非常に高度なセキュリティレベルのコンテンツクラウドを提供します。

Boxの料金は直接契約と代理店契約で異なる?

Boxの契約窓口は、Box公式(直接契約)と国内代理店(代理店契約)の2種類に大別できます。直接契約はBoxをスピーディに使い始められることが魅力ですが、導入時・運用中のサポート内容やコストパフォーマンスの面では代理店契約がおすすめです。

直接契約はクレジットカード決済のみ

直接契約は、Boxの公式サイトから任意のプランをオンライン購入するものです。料金はグローバル標準価格で、クレジットカード決済となります。請求書払いには対応できません。

日本法人が介入しないため、Box Inc.(Box米国法人)からの英語によるサポート対応となることも注意点です。

代理店契約は日本語サポートも受けられる

代理店契約は、国内代理店から任意のプランを購入するものです。料金は国内ユーザー向けの特別価格が適用され、支払い方法は現金振込や口座振替に対応しています。

Box Japanや国内代理店による日本語サポートが受けられるのも利点です。代理店によっては導入前トレーニングなどの有償サポートも提供しています。

Box法人向けプランは各種サポートも充実したイッツコムにお任せ!

Boxは各国の政府機関や金融機関・医療機関で採用されるなど、極めて信頼性の高いコンテンツクラウドです。イッツコムはBoxの法人向けプランを、以下の月額料金で提供しています。

・Businessプラン:1,800円(税抜)/1ユーザーID
・Business Plusプラン:3,000円(税抜)/1ユーザーID
・Enterpriseプラン:4,200円(税抜)/1ユーザーID

いずれのプランでも無償のユーザーサポート(電話・メール)とカスタマーサクセス、有償の運用設計やデータ移行にも対応しています。Boxの導入から運用まできめ細やかにサポートできるため、安心してご利用ください。

まとめ

Boxはあらゆるコンテンツを安全に一元管理しつつ、パートナー企業などとのコラボレーションにも便利に活用できる、法人向けに開発されたコンテンツクラウドです。組織で運用するなら、ストレージ容量無制限となるBusiness以上の法人向けプランを選択しましょう。

イッツコムはBoxの法人向けプランを日本語サポート込みのお得な料金で提供しています。Boxの導入をお考えなら、導入から運用までワンストップでサポートできるイッツコムにご相談ください。