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Wi-Fi速度は平均でどれくらい?遅いときの便利な対策も紹介!

Wi-Fiの通信速度が遅いと思っても、それが気のせいなのか、それとも基準よりも遅いのかを正確に判断することは困難です。契約中のWi-Fiの性能に大きな問題がないかどうか、平均の速度と比較して確かめたいと考える方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、Wi-Fi速度の平均値や必要となる速度の目安をお伝えし、速度が遅くなる原因や、それを解消させる6つの方法をご紹介します。Wi-Fiを乗り換える場合に重視するべき条件にも触れながら、それぞれの項目を詳しく解説します。

Wi-Fi速度は平均でどれくらい?

Wi-Fi速度は平均でどれくらい?

まず、Wi-Fi速度は平均でどれくらい出るものなのか解説します。ポケットWi-FiやWiMAXなどの種類によっても条件が異なるため、それぞれのWi-Fiから期待できる速度を把握しておきましょう。それに先立ち、Wi-Fiに関連する速度の単位や、「上り」「下り」といった用語がどんな意味を持っているのかなど、基礎的な要素についても簡単に解説します。

回線速度とは

Wi-Fiに限らず光回線などでも頻繁に聞く「回線速度」という言葉ですが、これは1秒あたりに送受信できるデータ量を示す言葉です。データ量が多いことは、その分だけ短時間で多くのデータを送受信できるのですから、回線速度は速くなります。

回線速度は速いに越したことがありません。速い回線ならビジネスで使う大容量のデータを送受信する時間を短縮でき、テレビ会議もスムーズです。大容量動画のダウンロードやストリーミングも素早く、そしてラグや遅延なしで視聴できます。

回線速度の単位

回線速度は「bps」という単位で表現されます。「b」は「ビット」、「ps」は「パーセカンド」という意味で、ビット/パーセカンド、つまり1秒あたりのビット数という意味する単位としてbpsが使われます。

bpsの前には「k」キロ、「M」メガ、「G」ギガという3つの単位が付きます。単位は1,000ごとに繰り上がり、1,000kbpsなら1Mbpsへと単位が変わりますし、1,000Mbpsは1Gbpsへと繰り上がります。数字が多ければ多いほど通信量も増加していきますので、回線速度が速くなります。

上りと下りの意味

回線速度は「上り」と「下り」で分かれています。また、回線速度は上りと下りで異なることが普通であり、イッツコム光接続も下り2Gbps、上り1Gbpsでサービスを提供中です。この違いは、アップロード速度とダウンロード速度の違いになります。

たとえば動画を視聴したり、SNSを閲覧したりするのはダウンロードです。いわゆる「下り」といわれるものになります。反対に動画を投稿したり、SNSを書き込んだりするものがアップロード、つまり「上り」です。インターネットの使い方として視聴や閲覧することが一般的に多いため、下りの速度を重要視されます。

Wi-Fiの平均速度とは

それでは、Wi-Fiの平均速度は一体どの程度になるのでしょうか。これは通信環境や契約する会社によって異なります。平均では70Mbpsが目安と考えましょう。これはADSLの最大速度となる約50Mbpsを上回る数字です。

必要となる回線速度の目安は後に詳しくご紹介しますが、SkypeやZoomなどのビデオチャットを円滑に行うために必要な速度は、30~60Mbpsといわれています。Wi-Fiはその目安を上回る回線速度ですので、現代的なサービスをストレスなく快適に利用することが可能です。

ポケットWi-FiやWiMAXの速度

ポケットWi-Fiの通信速度は約50Mbps、WiMAXの通信速度は約60Mbpsと考えましょう。上述したWi-Fiと比較すると若干性能が落ちますが、いずれの数値も4K動画の視聴を滞りなく行える水準ですので、スムーズな再生に期待できます。

この2つの特徴は、ルーターを持ち歩いて外出先でインターネット通信ができることです。一般的なWi-Fiは自宅の光通信を起点とするため高速化が可能ですが、持ち運びはできません。双方に異なるメリットと特徴がありますので、用途に合わせて選択しましょう。

Wi-Fiスポットの平均速度

公共の場で提供されているWi-Fiスポットの電波を利用して、スマホやタブレットの接続をした経験がある方も多いはずです。こういったWi-Fiスポットにある電波の平均速度は約25Mbps以下であることが多く、ポケットWi-Fiなどの半分程度の数値です。

複数人で電波を分けて接続する場合、Webサイトの閲覧などは滞りなく行えますが、同時に動画を再生すると途中で止まってしまったり、カクカクとしてしまったりする通信速度です。わかりやすい目安としては、3Gのスマホ回線よりも若干遅い速度になります。

回線速度の目安はどれくらい?

回線速度の目安はどれくらい?

続いて、用途に応じて必要となる回線速度の目安をご紹介します。メールなどテキストの送受信は通信速度が遅くても十分に対応できますが、テレビ会議などをスムーズに楽しむためには、一定以上の回線速度が必要になります。必要となる回線速度を把握しておき、Wi-Fiを契約する際の目安として活用しましょう。

Webサイトの閲覧

テキストを中心としたWebサイトの場合、2Mbps程度の回線速度でサクサクとネットサーフィンを楽しめます。現在契約できるWi-Fiや、Wi-Fiスポットにおける通信速度はこの目安を大きく上回るため、ページが開かなくなることは一切ありません。

問題となるのは、画像や動画を多用しているWebサイトの視聴です。この場合は10Mbps程度の通信速度があれば、多くの画像を一気に表示できます。SNSに関しても同様で、テキストのみの場合と画像・動画の視聴とでは必要な通信速度が異なります。

LINEやメール

LINE、メールのテキストメッセージの送受信は、1Mbpsでも十分に対応できます。スマホで通信制限がかかると120kbpsにまで通信速度が下がりますが、この状況下でもLINEやメールのやり取りは不自由なく行えます。

ただし、添付されている画像や動画を見たり、送信したりする場合は、1Mbpsでは不十分といわざるを得ません。送信完了までに時間がかかり、接続がタイムアウトする可能性もありますので、通信速度に余裕を持たせるように意識しましょう。

Wi-Fiの速度が遅くなる原因とは?

Wi-Fiの速度が遅くなる原因とは?

Wi-Fiには、有線のインターネット接続と比較して回線が不安定になりやすいという欠点があります。とくにフリーWi-Fiの利用時、なかなか通信を行えずにイライラした経験をお持ちの方もいるかもしれません。Wi-Fiの速度は何の影響を受け、なぜ遅くなってしまうのでしょうか。主な理由は4つありますので、それぞれの項目を詳しく解説します。

Wi-Fiルーターの位置が原因

Wi-Fiルーターの設置場所が悪いと回線速度が低下します。真っ先に行う対策として、ルーターの位置とスマホなどの端末の距離をできるだけ近付けることです。距離が離れれば離れるほど電波が弱まり、回線のポテンシャルを生かせません。

ルーターから放たれる電波は壁などにぶつかると弱まりますので、ルーターとPC・スマホを扉などで隔てないように意識しましょう。コンクリートや木はとくに強く電波を遮りますが、家具も電波にとって障害物になりますので、その点を意識した場所に配置することが重要です。

接続台数の多さが原因

ルーターには同時に複数の端末を接続できますが、接続台数が多すぎると回線は弱まってしまいます。据え置き型のWi-Fiは10~20台程度の端末を接続することが可能ですが、速度を優先するのであれば、接続台数は2~3台にとどめましょう。

接続設定そのものは維持していても構いませんが、使用していない端末はWi-Fiの接続を一時的にOFFにすると効果的です。スマホやタブレットの場合はタップするだけでWi-FiをOFFにできますので、手間を惜しまずに操作することが肝要です。

電波干渉が原因

家庭内にある電話機や電子レンジは、微弱な電波を放っています。これがWi-Fiの電波を打ち消してしまい、電波干渉によって回線速度が落ちることもあります。自宅だけでなく、近隣の住居などで生じている電波の干渉を受ける場合がある点にも要注意です。

電波干渉を避けるためには、周波数を変更することが有効です。Wi-Fiの周波数には2.4GHzと5GHzの2種類が用意されており、前者の周波数がより多くの電子機器に用いられます。そのため、5GHzで接続をすることをおすすめします。

ルーターへの負担

とくに夏場に注意したいのが、ルーターにかかる熱による負担です。機械全般にいえることですが、熱暴走を起こすと機器は不調になり、ポテンシャルを発揮できなくなります。これが原因で回線速度が下がるケースは珍しくありません。

ルーターに負担がかかった状態で使い続けていると、寿命を早める可能性もあります。今までは快適にインターネットを利用できていたのに、ある日突然回線速度が落ちてしまったという場合は、ルーターが寿命を迎える寸前と考えてもよいでしょう。

Wi-Fiの速度を速くする6つの対策

Wi-Fiの速度を速くする6つの対策

Wi-Fiの速度が下がる理由をいくつかお伝えしました。それぞれの項目の中で解決策について触れていますが、シチュエーション別に速度を速くするための対策を6つ、先ほどよりも詳しくご紹介します。ここでご紹介している項目の中で、得意項目が見つかった場合は、ひとつずつ解決策を試しましょう。また、それでも問題を解決させられない場合の対処法についてもお伝えします。

OSのアップデート

iPhoneやAndroidなどの端末を利用していると、頻繁に最新版のOSにアップデートするように求める通知が届きます。アップデートには時間がかかるため後回しにしてしまう方も多いようですが、速い通信速度を保つためにはすぐにアップデートを行いましょう。

通信規格は常に更新されていますので、OSが古いと高速通信を端末側で表現できない可能性があるのです。端末の性能そのものを落とし、動作を重くさせる場合もあり、これも速度低下の原因になります。

Wi-Fiのリセット

Wi-Fiルーターや端末側の一時的な問題により、回線速度が出にくくなる可能性も考えられます。まずはルーターの電源をOFFにして再起動し、続いて端末側のWi-Fi接続設定も一度解除して、リセットしてからつなぎ直しましょう。

ルーターや端末が多くのタスクをこなしていたり、熱を持ちすぎていたりすると、回線速度は大幅に低下する場合があります。余計なアプリを閉じてリフレッシュさせることは効果的な対処法になりますので、突然回線が遅くなりはじめたら試してみましょう。

ルーターの場所を変える

ルーターの設置場所については先ほども言及したとおり、端末からなるべく近い場所にすることが原則です。その上でなるべく高く、部屋の中心に近い位置にルーターを置くと、その他の場所に設置するよりも回線速度が上がりやすくなります。

戸棚の上などの高い場所にルーターを置くと、家具などによる電波干渉を受けにくく、遠くまで電波が広がります。また、ルーターの電波は円形状に波及していきますので、部屋の中央に設置することで広範囲に電波を行き届かせられます。

アンテナの向きを変える

Wi-Fiにアンテナが付いている場合には、このアンテナの向きを微調整することがおすすめです。アンテナは有線接続で例えるとLANケーブルの役割を果たす重要なアイテムですので、微調整しながら回線が強くなる角度を探りましょう。

アンテナの向きは、接続する端末の方向に向けることが基本です。たとえば2階建ての住宅の1階部分にルーターを設置する場合、アンテナを2階に向けて垂直に伸ばすことにより、2階にも電波が行き届きやすくなり、回線速度が上がります。

Wi-Fi中継器を使用する

ネットに接続したい端末とWi-Fiルーターの距離がどうしても遠くなってしまう場合は、Wi-Fi中継器を購入して使用すると解決につながります。中継器は数千円程度で購入できますし、コンセントにつなぐだけでルーターと同等の電波を発してくれる頼りになるアイテムです。

中継器は、ルーターと端末のちょうど中間部分に設置すると効果的です。設備や間取りの問題により、端末をルーターの近くで使用できないという場合にも設置すると便利です。

プロバイダーの見直しもおすすめ

これまでご紹介してきた対策を行っても改善しないときは、プロバイダーを見直して回線速度を向上させることが最大の解決策になります。

Wi-Fiのメリットと選び方を解説!

Wi-Fiのメリットと選び方を解説!

まだWi-Fiを導入していない、あるいは現在のWi-Fiから他社に乗り換えようと検討している場合、どんなサービスを提供する企業を選択するべきなのでしょうか。ルーターの選び方や利用時の注意点も交えてお伝えします。また、Wi-Fiを導入するメリットや、数多くの種類の中でもとくに便利なWi-Fiについての情報も、この項目であらためて確認しておきましょう。

Wi-Fiを導入するメリット

Wi-Fiを導入すると快適にインターネットを利用可能です。これが最大の魅力ですが、メリットはそれ以外にも多く存在します。最近の電子機器はその多くがWi-Fi対応の仕様になっており、機器同士を連動させることで作業効率を高められるのです。

たとえばスマホとプリンターをWi-Fiで連動させれば、コードレスで印刷の指示を送ることが可能です。ひとつひとつの機器との有線接続を排除することにより、オフィスや室内をすっきりとした空間にして、企業イメージも向上します。

Wi-Fi環境を構築する方法

Wi-Fiは契約を結んでルーターを設置し、各端末と接続設定を済ませるだけで利用できます。しかし最適なWi-Fi環境を構築するためには、いくつかの準備を整える必要があります。ルーターの電波が届きやすい空間に再設計することは、その第一歩といえるでしょう。

Wi-Fiの電波は円を描くように波及しますので、なるべく部屋の中心に配置すると効果的です。複数台の親機を用意するのであれば、あらゆる位置にバランスよく配置しましょう。可能ならば、なるべく窓際に置くことも意識することが重要です。

Wi-Fi利用時の注意点

Wi-Fi利用時に警戒するべきなのはセキュリティです。とくにオフィスで利用する場合、接続しているすべての端末の通信を傍受されたり、不正利用の被害を受けたりする恐れがあります。セキュリティソフトの導入や、離職者がアクセスできない設定に変更することが重要です。

また、Wi-Fiはその特性上、有線と比較した場合に通信速度・安定性の両面で劣ります。ここ数年の目覚ましい進歩により性能は格段に引き上げられましたが、速度や安定性を重視する場合には、有線による接続にプライオリティを置きましょう。

Wi-Fiルーターは通信環境で選ぶのがおすすめ

同等の料金プランだとしても、プロバイダーによって通信環境には差があります。月額5,000円台のプラン同士を比較しても、A社の下り最大速度は1Gbpsで、B社の下り最大速度は2Gbpsだったというケースも珍しくありません。

同じ価格帯、あるいは若干高額なだけという場合は、通信速度が速いほうを選んだほうが接続中のストレスを感じません。Wi-Fiの場合は通信制限などの条件がかかることもありますので、規制の条件が緩いプランを選ぶことも意識するとよいでしょう。

Wi-Fi接続ならイッツコム光接続サービスへ

イッツコム光接続サービスは、Wi-Fiルーター機能も標準搭載しており、同時接続が多い場合でも安定性の高い通信を楽しめます。また、接続できないといった問題が発生した時や機器が故障した時には、サポートが柔軟に応対します。専門知識のないお客様でも気軽にご利用いただけるため、はじめてWi-Fi環境を導入される方にもおすすめです。

まとめ

まとめ

Wi-Fiの通信速度は、有線の光回線ほど速くはありません。しかしADSLの規格よりも速い下り40~70Mbps程度の速度を出すことが可能です。これは高画質動画をスムーズに見られる水準であるため、ストレスフリーにネットを楽しめます。

イッツコムでは法人向けに特化した光接続サービスを提供中です。通信速度や安定性は高く、従業員にも顧客にも喜ばれる通信環境を生み出せます。