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光回線の乗り換え工事は必要?法人名義で新規契約するときの手順やポイント

光回線へ乗り換えるには工事が必要な場合もあります。工事の有無は契約内容によって異なりますが、自社の場合ならどうなのか、気になっている担当者の方は多いのではないでしょうか。そこで今回は、光回線の乗り換え工事の有無や工程について解説します。

光回線を契約するときの手順やポイントも分かる内容なので、初めて光回線を導入する法人担当者の方でもスムーズに進められるでしょう。

光回線に乗り換えるときは工事が必要?

光回線を使用するには、光ファイバーケーブルの開通工事が必要です。光回線への乗り換えでは、契約内容によって開通工事の有無が異なります。新規契約の場合は開通工事が必要です。しかし、光コラボによる転用・事業者変更なら、工事を行わずに乗り換えできるケースもあります。

新規契約なら工事が必要

光回線の新規契約には、回線を開通させるための工事(派遣工事)が必要です。派遣工事では光回線のケーブルをオフィスに引き込んだり、専用の光コンセントを設置したりします。

また、派遣工事の際は工事担当者がオフィスに訪れるため、工事当日は立ち会いが必要です。工事日のスケジュール調整によっては、申し込みから工事までの期間が空くこともあります。

光コラボなら工事不要

通信事業者がNTTの光回線(フレッツ光)を借り受け、独自のサービスやオプションを組み合わせて販売しているモデルが光コラボです。光コラボの乗り換えには、転用と事業者変更の2種類があります。転用とは、フレッツ光から光コラボに変更する手続きのことです。事業者変更は、光コラボから他の光コラボ・フレッツ光への乗り換えを指します。

光コラボによる転用・事業者変更の乗り換えでは、開通工事を実施しません。したがって、新規契約よりもスムーズに乗り換えできます。ただし、新規契約先の事業者が送付した接続機器の設置・設定は、契約者自身で行わなければなりません。

新規契約するときの光回線工事の内容

光回線の新規契約時には派遣工事を実施します。派遣工事の内容は、主に屋外工事と宅内工事、各工事終了後に行うONU設置の3ステップです。屋外工事も宅内工事も、基本的に同日に済ませます。トラブルなく工事が進めば、1時間~2時間程度で終わるでしょう。

STEP1.ケーブルの引き込み

光回線の導入には、室内にケーブルを引き込むための屋外工事が必要です。ケーブルの引き込み方法は、戸建てと集合住宅・オフィスビルで異なります。戸建ての場合は、最寄りの電柱やマンホールから室内に直接の引き込みが可能です。集合住宅・オフィスビルでは、棟内共用スペースにあるPT盤を経由して、室内にケーブルを引き込みます。

室内にケーブルを引き込む際には、電話線の配管の共有、エアコンダクトの使用が一般的です。集合住宅・オフィスビルでは棟内の配管を経由し、PT盤から室内にケーブルを引き込みます。場合によっては、ケーブルを引き込むために壁に約10mm程度の穴を開けなければなりません。

STEP2.光コンセントの設置

室内にケーブルを引き込んだら、宅内工事で光コンセントを設置します。光コンセントとは、光回線専用のコンセントのことです。室内に引き込んだケーブルとONUをつなげる役割があります。光コンセントは工事担当者が用意するため、契約者側で準備する必要はありません。

光コンセントは、一体型タイプと分離型タイプの2種類があります。インターネット環境に対応する集合住宅やオフィスビルは、一体型タイプの光コンセントを備え付けているのが一般的です。室内に光コンセントがあれば、過去に開通工事が行われたと判断できます。

STEP3.ONUの設置

回線を引き込んだら、ONU(回線終端装置)を設置します。ONUとは、パソコンなどの端末と光回線をつなぐ機器のことです。無線LAN機能やルーター機能を搭載したONUは、ホームゲートウェイ(HGW)といいます。ホームゲートウェイでは、有線でも無線でもインターネット接続が可能です。

光回線工事で注意するポイント

建物や提供エリアによっては、光回線工事ができない場合があります。工事が可能かどうかは、乗り換え先の事業者に確認した上で申し込みましょう。なお、工事が終わったらすぐに光回線が使えるわけではありません。業務に支障が出ないよう、解約・工事の日程調整は入念に行うのがポイントです。

工事できる建物かどうかを確認する

光回線工事の前に、工事できる建物かどうかを確認します。建物の構造によっては、室内にケーブルを引き込めないからです。「建物の近くに電柱がない」といった周辺環境も、光回線工事ができない原因として挙げられます。

また、光回線工事では壁に穴を開けるため、オフィスの管理会社の承諾を得ておきましょう。無許可での工事はトラブルになる恐れがあります。

光回線の提供エリアかどうか確認する

光回線は全国各地で幅広く利用できますが、厳密な提供エリアは事業者ごとに異なります。契約したい事業者があっても、提供エリア外ではサービスは利用できません。提供エリアは各事業者の公式サイトで確認できるので、申し込み前にきちんと確認しておきましょう。

工事から開通までのスケジュールを確認する

光回線工事の終了後、すぐに光回線が利用できるわけではありません。工事とは別に、端末側での設定が必要です。業務に支障が出ないよう、どの程度のタイムラグが発生するかを想定しておいたほうがよいでしょう。

また、乗り換えの日程調整の確認も重要です。解約日・工事日の調整によっては、インターネットが使えない期間が出てしまいます。

光回線に乗り換える際の全体の流れと手続き

光回線に乗り換える際には、新規契約をしてから解約の手続きを進めましょう。光回線が開通した後で旧契約を解約すれば、インターネットが使えない空白期間は生じません。光回線に乗り換える際の全体の流れと手続きは、下記の通りです。

1.乗り換え希望の事業者に新規契約の申し込みをする
2.申し込み手続きを進め、光回線工事の日程を決定する
3.乗り換え先の事業者から、契約内容や接続設定に必要な情報を記載した書類が届く
4.光回線工事が終わったら、3で届いた書類に記載のIDやパスワードなどに基づいて接続設定を行う
5.光回線でインターネットが使えるようになったら、乗り換え前の回線の解約手続きを行う

法人名義で光回線に乗り換える前に確認すること

法人名義で光回線に乗り換える場合は、オフィス環境に適した料金プラン・サービス内容かどうかを確認します。余計な出費を抑えたいのなら、現在使用している回線の解約条件も要チェックです。

契約先が変わることで使えなくなるサービスや機器も出てくるので、事前に把握しておかなければいけません。ここでは、光回線への乗り換え前に確認しておきたいポイントを解説します。

新しい光回線の料金プランとサービス内容

法人名義で光回線に乗り換える前に、法人向けのサービスがあるかどうかを確認しましょう。法人向けのサービスは、アカウント数や回線速度によって利用料金が異なります。サポート体制やレンタルできる機器も各事業者でさまざまです。

快適なインターネット環境を目指すなら、使用状況に合った法人向けサービスを見極めることが大切です。料金プランやサービス内容を比較し、最適なプランで契約しましょう。

解約するときの違約金

現在使用している回線の契約内容によっては、解約時に違約金が発生する場合もあります。更新月以外で解約すると解約違約金が発生する、という契約内容が一般的です。更新月の解約でも、分割払いの工事費用で未払い分があれば、解約時に残金をまとめて支払います。解約の条件や解約で発生する費用は、前もって確認しておきましょう。

乗り換えで使えなくなるサービスや機器

光回線に乗り換えることで、使えなくなってしまうサービスや機器があります。代表例は下記の通りです。

・固定電話番号やプロバイダのメールアドレス
・セキュリティソフトやレンタル機器など、回線のオプションで利用している各種サービス
・プリンターや監視カメラといった社内機器

プリンターや監視カメラといった社内機器につなげるために、拡張工事などが別途必要になるケースがあります。メールアドレスや電話番号など、回線の契約と同時にオプションとして申し込んだサービスは、乗り換えると使用できません。なお、プロバイダメールは乗り換え後も継続して使えますが、月額利用サービスの契約が必要です。

光回線に乗り換えるときの法人プロバイダの選び方

光回線に乗り換えるときには、コストパフォーマンスや通信速度、安全性の高さに着目しましょう。コストパフォーマンスでは、ランニングコストと初期費用の両方を加味します。業務効率に直結する回線速度は、法人プロバイダ選びで大切な要素です。安全性の高さにもこだわって選べば、万が一のリスクにも備えられるでしょう。

ポイント1.コストパフォーマンス

光回線は長期的に使用するサービスです。初期費用とランニングコストの両方を加味し、長く利用できそうな法人プロバイダを選びます。海外ローミングサービスやレンタル機器の破損・紛失などの料金も、リスクマネジメントとして把握しておきましょう。

法人向けプランでは、同時にインターネットに接続できる台数(同時接続台数)が決められています。回線を使用する従業員数と社内機器の数に合わせてプランを選びましょう。会社の規模が大きければ、同時接続台数が無制限のプランがおすすめです。

ポイント2.スピードの速さ

回線速度は業務効率に直結するため、法人プロバイダ選びの中でも特に重視したいポイントです。業務に支障が出ないよう、業務内容や会社の規模に適した回線速度のプロバイダを選びましょう。普段のデータ通信利用量を把握すれば、適した通信速度や帯域幅が絞り込みやすくなります。

快適で安定した接続環境としては、利用者が少ない帯域、次世代のインターネット接続方式である「IPv6 IPoE」を採用したプランがおすすめです。

ポイント3.安全性の高さ

ビジネスでは多くの機密情報を扱います。第三者による犯行から機密情報を守るために、セキュリティ対策がしっかりしているプロバイダを選びましょう。

法人向けのプロバイダならセキュリティレベルに気を配っていますが、細かな取り組みや利用できるサービス量には差があります。不正アクセス対策や情報漏洩対策をはじめ、必要に応じてさまざまなセキュリティサービスを選べるところがよいでしょう。自社のセキュリティ対策も重要なので、VPNなどの閉域網の拡張にも対応できるプロバイダならより安心です。

イッツコムなら工事も窓口1つ

イッツコムが提供する「イッツコム光接続」は、通信回線に特化したシンプルなプラン設定と低価格が特徴です。プロバイダサービスを含み、契約も手続も窓口ひとつで済みます。「コストパフォーマンス」「快適な回線速度」「安全性の高さ」という、法人プロバイダに求めるポイントを3点ともかなえるサービスです。

コスパ抜群!回線接続に特化したサービスメニュー

「イッツコム光接続」では、通信回線に特化したシンプルなサービスメニューを展開しています。通信回線以外のサービスは取捨選択可能とすることで、優れたコストパフォーマンスを実現しました。下記のように、電話サポートサービス以外のサービスはオプション扱いです。

◎:サービスに含む、○:オプション提供

 イッツコム光接続O社P社B社
マイページ
メール
ホームページ
独自ドメイン
ファイルサーバー
電話サポート

申し込みから導入までは、特別な問題が生じなければ最短2週間程度で完了します。オプションサービス(利用料0円)として「IPアドレス種別選択」があり、グローバルIPかプライベートIPで選択可能です。IPv6は「IPアドレス種別選択」に関係なく標準提供なので、回線速度は下り最大2Gbps/上り最大1Gbps(2ギガコースの場合)を誇ります。

Wi-Fi設置もイッツコムにお任せ!

「イッツコム光接続」のONUは、Wi-Fi機能搭載機器です。しかし、不特定多数の人は、ONUのWi-Fiにアクセスできません。飲食店やカフェの来店者、オフィス内で従業員向けにWi-Fiを設置したい場合には、「かんたんWi-Fi」や「カスタムWi-Fi」をおすすめします。

「かんたんWi-Fi」と「カスタムWi-Fi」それぞれの特徴、向いている事業所を下記にまとめました。

 特徴向いている事業所
かんたんWi-Fi・Wi-Fiアクセスポイント装置に電源コードとLANケーブルを挿すだけ
・設置後すぐに利用できる
・飲食店やカフェ
・アパレルショップや雑貨店など
カスタムWi-Fi・希望に沿った設定ができる
・Wi-Fiの導入~導入後の運用・保守などを一括で委託できる
・オフィス内や従業員向けなど
・自治体や行政、役所など
・商業施設やホテルなど

「イッツコム光接続」と組み合わせることで、工事費やランニングコストの節約が可能です。契約・手続きもワンストップで済ませられ、導入時の手間も最小限に抑えられます。

まとめ

光回線工事の有無は、契約内容によって異なります。新規契約では光回線工事が必要ですが、光コラボの転用・事業者変更なら工事不要で乗り換え可能です。業務内容に適した法人プロバイダを選び、確認事項をチェックした上で申し込みましょう。

イッツコムではご希望やご相談に合わせて、最適なネットワーク環境を提案しています。法人名義で光回線に乗り換える際には、イッツコムまでお気軽にご相談ください。各種サービスを一括で対応・サポートし、安心できるオフィス環境を提供します。