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ローカルネットワークで社内環境をアップグレード!構築の手順や注意点とは?

ローカルネットワークの構築をして、社内環境をアップグレードしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。しかし、構築方法が難しそうといった理由から、なかなか実践に踏み切れない方もいるかもしれません。

ローカルネットワークの構築によって、どのようなメリットが生まれるのかを知ることで、より前向きに検討できるでしょう。そこでこの記事では、ローカルネットワークの構築方法や注意点を詳しく紹介します。

社内でローカルネットワークを構築するメリット

社内に複数のパソコンがあるなら、パソコン同士をつなげてローカルネットワークを構築可能です。ローカルネットワークを構築することで、複数のユーザーでファイルの共有ができ、ネットワークに接続しているパソコンならどこからでも閲覧や編集が可能になります。

ファイルを共有できれば、都度メールで送ったり外部ストレージに保存したりする必要がなくなり、業務効率がアップすることが期待できるでしょう。社内でローカルネットワークを構築するのは難しそうと考えている方でも、まずはこのようなメリットを踏まえた上で検討するのがおすすめです。

構築前に知っておきたい!有線・無線の特徴

Local Area Network(ローカルエリアネットワーク)の略であるLANは、ビル内やフロア内、家庭内を接続するネットワークのことです。このLANには、有線と無線の2種類があります。ここでは、有線LANと無線LANの特徴や違い、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

有線LANの特徴

有線LANは、LANケーブルを使ってデバイス同士を物理的につなげます。そのため、電波干渉や障害物による影響を受けにくく、通信が安定しやすいのが特徴です。

無線LANに比べると通信速度が速く、大容量のファイルの送受信・共有にも対応できるのがメリットといえるでしょう。ただし、接続するパソコンの数だけLANケーブルが必要で、配線が煩わしくなるといったデメリットもあります。

無線LANの特徴

無線LANは、有線LANとは違ってケーブルが不要です。そのため、場所を選ぶことなく通信できる上、LANの接続ポートがないタブレットなども利用できるといったメリットがあります。ただし、有線LANに比べると不正侵入などセキュリティ面でのリスクが高いことがデメリットです。また、環境によっては通信速度が不安定になる可能性があります。

社内環境に合ったネットワーク構成を選ぼう

業務効率が高まるといったメリットのあるローカルネットワークですが、その効果を最大限得るためには社内環境に合わせて適切な構成を選ぶことが大切です。ここでは、スター型・バス型・リング型と3つの接続形態について紹介します。それぞれの特徴やメリット、デメリットを押さえた上で、自社の環境に適したものを選びましょう。

スター型接続のメリット・デメリット

スター型接続とは、ハブと呼ばれる中継装置を基点に複数のデバイスを接続する形態のことです。そのため、接続デバイスの数が増えやすい大きな企業ほど、この形状のネットワーク構成がよいでしょう。

ケーブル数は多くなりますが、配線と設置はシンプルです。それぞれのデバイスには相互性がないため、デバイスの取り外しも自由にできます。故障したときに問題点を特定しやすいこともメリットです。ただし、ハブに障害が発生すると、接続しているデバイス全てに影響が出る点に気を付ける必要があります。

バス型接続のメリット・デメリット

バス型接続は、スター型のようにハブ(中継装置)がなく、全てのデバイスを1本のケーブルにつないで接続する形態のことです。中継装置を必要としないのに加えて、他の形態よりも短いケーブルで接続できることから、コストを省けるといったメリットがあります。

ただし、1本のケーブルに全てのデバイスをつなぐという形態の特徴ゆえ、ケーブル断線には注意が必要です。ケーブル断線が起こった場合、断線箇所より先につないでいるデバイスは全て通信できない状態になるのがデメリットといえるでしょう。

リング型接続のメリット・デメリット

バス型接続にあったような断線時のリスクを防げるのが、リング型接続です。その名からも分かるように、各デバイスを輪のように構成した形態のことを指します。

デバイスを順に辿ることで一巡できるような形態が特徴です。二重化することで、機器の故障やケーブル断線による通信遮断を防げます。ただし、構築が難しいことから、あまり見かけることのない形態です。

ローカルネットワークを構築する手順

ローカルネットワークを構築する際の手順を5つのステップに分けて詳しく紹介します。ステップごとに注意するべきポイントがあるため、事前に押さえておきましょう。また、実際にネットワークを構築する前には、現状調査や状況にあったネットワークの規格、構成の決定が必要です。十分に現状を考慮した上で、社内環境に合わせて選びましょう。

1.現状調査をする

社内環境に適したネットワーク構築をするためには、まずはしっかりと現状調査をすることが大切です。現状調査をする中で、問題点や改善したい部分をはっきりさせるとともに、きちんと対策ができるように準備をしましょう。そうすることで、自社の環境に合った使い勝手の良いネットワーク構築ができます。

2.ネットワークの規格を決める

現状調査の後は、ネットワークの規格を決めましょう。オフィス内をつなぐLANについて、有線もしくは無線の選択が必要です。会社の規模によっては、有線LANと無線LANの両方を利用しているところもあります。

近い距離に多くのパソコンがあったり通信量が多かったりする場合には、通信速度の安定性を求めて有線LANを選ぶのが一般的です。有線LANの場合、ケーブルの長さや種類、通信速度によってさらに細かな規格があるため、社内環境に合わせて選ぶ必要があります。

3.ネットワークの構成を決める

ネットワークの規格が決まれば、続いて構成を決めましょう。スター型やバス型、リング型などさまざまな形態があるため、会社の規模に合わせて選ぶのがポイントです。規模に見合ったコスト、トラフィック(通信量)、セキュリティ対策を軸に選びましょう。

まずは低コストのものを選び、トラフィックが増えれば再構成するのもよいかもしれません。ただし、セキュリティ対策は規模にかかわらず、しっかりと行うことが大切です。

4.デバイスの設定をする

ネットワークの構成を決め、パソコン同士がLANケーブルや無線でつながれば、次はデバイスごとにローカルネットワークに接続するための設定をしましょう。

Windows10の場合、まずパソコンのスタートメニューの「Windows システム ツール」内にある「コントロールパネル」から「システムとセキュリティ」を選択し、「コンピュータ、ドメインおよびワークグループの設定」の変更画面を開きます。

ここでデバイスごとに異なるコンピュータ名を設定し、ワークグループ名は接続するローカルネットワーク内で同じ名前に設定しましょう。

続いて、スタートメニューの「設定」から「ネットワークとインターネット」を選択し、有線LANなら「イーサネット」、無線LANなら「Wi-Fi」をクリックし、「共有の詳細オプションを変更する」の画面を開きます。

ここから「プライベート」の「ネットワーク探索を有効にする」にチェックを入れれば完了です。ファイル共有をする場合は、「ファイルとプリンターの共有を有効にする」にもチェックを入れましょう。社内LANの構築状況によっては、デバイスごとにプライベートIPアドレスの固定が必要になるケースもあります。

5.ネットワークがつながっているか確認する

全てのデバイスで設定ができれば、後は実際にネットワークがつながっているかの確認が必要です。パソコンの「エクスプローラー」を開き、左サイドのメニューから「ネットワーク」へ進むことで、現在のパソコンに接続している全てのデバイスを確認できます。

コンピュータ名として設定した名前が表示されていれば、そのパソコンは接続できていることになりますが、ファイルの共有ができるかどうかまでしっかりとチェックしておくのがおすすめです。

ローカルネットワークを構築する際の注意点

ローカルネットワークを構築する際には、万が一のトラブルに備えた対策を講じるなどいくつかの注意点があります。ここでは、大きく4つに分けて注意点を詳しく見ていきましょう。ローカルネットワークを構築する際には、回線速度はもちろん安定性やセキュリティ対策なども重視して選ぶ必要があります。

デバイスごとで設定が異なる

ネットワークの設定やIPアドレスの確認といった環境設定を行う際、WindowsとMacでは設定方法が異なるため注意が必要です。全てのデバイスにおいてOSが統一されていれば問題はないものの、デバイスごとにOSが異なる際は気を付けましょう。

安定した回線を利用する

通信速度が遅れたりサーバーがダウンしたりといったトラブルを避けるためにも、安定した回線を利用することが重要です。特に同時接続数の多いローカルネットワークを構築する際には、これらのトラブルが起きやすいため気を付けましょう。

ローカルネットワークの構築では通信速度を優先しがちですが、通信の安定性にも注目して選ぶのがおすすめです。

セキュリティを万全にする

通信速度や安定性とともに、セキュリティも万全にしましょう。特に無線LANを利用する場合、有線LANよりも外部からの不正侵入のリスクが高まるため注意が必要です。パスワードを設定するのはもちろん、ウイルスチェックも定期的に実施しましょう。

インターネットの進化に伴いサイバー犯罪も巧妙化しているため、こまめに状態を確認し、セキュリティの強化やアップデートをしておくことが大切です。

運用方法をマニュアル化し配布する

ネットワークを利用している限り、サーバーの障害やケーブル切断などのトラブルが発生するリスクは常にあると考えておきましょう。万が一に備えて、ネットワークを構築したら運用方法をマニュアル化して配布する必要があります。障害が起きた際の対応手順を明確にした上で、従業員にきちんと周知しておきましょう。

回線が選べる!イッツコムのインターネット接続サービス

社内環境に合わせて選ぶことが重要なローカルネットワークの構築だからこそ、回線が選べるイッツコムのインターネット接続サービスがおすすめです。

イッツコムでは、「光接続サービス」「専用線インターネット接続サービス」「フレッツ光接続サービス」の3種類から選べます。ここでは、これら3種類のインターネット接続サービスの特徴を見ていきましょう。

イッツコム光接続サービス

イッツコム光接続サービスでは、世界標準の通信規格で設計した法人向けの高速通信サービスを実現しています。提供しているのは回線のみというシンプルなサービス構成で、今ある社内環境を簡単にアップグレードできるのが特徴です。

速さはもちろん安定性にも優れている上、サポート体制も整っているので、安心してローカルネットワーク構築ができます。

専用線インターネット接続サービス

専用線インターネット接続サービスとは、イッツコムのアクセスポイントを使い、光ファイバー専用回線でIP接続するサービスのことです。イッツコムの閉域ネットワークから直接インターネット接続する専用回線であるため、複数の加入者とシェアする必要もありません。そのため、ビジネスに必要となる快適なアクセス環境を実現できます。

フレッツ光接続サービス

フレッツ光を利用したインターネット接続サービスは、光ファイバーならではの高速通信をリーズナブルな価格で利用できるのが特徴です。オプションサービスとして利用可能なIPアドレス数を増加するなどのアップグレードにも対応しているため、より快適なローカルネットワーク環境を実現できます。

イッツコムなら拡張サービスも充実!

ローカルネットワークの構築だけでなく、イッツコムではさまざまな拡張サービスも充実しているのが特徴です。例えばboxというサービスを利用することで、場所を選ぶことなくどこからでも安全にコンテンツの管理やアクセス、共有ができます。

また、ホットプロファイルというサービスでは、名刺管理やマーケティング、営業活動の可視化など、営業に必要な要素を一括管理することが可能です。このように、イッツコムでは業務効率化を図れるサービスを幅広くご提供しています。

まとめ

社内でローカルネットワークの構築をすれば、業務効率がアップするといったメリットが期待できるでしょう。ただし、構築する際には社内環境に適したネットワークを選ぶ必要があるため、ポイントをしっかりと押さえておくことが大切です。

イッツコムでは、自社環境に合わせて選べる複数のインターネット接続サービスを提供するとともに、光回線の工事や業務効率化に役立つ拡張サービスなども提供しています。より良い環境を整えたいと検討しているのであれば、ぜひイッツコムにご相談ください。