1. コラム
  2. コラム
  3. 【解決】社内LANの速度を測定する方法は?通信速度の改善方法も解説

【解決】社内LANの速度を測定する方法は?通信速度の改善方法も解説

社内LANの状態は業務に直結するため、常に安定した通信が求められます。そのため社内LANが遅い時は「どのくらいの速度が出ているのか」確認が必要で、「安定性の確認のために速度を測りたい」という方も少なくありません。では社内LANの速度や安定性を改善するにはどのような方法があるのでしょうか。

この記事では、社内LANの速度測定・改善方法をわかりやすく解説します。安定した社内インフラを整備して、業務効率アップやコスト削減に繋げましょう。

社内LANの速度測定には「pingコマンド」が使えます。pingコマンドはネットワークの疎通確認に使われますが、オプションコマンドで応答時間などを設定し、社内LANの速度を測定するツールとしても役立ちます。

pingコマンドを利用した測定は回線が混雑しているかどうか、回線が接続されているかどうかを調べる時に有効です。厳密なパフォーマンスを調べるにはツールやルーターのパフォーマンスを調査することになりますが、準備に手間がかかります。

社内LANの速度、つまり帯域は「パケットの大きさ÷応答時間」です。pingコマンドで速度を測定には、pingコマンドの結果から「指定したパケットサイズ×2÷応答時間(Mbytes/s)」という計算式に当てはめて計算できます。

例えば、pingコマンドで、パケットサイズ:50000、平均応答時間:40msという結果が得られた場合、(50000×2)÷0.040より速度は2.5Mbytes/sです。

機器のオーバーヘッドを考慮せず、パケットサイズも概算のため正確な数値ではありませんが、記録を続け取ることで、トラブル時に役立つデータとして使えるでしょう。

社内LANの速度が遅くなってしまう原因と対策

社内LANの速度が遅くなってしまい、困っている場合もあるのではないでしょうか。ネットを使った業務では、通信速度の遅れは致命的な問題です。なぜ、社内LANの速度が遅くなってしまうのか、どうすれば防げるのか分からない場合も多いでしょう。そこで、社内LANの速度が遅くなってしまう原因と対策を解説します。

VPNの接続が悪い

VPNの接続が悪いことが、原因のひとつとして考えられます。VPNは仮想空間を使った接続方法で、暗号化により送信データを第三者の盗聴から守る機能です。しかし暗号化を行う分手間がかかるため、通信に遅れが出てしまうケースが考えられます。

VPN接続を使っている回線が多くなると負荷がかかり、遅れにつながるでしょう。端末やWi-Fiルーターを一度停止して、再起動させることで負荷が減り、速度の改善が可能です。利用しているVPN自体の問題も考えられるので、どうしても解決しないなら事業者の変更を検討すると良いでしょう。

NICのオフロードの影響

NIC(Network Interface Card)のオフロードの影響も、原因のひとつです。NICは、LANケーブルを接続する穴がついた部品で、インターネットにつなぐためには欠かせません。NICはCPUの処理にかかる負荷を減らして、通信速度を早くできる機能です。これを「オフロード」といいます。

オフロードが正常に作動していないと通信速度が低下するので、設定変更が必要です。「コントロールパネル」から「ネットワークと共有センター」を開き、「ローカルエリア接続」「プロパティ」「構成」「詳細設定」の流れで変更します。

SNPの影響

LANの速度にはSNPが影響していることも考えられます。SNPは「Scalable Networking Pack」の略称で、NICにネットワーク通信の負荷を分散させ最適化している機能です。SNPが影響しているかどうかを確認するためにも、一度無効化の処理を行ってみましょう。

SNPの状態は、PCのエクスプローラーから「C:\Windows\system32>」と入力すると表示される以下の項目を確認できます。

・Receive-Side Scaling
・Chimney オフロード

この2つのどれかに「enabled・」または「automatic」という表示が出ていたら、SNPが作動している状態です。停止するにはエクスプローラーを開いて「C:\Windows\system32>」で「netsh int tcp set global rss=disabled」「netsh int tcp set global chimney=disabled」と入力しましょう。これで2つのSNPの無効化が行えます。

インターネットへの接続が遅い

インターネットへの接続が遅いことも、原因のひとつです。遅くなる理由は、以下のものが考えられます。

・自分の端末
・Wi-Fiルーター
・社内全体の通信環境

自分の端末・社内の一部の端末で遅延している場合は、再起動を行ったり、設定を見直したりすると改善できる可能性があります。また電波を飛ばしているWi-Fiルーターの問題が考えられるので、接続設定を見直しましょう。Wi-Fiルーターや端末に問題がない場合は、インターネット回線そのものが遅い可能性が考えられます。

使っているデバイスが古い

使っているデバイスが古いことが原因の可能性もあります。デバイスが古いと、インターネットの速度に対応できないためです。古いデバイスとは、スペックが低い・OSがアップデートされていないものなどを指します。

接続が遅いままだと、業務の遅れにつながり損失が発生するでしょう。OSをアップデートすることで改善する可能性もありますが、スペックが低い場合は難しいかもしれません。そのため、デバイスを新しくすることも検討します。

社内LANの速度改善には「イッツコム光接続サービス」がおすすめ

社内LANが遅い原因が自社の端末などから見つからなかった場合は、インターネット回線の変更がおすすめです。回線を変更することで、ネットワークへの接続が改善できる可能性が高まるでしょう。イッツコムでは、安定した高速回線の「イッツコム光接続サービス」を提供しています。こちらではイッツコム光接続サービスの特徴を解説するので、ぜひご確認ください。

下り最大2Gbps・上り最大1Gbpsの高速通信

イッツコム光接続サービスは、最大速度が下り2Gbps・上り1Gbpsと、高速回線が魅力です。大容量のデータをやり取りしても遅延が少なく、ストレスフリーな環境を提供します。

さらにONU(回線終端装置)にはWi-Fiルーター機能を標準搭載しているため、特別な設定を行わずに、複数人での無線通信が利用可能です。今の利用スタイルをそのままに、回線環境を改善できます。

回線網とプロバイダサービスを一括提供

イッツコムでは、独自のFTTH回線網とプロバイダサービスを一括で提供しています。プロバイダと回線事業者を別々に契約する必要がないため、スムーズな手続きが可能です。さらにサポート対応の窓口も一元化できるため、トラブル対応やお問い合わせも手間なく行えます。

安全性の高い通信には「モバイル閉域接続」がおすすめ

社内LANの改善に加えて重要になるのが、外部から社内ネットワークに接続する際のセキュリティ対策です。社外からアクセスする際のセキュリティ対策が甘いと、ハッキングによる情報漏えいなどのリスクが発生します。

安全性の高い通信にはイッツコムの「モバイル閉域接続」がおすすめです。インターネットを経由しない独自の通信網を使っており、第三者は通信の存在自体を認知できません。さらに登録されていないデバイスでは通信不可できないようになっており、万が一端末を紛失した際にも、簡単にアクセスを遮断できます。リモートワークなどで外部からのアクセスが増えている場合や、営業先から社内データへのアクセスを行う機会が多い場合は、モバイル閉域接続の利用をご検討ください。

まとめ

社内LANの遅延は、業務が思うように進められなくなるといった問題にもつながります。早急に原因を突き止め、改善しないといけません。社内LANの速度が低下する原因はそれぞれ異なり、解決策もさまざまです。

社内の端末を整えるだけで改善することもあります。場合によっては回線そのものの変更も必要です。イッツコムでは光接続サービスやモバイル閉域接続など、速度と安全性を兼ね備えたサービスを提供しています。社内LANの速度にお悩みの場合は、ぜひイッツコムのサービスを検討してみてください。