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サーバ管理とはどのような業務?アウトソースで業務効率化を目指そう!

Webサイトを運営したり業務用システムを構築したりするためにはサーバが欠かせません。自社でサーバを運用するとなると、サーバ管理業務が発生します。

一言でサーバ管理といっても、実際の業務内容は多種多様です。レンタルサーバを利用していて外部に管理をまかせている場合は、どのように管理しているのか見えにくいこともあります。また、サーバ管理には多くの手間がかかるため、効率化を図りたいと考えている業務担当の方もいるでしょう。

そこでこの記事では、サーバ管理の基本的な業務内容をご紹介するとともに、サーバ管理の課題を解決する方法を解説します。管理面の知識が深まれば、自社でサーバを構築・運用する際の助けにもなるでしょう。

サーバ管理に含まれる3つの仕事


サーバ管理は、大きく「構築」「運用」「保守」の3つに分けられます。それぞれの概要は以下の通りです。

・構築: ハードウェア・ソフトウェア面の設計を行う
・運用: サーバを正常に動かすために必要な業務を行う
・保守: メンテナンスやトラブル発生時の対応を行う

サーバは構築して終わりというわけではなく、サーバと周辺システムが問題なく稼働するために、運用と保守も大切な業務です。

サーバ管理|サーバ構築とは?


自社サーバを設置する場合、最初に必要になるのがサーバ構築です。サーバ構築では、要件定義やハードウェアの調達、システムの設計などを行います。

サーバに必要なものを準備し、実際に使えるようにするための業務と覚えておくとよいでしょう。ここでは、サーバ構築に含まれる3つの業務について解説します。

サーバ構成の設計

サーバを構築するときは、最初にどのようなサーバを必要とするかを考えます。目的によって必要なハードウェアや構成が異なるため、適切な環境を構築するために重要な段階です。目的別の構成例には以下のようなものがあります。

・一般的なWebサイトの運営:Webサーバとデータベースサーバ
・ECサイトの運営: Webサーバ・データベースサーバ・バックエンド用サーバ(受注管理・決済等)

実務では2つ以上のサーバを用意して可用性を高めたり、ロードバランサを導入して負荷を分散させたりします。サーバ構成の設計は、その後に続くさまざまな業務の基本です。

ラッキング

ラッキングとは、サーバを構築するのに必要なハードウェアを用意してサーバラックに収容する業務です。電源やLANケーブルの配線も含みます。

単純に必要な機器をラッキングすればよいというわけではなく、エアフローや作業スペースの確保を意識しなければなりません。正しくラッキングしていないと熱暴走の原因になったり、将来的なメンテナンス作業の妨げになったりします。

ソフトウェア面の設定

ハードウェアの準備が完了したら、必要なソフトウェアをインストールして設定し、サーバとして使用できるようにしなければなりません。最初にサーバ用のOSをインストールし、続いてサーバプログラムをインストールする流れです。

サーバにはWebサーバ・メールサーバ・データベースサーバなどさまざまなものがありますが、それぞれ必要なソフトウェアが異なります。構築するサーバに必要なソフトウェアをインストールし、各種設定を行います。

サーバ管理|サーバ運用とは?


サーバ環境を構築したら、サーバを正常に稼働させ、滞りなく業務を進めるための日々の運用を適切に行うことが必要です。

運用とはサーバが正常に動作し続けるのに必要な業務全般を指し、具体的には運用監視、サービス管理、ネットワーク管理の3つが含まれます。

運用監視

サーバを運用する上で主要となる業務のひとつが「運用監視」です。運用監視とはサーバが正常に稼働しているかチェックし、障害発生をいち早く検出する目的で行います。具体的な業務内容は以下の通りです。

・サーバの状況をチェックし、正常に稼働しているか確認する
・トラフィックを監視し、必要に応じて負荷軽減策を実行する

これらの業務をすべて手動で行うと手間がかかるため、サーバ運用監視システムを導入して業務を遂行します。

サービス管理

サービス管理とは、サーバ上で動作しているプログラムやデータベースが正常に稼働しているか監視する業務です。ハードウェアに障害が発生しなくても、ソフトウェアの不具合でサービスが正常に提供できなくなるケースもあります。

サービスに不具合が発生したときに対処するなど、トラブル発生時に正常な状態に戻すための作業も含まれます。エンドユーザーから機能に関する要望が上がったときに開発にフィードバックするのも大切な業務です。

ネットワーク管理

ネットワーク管理とは、通信状況をチェックして障害や遅延が発生する兆候を検出し、適切に対策する業務全般を指します。具体的な業務は以下の通りです。

・ネットワーク機器に故障の兆候が出ていないかチェックする
・アクセス数をチェックして必要に応じて負荷軽減策を講じる
・不正アクセスを受けていないか確認し、問題があればセキュリティ対策を施す
・DDOS攻撃などのサイバー攻撃対策を施す

サーバが正常に稼働していても、ネットワークに異常があるとアクセスできなくなってしまいます。ネットワークの状況を正常に保ち、サーバへのアクセス経路を確保する業務です。

サーバ管理|サーバ保守とは

サーバ保守とは、運用中に発生する不具合・トラブルに対処したり日常的なメンテナンスを行ったりする業務全般を指します。障害が発生しないように対策することは重要ですが、完全なシステムはないので障害がゼロになることはありません。

いざ障害が発生するとシステムを使えなくなってしまうため、迅速かつ適切に対処することが求められます。

システムメンテナンス

サーバ保守におけるメイン業務のひとつがシステムメンテナンスです。ハードウェア・ソフトウェア両面の稼働状況をチェックし、必要な作業を行います。

ハードウェアに障害の兆候が出ていたり、実際に障害が発生していたりするときは交換作業を行うことになるでしょう。

ソフトウェアの不具合が発生したときは、復旧作業を行ったり修正パッチを適用したりします。システムを長期的に安定稼働させるためには、定期的なメンテナンスが必要です。

アップデート

サーバ用OSや運用しているプログラムのアップデートもサーバ保守の大切な仕事です。これらのソフトウェア類は機能改善や不具合修正を目的として定期的にアップデートされるため、基本的に最新バージョンのものを使用します。

不具合を防ぐために事前に互換性があるかチェックすることも欠かせません。アップデート後の動作チェックや不具合対応もサーバ保守業務に含まれます。

データのバックアップ

サーバの不具合やストレージの故障は内部データを失うことにつながりかねません。これらの致命的なトラブルはいつ発生するか分からないものです。

予期せぬデータ消失リスクに対処するためには、定期的なバックアップを取ることが欠かせません。定期的に サーバ内のデータをバックアップ用のサーバやクラウドに保存し、突然発生するデータ消失に備えるのもサーバ保守の仕事です。

万が一データ消失が発生した場合は、保存していたバックアップファイルからデータをリストアしてこれまで通りシステムを使えるようにします。

サーバ管理|管理負担への課題

サーバ管理はシステムを正常に稼働させるために必要不可欠の業務です。しかし、実際にサーバ管理を行う側にとっては多くの負担があるでしょう。管理側の主な課題は以下の通りです。

・サーバ管理に必要な専門知識・スキルをもつ人材を確保しにくい
・エンジニアの絶対数が不足している
・エンジニアが兼務していて必要な業務量を確保できない
・コスト面の負担が大きい

人材不足やコストなど、自社でサーバを管理するとなるとさまざまな課題が出てくるケースが多いでしょう。

サーバ管理|管理負担への課題解決はアウトソースがおすすめ


自社でサーバを適切に管理するのが難しい場合、管理業務そのものをアウトソースするのがおすすめです。管理業務をアウトソースすれば、専門知識をもったプロに運用全般をまかせられます。

自社の管理負担が軽減するだけではなく、品質向上という面でも多くのメリットがあるので、積極的に検討してみるのがおすすめです。

サーバ管理費や手間を大幅に軽減できる

管理業務をアウトソースすると、自社で専門知識をもったエンジニアを確保したり管理ソフトを導入したりする必要はありません。人材確保やソフトウェアの運用にはコストがかかるため、アウトソースによって管理費を大きく削減できる可能性があります。

アウトソース先に委託料を支払う必要がありますが、自社で人材を確保する場合に比べてコストを削減できるでしょう。また、管理にかかる手間そのものも削減できます。サーバ管理は非常に多くの手間がかかるものなので、丸ごとカットできるのは大きなメリットです。

トラブルリスクを軽減できる

サーバ管理業務をアウトソースした場合、実際に管理するのはアウトソース先の専門家です。高度なスキルをもったサー管理の専門家に管理全般をまかせられるため、トラブルや不具合が発生するリスクを軽減できます。

自社でサーバを管理していて不具合が多発していた場合や、不具合発生時の復旧作業に時間がかかっていた場合は有効な対処法になるでしょう。

トラブル対応を迅速化できる

専門家がサーバを管理していても、ハードウェアの故障やソフトウェアのバグ、その他のトラブルが発生することがあります。サーバ管理業者の中には24時間体制のサポートを提供しているところもあり、そのようなところなら万が一トラブルが発生したときには迅速に対応可能です。

自社で管理していると休日や夜間の対応が難しくなることも多く、突発的なトラブルに対処しにくくなります。管理業務のアウトソースは緊急時の対応力を高めることにつながります。

イッツコムではサーバ管理を支えるサービスを提供!

イッツコムではサーバ管理を代行するサービスとして「ハウジングサービス」、レンタルサーバーサービスとして「ホスティングサービス」を提供しています。ニーズに応じて最適な サービスをお選びいただけます。また、クラウドストレージの「Box」も近年の働き方には最適です。自社のサーバ管理に関して課題を感じている企業担当の方は、ここから紹介するそれぞれの概要を一読し、ぜひ導入をご検討ください。

自社サーバをデータセンターで安全に管理「ハウジングサービス」

イッツコムで提供している「ハウジングサービス」は、利用者が用意したハードウェアをラックに収容し、データセンター内で保管・管理するサービスです。

4重ロックしたハイセキュリティのデータセンター内にサーバ機器を設置でき、停電対策も万全です。24時間体制の常駐型運用・監視サービスも提供しており、障害発生をいち早く検知できます。

サーバの停電対策や災害対策、セキュリティ対策を課題と感じている場合に最適です。サーバの設計やハードウェアの調達、ソフトウェアの準備は自社で行い、データセンターの環境のみを使用したいというニーズにお応えしています。

高品質なサーバをレンタル「ホスティングサービス」

イッツコムの「ホスティングサービス」は、Webサーバやメールサーバを快適かつ安全に利用できる法人向けホスティングサービスです。

Webサーバは新会社立ち上げに伴う自社サイトの開設、メールサーバはGmailなどのフリーメールから独自ドメインのメールへ移行する場合などに活用できます。ホスティングサービスには無料ドメイン取得が標準で付帯するため、独自ドメインの利用に別途料金は発生しません。

用意しているサーバは2台のファイルサーバを併用して可用性を高める構成になっており、常時2重にデータを保持しています。ロードバランサを利用した負荷分散機能も実装しているため、負荷の集中によるサーバダウンを防ぎやすいのもメリットです。システムの監視は専門スタッフが24時間体制で実施しており、不具合の検出から復旧までスピーディに行えます。

自社でハードウェアを用意するのが難しい方、ハードウェアの管理・保守にリソースを割けない場合におすすめのサービスです。

テレワークなどにおすすめ「Box」

主に社内LAN内で運用するファイルサーバとは異なるクラウドストレージは、いつでもどこからでもアクセスできるのが大きな利点です。中でも、法人向けに開発されたクラウドストレージ「Box」は機能性やセキュリティレベルを非常に高い水準で満たし、国内外の多くのリーダー企業に採用されています。

Boxは130種類以上のファイルのオンラインプレビューや、社外パートナーとの安全な共同編集、1,500以上のアプリとの連携などに対応します。また、デスクトップ版・Webブラウザ版・スマホ版など、あらゆる環境で利用でき、単なるクラウドストレージというよりコンテンツマネジメントシステムとして機能します。

イッツコムは有料版Boxの1か月無料トライアルを実施中です。まずは無料トライアルで使用感を確かめてみましょう。さらに、導入だけでなく運用に関しても回数無制限のメール及び電話のサポートが標準で付帯するので安心です。

まとめ


サーバ管理は、自社サーバを設置してサービスを提供したり、Webサイトや業務用システムを運用したりするために欠かせません。しかし、ハードウェアの調達や保守・管理など多くの業務が含まれ、人材不足や業務過多、コスト面など、多くの課題に頭を悩ませている企業担当の方も多いでしょう。

イッツコムでは、サーバ管理を委託できるサービスとして「ハウジングサービス」と「ホスティングサービス」の2つを提供しています。自社でハードウェアを用意する場合はハウジングサービスを、ハードウェアの管理をまかせたい場合はホスティングサービスがおすすめです。

ドメインやセキュリティサービスも提供していますので、ご検討中の方はぜひ以下から一度お問い合わせください。