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Zoomミーティングの参加方法や機能・使い方と有料版・無料版の違いを解説

テレワークの本格的な導入が重要視される昨今、ミーティングに役立つ「Zoom」の需要も高まっています。環境がそろえば誰でも簡単に利用できますが、具体的な仕組みや使い方を理解できていない方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、Zoomミーティングに関するシステムや機能の詳細について徹底的に解説します。設定方法を知っておくと、導入後からスムーズに活用できるでしょう。Zoomの他に検討したいサービスも併せて紹介します。

Zoomミーティングとは?


オンライン上で複数人が交流するとき、映像・音声を介して接続できるツールが「Zoom」です。単純な操作性やコスト面にメリットがあるため、近年では導入する企業も多く見られます。まずは、Zoomの基本的なシステムについて知識を深めるべく、サービスの特徴とメリットを2つの項目に分けて詳しく解説します。

Zoomミーティングの特徴

パソコンをはじめ、さまざまなデバイスでの利用に対応したツールがZoomです。普段使用しているスマートフォンやタブレットでも、以下のような機能・交流を実践できます。

・ビデオ・音声通話
・新入社員研修
・オンラインセミナー(Webセミナー)

特徴的な仕組みは、プラットフォームの数が限定できる点です。例えば、ミーティング開催者の登録情報があれば、他の方は登録状況を問わず参加できます。端末や対象者が幅広く選択可能なため、利便性の高いサービスともいえるでしょう。

Zoomミーティングのメリット

Zoomミーティングはパソコンやスマートフォンで利用できるWeb会議機能で、最大100人での無料のビデオ通話が可能です。高度なデータ圧縮技術により多人数のオンラインミーティングでも通信が安定しやすく、画面共有・ホワイトボード・グループチャット・ファイル共有など豊富な機能を利用できます。(画面共有・ホワイトボード・グループチャット・ファイル共有の機能については、ページ下部で詳しく解説します。)

幅広い用途に対応する機能性がありながら直感的に利用でき、コロナ禍やテレワーク普及の影響もあって、いまや政府・企業・教育機関など多くの組織が採用する基本ツールです。

有料版ならウェビナーアドオンの購入で500人~5万人規模のオンラインセミナーにも対応できます。有料ライセンスが必要なのはホスト(主催者)のみで、参加者数に応じてコスト増となる類似サービスより大幅に低コストで利用できることも利点です。

Zoom無料版と有料版の違いは?


利用したい機能やグループミーティングの規模によって、適したプランが異なります。不十分なまま活用すると期待した効果が得られない恐れもあるため、利用シーンに合った内容を見極めましょう。

コスト削減には無料版も有益ですが、機能が大きく限られる点に注意が必要です。ここでは、無料版・有料版の2つに分けて相違点について見ていきましょう。

無料版はミーティングの40分制限アリ

グループミーティングの規模が小さく、「可能な限りコストを抑えたい」と考える場合は無料版がおすすめです。主に以下のような機能が利用できます。

・ミーティング(40分以内)
・ビデオ・Web会議機能
・参加者最大100人

基本的な機能はそろっていますが、ミーティング時間を40分以上に延長できません。長時間会議をする機会が多い場合はデメリットとなるでしょう。

有料版はミーティング実質無制限

Zoomの無料版にはミーティングの40分制限がありますが、有料版なら実質無制限(30時間/1回)で利用できます。他にも録画機能は無料版がローカルレコーディングのみ、有料版はクラウドレコーディングにも対応などの明確な機能差があり、無料版はあくまでお試し版です。

無料版は機能制限が多く、ビジネスユースでは支障が生じるケースもあるため、Zoomミーティングを使いこなすなら有料アカウントを取得しましょう。

有料版で使える主な機能

ミーティングを長時間続けたい場合や、100人以上の参加者を募りたい場合は有料版への登録をおすすめします。以下の3種類が展開されているため、主な機能も含めて把握しておきましょう。

プランベーシックプロビジネスエンタープライズ
料金
(1ライセンス)
無料2,500円(税抜)/月3,400円(税抜)/月4,000円(税抜)/月
上限参加者数100人100人300人
500人
グループミーティング時間制限40分30時間30時間30時間
クラウド録画容量使用不可5GB/ライセンス10GB/ライセンス無制限/ライセンス
字幕使用不可使用不可使用不可使用可
ウェビナー使用不可使用不可使用不可使用可
ビジネスチャット使用可使用可使用可使用可

ランクが高いほど機能も増えるため、プロやビジネスプランで使えるものはエンタープライズプランでも使用できます。プランによる大きな差は上限参加者数とグループミーティングの時間制限です。上限参加者数は100人~500人ですが、プロ以上のプランの場合、アドオンで1,000人まで追加できます。大規模なミーティングを開催する場合は、アドオンの利用も検討しましょう。

Zoomミーティングの基本的な使い方


実際にグループミーティングをZoomで開催するためには、適切な手順を踏む必要があります。比較的簡単なステップですが、不安な方は事前に理解しておきましょう。ここでは、招待・参加・スケジュール設定と3つの工程に分けて、Zoomの基本的な使い方を解説します。

Zoomミーティングへの招待

複数人のミーティングを開催するためには、「招待」の作業が必要です。主催者(ホスト)のアカウントが設立されている状況であれば、参加者が新規作成する必要はありません。招待用のURLが共有されると、あらかじめ指定したリンクでミーティングを開始できます。

まずは「新規ミーティング」を作成し、開催場所となるプラットフォームを作成しましょう。招待用URLが表示されるため、参加してほしい方に送付します。相手がURLにアクセスした時点で、ミーティングへの招待は完了です。

Zoomミーティングへの参加

招待用のURLを受け取った方は、内容を確認した後にリンク先へアクセスします。原則的にアプリからアクセスしますが、Web上での参加も可能です。設定内容によって正しく表示されない可能性があるため、ブラウザからの参加が許可される設定に変更しておきましょう。

パソコンやタブレットにアプリが導入されていない場合、記載のURLを選択することでダウンロードページにアクセスできます。ダウンロード後、カメラやマイクの設定を確認してからミーティングに参加する流れです。設定内容や回線に問題がなければ、アクセス後すぐに主催者や他参加者との会話がスタートできます。

Zoomミーティングのスケジュール設定

ミーティングの開催日時がすでに決まっている場合は、参加者への事前通知も可能です。開催当日までに、以下のような内容を設定できます。

・ミーティングパスワード
・ミーティングの主な内容やミーティング名
・ミーティングを開催する日時
・開始から終了までの時間

設定が完了すると招待URLが表示され、参加してほしい方に対して情報が送付できる仕組みです。参加者は内容を確認し、指定された日時にアクセスします。セキュリティ面で不安を感じる方は、パスワードの設定も実行しておきましょう。

数日後に特定された会議だけでなく、「1週間に1回」「1カ月に1回」といった定期的なミーティングの事前設定も可能です。

Zoomミーティングの3種類の参加方法と手順


ZoomミーティングはWindows PCやMacのZoomデスクトップクライアント、スマホやタブレットのZoomモバイルアプリから参加できます。PCのみ、Google ChromeなどのWebクライアントからも参加可能です。ここでは、Zoomミーティングの参加方法をクライアント別に見ていきましょう。

デスクトップクライアントからミーティング参加する方法

Windows PCやMacのZoomデスクトップクライアントからミーティング参加する方法は以下の通りです。

1.Zoomダウンロードページから[ダウンロード]をクリックし、Zoomデスクトップクライアントをダウンロード・インストールする
2.Zoomデスクトップクライアントを開く
3.[ミーティングに参加]をクリックするか、[サインイン]をクリックしてサインインしてから[参加]をクリックする
4.主催者から受け取ったミーティングID(9桁~11桁の番号)と自身の表示名を入力する
5.音声や映像のオンオフを選択し、[参加]をクリックする
6.パスワード入力画面が表示されたら主催者から受け取ったパスワードを入力する

他にも、招待URLをクリックし、ダイアログに従って参加する方法もあります。

Webクライアントからミーティング参加する方法(PCのみ)

PCの場合、WebブラウザからもZoomミーティングに参加できます。モバイルデバイスはWebクライアントに対応していません。対応ブラウザはGoogle Chrome、Mozilla Firefox、Apple Safariの3種類です。Zoom公式推奨のChromeからは以下手順でミーティング参加できます。

1.Webブラウザを開く
2.[https://join.zoom.us/]にアクセスする
3.ホストから受け取ったミーティングIDを入力し、[参加]をクリックする
4.Windows PCの場合は[Zoom Meetingsを開く]、Macの場合は[zoom.usを開く]をクリックする

他にも、招待URLをクリックし、ダイアログに従って参加する方法もあります。

モバイルアプリ(スマホやタブレット)からミーティング参加する方法

iPhone・iPadやAndroidデバイスからミーティング参加する方法は以下の通りです。

1.iOSデバイスはApp Storeから、AndroidデバイスはGoogle Playストアから、Zoomモバイルアプリをダウンロード・インストールする
2.Zoomモバイルアプリを開く
3.[ミーティングに参加]をクリックするか、[サインイン]をクリックしてサインインしてから[参加]をクリックする
4.主催者から受け取ったミーティングID(9桁~11桁の番号)と自身の表示名を入力する
5.音声や映像のオンオフを選択し、[参加]をクリックする
6.パスワード入力画面が表示されたら主催者から受け取ったパスワードを入力する

他にも、招待URLをクリックし、ダイアログに従って参加する方法もあります。

Zoomミーティングの便利な機能


Zoomには、ミーティングを開催するにあたって利便性の高い機能が複数備わっています。プランによっては利用できないものもありますが、基本的な機能として具体的な仕組みを把握しておきましょう。会議の録音・録画の他、ファイルの共有やバーチャル背景設定といったシステムも魅力的です。ここでは、特に便利な機能を7種類選んで紹介します。

会議のレコーディング(録画・録音)機能

Zoomでは、開催されたミーティングのレコーディングが可能です。一般的な会議では、録音機器やビデオカメラを用意して記録するケースも見られます。複数の機器を事前にそろえる必要があるため、コストの面でも負担を感じやすい要素といえるでしょう。

オンラインを介してレコーディング機能を活用すると、このようなデメリットも解消できます。画面に表示された映像と音声がリアルタイムで記録され、データとして保存される仕組みです。有料プランでは、記録したレコーディングデータがクラウド保存できるため、オンライン共有も可能です。レコーディングの権限は、開催者であるホストのみが設定できます。

画面共有機能

会議では、全員が同じ資料を見ながら進める場面も多くあるでしょう。そのような際は、Zoomの画面共有機能を使うと、複数の資料を用意する手間も省けます。画面共有機能は、参加者全員と画面を共有し、ホストの画面のみで進行できるシステムです。

データを見ながらミーティングする場合、エクセルやパワーポイントなどの資料でどこの部分を説明しているか分かりにくくなるケースも珍しくありません。画面共有機能を利用すると画面そのものが参加者の端末に表示されるため、カーソル位置や拡大・縮小といった操作も反映され、このような問題も解決します。

ブレイクアウトルーム機能

多くのオンライン会議サービスに搭機されていない機能のひとつが「ブレイクアウトルーム機能」です。開催していた特定の部屋を複数に分割することで、同じミーティング会場にいながら複数のグループに分かれて会話を進められます。

このようなミーティング方法は「ブレイクアウトセッション」といわれており、会議中のディスカッションや部署別での話し合いなどに便利なシステムです。分割するグループは、最大50まで拡大でき、参加人数や会議の内容に合わせて調整できます。ブレイクアウトセッション中の会話や映像もレコーディング可能です。

テキストチャット機能

ビデオ通話や音声通話の機能に注目されやすいZoomですが、テキストチャット機能も有効活用できます。ミーティングを開催している途中でも特定の相手に対してチャットを送信できる機能です。

送り先は送信者が指定できるため、「参加者のうち1人に伝えたい」「グループ全体に送信したい」といった選択もできます。大規模なミーティング中に質問をしたいときや、参加者の意見を反映しながら進行するのにも役立つ機能といえるでしょう。ホストが送信したチャット内容の記録も手動または自動保存で可能です。

ファイル共有機能

ミーティング中のファイル共有しは、テキストチャット機能を利用するとよいでしょう。過去に記録したデータや他の会議資料は、オンライン上にも保存できます(有料版)。リンクやパスワードといった情報があると、会議参加者以外もアクセスできる仕組みです。

オンライン上に保存可能なデータは、プランによって上限が決まっています。無料版では自身のパソコンのみで保存されるため、利便性を高めたい場合は有料版を検討した方がよいでしょう。会議で使う資料を事前に共有したり、ミーティングの内容を繰り返し見返したりといった目的で活用できます。

バーチャル背景機能

Zoomのカメラ機能を利用して反映できるのが「バーチャル背景」です。あらかじめZoom内に備わっている背景を選択し、背景と人物を認識することで実行できます。現実の背景とは異なる画像を映し出すことで、視覚的な満足感を高めるシステムともいえるでしょう。

自宅でミーティングに参加するとき、部屋の場所によっては「背景を映したくない」と感じる場合があります。プライベートな空間を共有することになるため、ストレスを感じる方も多いでしょう。会議中にバーチャル背景機能を利用すると、それらの負担を軽減できます。リモートワークの意識が高まる現代ならではの機能といえるでしょう。

ホワイトボード機能

ミーティングで図・字を用いて説明したい場合、「ホワイトボード機能」を活用するとミーティングの理解度も深まります。対面式の会議で利用するようなホワイトボードに書き込んだ内容が、リアルタイムで全参加者に共有される仕組みです。

マウスで簡単な図解を書き込んだり、スマホやタブレットで補足を入れたりといった作業も手軽に実行できます。言葉のみでの説明が困難なとき、瞬時に認識を共有できるのがポイントです。ボード数の上限はプランによって異なりますが、手書き感覚で書き込めるツールがあると、複雑な説明内容も的確に伝えられるでしょう。


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Zoomミーティングに必要なマイクとカメラの設定・機材

近年では、あらかじめマイクやカメラ機能が備わった端末も多く販売されています。Zoom以外のアプリでビデオ通話ができている状況であれば、Zoomミーティングのために特別に用意する機器はないと考えてよいでしょう。

雑音を防いで聞きやすくするためには、マイク機能付きのイヤホンやヘッドホンを活用するのもおすすめです。周囲の音を拾いにくいものであれば、雑音や会話の介入を防ぎながらミーティングを進行できます。またハウリング防止にも有効です。

Zoomミーティングを使いこなす環境整備ならイッツコム!


イッツコムはプロプラン1ライセンスからの契約で低コストの「Zoom」、安定した高速通信が可能な法人向け光回線「イッツコム光接続サービス」、スマホやタブレットでも快適にZoomミーティングができる「法人データSIM」を提供しています。ここからは、それぞれのサービスの魅力を見ていきましょう。

プロプラン1ライセンスからの契約で低コスト「Zoom」

Zoom無料版にはミーティングの40分制限など複数の機能制限があり、会議や商談に支障を生じるケースも多く、ビジネスユースには向きません。

有料版ならミーティングを実質無制限(30時間/1回)で利用でき、クラウドレコーディングや詳細な利用履歴管理など、ビジネスを加速させるさまざまな機能も利用できます。有料アカウントが必要なのはホストのみです。

イッツコムなら日本語サポート付きの有料版Zoomを、プロプラン1ライセンスから利用できます。複数ライセンスを取得する必要がないため、一般的な代理店より低コストです。また管理者向けの各種マニュアルも充実している他、請求書払いにも対応しています。

安定した高速通信が可能な法人向け光回線「イッツコム光接続サービス」

Zoomは狭帯域で使えることも利点ですが、インターネット回線が貧弱だと遅延や強制切断を起こす場合もあります。実際に通信環境の不備により、Zoomミーティングの通信トラブルに悩まされている企業は珍しくありません。

そこで導入したいのが、高速かつ安定した法人向け光回線「イッツコム光接続サービス」です。下り最大2Gbps・上り最大1Gbpsの高速回線を利用でき、さらに最新のインターネット接続方式「IPv6 IPoE」に標準対応するため、同時接続台数が多くなりがちな夜間や休日でも速度低下を起こしません。

プロバイダ・光回線一体型のサービスなので、他社サービスよりランニングコストを抑えられ、ひとつの窓口でスムーズにトラブルシューティングができるのも利点です。

スマホやタブレットでも快適にZoomミーティング「法人データSIM」

Zoomはマルチデバイス対応なので、テレワーク環境のコミュニケーションツールとして最適です。また、自宅だけでなく社外でZoomミーティングに参加する場合もあるでしょう。社外でZoomを安全使用するためには、インターネット回線のセキュリティに注意する必要があり、フリーWi-Fiなどの利用は避けたいものです。

そこで導入したいのが、イッツコムの「法人データSIM」です。安心のNTTドコモ回線を使用するため、NTTドコモのサービスエリア内ならどこからでも快適にZoomミーティングを利用できます。

「シェアプラン」を選択すれば複数SIMで通信容量をシェアでき、メンバー間で月間通信量に差があってもコストの無駄は生じません。専用SIMとモバイルWi-Fiルーターのセット契約もでき、複数デバイスの同時接続にも問題なく対応できます。

まとめ


Zoomは、ミーティングをする機会が多い企業にとって魅力的なツールです。テレワークの浸透が加速する昨今、Zoomの活用は欠かせないものとなっています。無料版でもリモート会議を行うのに必要な機能がそろっていますが、ビジネスシーンで用いるのであれば有料版のZoom プロが便利でしょう。単なる会議ツールとしてだけではなく、円滑にミーティングを行う機能が充実しており業務の効率化をサポートしてくれます。

また、Zoomミーティングを実践する上での通信環境の整備を検討している際はイッツコムが提供するサービスをご利用ください。Zoomとともに導入することで、Zoomミーティングの快適さがアップされるでしょう。