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リモートワークとは?テレワーク・在宅勤務との違いや導入するメリットを解説

会社に行かずに働けるリモートワークは働き方の選択肢が大きく広がる勤務形態です。「リモートワークはどのように導入すればよいのか」「テレワークや在宅勤務との違いは何か」という疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、リモートワークの導入方法について解説します。リモートワークに適した職種やメリット・デメリットが分かれば、スムーズに導入できるでしょう。

リモートワークとは会社から離れた場所で仕事をする働き方

リモートワークは、会社とは別の場所で働く勤務形態のことです。自宅でも働けるため、介護や子育てとの両立も図れます。台風や大雨のような身の危険を感じる自然災害が発生しているときも無理に出社する必要がなく、通勤時間の削減により業務効率が高められる点が魅力です。

リモートワークの普及は進んでおり、2020年4月に実施した調査では、約8割の会社でリモートワークを行う環境が整っているという結果が出ました。さらに、3割以上が企業全体でリモートワークを実施しています。

テレワーク・在宅勤務との違い

リモートワークと似た働き方として、テレワークや在宅勤務があります。言葉からイメージできる働き方が変わらないため、どういった違いがあるのかと疑問に感じる方もいるでしょう。いずれも出勤しないという点は共通していますが、他で違いがあります。ここでは、テレワークや在宅勤務との違いについて見てみましょう。

1.テレワーク

日本テレワーク協会は、テレワークを「情報通信技術(ICT=Information and Communication Technology)を活用した場所や時間にとらわれない働き方」と定義しています。つまり、リモートワークと同様、会社以外の場所で働く勤務形態のことです。

テレワークはICTを利用した働き方を指すため、街頭アンケートのような情報技術を使わない遠隔の仕事はリモートワークと呼んだほうがふさわしいでしょう。ただし、どちらでも意味は通じるため、名前が違うだけで内容はほとんど変わりません。

2.在宅勤務

在宅勤務とリモートワークの違いは働く場所です。厚生労働省は、在宅勤務を「労働者が情報通信機器を活用して自宅で業務に従事する勤務形態」と定義しています。つまり、在宅勤務の勤務場所は自宅です。

一方、リモートワークは働く場所を限定しません。自宅だけでなく近所のカフェや屋外で働いても、会社以外であればリモートワークに該当します。

リモートワークが行いやすい職種

全ての職種がスムーズにリモートワークへと移行できるわけではありません。例えば、出社しなければ仕事そのものができない製造業のような職種は、リモートワークの導入は難しいでしょう。一方、出社しなくても問題ない仕事であれば、十分に可能です。ここでは、リモートワークを行いやすい職種を紹介します。

1.エンジニア

エンジニアの仕事は、プログラミング言語を使ってシステムやソフトウェアを開発することです。基本的にパソコンを使用する作業で、インターネット環境があれば仕事に支障はありません。したがって、リモートワークに向いている職種といえるでしょう。

ただし、仕様を決める立場だとクライアントとのやりとりが多く、交渉や打ち合わせのために出社が必要な場合があります。

2.デザイナー

デザイナーもリモートワークに向いている職種です。成果物で評価されるため、求めるものが期日までに納品されればどのような働き方でも問題ないと考えている発注者が多く、クラウドソーシングにはたくさんの案件の募集があります。

また、デザイナーであれば誰でもできるわけではありませんが、十分なスキルがある方はフルリモートも可能です。

3.カスタマーサポート

カスタマーサポートとは、顧客からの問い合わせに対応する仕事です。電話だけでなく、メールで対応することもあります。対面での仕事はほとんどないため、パソコンとインターネット環境があればどこでも働けるでしょう。

また、電話対応も周りが静かで音が入らない場所であれば問題ありません。家賃が比較的安い沖縄や北海道にカスタマーセンターを配置して、リモートワークを導入している企業もあります。

4.マーケター

マーケターとは、WebサイトやSNSを活用して広告運用や見込み客の獲得をする仕事です。インターネットを使った業務が中心で、リモートワークが導入しやすい職種といえるでしょう。

ただし、マーケターは業務範囲が広く、企画力やデータ解析、コミュニケーション能力といった高いスキルが必要です。十分な経験やスキルがある方でなければ、リモートワークは難しいかもしれません。

リモートワークを行うメリット

リモートワークには通常の勤務形態にはないメリットが存在します。得られるメリットをしっかりと把握した上で、リモートワークの導入について検討することが大切です。ここでは、リモートワークを行うメリットを3つ紹介します。

1.国内外から人材を集められる

リモートワークは国内外から優秀な人材を集められます。パソコンとインターネット環境があればどこでも働けて、時間や場所の制約がないためです。

例えば、介護や子育てで忙しい方は、出社して働くのが難しいという理由で退職することもあるでしょう。リモートワークは自宅で働けるため、退職が減り雇用が確保できます。また、会社に通うには遠い土地や海外でも働けることから、優秀な人材の確保や人手不足の解消につながるでしょう。

2.通勤時間を減らせる

リモートワークを導入すると、社員の通勤時間を減らせるのがメリットです。通勤にかけていた時間やお金を抑えられるだけでなく、満員電車や渋滞によるストレスも減ります。

ストレスが減ることで仕事への集中力が増し、生産性が向上するでしょう。また、自然災害が発生したときに無理に出社しなくても構わないため、社員の安全を守ることにつながります。

3.コストを削減できる

リモートワークを導入すると、コストを削減できます。出社しなければ、備品購入費や交通費、通信費といったコストがかからないためです。中には、オフィスの契約に年間数千万円かけている企業もあるでしょう。リモートワークを導入することで大きなオフィスが不要になり、契約費を節約できます。

出社して働いていた場合と変わらない成果を出せれば、コストに関するメリットはさらに大きくなるでしょう。

リモートワークを行うデメリット

リモートワークにはデメリットも存在します。デメリットを理解しないまま導入すると、思わぬ問題が発生し後悔するかもしれません。デメリットが自社に与える影響を考えて、じっくりと検討することが大切です。ここでは、リモートワークのデメリットを2つ紹介します。

1.自己管理が難しい

リモートワークは、自己管理が難しいのがデメリットです。会社に出社して勤務する場合と違い、働き方をある程度自分で決められるため、人によっては生産性が落ちる恐れがあります。誰からも監視されていないと、怠けてしまう方もいるでしょう。

リモートワークの導入には、いかに社員の生産性を落とさないような仕組みが作れるかが重要なポイントです。

2.情報漏えいの危険性が高まる

リモートワークは、情報漏えいの危険性があります。会社とは別のネットワークで通信を行うためです。社外で使うネットワークはセキュリティ対策をしていない場合があり、通信網に外部からの侵入を許し、盗用や情報漏えいといった被害に遭う危険性があります。

社員ごとにセキュリティ対策が万全な通信方法を用意してもらうことは難しく、企業がセキュリティの高い通信方法を整える必要があるでしょう。

リモートワークを導入する方法

リモートワークを導入するには、あらかじめ準備が必要です。事前の準備が不十分だと有効活用できずに、成果につながらないかもしれません。ここでは、リモートワークを導入する方法を紹介します。自社に足りないものを確認した上で、適切なタイミングで導入しましょう。

1.必要なツールを用意する

リモートワークでは社外でも業務を進められるように、遠隔で利用できるツールが必要不可欠です。必要に応じて、以下のようなツールを用意するとよいでしょう。

・チャットツール
・Web会議ツール
・ファイル共有ツール
・営業管理ツール
・勤怠管理ツール

特にチャットツールやファイル共有ツールは、リモートワークをしている社員との意思疎通を図るためにも重要です。自社に必要なツールを確認し、準備してからリモートワークへと移行しましょう。

2.社内で仕組みを作る

社内にリモートワークの仕組みを作り、浸透させる必要があります。いきなりリモートワークを導入しても社員が混乱するかもしれません。チャットツールやファイル共有ツールの使い方を伝達し、スムーズに移行できるように準備しましょう。

また、働く時間をそろえることも重要です。オフィスで働いているメンバーがいる時間にリモートメンバーがいないと、スムーズに仕事が進まない恐れがあります。仕事に支障を来さないためにも、働く時間はなるべくそろえる仕組み作りが大切です。

イッツコムのサービスならリモートワークを導入しやすい

リモートワークを導入するのであれば、イッツコムのサービスがおすすめです。イッツコムは効率的でセキュリティの高いサービスを多数提供しています。契約先を分散せずに、リモートワークに必要なツールをまとめて導入可能です。ここでは、リモートワークに最適なイッツコムのサービスを3つ紹介します。

1.モバイル閉域接続

モバイル閉域接続は、インターネットを経由しない独自の通信網を使って社内LANへとアクセスできるネットワークです。インターネットにさらされないため、第三者に通信自体を知られることがありません。

専用SIMを利用することでアプリやID・パスワードが不要で、登録していないデバイスは通信不可です。リモートワークで社外からアクセスしても安全性が高く、情報漏えいのリスクを大幅に減らせます。

2.box

クラウドストレージboxを利用すれば、場所を選ばずどこでも安全にコンテンツの共有と管理が可能です。1か所でファイルを共有し、閲覧や編集、承認ができます。フォルダや案件ごとにアクセス権限を設定できるのも魅力です。

さらに、容量無制限で、ストレージ容量を気にする必要がありません。複数のメンバーで同時に編集したりチェックリストを作成したりでき、プロジェクト管理の簡素化によって作業効率がアップします。

3.Zoom

Zoomはスマートフォンやパソコンでビデオミーティングができるツールです。自宅でも相手の顔を見ながら打ち合わせができ、リモートワーク時のやりとりに役立つでしょう。

また、1対1だけでなく複数の相手を同時につないでミーティングができます。チャット機能も搭載しており、業務に関するメッセージやコンテンツ、リンク先の共有もスムーズです。

まとめ

近年、働き方が多様化しており、業務効率を高めるためにリモートワークの導入を検討する企業も多いでしょう。リモートワークには多くのメリットがありますが、成果を出すのは簡単ではありません。また、使用するツールの用意や仕組みの共有といった事前準備が必要です。

イッツコムのサービスを利用すれば、スムーズにリモートワークを導入できます。セキュリティ対策も万全で安全性が高く、情報漏えいのリスクも抑えられるでしょう。リモートワークの導入を検討している方は、ぜひイッツコムをご相談ください。