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Web会議を録音・録画する方法とZoomを使いこなすポイントを一挙解説

働き方改革やコロナ禍の影響を受け、ZoomなどのWeb会議システムの利用が増えています。Web会議を録音・録画して振り返りや議事録作成時の使用などに役立てたい方もいるのではないでしょうか。

Web会議システムを利用する際は、ローカルまたはクラウドのレコーディング機能について知っておくと、さらに利便性が高まるでしょう。また、圧倒的シェアを誇るZoomで Web会議を録音・録画するメリットを知ることで、Web会議システムをこれまでよりさらに有効活用できます。

レコーディング機能と容量無制限のクラウドストレージが好相性であることも知り、Web会議システムでビジネスを加速させましょう。そこでこの記事では、Web会議を録音・録画する方法やZoomを利用するメリットについてご紹介します。

Web会議の録音・録画とは?


Web会議システムにはレコーディング(録音・録画)機能があり、社内ミーティングやオンライン商談の模様を記録できます。レコーディングは保存先のストレージによって異なり、ローカル・クラウドの2種類です。まずはレコーディング機能の概要と利用時の注意点を見ていきましょう。

Web会議システムの録音・録画機能

Web会議は「Zoom」などのWeb会議システムを用いて行います。録音・録画の機能があるWeb会議システムなら、ミーティングやウェビナーのレコーディングと日付管理、文字起こしなどができる仕様です。

ただしツールによってレコーディング関連の対応機能は異なり、また無料版・有料版で使える機能が異なるツールも珍しくありません。

レコーディングはローカル・クラウドの2種類

Web会議システムにおける録音・録画は、利用するストレージによってローカルレコーディングとクラウドレコーディングに分かれます。

ローカルレコーディングは、PCなどデバイスのストレージを利用する仕組みです。保存容量はHDDやSSDの空き容量に依存し、保存データの共有にもやや難があります。

クラウドレコーディングは、ベンダーが用意したクラウドストレージを利用する仕組みです。保存容量はアカウントに割り当てられたストレージ容量に依存し、保存データをインターネット経由で簡単に共有できます。

事前に相手の許諾を得ることが必要

Web会議システムは社内ミーティングやオンライン商談、会員制のオンラインセミナーなど、さまざまな目的に利用されます。参加者にはさまざまな立場の人物が含まれ、プライバシーや企業秘密に関わる内容が共有される場合も多いでしょう。

特に社外ユーザーを含めたWeb会議を録音・録画する場合、後々トラブルに発展する恐れもあるため、事前に参加者から許諾を得ることが必要です。

【ローカルレコーディング】ZoomでWeb会議を録音・録画する方法


数多くのWeb会議システムが存在しますが、中でもZoomは利用者の多いWeb会議システムです。Zoomは無料アカウントでもさまざまな機能を利用できますが、録音・録画についてはローカルレコーディングのみです。また無料版でもレコーディングするメンバーや音声・映像を選択できます。

ここでは、Zoomにおけるローカルレコーディングの手順や共有方法を見ていきましょう。

ローカルレコーディングの条件と準備

Zoom無料アカウントの場合、ローカルレコーディングのみを利用できます。また対応クライアントはWindows PCまたはMacのデスクトップ版のみです。iPhoneやAndroidスマホでは利用できません。

レコーディングは管理者権限のあるユーザーだけが可否をコントロールできます。ホスト自身が事前にZoomウェブポータルにサインインし、[レコーディング]タブから[ローカル レコーディング]のトグルスイッチをオンにしておくことが必要です。

ローカルレコーディングの手順

参加者がレコーディングする場合は事前にレコーディング権限を付与しておきます。ローカルレコーディングの手順は以下の通りです。

1.ホストとしてZoomミーティングを開始する
2.[レコーディング]をクリック(メニューが表示されている場合、[このコンピュータに録画]を選択)
3.録音・録画中は[Recording]インジケータが表示される
4.[参加者]をクリックすると、現在レコーディング中のメンバーと録音・録画の状況が確認できる
5.ミーティング終了後にレコーディングをMP4形式に変換
6.変換が完了するとファイルの入ったフォルダが開く

ローカルレコーディングの共有方法

ローカルレコーディングはZoomのクラウドにアップロードできません。ファイルサイズが大きいため、以下の手順で「Box」などのクラウドストレージにアップロードして共有するのがおすすめです。

1.Zoomクライアントにサインインする
2.[ミーティング]をクリック
3.[レコーディング済み]タブをクリック
4.レコーディングを表示するミーティングを選択し[開く]をクリック
5.BoxなどのクラウドストレージにMP4ファイルをアップロードする
6.クラウドストレージの共有フォルダまたはファイルの共有リンク(固有のURL)をメールやチャットで伝達する

【クラウドレコーディング】ZoomでWeb会議を録音・録画する方法

Zoomは有料版のみクラウドレコーディングを利用できます。また無料版ではできないスマホ版クライアントからのクラウドレコーディングなども可能です。ここでは、Zoomにおけるクラウドレコーディングの手順や共有方法を見ていきましょう。

クラウドレコーディングの条件と準備

Zoomの有料アカウントを取得していれば、ローカルレコーディングに加えてクラウドレコーディングもできます。クラウドレコーディングはiPhone版やAndroidスマホ版でも利用可能です。

またチャットメッセージの保存や共有画面・ギャラリービューの個別レコーディングなどにも対応します。事前にZoomウェブポータルにログインし、[レコーディング]タブからクラウドレコーディングの基本設定・詳細設定を調整しておきましょう。

クラウドレコーディングの手順

ホストと共同ホストのみがクラウドレコーディングを開始できるため、参加者にレコーディングを開始させるには、Zoomウェブポータルから事前に参加者を共同ホストにしておきましょう。クラウドレコーディングの手順は以下の通りです。

1.ホストとしてミーティングを開始する

2.[レコーディング]ボタンをクリック
3.[クラウドにレコーディング]を選択してレコーディングを開始
4.[レコーディングの一時停止/レコーディングの停止]または[ミーティングの終了]をクリックし、レコーディングを停止する
5.レコーディング処理が完了するとZoomからホストのメールアドレスに通知メールが送信される”

クラウドレコーディングの共有方法

録音・録画したクラウドレコーディングを共有する手順は以下の通りです。

1.Zoomウェブポータルにサインインする
2.[アカウント管理][記録管理]の順にクリックすると、クラウドレコーディングの一覧が表示される
3.ミーティングID・トピック・キーワードや日付範囲を指定して、共有するクラウドレコーディングを検索
4.レコーディングのページで[共有]をクリックする
5.[このクラウドレコーディングを共有する]ポップアップウィンドウで、[共有設定]を調整する
6.[共有情報のコピー]をクリックしてリンク(及びパスワード)をコピーし、メールやビジネスチャットなどに貼り付け共有する

PCの標準機能でWeb会議を録音する方法


Zoomほど細かい調整はできないものの、PCの標準機能で画面や音声を一括キャプチャ(ローカルレコーディング)する方法もあります。ビジネスには使いにくい機能ですが、簡易的なレコーディングはPCの標準機能でも可能です。ここでは、Windows PCやMacでWeb会議を録音する方法を見ていきましょう。

Windows PCの場合

Windows PCの場合、Windows 10及び11に標準搭載されている「Xbox Game Bar」を使い、Web会議の録音ができます。録音の手順は以下の通りです。

1.WindowsキーとGキーを同時押しし、Xbox Game Barを起動する
2.設定の[ゲームを記録するときにオーディオを録音する]をオンにする
3.Web会議に参加する
4.Xbox Game Barの録画ボタンをクリックする

Macの場合

Macの場合、標準搭載されている「QuickTime Player」で音声のみを録音できます。録音の手順は以下の通りです。

1.QuickTime Playerを起動する
2. [ファイル][新規オーディオ収録]の順に選択
3. [オプション]メニューをクリックし、[マイク]を選択
4.Web会議に参加する
5.QuickTime Playerの収録ボタンをクリックする

ZoomでWeb会議を録音・録画するメリット


ZoomでWeb会議を録音・録画すると簡単に会議の振り返りができ、ノウハウ共有や研修動画にも活用できます。また、文字起こし機能が利用できるため、議事録や各種資料の作成も容易です。(2022年11月時点、自動文字起こし機能の日本語対応は順次有効化予定。)

容量無制限のクラウドストレージと連携すれば全レコーディングのアーカイブ化が可能で、情報資産を蓄積していけます。

会議の振り返りが可能

ZoomでWeb会議を録音・録画するメリットのひとつは、いつでもミーティングの振り返りができることです。Zoomは特定のメンバーの音声・映像のみをレコーディングできるため、上司・講師・取引先の発言や画面操作など、必要な音声・映像のみを選択し記録に残せます。

参加が遅れたメンバーも、会議に参加しなかった社員も、簡単な操作で特定のレコーディングの振り返りが可能です。これにより情報共有の質を高めたり、「言った言わない」問題を防止したりする効果も期待できます。

ノウハウ共有や研修動画に活用が可能

Zoomはオンライン商談やオンラインサロンにも利用できるため、レコーディングを活用すればノウハウ共有にも役立ちます。トップセールスの営業ノウハウや、多人数向けの会議進行や販売促進のノウハウを共有可能です。

こういったレコーディングは研修動画にも応用でき、Web会議をこなすほど社内にノウハウが蓄積・共有され、新人の早期戦力化や社員のレベル底上げにつながります。

文字起こし機能で議事録や資料作成が可能

Zoomではレコーディングの文字起こし機能も利用できます。なお、2022年11月時点でZoomの文字起こし機能はベータ版であり、認識ミスをした場合は修正が必要となりますが、無料で使えるため議事録作成に一役買うでしょう。(2022年11月時点、自動文字起こし機能の日本語対応は順次有効化予定。)

Zoomの文字起こし機能の精度にもよりますが、機能が快適に利用できれば手作業で文字起こしをしたり、別途文字起こし用のツールを導入したりする必要もなくなるでしょう。

クラウドストレージ連携でアーカイブ化が可能

Zoom有料アカウントのクラウドレコーディングは共有に便利ですが、クラウド容量はデフォルトで1GBまでです。容量を超えても保存はできますが、空き容量を作らなければ録画データにアクセスできません。容量を追加するにはアドオンを購入する必要があります。

Boxなどの容量無制限のクラウドストレージと連携すれば、全てのレコーディングのアーカイブ化も可能です。部門・プロジェクト・商談案件ごとなどにレコーディングをアーカイブし、企業の情報資産を蓄積していけます。

Web会議の録音・録画を効率化するならイッツコム!


イッツコムは多機能・高性能かつ低コストのWeb会議システム「Zoom」や、容量無制限のクラウドストレージで全録画をアーカイブできる「Box」を提供しています。2つのツールを組み合わせれば全てのクラウドレコーディングを安全に保存・共有でき、相性は抜群です。

多機能・高性能かつ低コストのWeb会議システム「Zoom」

録音・録画ができるWeb会議システムは複数ありますが、機能が不足していたり、有料版を利用すると高コストになったりします。

そこで導入したいのが、多機能・高性能かつ低コストの「Zoom」です。無料アカウントにはミーティングの40分制限がありますが、有料アカウントなら実質無制限(30時間/1回)で利用できます。

ウェビナーアドオンを購入すればZoomウェビナー機能も利用でき、最大1万人参加のウェビナー開催も可能です。ミーティングやウェビナーの模様は安全なクラウドに保存できます。

有料アカウントが必要なのはホストのみで、参加者は無料アカウントで高機能なミーティングやウェビナーに参加できるため、他社サービスより大幅に低コストであることも利点です。イッツコムなら日本語サポート付きの有料版Zoomをプロプラン1ライセンスから提供しています。管理者向けの各種マニュアルも充実しているほか、請求書払いにも対応しています。

容量無制限のクラウドストレージで全録画をアーカイブ「Box」

有料版Zoomはクラウドレコーディングを利用できますが、1GBのクラウド容量は十分とはいえません。しかし多くのクラウドストレージは容量を増やすほど高コストになってしまいます。

そこで組み合わせたいのが、法人向けに開発されたクラウドストレージ「Box」です。全ての有料アカウントは容量無制限で、スケールアップに伴うコスト増加は起こりません。全てのレコーディングをカテゴリ別にアーカイブでき、安全かつ簡単に共有もできます。

7種類のアクセス権限設定にも対応するため、誰がどのレコーディングにアクセスできるかを細かく指定できるのも利点です。各国の政府機関や金融機関・医療機関も採用するほど高セキュアであることも魅力で、情報資産を安全に蓄積・運用できます。

まとめ


Web会議を録音・録画すると、会議の振り返りやノウハウ共有・研修動画などに活用できます。無料版Zoomでも文字起こし機能は利用できますが、有料版Zoomならクラウドレコーディングにも対応し、会議関連情報のさらなる有効活用が可能です。容量無制限のクラウドストレージと組み合わせ、有用な情報資産をスマートに蓄積しましょう。

イッツコムは日本語サポート付きのZoomやBoxを1カ月無料で提供しています。Web会議の録音・録画をお求めなら、無制限のクラウド保存にも対応できるイッツコムにご相談ください。