わが身、わが命を守ることが防災力となる
災害救援ボランティア推進委員会が行っている、セーフティーリーダー養成講座は、一般の市民の方を対象にしていますので、基本的にはどなたでも参加できます。災害救援ボランティア推進委員会のホームページをご覧いただければ直近の講座の案内を掲載させていただいておりますので、ホームページからお申し込みもできますし、開催する地域の社会福祉協議会などにもパンフレットを置いてありますので、募集要項を見ていただければと思います。これは3日間の講座で受講料は一般が1万5千円、学生が1万円です。この3日の講座では、実践を交えて学んでいきますが、講座の中身は本当に入門の部分になります。こちらに参加して、まずはわが身、わが命を自分で守るすべを身に付けた人材を増やすことが、日本の防災力の底上げになるということで、講座内容を組み立てていますが、講座を受講した後もセーフティーリーダーと一緒に訓練や研修をやっていきたい方には、SL災害ボランティアネットワークにも加入できますので、ぜひ参加していただきたいと思います。
養成講座を受講したセーフティーリーダーの仲間は、実際に地域で活動し、実際にやってみる活動者であってほしいと願っています。防災は一人ではできませんし、確かに家庭の防災も必要ですが、自分の家庭だけ守っていればいいかというと、やはりそうではなくて、地域全体が被災してしまうというようなときには、やはりどれだけ多くの仲間を作っていけるかということにかかってくるかと思っています。そういう意味でセーフティーリーダーの仲間は少なくても講座を受けていますので、「わが身、わが命は自分で守る」という根本のところは一緒です。ですから、そうした意識を持ったメンバーが、今度はその活動を地域に伝えていくことが必要です。難しい話を難しく話したのでは、地域には伝わりませんので、われわれが講座や研修の機会を通して、その道の専門家の方のお話を聞いたことを、今度は自分たちなりに「じゃあ、地域に伝えていくためには、どうしたら伝わりやすいのか」ということを考えて、それを実践しながら地域に伝えていくというような取り組みをしているところが多いです。
例えば、防災カフェみたいなやり方をして、ちょっとコーヒーを飲みながら防災の話をして、そのメンバーがいろいろと防災の話を伝えたり、あるいは地域の産業まつりのような所でブース展示をさせていただいて、その中で地域の皆さんに「防災活動やっていますか?」というような話から、備蓄のことや非常時のトイレのことなど、もろもろお伝えをさせていただいています。今までは、防災訓練というと、なぜか9月の暑い中でやっていて、「防災というのは、なんかつまらないな」と思われてしまうことが多く、それでは防災は広まっていきません。やはり楽しくないと広まらないので、一緒に楽しんで「実際は、防災というのは、そんなに敷居は高くはないんですよ」というスタンスで皆さんに伝えていければ一番いいのかなと思っています。