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海外出張に翻訳機は必要か|使用するメリット・デメリットや選び方

海外出張では、現地での商談や会議など、外国語でのやりとりが避けられない場面も多くあります。そのため、事前準備の中で「翻訳機を持って行くべきか」と悩む方も少なくないでしょう。ある程度の英語ができる場合でも、出張先や業務内容によっては、優れた機能を備えた翻訳機が必要になることもあります。

本記事では、翻訳機のメリット・デメリットや、翻訳機に代わる手段について解説します。海外出張に最適な翻訳機の選び方も紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

海外出張に翻訳機は必要か

海外出張では、目的地や業務内容に応じて高度なコミュニケーションが求められます。翻訳アプリや通訳サービスといった選択肢もありますが、精度の低いアプリではニュアンスが正しく伝わらず、誤訳のリスクもあります。

通訳サービスは正確さが期待できますが、人件費がかかるため利用頻度が高い場合はコスト負担が大きくなります。その点、翻訳機は通訳サービスよりコストを抑えられ、翻訳アプリより精度が高いケースが多く、コストパフォーマンスに優れた選択肢といえるでしょう。

もっとも、「どこの国に行くのか」「求められる翻訳レベル」などによって、翻訳機が必要か、翻訳アプリで十分かは異なります。状況に応じて多角的に検討することが重要です。

海外出張で翻訳機を使用するメリット

海外出張は観光とは異なり、言葉のやりとりにミスが許されない場面が多くあります。そんなときに頼りになるのが翻訳機です。翻訳アプリでは不安の残る翻訳精度も、専用の翻訳機なら高い水準で対応できます。ここでは、海外出張で翻訳機を使用する主なメリットを紹介します。

翻訳の精度が高い

一般的に、翻訳機は翻訳アプリよりも高精度な翻訳が可能です。AI技術と音声認識の進化により、ビジネス用語や業界特有の表現も自然に訳せます。また、会話の文脈や言葉のニュアンスを踏まえて訳すため、誤解のないコミュニケーションが実現します。

質の高い翻訳アプリも存在しますが、重要な商談や現地スタッフとの打ち合わせなど、正確性が求められるビジネスシーンでは、翻訳機を活用するほうが安心です。

対応言語数が多い

通訳サービスを利用する場合、マイナー言語に対応できる通訳者が少ないため、依頼までに時間がかかることがあります。さらに、通訳者が見つかっても費用が高額になる可能性があります。

一方、翻訳機ならボタン1つで多言語に対応でき、どの国や地域でも即座に使用可能です。複数言語を扱う出張先では、通訳者を増やすよりも1台の翻訳機で対応したほうが、効率的かつ経済的な場合があります。

ネット環境に左右されない

海外では、安定したWi-Fiやモバイル通信が確保できないことも少なくありません。一部の翻訳アプリはインターネット接続を前提としており、通信が不安定だと正常に機能しない場合があります。

その点、翻訳機にはオフラインで使えるモデルや、SIMカードを内蔵してモバイル通信が可能な機種も多く、ネット環境に依存せず利用できるのが強みです。

業務用として専用化できる

翻訳機はスマートフォンと異なり、業務専用端末として社内で管理しやすい点もメリットです。例えば、会社から貸与する形で出張者に提供すれば、セキュリティや利用履歴の管理が容易になります。さらに、業務以外での使用を制限できるため、情報漏えいリスクの低減にもつながります。

スマートフォンアプリの場合は個人端末に依存するため、使用状況の把握が難しいという課題がありますが、翻訳機ならこうした問題にも対応可能です。

海外出張で「翻訳機」を使用するデメリット

翻訳機には多くの利点がありますが、注意しておきたいデメリットも存在します。代表的なのは初期費用です。高性能なモデルでは数万円かかることもあり、導入コストがネックになる場合があります。

さらに、スマートフォンの翻訳アプリと違って専用端末を持ち歩く必要があるため、荷物が増えるという声もあります。日中の業務で頻繁に使用すれば、バッテリーの持ちが気になることもあるでしょう。

とはいえ、こうしたデメリットを上回るメリットがあるのも事実です。ビジネス上の誤解やトラブルを防ぎ、現地との信頼関係を築くためには、翻訳機の導入は十分検討に値します。バッテリーの予備を持つ、軽量モデルを選ぶ、購入ではなくレンタルを活用するなど、工夫次第で課題を解消できます。

海外出張を翻訳機なしで乗り切る方法

翻訳機があれば海外出張をスムーズに進められますが、事情によっては用意できないこともあります。そんなときは、語学参考書や翻訳アプリなど、他の手段を検討するとよいでしょう。

ここでは代替手段を3つ取り上げ、それぞれのメリットとデメリットを解説します。

語学参考書

英会話の参考書やビジネス英語のフレーズ集は、現地での簡単なやりとりやメール対応に役立ちます。特に、使用頻度の高い表現を事前に予習しておけば、現地でのコミュニケーションが円滑になります。

ただし、出張直前に語学を習得するのは現実的に難しく、効果も限定的です。あくまで補助的な手段と割り切り、必要なフレーズをピンポイントで使えるようにしておくことが大切です。また、実際の会話では発音やスピードについていけないこともあるため、実用性にはやや不安が残ります。

翻訳アプリ

スマートフォンにインストールできる翻訳アプリは、無料のものも多く、手軽に言語変換できる便利なツールです。音声入力やカメラ翻訳などの多機能アプリもあり、急な会話や看板の読解にも活用できます。

一方で、翻訳精度はアプリによって差があり、特にビジネス用途では注意が必要です。また、インターネット接続を前提とするアプリも多く、海外で通信環境が不安定な場合は利用できないこともあります。さらに、長時間使用すればスマートフォンのバッテリーが消耗しやすいため、簡易充電器などの用意が望まれます。

【関連記事:飲食店のメニュー翻訳アプリ・サービス8選!翻訳のポイントも解説】

通訳サービス

通訳サービスを利用すれば、言語の壁を気にせずに安心してビジネスを進められます。経験豊富な通訳者であれば、ビジネス特有の用語や交渉術にも精通しており、商談や会議でも心強い存在です。

ただし、事前に通訳者を手配する必要があり、スケジュール変更や急な打ち合わせには対応しづらい点がデメリットです。さらに、1日単位や時間単位で料金が発生するため費用が高額になりやすく、複数言語に対応するには複数の通訳者が必要になることもあります。

海外出張に最適な翻訳機を選ぶためのチェック項目

翻訳機にはさまざまなモデルがあり、性能や機能、使い勝手も機種によって大きく異なります。特にビジネス用途では、翻訳精度や対応言語数、操作性など複数の観点から慎重に選ぶ必要があります。選び方を誤ると、現地での商談や会議で思うように使えず、かえってストレスになる恐れがあります。

ここでは、海外出張に最適な翻訳機を選ぶ際に押さえておきたいチェックポイントを解説します。自社の出張スタイルや用途に合った1台を見つける参考にしてください。

翻訳精度

翻訳機選びで最も重視したいのが翻訳精度です。近年はAI技術の進化により、単語の置き換えだけでなく、文脈やニュアンスを踏まえた自然な翻訳が可能になっています。

ビジネスシーンで使用する場合は、業界用語や専門用語への対応も重要です。「契約」「見積」「納期」など、取引に不可欠な用語が正確に訳されなければ誤解を招きかねません。

さらに、翻訳スピードや音声認識の精度も実用性に直結します。購入前には実際の使用例やユーザーレビューを確認し、精度の高いモデルを選びましょう。

【関連記事:AI翻訳とは?RBMT・SMT・NMTの違いやサービスの選び方】

対応可能な言語数

出張先がアジア、ヨーロッパ、中東、アフリカなど多岐にわたる企業では、対応言語数の多い翻訳機が適しています。将来的に出張先が増える可能性がある場合も、幅広い言語に対応しているモデルを選んでおけば継続的に活用できます。

双方向の自動翻訳

ビジネスでは一方的な翻訳だけでなく、会話のキャッチボールが必要です。双方向の自動翻訳に対応した「会話モード」があれば、自分の発話は即座に翻訳され、相手の返答も自動で翻訳されます。通訳者を介しているような自然なやりとりが可能になり、操作の手間も減らせます。

ディスプレイの見やすさ

翻訳機の実用性を左右する要素のひとつがディスプレイです。画面が小さい、文字が読みづらいなどの条件では、操作や確認に手間取り、ストレスの原因になります。特に高齢の出張者や視力に不安がある場合は、文字サイズやコントラストも重要です。

タッチ操作の反応やメニュー配置などの操作性にも注目しましょう。ディスプレイ非搭載の音声専用タイプもありますが、翻訳結果を文字で確認できるモデルのほうが正確性の面で安心です。

カメラ翻訳機能

カメラ翻訳は、搭載カメラで看板・書類・メニューなどを撮影し、その文字情報をリアルタイムで翻訳する機能です。「現地のレストランでメニューが読めない」「施設の掲示物が現地語で理解できない」といった場面で活躍します。ビジネスでは資料や契約書の確認にも有用です。

オフライン対応

海外出張では常に安定したネット環境があるとは限りません。空港や地下、地方都市、工場などではWi-Fiがつながりにくいこともあります。オフライン対応の翻訳機なら、インターネット接続なしでも主要言語で翻訳でき、場所を選ばず利用可能です。

ただし、クラウド接続時とオフライン時で翻訳精度が異なる機種もあるため、出張先や用途に合わせて選びましょう。

【関連記事:ビジネスにおすすめの人気翻訳機5選!選び方も分かりやすく徹底解説】

翻訳機の購入費用が気になる場合はレンタルもおすすめ!

「翻訳機は便利だけれど購入するほどではない」と感じている方や、購入費用が気になる方には、レンタル利用がおすすめです。

イッツコムではAI翻訳機「ポケトーク」のレンタルサービスを提供しており、イッツコム法人データSIM(国内通信)とセットで初期費用0円、月額1,900円(税抜)/台で利用できます。データSIMは定額使い放題のため、追加料金を気にせず安心して使えます。

翻訳機は郵送でお届けし、お申し込みから最短8営業日で利用開始が可能です。コストを抑えて気軽に使い始めたい方は、ぜひ検討してみてください。

まとめ

海外出張で言語の壁を乗り越える方法には、翻訳機の他にも翻訳アプリや通訳サービスなどがあります。しかし、即時性・精度・柔軟性の観点からは、翻訳機の利用がおすすめです。

特に、出張先が複数ある企業や商談・現地交渉の機会が多い方にとって、翻訳機は確実な意思疎通を支える心強いツールとなります。

イッツコムでは、AI翻訳機「ポケトーク」のレンタルサービスを提供しています。「コスト面で翻訳機の購入を迷っている」「必要なときだけ翻訳機を利用したい」という方は、ぜひレンタルをご検討ください。

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