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シェアキッチンは儲かる?収益モデルや成功のコツ、注意点を解説

近年、初期費用を抑えて飲食ビジネスを始められる手段としてシェアキッチンが注目を集めています。実店舗を構える場合と比べて設備投資や賃料負担を抑えやすく、デリバリーやテイクアウトを中心とした事業を小規模からスタートできる点が魅力です。

一方で、「本当に儲かるのか」「どのような方法で収益を伸ばせるのか」と疑問を持つ方も少なくありません。本記事では、シェアキッチンの収益性や主な稼ぎ方、注意点、収益化のポイントについて詳しく解説します。

シェアキッチンは儲かる?まず知っておきたい収益性

シェアキッチンは、飲食店の開業を検討している方や食品販売に挑戦したい方にとって、低リスクで事業を始められる選択肢として注目されています。

ただし、利用するだけで利益が出るわけではなく、収益化には適切な事業計画や販売戦略が欠かせません。シェアキッチンは初期費用を抑えて開業できる一方で、集客や利益管理に失敗すると十分な収益を確保できない場合もあります。

まずはシェアキッチンの特徴や注目されている理由、実店舗とのコスト面の違いについて確認していきましょう。

シェアキッチンとは

シェアキッチンとは、複数の利用者が共同で利用できる業務用厨房施設のこと です。飲食店営業や菓子製造などに必要な設備が整っており、利用者は時間単位や日単位、月額契約などで厨房を借りて事業を行います。

一般的な飲食店開業では物件取得や厨房設備の導入に多額の費用がかかりますが、シェアキッチンであればそれらの初期投資を大幅に抑えることが可能です。

デリバリー専門店やテイクアウト販売、焼き菓子や加工食品の製造拠点として活用されるケースも増えており、個人事業主からスタートアップ企業まで幅広く利用されています。

【関連記事:レンタルスペース開業に必要な許可・手続きは?運用方法と成功のコツ】

シェアキッチンが注目されている理由

シェアキッチンが注目されている背景には、飲食ビジネスを始める際にハードルが下がるという点にあります。近年は、フードデリバリーサービスの普及やSNSによる集客の一般化により、実店舗を持たなくても商品を販売しやすい環境が整っています。

また、新商品のテスト販売や市場調査を低リスクで行える点も魅力です。いきなり店舗を構えるのではなく、まずはシェアキッチンで需要を検証し、その結果をもとに事業拡大を検討する事業者も増えています。

さらに、副業や週末起業など小規模から挑戦しやすいことも、シェアキッチンが支持される理由の1つです。

実店舗と比較した場合のコストパフォーマンス

シェアキッチンの大きなメリットは、実店舗と比べて初期費用や固定費を抑えやすいことです。 一般的な飲食店では物件取得費や内装工事費、厨房設備費などが発生しますが、シェアキッチンでは既存設備を利用できるため、多額の設備投資が不要な場合がほとんどです。

シェアキッチンと実店舗の主な違いをまとめると、以下の通りです。

項目シェアキッチン実店舗
初期費用数万円~数十万円程度数百万円~1,000万円以上になる場合もある
厨房設備既存設備を利用可能自身で購入・設置が必要
物件取得費不要な場合が多い保証金・敷金・礼金などが必要
家賃・固定費利用料金のみ毎月発生
人件費少人数で運営しやすいホールスタッフが必要な場合がある
テスト販売実施しやすい開業前の検証が難しい
開業前の検証が難しい比較的小さい原状回復費などが発生する場合がある

固定費を抑えられることで損益分岐点も低くなり、少ない売上でも利益を確保しやすくなります。そのため、飲食業への新規参入や新商品の検証を行う際の選択肢として注目されています。

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シェアキッチンの主な稼ぎ方

シェアキッチンは単に厨房を借りる場所ではなく、さまざまな販売方法を組み合わせることで収益を拡大できる点が特徴です。近年はデリバリー市場の拡大やEC販売の普及により、実店舗を持たなくても売上を伸ばしやすい環境が整っています。

ここでは、シェアキッチンを活用した代表的な稼ぎ方を紹介します。

デリバリー専門店として運営する

シェアキッチンを活用した代表的なビジネスモデルが、デリバリー専門店としての運営です。店舗での接客や客席が不要なため、限られたスペースでも事業を始めやすく、初期投資を抑えながら収益化を目指せます。

特に近年はUber Eatsや出前館などのフードデリバリーサービスの普及により、実店舗を持たずに営業するゴーストレストランも増えています。人気メニューに特化したり、特定のエリアを狙った商品展開を行ったりすることで効率的な売上獲得が可能です。

【関連記事:Uber Eats(ウーバーイーツ)導入・運用の費用と出店方法】

テイクアウト・予約販売を行う

テイクアウトや予約販売も、シェアキッチンと相性の良い収益モデルです。弁当や総菜、スイーツなどを製造し、事前予約や店舗受け取り形式で販売することで、食品ロスを抑えながら利益を確保しやすくなります。

また、イベントやオフィス向けの大量注文に対応できれば、安定した売上につながる可能性があります。最近では、SNSで商品を紹介し、DMや予約フォームから注文を受け付ける販売手法も広がっています。

特に以下のような商品は予約販売との相性が良い傾向があります。

  • 弁当
  • 惣菜
  • サンドイッチ
  • ホールケーキ
  • オードブル
  • 季節限定商品

販売数を事前に把握できるため、原価管理がしやすい点もメリットです。

菓子や加工食品を販売する

焼き菓子やパン、ジャム、冷凍食品などの加工食品を製造・販売する方法もあります。飲食店営業だけでなく、菓子製造業などの許可に対応したシェアキッチンを利用することで、自社ブランド商品の展開が可能です。

加工食品はデリバリーやテイクアウトと比べて保存期間が長く、販路を広げやすい特徴があります。また、イベント出店やマルシェ販売だけでなく、ECサイトやふるさと納税返礼品などへ展開できる可能性も期待できる点もポイントです。

さらに、一度人気商品を作ることができれば、継続的なリピート購入が期待できます。単発の売上だけでなく、中長期的なブランド構築を目指す場合にも有効な方法といえるでしょう。

複数チャネルで売上を拡大する

シェアキッチンで安定した収益を得るためには、販売チャネルを1つに限定しないことがポイントとなります。デリバリーだけに依存すると市場環境や手数料の影響を受けやすいため、複数の販路を組み合わせることでリスクを分散できるでしょう。

例えば、デリバリーを中心にしながら、SNS経由の予約販売やECサイトでの商品販売を並行して行う方法があります。さらにイベント出店や企業向けケータリングなどを組み合わせることで、売上の柱を増やすことが可能です。

【売上拡大につながるチャネル例】

  • デリバリーサービス
  • テイクアウト販売
  • ECサイト
  • SNS販売
  • イベント出店
  • ケータリング

複数チャネルを活用することで収益機会が広がり、事業の安定化にもつながります。

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シェアキッチンの落とし穴と対策

シェアキッチンは低コストで始められる一方で、利用するだけで利益が出るわけではありません。事前準備や運営方法によっては、思うように売上が伸びず撤退してしまうケースもあります。

収益化を成功させるためには、あらかじめ課題を把握し、適切な対策を講じることも重要です。ここでは、シェアキッチンを活用する際の注意点と対策を紹介します。

集客ができず売上が伸びない

シェアキッチンで失敗する原因として多いのが、集客計画が不十分なまま開業してしまうことです。商品に自信があっても、存在を知ってもらえなければ売上にはつながりません。

特にデリバリーやテイクアウト中心のビジネスでは、店舗前を通る人の来店が期待できないため、自ら集客を行う必要があります。

【主な集客方法】

  • InstagramなどのSNS運用
  • Googleビジネスプロフィールの活用
  • デリバリーサービス内での販促
  • LINE公式アカウントの運用
  • キャンペーンやクーポンの実施

開業前から集客方法を検討し、商品開発と並行して認知拡大を進めることが重要です。

利益率を確保できない

売上があっても利益が残らなければ、事業を継続することはできません。特にデリバリー事業では配達手数料や容器代が発生するため、想定以上に利益率が下がるケースがあります。

また、価格競争に巻き込まれて安易に値下げを行うと、利益を圧迫する原因になります。
売上だけでなく、原価率や営業利益を把握しましょう

利益率改善のポイントとしては、以下が挙げられます。

  • 原価率を定期的に確認する
  • 食材ロスを削減する
  • 高利益商品の販売比率を高める
  • 適正価格を設定する

数字を分析しながら運営することで、利益の出やすい商品や販売方法を見つけやすくなります。

利用時間や設備に制約がある

シェアキッチンは複数の事業者が共同利用するため、利用時間や設備に制限がある場合があります。人気施設では希望する時間帯の予約が取りにくく、製造スケジュールに影響が出ることも考えられるでしょう。

また、必要な設備が十分にそろっていない場合、追加で機材を用意しなければならないケースもあります。

利用前には次のようなポイントを確認しておくと安心です。

  • 利用可能時間
  • 予約方法
  • 利用料金
  • 厨房設備の種類
  • 保管スペースの有無
  • 駐車場や搬入環境

事業内容に適したシェアキッチンを選ぶことで、運営上のトラブルを防ぎやすくなります。

食品衛生や営業許可への対応が必要

シェアキッチンを利用する場合でも、食品衛生に関するルールを守らなければなりません。取り扱う商品によっては、飲食店営業許可や菓子製造業許可などが必要になる場合があります。

また、2021年からは原則としてHACCPに沿った衛生管理が義務化されており、小規模事業者であっても衛生管理体制の構築が求められています。

確認しておきたい主な項目は以下の通りです。

  • 必要な営業許可の有無
  • HACCPへの対応
  • 食品表示のルール
  • アレルギー表示の管理
  • 衛生管理記録の作成

営業開始後のトラブルを防ぐためにも、事前に保健所や施設運営者へ確認しておくことが大切です。

(参考:『HACCP(ハサップ)』)

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シェアキッチンで収益化し事業を成長させるステップ

シェアキッチンを活用したビジネスは、低コストで始められる一方で、事前準備や運営方法によって成果が大きく変わります。

成功している事業者の多くは、いきなり大規模な投資を行うのではなく、小さく始めて市場の反応を確認しながら事業を成長させています。ここでは、収益化から事業拡大までの基本的な流れを紹介します。

コンセプトとターゲットを決める

まずは「誰に何を提供するのか」を明確にすることからスタートします。ターゲットが曖昧なまま商品開発を進めると、競合との差別化が難しくなり、集客にも苦戦しやすくなります。

例えば、健康志向の方を対象にした低糖質弁当と、ボリューム重視のデリバリー専門店では、商品設計や価格設定、販促方法が大きく異なります。

コンセプト設計では以下のような項目を整理するとよいでしょう。

  • ターゲット層
  • 提供する商品
  • 価格帯
  • 競合との差別化ポイント
  • 販売チャネル

事業の方向性を明確にすることで、その後の運営判断もしやすくなります。

シェアキッチンを選定する

収益化を目指す上では、自社の事業に適したシェアキッチンを選ぶことも欠かせません。利用料金の安さだけで選ぶと、設備不足や立地の問題によって運営効率が低下する可能性があります。

選定時には、厨房設備だけでなくアクセスや利用ルールも確認しておきましょう。

【チェックポイント】

項目確認内容
設備オーブン・冷蔵庫・作業台など
営業許可必要な許可に対応しているか
利用時間希望時間帯に利用できるか
アクセス搬入や配送がしやすいか
保管設備食材や備品を保管できるか

事業内容との相性を見極めることで、効率的な運営につながります。

テスト販売で需要を検証する

実店舗を出店する前に市場の反応を確認できることは、シェアキッチンの大きなメリットです。まずは少量生産からスタートし、商品の評価や販売実績を確認しながら改善を重ねていきましょう。

例えば、デリバリーサービスで限定販売を行ったり、マルシェやイベントへ出店したりすることで、顧客の反応を把握できます。

テスト販売で確認したいポイントは以下の通りです。

  • 売れ筋商品
  • 購入者の年齢層
  • リピート率
  • 利益率
  • 顧客の口コミ

早い段階で需要を把握できれば、無駄な投資を避けながら事業を成長させられます。

データをもとに改善を繰り返す

継続的に利益を伸ばすためには、感覚ではなくデータに基づいて改善することが不可欠です。売上だけを見るのではなく、原価率や利益率、販売数などを分析することで課題が見えやすくなります

例えば、売上上位の商品でも利益率が低ければ見直しが必要です。一方で販売数は少なくても利益率の高い商品は強化する価値があります。

改善の際は次のような指標を確認しましょう。

  • 売上高
  • 原価率
  • 利益率
  • リピート率
  • 顧客単価

データ分析を繰り返すことで、収益性の高い事業モデルを構築しやすくなります。

売上が安定したら実店舗や多店舗展開も視野に

シェアキッチンはゴールではなく、事業拡大のためのスタート地点として活用することもできます。十分な売上実績や顧客基盤が構築できれば、実店舗の出店や多店舗展開を検討することも可能です。

実際に、シェアキッチンからスタートし、人気商品を武器に実店舗を開業した事例も少なくありません。また、デリバリー専門店を複数ブランド展開したり、加工食品の販路を全国へ広げたりするケースもあります。

まずは小さく始めて需要を検証し、成功パターンを確立してから投資を拡大することが、リスクを抑えながら成長するためのポイントです。

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シェアキッチン運営の課題解決に役立つイッツコムのコネクティッドスペースシェア

シェアキッチンの利用者が増えるほど、運営側には予約管理や利用料金の回収、鍵の受け渡しなどさまざまな業務が発生します。

特に複数の利用者が出入りする施設では、管理業務が煩雑になりやすく、運営負担の増加が課題となることもあります。シェアキッチンを効率的に運営するためには、施設管理をサポートする仕組みづくりが不可欠です。

シェアキッチン運営では予約・決済・入退室管理が課題になる

シェアキッチンの運営では、利用者募集だけでなく日々の施設管理も欠かせません。利用希望者とのやりとりや予約管理、利用料金の請求、鍵の受け渡しなど、多くの業務が発生します。

利用者数が増えるほど管理負担も大きくなり、手作業で対応しているとミスやトラブルにつながる可能性があります。例えば、予約の重複や利用料金の未回収、鍵の受け渡し対応などは、運営者にとって大きな負担になりがちです。

シェアキッチン運営でよくある課題としては、以下が挙げられます。

  • 予約管理に時間がかかる
  • 利用料金の請求や入金確認が煩雑
  • 鍵の受け渡し対応が必要
  • 利用状況を把握しづらい
  • 複数施設の管理が大変

施設の稼働率を高めながら効率的に運営するためには、こうした業務をできるだけ自動化・省力化することが重要です。

イッツコムの「Connected Space Share(コネクティッドスペースシェア)」なら運営業務を効率化できる

イッツコムの「Connected Space Share(コネクティッドスペースシェア)」は、施設の予約から入退室管理、決済までを一元化できるサービスです。LINEを活用した予約システムを採用しており、利用者は友だち登録を行うことで施設予約を行えます。

また、スマートロックと連携することで、予約された日時のみ施錠・解錠が可能となり、鍵の受け渡しが不要になります。さらに、クレジットカード決済やオンライン決済にも対応しているため、利用料金の回収業務の効率化も期待できます。

主な機能は以下の通りです。

機能概要
施設予約LINEから予約可能
スマートロック連携入退室管理を自動化
オンライン決済クレジットカード決済に対応
売上・稼働状況管理ダッシュボードで確認可能
IoT連携カメラや各種機器との連携が可能

シェアキッチンやレンタルスペースの運営効率化を検討している事業者にとって、有力な選択肢の1つといえるでしょう。

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まとめ

シェアキッチンは、実店舗と比べて初期費用や固定費を抑えながら飲食ビジネスを始められる点が大きな魅力です。

デリバリーやテイクアウト、加工食品の販売などさまざまな収益モデルがあり、小規模から市場の反応を検証しながら事業を成長させられます。

一方で、集客不足や利益率の低下、設備面の制約などにより思うように収益化できないケースもあるため、事前準備や継続的な改善も必要となります。まずはターゲットや販売方法を明確にし、小さく始めながら需要を検証することが成功への近道です。

また、シェアキッチン市場の拡大に伴い、施設運営の効率化も重要な課題となっています。運営負担の軽減や稼働率向上を目指す場合は、予約管理や決済、入退室管理を効率化できる仕組みの導入も検討するとよいでしょう。