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Zoomの法人契約は代理店経由ですべき?有料プランの選び方を解説

Zoomを組織で利用するなら、ミーティングの時間制限を解除して豊富な便利機能も活用できる法人契約がおすすめです。法人契約の方法は、直接契約と代理店契約の2種類があります。窓口の違いで契約ライセンス数やサポート内容などに違いがあるため、プラン詳細と併せて契約関連の情報をチェックすることが大切です。

Zoomの法人契約にあたって、より理解を深めたい方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、直接契約・代理店契約の違いや有料プランの選び方を紹介します。

Zoomの法人契約「直接契約」「代理店契約」の違いとは

Zoomの有料プラン契約の窓口は、Zoom公式(直接契約)または国内代理店(代理店契約)です。どちらでもZoomアプリやZoomウェブポータルから利用できますが、サポート内容や支払い方法などに違いがあります。

有料プラン契約の窓口はZoom公式または国内代理店

Zoom有料プランの法人契約の窓口は、直接契約と代理店契約に分かれます。

直接契約は、ZoomウェブポータルやZoom公式のプラン紹介ページから契約します。契約先は米国に本社を置くZoom社(Zoomビデオコミュニケーションズ)です。

代理店契約は、Zoomのライセンス提供を行う国内代理店と契約するものです。代理店は大小さまざまで、料金やサポート内容などに違いがあります。

直接契約のメリットと注意点

直接契約のメリットは、オンライン契約ですぐにプランをアップグレードでき、最短即日で上位プランの機能を利用できることです。ダイアログに従って契約内容やクレジットカード情報などを入力し、決済が完了すれば利用開始できます。

一方で、日本の銀行口座から直接引き落としができないことは注意点です。原則としてクレジットカード払いが必要となり、各種クレジットカード(Visa・Mastercard・Discover・American Express)、または有効な支払いカードによるPayPal払い(PayPal残高は非サポート)を選択します。

代理店契約のメリットと注意点

代理店契約のメリットは、基本的に請求書払いに対応していることです。国内代理店ならではの日本語サポートが受けられ、代理店によっては管理者向けのマニュアルやレクチャー会などによる情報提供も受けられます。

一方で、契約書の発行に時間がかかることは注意点です。即日アップグレードというわけにはいきません。支払い方法に銀行振込を選んだ場合は、入金確認などの時間もかかります。

Zoom法人契約の有料プランは3種類

Zoomに無料でサインアップすると、「ベーシック」プランの機能を利用している状態です。ベーシックユーザーが開催するミーティングには40分の時間制限があり、これを解除するには有料プランの契約が求められます。

法人契約する有料プランは主に「プロ」「ビジネス」「エンタープライズ」の3種類です。プロプランは個人契約も考えられますが、ビジネスプランとエンタープライズプランは基本的に法人契約が前提となっています。

プロプランで利用できる機能

プロプランはチームチャット・メール&カレンダー・ホワイトボード(編集可能なボード数3)などの基本機能に加え、小規模チームでの運用に向いた以下のような機能を利用できます。

・ミーティング時間は実質無制限(30時間/1回)
・ホストできるミーティング参加人数は100名(最大1,000名まで拡張可能)
・ミーティングのクラウドレコーディング。Zoomクラウドの容量は5GB/1ライセンス
・ZoomのAIアシスタント「Zoom AI Companion」によるサポート。ミーティングで話し合った内容やチャットスレッドの自動要約、メール・チャットのメッセージの下書き提案など

【関連記事:Zoom有料版「プロプラン」を利用すべき理由とは?無料版との比較を解説

ビジネスプランで利用できる機能

ビジネスプランは、プロプランで利用できる全ての機能に加え、中堅・中小企業での運用に向いた以下のような機能を利用できます。

・ホストできるミーティング参加人数は300名(最大1,000名まで拡張可能)
・ホワイトボードの編集可能なボード数は無制限
・SSO(シングルサインオン)によるサインイン
・組織のメールアドレスドメインによるユーザー管理
・招待メールやLP(ランディングページ)などのブランディング設定
・管理者向けダッシュボードによる会議の詳細情報の表示やレポート出力
・クラウドPBXサービス「Zoom Phone」による、050番号の使用や地域内無制限の通話

【関連記事:Zoomビジネスライセンスとは?有料プランの機能差や契約窓口の違いを解説

エンタープライズプランで利用できる機能

エンタープライズプランは、ビジネスプランの全ての機能に加え、大企業での運用に向いた以下のような機能を利用できます。

・ミーティング参加人数は500名(最大1,000名まで拡張可能)
・クラウドレコーディングで利用できるZoomクラウドは容量無制限
・新しい機能リリースの保留・有効化のコントロール
・500名参加の「Zoomウェビナー」機能を標準搭載
・「Zoom Rooms」を標準搭載
・Zoom Phoneでフル機能のクラウドPBXを利用可能

Zoom法人契約で有料プランを選ぶポイント

Zoomの最適なプラン選びで押さえておきたいのは、契約ライセンス数(ID数)の考え方です。直接契約でも代理店契約でも、各プランに契約ライセンス数の下限・上限が設定されています。

有料プランを契約すると、1つの組織のアカウントで複数の有料ライセンスユーザーを管理するため、選択したプランの機能を利用できるライセンスが何名分必要かを考えましょう。

契約ライセンス数(ID数)の考え方

Zoomはプラン種別によって契約ライセンス数(ID数)の設定が異なります。ライセンス数の考え方は、「ライセンス数=同時開催できるミーティング数」です。

有料プランのアカウントオーナー(または管理者)が、配下のユーザーに有料ライセンスを割り当てることで、各ライセンスユーザーが当該有料プランの機能を持つミーティングをホスト(主催)できます。また、1人のライセンスユーザーが同時開催できるミーティングは1つのみです。

例えばプロプランを5ライセンス契約した場合、100名参加の実質無制限ミーティングを同時に5つまで開催できます。配下のライセンスユーザー以外はベーシックユーザーとなるため、同時開催が必要なミーティング数に応じたライセンス数を契約しましょう。

代理店契約は契約ライセンス数の設定に注意

直接契約でも代理店契約でも、契約ライセンス数の下限・上限はプラン種別によって異なります。また直接契約と代理店契約の契約ライセンス数の設定が同じとは限りません。

例えばプロプランは、直接契約だと1~9ライセンスという設定です。ところが代理店だと、最低契約ライセンス数が「5」などの場合もあります。プロ1ライセンスから契約できるかどうかなど、各プランの契約ライセンス数の設定にも注意しましょう。

組織の規模によって最適な有料プランは異なる

組織の規模によって最適な有料プランを選びましょう。各有料プランで想定される組織規模は以下のように異なります。

・プロプラン:小規模チーム向け
・ビジネスプラン:中堅・中小企業向け
・エンタープライズプラン:大企業向け

プロプランでも実質無制限のミーティングを開催できますが、契約ライセンスの上限数が少なく、同時開催したいミーティング数をカバーしきれないこともあるでしょう。

ビジネスプランにアップグレードすると契約できるライセンス数が増え、大規模運用を想定した充実の管理機能も利用できます。

さらに大規模な運用が必要なら、ミーティング参加可能人数が多く各種アドオン機能も標準搭載した、エンタープライズプランへのアップグレードがおすすめです。

Zoom法人契約で合わせて導入を考えたい追加機能

Zoomの有料プランを組織で利用するなら、「Zoomウェビナー」や「Zoom Rooms」を追加利用することも検討するとよいでしょう。

ZoomウェビナーはZoomアプリ・Zoomウェブポータルから最大1万人参加のウェビナーを運営できるようになる拡張機能で、Zoom RoomsはZoomミーティングやZoomウェビナーに参加する「場所」を設定できるサービスです。

なお、エンタープライズプランは500名参加のZoomウェビナーとZoom Roomsを標準搭載しています。

「Zoomウェビナー」で効率的なウェビナー運用

ZoomウェビナーはZoomミーティングの拡張機能で、500名~1万名参加のウェビナー(オンラインセミナー)を主催・管理できるものです。

ウェビナーライセンスを割り当てられたユーザーは、パネリスト(講演者)と出席者(視聴者)を明確に分けたバーチャルなセミナーを主催でき、チャット・Q&A・投票・アンケートなどで多人数から効率的に意見を収集できます。

Zoomウェビナーを利用するには、プロ以上の有料プランを契約した上で、ウェビナーアドオンを購入することが必要です。ビジネスプランでZoomウェビナーを利用すれば、カスタムURLのLPに開催予定ウェビナーの公開カレンダーを追加することもできます。

【関連記事:もう迷わないZoomウェビナーの使い方!設定や便利機能を詳しく解説

「Zoom Rooms」で複数名のミーティング・ウェビナー同時参加

Zoom Roomsは、会議室やオープンスペースをいつでもZoomミーティング用の参加場所にできる、Web会議とTV会議を組み合わせたシステムです。据え置き型のディスプレイ・カメラ・PCやコントローラー用タブレットなどを組み合わせ、その場に集まった全員がワンタッチでZoomミーティングに参加できます。

Zoom Roomsのライセンスはユーザーではなく会議室などの場所に付与され、システムは常にZoomにサインインした状態です。個人の割り当てライセンスを問わず誰でもZoom Roomsを利用でき、ユーザーはそれぞれのノートPCを自由に活用できます。

またZoom RoomsはZoomウェビナーのパネリストとして追加することもできるため、複数名が集まってウェビナーを進行するなら便利な組み合わせです。

【関連記事:テレビ会議とWeb会議の違いとは?両対応の「Zoom Rooms」のメリット

Zoom法人契約ならプロ1ライセンスから契約できるイッツコム!

直接契約はオンライン契約ですぐにプランをアップグレードできることが利点ですが、サポートや支払い方法の面では代理店契約が有利です。ただし、代理店によって最低契約ライセンス数やサポート内容は異なります。

イッツコムはZoom有料プランをプロ1ライセンスから提供する、請求書払い対応の国内代理店です。最小規模でのお試し運用から、エンタープライズプランによる大規模運用まで、多彩なニーズに柔軟に対応できます。

全ての有料プランに日本語サポートが標準付帯し、管理者向けのマニュアルも用意しているため、初めての有料プラン運用でも安心です。ZoomウェビナーやZoom Roomsの導入・運用もきめ細やかにサポートできます。

まとめ

Zoomを組織で利用するなら、ミーティング開催時間が実質無制限で豊富な便利機能を活用できる、有料プランの契約がおすすめです。契約の窓口は日本語サポートや請求書払いに対応する国内代理店が有利ですが、代理店によって最低契約ライセンス数やサポート内容に違いがあることに注意しましょう。

イッツコムならプロ1ライセンスからの最小規模契約に対応し、ZoomウェビナーやZoom Roomsの導入・運用もサポートできます。Zoom有料プランの法人契約なら、ニーズに合った柔軟な提案ができるイッツコムにご相談ください。