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ファイルを転送する仕組みとは!サーバーを利用して安全に送信するための注意点など紹介

「ファイル転送する仕組みが知りたい」「転送時の安全に不安がある」などのお悩みはありませんか。昨今ではビジネスにおいてサーバーにファイルをアップロードしたり、ダウンロードしたりすることは必要不可欠な業務のひとつとなっています。

ファイル転送の仕組みを知っておくことで、普段利用しているサービスのセキュリティ面が問題ないかを確認しつつ安心して利用できるようになるでしょう。そこでこの記事では、ファイル転送の仕組みや注意点、セキュアな通信が行えるサービスについて紹介します。

サーバーからファイルが転送される仕組みについて

こちらでは、写真やファイルなどのデータを転送する仕組みについて紹介します。転送時には、写真などのデータをそのまま転送しているのではなく、複数に細かく分解して送っています。そして転送先で元に戻すことで、閲覧できるようになるのです。これがファイル転送の仕組みです。

ファイル転送には「プロトコル」という表現が使われます。これは「規格・決まりごと」という意味で、転送データをどのように分解し、どのように組み立てて復元するかを決定するためのものです。コンピュータとコンピュータをつなぎ、データをやり取りする際の決まりを「プロトコル」と表現しています。

ファイル転送プロトコルの種類

ファイル転送のプロトコルには、いくつかの種類があります。あまり馴染みのない単語から、HTTPという日常でよく利用されているものまで様々です。仕組みを知ることで、どのようなセキュリティでファイルが転送されているのかを理解できます。こちらでは主要なプロトコルの種類を紹介します。

1.FTP

FTPは「File Transfer Protocol」の略で、転送用のプロトコルです。多くのプロトコルの原点となり、多くのプロトコルはこのFTPをベースに作られました。

各種ファイルのアップロードや更新が容易にできますが、セキュリティリスクが高いというデメリットが存在します。通信内容やユーザー名、パスワードの認証情報を暗号化しないため、悪意のある第三者から簡単に情報を抜き取られてしまいます。そのため現在では積極的に利用されることは少なくなりました。

2.FTPS

FTPSは「File Transfer Protocol over SSL/TLS」の略で、転送用のプロトコルです。FTPの弱点をカバーしたプロトコルとして登場しました。暗号化されていないセキュリティ面を強化すべく、「公開鍵暗号」と「共通鍵暗号」という技術で暗号化し、安全な通信で転送を行ないます。この技術がSSL・TLSです。

なおSSLとTLSは、厳密には同じ機能を持ちます。SSLがバージョンアップした結果TLSと呼ばれるようになったものの、SSLという名称のほうが一般的な認知度が高いため、SSL/TLSと併記されているのです。

3.SFTP

SFTPは「SSH File Transfer Protocol」の略で、転送用のプロトコルです。FTPの転送ファイルをSSHという技術で暗号化し、安全に転送します。SSHはセキュアシェルといい、ネットワークに接続している端末を遠隔で操作し、管理を行う方式です。SSH上でSFTPコマンドを発行し、ファイルの指定や転送を指示します。

4.SCP

SCPは「Secure Copy Protocol」の略で、転送用のプロトコルです。SFTPと同じく、FTPファイルをSSHによって暗号化し安全に高速転送します。SCPはSSH上でファイルやディレクトリのコピーを行い転送するため安全に送受信することが可能です。

5.HTTP

HTTPは「HyperText Transfer Protocol」の略で、通信用のプロトコルです。ユーザーとサーバーの間で、ハイパーテキストを転送するために必要です。

HTTPプロトコルにより、ユーザーがサーバーにHTMLファイルを要求します。そして要求されたHTMLファイルを返すというやりとりで、ブラウザにWebページが表示されています。

HTTPはデータの盗聴がされやすいなどの危険性があるため、現在はセキュアシェルに対応した「HTTPS」という、安全性の高いプロトコルが主流です。SはSecureを表しています。

ファイル転送サービスを利用する際に意識するポイント

ファイル転送は、さまざまなプロトコルによって行われています。インターネット上のサービスなどで手軽に転送できる反面、注意点も存在します。こちらではファイル転送の注意点について紹介します。利用するサービスが安全かどうかを常に確認する意識を持つと良いでしょう。

ファイルを暗号化できるか

ファイルを転送する際は、暗号化ができているのかを確認しましょう。暗号化できないと、第三者から情報を盗み取られる危険性が高まります。特に企業のファイルは機密情報が多いため、情報漏洩やサイバー攻撃を受けることは大変な問題です。

ファイルを暗号化し、パスワードを設定してから転送する等の対策が必要です。特に無料の転送ファイルサービスを利用する場合は、転送する度にパスワードを変更するなど、セキュリティ面を重要視しましょう。

ログを管理できるか

ファイル転送の際、ログが管理できるかは重要です。ログがあれば、誰がどのファイルにアクセスしたのか、ダウンロードしたのかなどを追跡できます。

ログが無いとアップロード主や格納先が分からないだけでなく、ウイルスや第三者の侵入に気づき難くなることがあるかもしれません。ファイル送受信の流れをつかみ、緊急時にも確実に対応できるログ管理は、ファイル転送時に重要な機能のひとつだといえます。

ダウンロードの回数や期間を制限できるか

ファイル転送サーバーを利用する際は、ダウンロードの回数や開封期間を制限できるサービスがおすすめです。回数や期間に制限がないと、長期間にわたりファイルがダウンロードできる状態が続いてしまいます。

長くサーバー上にファイルが残り続けるというのは、セキュリティ面で不安が残るでしょう。ダウンロードに制限を設けてリスクを減らすことをおすすめします。

クラウドストレージにもファイル転送プロトコルは使われている

ファイル転送プロトコルは、様々な場所で利用されています。クラウドストレージもその中のひとつです。クラウドストレージとは、クラウド(ネットワーク上)にあるストレージの中にファイルを保管できるサービスで、自社でサーバーを用意すること無くファイルの転送が行えます。利用者は意識することはほとんどありませんが、クラウドにファイルを転送する際に、プロトコルが利用されているのです。

クラウドストレージはファイル転送サービスと比べて、高度なセキュリティやログの管理ができる点など大きなメリットが存在します自社にとってどのサービスが最適かを考えると良いでしょう。

現在利用しているサービスにどのようなプロトコルが利用されているかを知るだけでも、セキュリティに関する意識が高まります。

ファイル転送に使えるクラウドストレージのおすすめ「box」を紹介

企業では大量のファイル転送やデータの送受信が必要になりますが、すべてがセキュリティの問題をクリアしているのでしょうか。容量や速度の問題で苦慮している企業もあるかもしれません。そこでイッツコムが提供しているクラウドストレージの「box」を利用すれば、セキュアで快適なファイル転送を実現できます。

容量は無制限

「box」のストレージ容量は無制限のため大量のファイル共有も安心です。クラウドで保存する「box」なら容量が圧迫される悩みからも解放されるでしょう。ファイル転送サービスとは違い、パスワードの無いファイルでも安全にアップロードができ、ファイル転送後も継続してセキュアな状態で保持が可能です。

3.高セキュア

「box」なら、高セキュアな状態でファイルを共有できます。国際水準である「ISO27001」という高い規格をクリアしているため、安心してファイル転送が可能です。

「box」は米国司法省をはじめ、40以上の政府機関で利用されています。さらに世界8万以上の企業で採用されているほど、信頼性の高いサービスです。アクセス権限設定が簡単で、案件単位で細かくコントロールが可能なため取引先との一部共有もできます。

イッツコムならクラウドサーバーの他にサービスが充実

イッツコムでは安心してファイルを転送・共有できるクラウドストレージの他に、さまざまなサービスを展開しています。まとめて導入することで、企業の業務効率をさらに高めることが可能です。こちらでは営業支援や外部からのセキュアな通信方法の確立など、企業にとって重要度の高いサービスを紹介します。

顧客情報の共有なら「ホットプロファイル」

顧客情報をスムーズに共有するなら「ホットプロファイル」がおすすめです。名刺をスキャンするだけで、自動で企業のデータベースが作成されます。営業担当者しか把握していない担当者の人脈や組織図などを共有することで、営業活動の可視化が可能です。

また、自社WEBサイトへのアクセス情報を確認できるため、見込み客の発掘というマーケティング要素も持っています。顧客のデータを全社員が共有することで、営業力の高い組織作りができるでしょう。営業を強くし、売上げアップを実現することが「ホットプロファイル」の魅力です。

高セキュアの「モバイル閉域接続」

イッツコムの「モバイル閉域接続」は、インターネットを経由しない高セキュアなネットワークです。第三者は通信情報を認知できず、情報漏洩リスクを限りなく低く抑えられます。

専用のSIMを差し込むだけで利用できて、さらに登録している端末以外からはアクセスの遮断が可能です。リモートワークなどで社外からアクセスする機会が増えたとしても、モバイル閉域接続を利用すれば、セキュアな通信ができるでしょう。

まとめ

ファイル転送する際には、プロトコルという決まりごとが利用されています。プロトコルの種類に応じてセキュリティ面に違いがあるので理解しておくと良いでしょう。

イッツコムでは、高セキュリティなファイル共有ができるクラウドストレージなど、企業の業務効率を高める様々なサービスを展開しています。新たなサービスの導入をご検討の際は、ぜひイッツコムまでお問い合わせください。