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店舗に翻訳ツールを導入するなら!多言語対応サービスを一挙紹介

インバウンド需要が急回復する中、店舗での多言語対応・インバウンド対策に役立つ翻訳ツールが求められています。店舗情報の多言語化用のツールと、接客時の通訳に使えるAI自動翻訳ツールがあり、目的に合わせて最適なツールを選ぶことが重要です。

そこでこの記事では、2024年3月時点で稼働中のサービスから、目的別の翻訳ツールとインバウンド対策に役立つ資料を紹介します。

目的特化型の翻訳ツール5選

店舗向け翻訳ツールは、コロナ禍以前に提供されていたサービスが終了しているケースも多く、「本当に使えるツールは何か」と悩む方もいるでしょう。

ここでは2024年3月時点で稼働中の、Webサイトの多言語化や多言語AIコンシェルジュなど、目的別におすすめの翻訳ツール5選を紹介します。

店舗情報の多言語発信やMEO/SEO対策に役立つ「NAVITIME Location Cloud」

ナビタイムジャパンの「NAVITIME Location Cloud」は、店舗情報を自動翻訳で多言語化し、一元管理・発信できるクラウドサービスです。店舗検索メディアの構築や、GoogleなどのMEO/SEO対策が可能です。

・Location Cloud Manager:店舗情報の一括入力・一元管理と、MEO/SEO対策・お知らせ/投稿・口コミ管理・各種分析
・Location Cloud Media:来店やCVにつながる自社店舗検索メディアを構築
・Location Cloud Sync:Googleビジネスプロフィールなど外部メディアに一括連携し、効率的に認知を拡大

都内飲食店向け無料メニュー翻訳・通訳サービス「EAT東京」「飲食店向け多言語コールセンター」

東京都は、都内の飲食店向けに無料の翻訳・通訳サービスを提供しています。

「EAT東京」は多言語メニュー作成支援Webサイトで、最大5言語のメニューや店舗情報を簡単に無料で作成できます。

作成したメニュー・店舗情報は、東京都が運営する外国人旅行者向け飲食店検索サイトや、東京観光情報センター・東京観光案内窓口などに設置されたデジタルサイネージにて公開されます。

また「飲食店向け多言語コールセンター」は、24時間対応の電話通訳サービスおよびメール・FAXによる翻訳サービスです。英語・中国語・韓国語・タイ語・フランス語に対応する多言語コールセンターが、来客とのコミュニケーション補助や宣伝物の翻訳代行をしてくれます。

最短3分でWebサイト全体を多言語化できる「shutto翻訳」

イー・エージェンシーの「shutto(シュット)翻訳」は、Webサイト全体を最短3分で高品質に多言語化できる有料サービスです。さまざまな企業や自治体などに採用されています。

WebサイトにJavaScriptタグを1行追加するだけで、リアルタイムに多言語化できます。翻訳エンジンは100言語以上対応し、翻訳先は10言語まで(オプションで15言語まで)選択可能です。

Webページの更新・追加にも自動対応し、訳文やレイアウトの手動調整も可能です。業界用語の辞書登録で全ページに自動反映もできます。外部の翻訳家に依頼する場合は、管理画面から見積もり・発注・サイト反映までできます。

スマホや公式サイトを多言語AIコンシェルジュにできる「Kotozna In-room」「Kotozna laMondo」

Kotoznaは、スマホや公式サイトに多言語AIコンシェルジュ機能を持たせられる有料サービスを提供しています。

「Kotozna In-room(コトツナインルーム)」はホテルや旅館など宿泊事業者向けの情報発信&コミュニケーションツールです。日本語による施設・サービス案内などを109言語に自動翻訳し、ゲストはスマホからQRコードを読み込んで母国語で各種情報にアクセスできます。また自動翻訳によるチャット機能も利用可能です。ゲストのスマホと施設スタッフのスマホ・タブレットを使い、お互いの母国語で会話できます。

「Kotozna laMondo(コトツナラモンド)」は、公式サイトに設置するGPT-4を活用した多言語AIコンシェルジュです。飲食店ならメニュー説明・予約受付・質問対応などに24時間365日対応する高機能AIチャットボットです。

多言語対応の店舗オペレーション管理ツール「V-Manage」

Restartzが提供する「V-Manage(ブイマネージ)」は、居酒屋や和食店などの多数の飲食店で採用される、本部と店舗をつなぐオペレーション管理ツールです。店舗スタッフはタブレットでタスクをチェックし、本部からも実施状況が一望できます。

外国人スタッフへの対応を求める声を受け、「本日のタスク」画面を英語・中国語・韓国語・ベトナム語に対応しました。これにより、外国人スタッフの研修時の翻訳コストを削減でき、多言語スタッフを抱える店舗のオペレーションも効率化しやすいでしょう。

汎用的なAI自動翻訳ツール4選

メニューや外国人客との会話で細かいニュアンスを伝えたい場合、手軽に使えるAI自動翻訳ツールが便利です。ここでは、店舗で活用できる汎用的なAI翻訳ツール4選を紹介します。特に圧倒的シェアの「POCKETALK(ポケトーク)」がおすすめの翻訳機です。

130以上の言語に対応し簡易的な翻訳に役立つ「Google翻訳」

米国のGoogleが提供するGoogle翻訳は、130以上の言語に対応する無料のAI自動翻訳ツールです。Webブラウザ ChromeにWebページ翻訳機能が組み込まれている他、翻訳サイト・アプリ、テキスト/手書き/音声/画像翻訳などに幅広く対応しています。

無料で手軽に利用できる一方、料理メニューや業界用語、長文や口語の翻訳には不自然な部分もあります。簡易的な翻訳には便利ですが、重要な用途には不向きな面もあるでしょう。

30以上の言語を高精度に翻訳できる「DeepL翻訳」

DeepL翻訳は、ドイツのDeepL SE社が提供する基本無料のAI翻訳ツールです。30以上の言語に対応し、圧倒的な翻訳精度が評価されています。日英翻訳ではアメリカ英語とイギリス英語を区別できます。

翻訳サイト・アプリでテキスト/ドキュメント/画像/音声の翻訳が可能で、「別の訳し方」から複数の訳文を確認できます。長文や口語表現、料理メニューや業界用語も人間に近い自然な翻訳ができるのが強みです。

一方で、あまりにも自然な訳文のため、誤訳や訳抜けに気づきにくい面もあります。信頼し過ぎず、重要な用途では確認が必要です。

NICT開発の国産多言語音声翻訳アプリ「VoiceTra」

VoiceTra(ボイストラ)は、NICT(国立研究開発法人情報通信研究機構)が開発した無料の多言語音声翻訳アプリです。音声認識・機械翻訳・音声合成技術を活用し、31言語に対応しています。iOS版・Android版を利用できます。

VoiceTraは個人の旅行者向けの研究用アプリですが、NICTの翻訳技術は商用利用が可能です。この技術は「POCKETALK(ポケトーク)」「Mirai Translator」「ヤラクゼン」「COTOHA Translator」など、日本発の主要翻訳サービスで広く活用されています。

まずは非営利業務でVoiceTraを試用し、利用イメージを体感してから民間企業の製品・サービスを利用するとよいでしょう。

圧倒的シェアのAI通訳機で知られる「POCKETALK(ポケトーク)」

POCKETALK(ポケトーク)は、小売・飲食・旅行・宿泊施設などさまざまな業種の3,000社以上が採用する、国産の翻訳・通訳サービスです。70以上の言語で分野を問わず高精度な翻訳・通訳ができ、サービスの利便性にも定評があります。

AI通訳機(ポケトークS・ポケトークW)は音声翻訳機2023年ベンダー別販売金額シェア99.2%を達成するなど、多言語コミュニケーションにおける大人気のソリューションです。他にもiPhoneやAndroidスマホで使えるAI通訳アプリ、会議・動画・ウェビナーの同時通訳や文字起こしに便利な「ポケトーク for BUSINESS 同時通訳」なども提供されています。

【関連記事:通訳と翻訳の違いとは?依頼手順や費用相場、AI機器の可能性を解説

外国人客のおもてなしに役立つ資料3選

政府や自治体は、インバウンド対策に役立つさまざまな資料を無料で公開しています。その中でも、日本政策金融公庫が提供する資料は図版を用いて分かりやすくまとめられており、初めてインバウンド対策に取り組む事業者にもおすすめです。以下では、日本政策金融公庫が提供する資料の中から、外国人客のおもてなしに役立つものを3つ紹介します。

【関連記事:インバウンド対策とは?飲食店の売上アップを成功させる施策8選

接客の心構えやポイントをまとめた「外国人客おもてなしガイドブック」

店舗の多言語対応では、「おもてなし」の精神が重要です。外国人客は文化的背景が異なるため、おもてなしの成功には「外国人客を理解すること」も求められます。

「外国人客おもてなしガイドブック」は、インバウンド対策の初心者向けに押さえるべきポイントを分かりやすくまとめた手引書です。「小売業・サービス業編」「宿泊業編」「飲食店編」の3種類があります。

主な内容は、外国人客受け入れの心構えと準備事項、接客時のポイントやトラブル対応、国別の食文化の知識などです。

接客フローに沿って単語・フレーズをまとめた「指差しコミュニケーションツール」

「指差しコミュニケーションツール」は、表示された単語やフレーズを指さしすることで、外国人客とのコミュニケーションを補助するツールです。

同じく「小売業・サービス業編」「宿泊業編」「飲食店編」の3種類があり、それぞれの業種の接客フローに沿って、4か国語(英語・韓国語・簡体字・繁体字)でよくある単語・フレーズがまとめられています。

PDFファイルで提供されているため、印刷してラミネート加工するか、またはタブレット端末にダウンロードしておくとよいでしょう。AI自動翻訳ツールがネットワーク障害などで使えない場合に役立ちます。

メニュー翻訳とセットで活用したい「写真の撮り方ガイド 飲食店編」

飲食店がインバウンド対策を考えるとき、メニューの多言語化とともに、「食欲をそそる写真」を掲載することも重要です。

「写真の撮り方ガイド 飲食店編」は、スマホでも簡単に料理写真の質を高められるポイントをまとめています。

新規客数・注文単価・注文数アップにつながる写真の撮り方・工夫や、撮影を始める前に決めておくことが分かりやすく学べるため、メニュー翻訳やWebサイトへの情報掲載に役立つでしょう。

店舗にAI通訳機「POCKETALK(ポケトーク)」を導入するならイッツコム!

メニューやWebサイトを翻訳しても、店舗を実際に訪れる外国人客の接客は課題として残ります。

AI通訳機POCKETALK(ポケトーク)は、接客時の翻訳・通訳の悩みを解決するベストソリューションです。ボタンを押して話しかけるだけでリアルタイムに音声・テキスト翻訳ができ、翻訳精度はプロの通訳者を上回る満足度を達成しています。

74言語の音声・テキスト翻訳と11言語のテキスト翻訳に対応(2024年3月時点)し、アメリカ英語・イギリス英語・インド英語など外国語の方言を区別したコミュニケーションが可能です。接客時の通訳はもちろん、スタッフの語学学習にも有用で、カメラ翻訳機能を使ってメニュー翻訳などにも活用できます。

イッツコムは法人向けにPOCKETALKと法人データSIM(国内通信)をセットで提供しており、初期費用無料・月額1,900円(税抜)/台の低コストで利用できるのが強みです。ポケトーク用のデータSIMは定額で使い放題のため、使用頻度が高くても月額料金は変わりません。

まとめ

店舗における翻訳・多言語化には、目的に応じた最適なツールを活用することが重要です。目的特化型のツールとしては、店舗情報の多言語発信に役立つツールや、多言語対応の店舗オペレーション管理ツールなどが候補に挙がります。汎用的なAI自動翻訳ツールとしては、通訳にもスタッフの語学学習にも役立つポケトークがおすすめです。

イッツコムは法人利用にも最適な「POCKETALK 」を法人データSIMとセットで提供しています。店舗における翻訳のお悩みなら、低コストでニーズを叶えられるイッツコムにご相談ください。