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ネット環境が悪い!原因と対処法を知り快適なリモートワーク回線を手に入れよう!

インターネット使用中に途中で切断されてしまったり速度が遅くなったりするなど、インターネット環境が悪いことに困る経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。インターネット環境が安定していないと業務が停滞してしまうため、すぐにでも改善したい点です。

そこでこの記事では、インターネット環境が悪くなる原因と対処法を解説します。適切に対処することで通信環境を改善し、ストレスフリーで効率的なリモートワーク環境を整えられるでしょう。

インターネットに接続する回線は2種類


インターネットに接続する方法は大きく有線接続と無線接続の2つに分けられます。何が原因でインターネット環境が悪くなっているか突き止めるためにも、それぞれどのような方法で接続するのかをまずは理解しましょう。有線接続と無線接続では基本的な仕組みが異なります。

有線接続

有線接続とは、その名のとおりONU(光回線終端装置)やルーターとデバイスの間をLANケーブルなどの物理的なケーブルを使用して接続する方法です。

主にPCを接続するのに使用され、ケーブルで直接接続する分障害物や電波状況などの影響を受けにくいメリットがあります。ONUやルーターとデバイスの距離が遠い場合でも安定した通信環境を確保できるため、安定性を重視するならおすすめの方法です。

一方で物理的なケーブルを配線するためのスペースが必要になるなど、環境整備に手間がかかります。

無線接続(Wi-Fi)

無線接続(無線LAN)とは、ルーターとデバイスの間を接続するのに電波を使用する方法です。物理的なケーブルを必要としないため、配置の自由度も高くケーブルを通すスペースも必要ありません。

スマホやタブレットを接続するときに用いられることが多い方法ですが、無線LANに対応しているPCを接続することも可能です。無線LANの共通規格がWi-Fiという名称になっていることもあり、無線LAN接続そのものをWi-Fiと呼ぶケースもあります。

有線接続のネット環境が悪いときの原因って?


一言で「インターネット環境が悪い」といっても、その原因はさまざまです。有線接続と無線接続のどちらを使っているかによっても考えられる原因は異なります。

ここからは、ルーターとデバイスを有線で接続しているときに考えられる3つの原因をチェックしていきましょう。有線接続は比較的接続が安定しやすいとはいえ、通信速度が遅くなったり不安定になったりすることもあります。

ONUやルーターに不具合がある

インターネット環境に大きな影響を及ぼす要素のひとつがONUやルーターです。機器の過熱でサーマルスロットリングが働いて動作が遅くなっているケースや、一時的な不具合が発生しているケース、設定にミスがあるケースが考えられるでしょう。

ONUやルーターはLANの入り口に設置されており、ここに問題があるとLAN内の全てのデバイスが影響を受けてしまいます。インターネット環境が悪くなったと感じたら、一度ONUやルーターの動作状況をチェックしましょう。

LANケーブルの破損・規格が古い

有線接続はONU・ルーター・デバイスのそれぞれをLANケーブルで接続して相互に通信する仕組みです。従って、LANケーブルが破損していたり規格が古かったりすると速度が低下してしまいます。

古いLANケーブルを使用しているなら、新しいものに交換しましょう。なお、LANケーブルにはカテゴリがあり、カテゴリによって最大通信速度が異なります。カテゴリと最大通信速度の関係は以下の通りです。

カテゴリ最大通信速度
5100Mbps
5e1Gbps
61Gbps
6A10Gbps
710Gbps
7A10Gbps
840Gbps

2021年時点では最大1Gbps~10Gbpsの回線が主流なので、CAT 6A以上のLANケーブルを選ぶことをおすすめします。

通信障害が発生している

LAN内には問題がなくても、回線事業者側の設備に問題があってインターネット環境が悪くなるケースもあるので注意しましょう。回線事業者側に問題があるときは公式サイトでアナウンスしていることが多いため、一度チェックすることをおすすめします。

なお、通信障害はインターネット側に問題があるケースに該当するものであり、有線接続だけではなく無線接続の場合にも考えられる原因です。

有線接続の速度が遅いときの対処法


有線接続は構造が比較的シンプルなので、速度が遅いときにチェックするポイントも少なくなっています。基本的にONU・ルーターなどの通信機器かLANケーブルに原因があることが多いでしょう。

有線接続しているデバイスの通信速度が遅くなって困っている方は、ここで解説する2つの対処法を順番に試すことをおすすめします。

ONUやルーターを再起動する

ONUやルーターの過熱や一時的な不具合が原因になっているケースでは、再起動すると改善する可能性があるので一度試してみましょう。一度ONUやルーターの電源を切り、しばらく放置してから再度電源を入れれば再起動完了です。

特に本体を触って熱く感じるなど、過熱が疑われるときは一定時間放置して冷却してから電源を投入しましょう。

なお、トラブルシューティング中にONUやルーターの故障が判明した場合は交換や修理が必要です。

LANケーブルを交換する

LANケーブルが劣化・断線しているときやコネクタが破損しているときは交換しましょう。古いケーブルを使用している場合、外観に異常がなくても内部が劣化していることも考えられます。

LANケーブルは高価なものではないため、比較的交換しやすいでしょう。交換用のケーブルを購入するときは、CAT 6A以上のものであることを確認してください。CAT 5のものはほぼ販売されていませんが、CAT 5eやCAT 6は販売されているので購入前のチェックは大切です。

無線接続(Wi-Fi)のネット環境が悪いときの原因って?


Wi-Fiはケーブルレスでインターネットを使用できるため便利ですが、通信状況が安定しにくいのが難点です。Wi-Fiが頻繁に途切れたり、速度が遅くなったりすることには、さまざまな理由が考えられます。原因になりやすい項目からひとつずつチェックして、問題を解決しましょう。

電波干渉が起きている

近くの無線電波が干渉して、通信が安定しにくくなっているケースです。電磁波を出す電子レンジなどの家電や医療機器も、Wi-Fi接続が不安定になる原因になることがあります。

電波干渉が原因で通信が安定しない場合は、無線チャンネルを変更すると干渉を回避できるでしょう。電波干渉が発生しやすいチャンネルは2.4GHz帯なので、これを避けて5GHz帯を使用するように設定すると干渉が起きにくくなります。電子レンジの周波数も2.4GHzなので、この対策は有効です。

同時接続端末の台数が多い

同時に接続しているデバイスの数が多く、ルーターのキャパシティを超えていると通信速度が低下したり不安定になったりします。ルーターには最大同時接続台数が設定されているため、この数値が適切かどうかチェックしましょう。

一例として、4人家族で使用する場合は、最低でも10台~15台程度の同時接続に対応しているものを選ぶのがおすすめです。今後はIoTの活用が進み、冷蔵庫・掃除機・エアコン・スピーカー・スマートプラグなども接続するようになるでしょう。

最大接続台数が48台や150台など、多数のデバイスを接続できるルーターも市販されています。そのようなものを選べば通信速度が遅くなりにくく、より安定するでしょう。

パソコンなど端末側の設定

パソコンなどで設定しているセキュリティが、Wi-Fi接続を妨害しているケースです。ファイアウォールやセキュリティソフトを無効化すると、接続が正常に戻ることがあります。

しかし、セキュリティを無効化してインターネットに接続すると無防備です。ウイルスに感染するとパソコンの動作が遅くなったり、最悪の場合はパソコンが起動しなくなったりするため、セキュリティなしで接続するのはリスクがあることを覚えておきましょう。

ルーターや端末の不調

ルーターは、インターネットと端末を中継する機器です。ルーターが不調だと、インターネットに接続できなくなったり、速度が遅くなったりすることがあります。機械に熱がこもって熱暴走(発熱がさらなる発熱を招くこと)やサーマルスロットリングを起こしている場合があるので、熱くなっていたら一度電源を切って様子を見るとよいでしょう。端末側も同じです。

無線接続(Wi-Fi接続)の速度が遅いときの対処法


それまで正常だったWi-Fi通信が急に途切れたり、速度が遅くなったりすることがあります。Wi-Fiが不安定になる原因は複数あるため、まずは原因を突き止めることが大切です。以下の手順で、ひとつずつ確認していきましょう。

ルーターを再起動し、活動状況を確認

快適に使用できていたWi-Fiが不安定になったときは、まずルーターの再起動を試しましょう。再起動ボタンを押すか、電源ケーブルを抜いて電源を落とします。このときすぐにケーブルを挿し直さず、10秒~30秒待つのがポイントです。ケーブルを挿し直したらWi-Fi機能の有効化を確認して、再接続を試しましょう。

ルーター周辺の環境を見直す

ルーターと接続する端末の距離を近づけると電波強度が増し、通信が安定しやすくなります。ルーターまたは端末を移動して状況が改善するか確認しましょう。間に障害物あると電波が届きにくくなるので、ルーターはなるべく障害物の影響を受けない場所に設置します。電磁波を発生する電子レンジなどの家電は、近くに置かないようにしましょう。

接続周波数を変えてみる

多くの機器が使用している2.4GHz帯域から、5GHz帯域へ変更しましょう。Windowsパソコンを使用している場合は、インターネットブラウザのURLに「192.168.1.1」もしくは「192.168.0.1」と入力し、ルーターの設定画面で使用する周波数帯域を変更できます。

多くのルーターは上記のIPアドレスのいずれかで管理画面にアクセスできますが、ルーターによっては異なるIPアドレスが割り当てられていることもあるので注意してください。

ルーターのIPアドレスや設定画面での操作方法はメーカーや機種によって異なるので、やり方がわからない場合はマニュアルを確認して変更しましょう。

セキュリティソフトを無効にする

Windowsパソコンでセキュリティソフトをインストールしていると、多くの場合デスクトップ右下のタスクトレイにアイコンが表示されます。アイコンをクリックして設定画面を表示し、ファイアウォールを無効にしましょう。

Macの場合は、Dockの「Finder」をクリックするとアプリケーション一覧が表示されます。セキュリティソフトを選んで、設定画面で無効化しましょう。

各デバイスをアップデートする

Wi-Fiルーターのドライバーやファームウェアが古いと、正常に機能しないことがあります。使用しているWi-Fiルーターのメーカーから、最新バージョンのファームウェアをダウンロードしてインストールしましょう。具体的な更新手順はメーカーによって異なります。

ネット環境が改善しないときは根本的な原因が隠れているケースも!


インターネットに接続している機器類を一通り見直しても通信状況が改善しない場合は、回線事業者をはじめとしたインターネット側に原因が隠れているケースが考えられます。

一時的な混雑や契約プランの影響などさまざまな原因が考えられるため、これから解説する5つのポイントを順番にチェックしてみましょう。

回線事業者側で混雑している

網終端装置をはじめとした回線事業者側の設備が混雑しており、そこがボトルネックになって速度が低下するケースがあります。他にも、集合住宅や雑居ビルであれば建物内のネットワークが原因になることもあり、どこがボトルネックになるかはさまざまです。

偶然大容量の通信が集中して遅くなることもあれば、特定の時間になると恒常的に混雑することもあります。回線事業者側に原因がある場合、ユーザー側で対処しにくいのがデメリットです。

回線速度が遅いプランを契約している

通信品質には問題がなくても、回線速度が遅いプランを契約しているために速度が出ないこともあります。2021年時点で主流になっている契約の回線速度は最大1Gbps~20Gbpsですが、古い契約では100Mbps~200Mbpsのものもあります。

遅いプランを契約している場合は、契約変更の手続きをすることで改善する可能性が高いため、一度契約している回線事業者に確認しましょう。

通信制限を掛けられている

回線事業者側から通信制限を掛けられたことで速度が遅くなることもあります。回線事業者によっては「1日30GB以上のアップロード」「月間10TB以上の通信利用」などのように制限基準を設けているケースがあり、これを超えると通信制限の対象です。

4K動画や大量の画像を取り扱う仕事をしているケースなどではこれに該当する可能性が考えられるため、まずは契約中の回線事業者が設けている制限基準を確認しましょう。基準に達していて通信制限がかかっており、今後も恒常的に通信制限の対象になる可能性の高い際は契約変更がおすすめです。

ルーターが対応している通信規格が古い

通信機器を更新しておらず、古いルーターを使用している場合はルーターが対応している通信規格の古いケースがあります。ルーターに搭載されているLANポートの最大通信速度が100Mbpsまでだったり、Wi-Fiの速度が最大54Mbpsだったりする可能性もあるので注意しましょう。

古い通信規格にしか対応していないルーターを使用しているなら、最新のものに交換すれば高確率でインターネット環境を改善できます。

IPv6接続に対応していない

2021年時点で使用されているインターネット接続方式にはIPv4接続とIPv6接続があり、IPv6接続のほうが速度の速い傾向にあります。従って、契約している回線事業者がIPv4接続にしか対応していなかったり、ルーターがIPv6接続に非対応だったりすると遅くなりがちです。

なお、IPv6接続にはIPoE接続とIPv4 over IPv6接続の2種類があり、IPoE接続は世界的に主流の方式で、多くのルーターが対応しています。一方でIPv4 over IPv6接続はNTT系が使用する独自の方式なので、対応していない機器がある点に注意が必要です。

フレッツ光や光コラボ事業者を使用している場合は、「IPv4 over IPv6接続」で速度が改善する可能性があるのでこちらに対応している機器を選択しましょう。

快適なネット環境を手に入れるために回線速度とルーターの見直しを


安定した通信環境を実現するには、インターネット回線やルーターなどの見直しも大切です。回線や機材の品質を上げることでネット環境を整備すれば、ストレスなく快適に使用できるようになります。ここでは、光回線とルーターの選び方を確認しましょう。

光回線の選び方

インターネット環境を改善するには、高速で安定した通信を提供している回線事業者と契約することが大切です。光回線の提供形態には以下の3種類があります。

・NTTのフレッツ光を使用したもの(フレッツ光本体や光コラボ)
・ダークファイバを使用したもの
・独自に敷設した回線を使用したもの

いずれのタイプの回線を選ぶにせよ、安定しているかどうかは重要なポイントです。ブラウジングや一般的な事務作業をメインとするなら最低でも実効速度が10Mbps~30Mbps、大容量ファイルを取り扱うなら100Mbps以上出るものを選びましょう。

中には回線速度の実測値を公開している回線事業者やプロバイダもあるので、そのようなデータを参考にするのもおすすめです。

ルーターの選び方

ルーターにも通信可能速度があり、ルーターの性能が低いと回線の質が優れていてもポテンシャルを活かせません。ストレスのない通信を行うには、ルーター選びも重要です。ルーターは、以下のポイントを押さえて選びましょう。

・周波数5GHzの帯域に対応している
・11ac(Wi-Fi 5)または11ax(Wi-Fi 6)に対応している
・端末の同時接続台数が多い

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まとめ


働き方改革などに伴ってリモートワークを導入する企業が増えていますが、インターネット環境が悪いために業務効率が落ちて困ってしまうことがあります。インターネット環境が悪くなる理由はさまざまですが、回線事業者側に問題があるとユーザー側でできる対処法が限られてしまいます。

恒常的にインターネット環境が悪くなって困っているなら、ぜひイッツコム光回線サービスへの乗り換えをご検討ください。イッツコムでは最大速度下り2Gbpsの高速回線を提供しており、より安定したリモートワーク環境の構築が可能です。

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