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薬局に導入したい翻訳機とは?メリットや活用のコツを分かりやすく解説

訪日外国人客の増加を背景に、調剤薬局やドラッグストアでは、外国語対応の重要性が高まっています。遠隔型の医療通訳サービスを導入する方法もありますが、外国語対応におけるさまざまな課題をスマートに解決するには、高性能な翻訳機の導入が効果的です。

この記事では、医療通訳サービスと翻訳機の使い分けや、翻訳機を導入することによる効果、さらに現場で活用する際のコツについて解説します。翻訳機は、安価な定額料金でレンタルすることも可能です。機能や性能に優れた機種を選び、現場で適切に活用するための工夫も取り入れましょう。

薬局は医療通訳サービスと翻訳機のどちらを導入すべき?

医療通訳サービスは、医療機関におけるICなど、専門性や個別性が求められる場面での外国語対応に重宝します。一方で、医療通訳が必須でない場面では、翻訳機が有用です。調剤薬局やドラッグストア、特に外国人客の割合が高くなりやすい免税対応店では、携帯しやすく即時対応が可能な翻訳機が活躍します。

医療通訳サービスは専門性・個別性の高い場面向き

医療通訳サービスは、日本語でのコミュニケーションが難しい外国人に対して、日本語による医療・保健を安全かつ安心して提供するために、医療通訳者の通訳技能と医学知識を用いて相互理解を支援するサービスです。電話やビデオ通話を使った遠隔型の医療通訳に加え、医療通訳者を現地に派遣する対面型などの提供形態があり、主に医療機関で利用されています。

医療通訳者は、医師の話を分かりやすく噛み砕いて患者やその家族に伝える他、患者が自分では言いにくい内容を医師に代わって伝えるなど、両者のコミュニケーションを橋渡しする役割を担います。通訳者によって知識や技能に差はあるものの、IC(インフォームド・コンセント)や侵襲性の高い検査の説明といった、医療の専門性・個別性の高い場面にも対応できる点が特徴です。

翻訳機は医療通訳が不要な全ての場面で活用できる

翻訳機は、機械翻訳(特定の言語による発話や文章を別の言語へ自動的に翻訳する機能)をスムーズに行うために設計された専用端末です。

AIを活用して高精度かつ高速に通訳を行える翻訳機は、AI通訳機とも呼ばれ、代表的なものとしてPOCKETALK(ポケトーク)が挙げられます。高性能な機種であれば、医療機関での案内や受付といった専門性の低い定型的な場面の他、調剤薬局やドラッグストアでも便利に使用できます。

在留外国人患者が処方箋を受け取り、薬局で薬を購入する際に、理解可能な言語で説明を受けられないケースがあります。また、訪日外国人旅行客がドラッグストアで買い物をする際には、商品の内容を正しく理解できないこともあるでしょう。こうした場面での外国語対応において、さっと取り出して使える翻訳機は有効なツールです。

【関連記事:AI翻訳とは?RBMT・SMT・NMTの違いやサービスの選び方

調剤薬局・ドラッグストアに翻訳機を導入するメリット


調剤薬局やドラッグストアでは、外国人客が話す言語が多様化しています。片言の英語やジェスチャーだけでは、十分な意思疎通が難しい場面も少なくありません。また、必要な言語に対応できる人材を確保するのも簡単ではありません。こうした課題をスマートに解決する手段として、高性能な翻訳機の導入が有効です。

小型端末1台で多数の言語を通訳できる

調剤薬局やドラッグストアで翻訳機を導入する最大のメリットは、小型の端末1台で多数の言語に対応できる点です。

語学に堪能でないスタッフが外国語対応を行う場合、片言の英語やジェスチャーでは限界があります。語学力のあるスタッフが限られていると、対応のたびに呼び出す必要が生じ、本来の業務に支障をきたすこともあります。さらに、ネイティブスピーカーの獲得競争は激化しており、英語や中国語など複数の言語に対応できる人材の確保は容易ではありません。

薬剤師や接客・会計スタッフが翻訳機を携帯していれば、外国人客に声をかけられた際も、その場ですぐに通訳が可能です。小型の機種であれば持ち運びしやすく、店舗内のどこでも外国語対応ができます。対応言語数の多い機種を選べば、通訳者の確保が難しいマイナーな言語にも柔軟に対応できます。

即時対応で外国語による機会損失を防止できる

翻訳機を導入すると、「商機を逃さない」外国語対応がしやすくなる点も大きなメリットです。訪日外国人旅行客の来店が多いドラッグストアなどでは、「外国人客が何を伝えようとしているか分からない」「スタッフが説明しようとしても言葉が出てこない」といった場面もあり、意思疎通に時間がかかると購入に結びつかないことも少なくありません。

翻訳機があれば、「ボタンを押して話しかけるだけ」で通訳を開始できます。外国人客の疑問をその場でスムーズに解決でき、成分表示を見せながら比較説明を行うなど、質の高い対応によって納得感も得られやすくなるでしょう。スタッフが他の通訳者を呼び出す場合は、実際に通訳を開始するまでに待ち時間が発生するため、スピーディな対応が求められる場面では翻訳機が特に有利です。

全スタッフの外国語対応レベルを平準化できる

店舗における外国語対応のレベルを平準化できることも、翻訳機を導入するメリットの一つです。人手による通訳では、対応する通訳者によって言語や文化の理解度、意味内容の伝え方などに差が生じます。薬剤の成分などに関する深い知識を持っていても、語学に堪能ではないスタッフも多いでしょう。また、「英語には対応できるが中国語には対応できない」といったように、1人で対応できる言語に限りがあるケースもあります。

高性能な翻訳機であれば、誰が使用しても多数の言語に対応し、質の高い通訳が可能です。言語の壁をなくすことで、スタッフ本来の能力を発揮しやすくなり、外国語対応が求められる場面でも的確な説明や案内が行えるようになります。

比較的安価な定額制で複数台の導入も考えやすい

翻訳機は、比較的安価に利用できる点も魅力です。医療通訳サービスでは、通訳時間に応じて費用が発生するため、頻繁に利用する場合はコストが膨らみやすくなります。さらに、通訳対応が可能な人材を常駐させる体制を整えようとすれば、採用コストや人件費といった面での負担も無視できません。

その点、翻訳機であれば、毎月のレンタル費など限られた費用のみで運用できます。比較的安価な定額料金での利用が可能であり、コストを抑えながら複数台を導入することも現実的に検討しやすくなるでしょう。

調剤薬局・ドラッグストアで翻訳機を上手に活用するコツ

翻訳機は、調剤薬局やドラッグストアにおける外国語対応の課題解決に役立ちますが、機種ごとに機能や性能に違いがあります。そのため、まずは最適な機種を選ぶことが欠かせません。機種の特性を踏まえたうえで、現場での活用方法にも工夫が求められます。ここでは、翻訳機を上手に使いこなすためのコツを解説します。

ニーズに合う機種を選ぶ

調剤薬局やドラッグストアに翻訳機を導入する際は、対応言語数の多さや翻訳精度の高さなど、ニーズに適した機能や性能を備えた機種を選ぶことが重要です。

対応言語数が多ければ多いほど、さまざまな国や地域から訪れる外国人客に対応しやすくなります。外国人客が商品の成分や使用方法を理解できなければ、トラブルの発生につながるおそれもあります。そのため、対応言語は多いに越したことはなく、マイナー言語にまで対応できる機種を選ぶのが望ましいでしょう。

加えて、通訳がスムーズかつ正確に行えることも大切なポイントです。翻訳精度や操作性は機種によって異なるため、薬局での導入実績や利用者の口コミなども参考にしながら、現場で使いやすい機種を選ぶようにしましょう。

使い方を把握しやすいよう工夫する

翻訳機は、機種ごとに使い方が異なります。接客時に使い方の説明に手間取ると、外国人客がコミュニケーションを諦めてしまう恐れもあります。スムーズな外国語対応を行うには、外国人客に翻訳機の使い方をなるべく早く理解してもらうことが大切です。

例えば、見やすいディスプレイ付きの機種であれば、「これに向かって話しかけてください」「ピッと鳴ってから話し始めてください」といった翻訳結果をあらかじめ表示しておくと、ひと目で何をすればよいかを把握してもらえるでしょう。ボタン操作などはスタッフが行い、テンポよく会話を誘導する工夫も欠かせません。

通訳に適した話速・タイミングで発話する

翻訳機は、翻訳処理の速度も機種によって異なります。翻訳精度に定評のある機種であっても、早口で話すと正確に翻訳できない場合があります。また、翻訳エンジンを機器本体に内蔵しているタイプもあれば、インターネット経由で翻訳処理を行うクラウド型の機種もあります。クラウド型の場合、通信環境の影響で翻訳結果の出力に時間がかかることもあるでしょう。

このような機種ごとの特性を踏まえ、通訳に支障が出ないよう、適切な速さとタイミングで発話することが重要です。外国人客に対して「ゆっくり話しかけてください」という翻訳結果を事前に表示しておくなど、注意点をわかりやすく伝える工夫も有効です。

翻訳エンジンが理解しやすい話し方を意識する

外国人客やスタッフにとって自然な表現であっても、翻訳エンジンにはうまく伝わらないことがあります。例えば、長文では誤認識が起こりやすく、難しい医療用語が正確に翻訳されないこともあります。また、翻訳の癖も機種ごとに異なるため、どの程度の入力に対応できるかをあらかじめ把握しておくことが重要です。翻訳エンジンが文意を理解しやすい話し方を意識しましょう。

くだけた表現や医療用語でも問題なく翻訳できる機種もありますが、基本としては主語や語尾を省略せずに話すこと、そしてなるべく平易な表現を選ぶことがポイントです。加えて、外国人客とスタッフが同時に話さないようにするなど、誤認識を防ぐ工夫も取り入れるとよいでしょう。

薬局にAI通訳機「POCKETALK(ポケトーク)」をコスパよく導入するならイッツコム!

調剤薬局・ドラッグストアに翻訳機を導入する際は、対応言語数や翻訳精度に優れた機種を選ぶのがおすすめです。

AI通訳機「POCKETALK(ポケトーク)」は、80以上の言語に対応しており、言語ごとに最も高精度な翻訳エンジンを採用することで、ネイティブの語学講師にも評価される高い翻訳精度を実現しています。医療用語の翻訳にも強く、調剤薬局やドラッグストアでの採用実績も豊富です。

イッツコムでは、ポケトークSと法人データSIMをセットにし、初期費用無料・月額1,900円(税抜)/台でレンタル提供しています。通訳者の人件費と比較してコストを抑えられるケースが多く、多台数導入にも適しています。また、簡単かつスピーディに導入できる点も魅力です。機器は郵送で届けられ、お申し込みから最短8営業日で利用を開始できます。

まとめ

訪日外国人客の増加などを背景に、調剤薬局やドラッグストアでは外国語対応が求められる場面が増えています。医療機関では医療通訳サービスの活用が望ましいケースもありますが、薬局においては、さっと取り出して使える翻訳機が有効です。

薬剤師や接客・会計スタッフが高性能な翻訳機を携帯していれば、コストを抑えながらスムーズに多言語対応を行うことが可能になります。特に、AI通訳機ポケトークは総合的な完成度が高く、薬局での導入実績も豊富です。接客時にまず表示・読み上げたいフレーズを、お気に入りに登録しておくこともできます。

薬局でのポケトーク導入・運用をご検討中であれば、情報通信事業者ならではのメリットを生かしたお得なレンタルサービスを提供しているイッツコムに、ぜひご相談ください。

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