1. コラム
  2. コラム
  3. 回線速度測定の方法は?目安や高速化のコツをチェック

回線速度測定の方法は?目安や高速化のコツをチェック

インターネットを利用する際、「通信速度が遅い……」、「自分の利用用途で必要な通信速度の目安を知りたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。遅いか速いかは感覚的な部分もありますが、用途ごとの目安を知ることで快適に利用できる通信速度が分かり悩みの解決へと大きく前進できます。

目安を理解するためには、速度の単位や測定結果の見方といった知識も欠かせません。そこでこの記事では、通信速度の目安や速度を上げる方法についてご紹介します。具体的な速度の目安を知り、快適な回線を選ぶ際の判断材料として役立てましょう。

通信速度の単位を覚えよう

通信速度の測定結果を正しく理解するためには、使われている単位について正確に理解することが大切です。通信速度を示す基本的な単位はbps(bits per second)ですが、2021年時点の通信業界では主にMbpsとGbpsという単位を使用します。

測定結果をチェックするときは、1Gbps = 1,024Mbpsであることを覚えておきましょう。一例として、900Mbpsと表示する測定サイトと0.9Gbpsと表示する測定サイトがあった場合、この2つはほぼ同じ速度を示します。

場合によってはkbpsという単位を使うこともありますが、こちらも1,024kbps = 1Mbpsの関係です。

通信速度を測定する手順

使用している回線の通信速度を知りたいときは、インターネットを使用すれば簡単に測定できます。通信速度を測定する手順を以下で解説します。をご紹介します。複雑な操作や面倒な設定は必要ないため、一度測定してみてはいかがでしょうか。

手順1: Google検索で「回線速度」を検索する

通信速度を測定するときは、専用のサイトを使用するのが基本です。専用サイトにアクセスするときは、Google検索を使用して「回線速度」というキーワードで検索しましょう。

検索結果が表示されたら、次の手順に進みます。なお、普段から使用している速度測定サイトをブックマークしている場合は直接そのサイトにアクセスしても問題ありません。

手順2: 検索結果に表示されるスピードテストサイトにアクセスする

検索結果には多くのスピードテストサイトがヒットするため、任意のサイトを開きます。

多くの速度測定サイトはPCでもスマホでも簡単に使用できるので、基本的にどのサイトを選んでも問題ありません。スピードテストサイトには実際に速度測定に使用するデバイスでアクセスします。

手順3: サイトの指示に従って速度を測定する

スピードテストサイトにアクセスしたら、サイトの指示に従って速度を測定しましょう。多くのサイトでは測定ボタンをクリックするだけでテストを開始できるため、手順で迷うことはありません。

なお、スピードテストサイトによって結果が異なることがありますが、これは各サイトが設置しているサーバーの場所やスペック、通信経路の状態が異なるためです。

速度測定をする際の注意点

手間がかからず簡単にチェックできる速度測定ですが、正確な数値を確認するためには注意点があります。まず、測定する際にはWebブラウザの他のタブを閉じ、起動しているソフトやアプリケーションなどは一旦停止しましょう。

また、ルータやONUからの距離が遠すぎたり、夜間や休日などインターネット利用者が多い時間帯であったりすると、どうしても回線速度が遅くなってしまう傾向があります。普段インターネットを使っている場所や時間帯など、条件をそろえて測定すると、より信頼性の高いデータが得られるでしょう。

測定結果の見方

スピードテストの結果をチェックするときは、「アップロード速度」「ダウンロード速度」「レイテンシ」の3つを確認します。いずれもインターネットの快適利用に影響する数値なので、もれなくチェックしましょう。ここでは、それぞれの数値がどのようなものを意味していて何を示すのかを解説します。

アップロード・ダウンロード速度

アップロード速度・ダウンロード速度は測定しているデバイスとスピードテストサイト側のサーバーとの通信速度を示す数値です。エンド・トゥ・エンドで測定しているため、実際の使用感に近い数値が表示されます。それぞれの数値が意味するものは以下の通りです。

・アップロード速度:デバイスから相手先にデータを送信するときの速度
・ダウンロード速度:相手先のサーバーからデバイスにデータをダウンロードするときの速度

インターネット上のファイルをダウンロードするときにはダウンロード速度が、クラウドストレージにファイルを保管する際にはアップロード速度が重要です。どちらも重要な指標なので、セットでチェックしましょう。

レイテンシ(Ping)

レイテンシはPingとも呼ばれ、デバイスからデータを送信して相手先から返事が返ってくるまでの時間を示しています。単位はms(ミリ秒)で、レイテンシが10msの場合は、返事が返ってくるまでにかかる時間は0.01秒です。

レイテンシの数値は小さいほど遅延が少ないことを示します。リアルタイム性が求められる通信を行う場合は、レイテンシの数値にも注目しましょう。100msを超える場合などは遅延が大きく、通信に支障が出るケースがあります。

【用途別】通信速度はどれくらいあれば快適?

ビジネスにおいてどの程度の通信速度が求められるのか理解していないと、速度を測定しても十分なのか判断しにくいでしょう。そこで、ここでは用途別に快適に使うために必要な通信速度について解説します。

オフィスでは多くのユーザーが同時に通信を使用するケースも多いため、ある程度余裕を見ておくことがポイントです。

メールの送受信

テキストベースのメールを快適に送受信したい際は、1Mbps以上の速度が出ているかチェックしましょう。テキストベースのメールはデータサイズが小さく、速度が遅くても問題なく送受信できますが、1Mbpsを下回っていると送受信時に待ち時間が発生しがちです。

メールで添付ファイルを送受信する機会が多い場合は、20Mbps程度の速度が出ていたほうが快適に利用できるでしょう。

ブラウジング・Webアプリの使用

ブラウジングやWebアプリの利用がメインで、容量が大きいファイルの送受信が伴わない場合は、10Mbps程度を目安にしましょう。

アップロード・ダウンロードともに10Mbps以上の速度が出ていれば、複数のユーザーが同時にWebサイトやWebアプリを使用するケースでもストレスを感じる可能性は低いと考えられます。

動画視聴

セミナー動画を視聴する機会が多いなど、動画を多用するビジネスを展開している場合は50Mbpsが目安です。YouTubeではQFHD解像度の動画再生環境として20Mbpsの回線速度を推奨していますが、実際にこの速度で視聴するとバッファリングが発生するケースがあります。

複数ユーザーでセミナー動画を快適に視聴できる環境を構築することを考えると、50Mbps程度は確保したほうがよいでしょう。

大容量データの送受信

ファイルサイズが2GBを超えるような大容量データを頻繁に送受信するなら、100Mbps以上の通信速度を確保しましょう。もし、通信速度が低下してしまうと、ファイルをひとつ送信するのに数十分以上かかることも考えられます。

そうなると快適な業務環境とはいえません。クラウドストレージに大容量ファイルをアップロードする機会が多い業務スタイルなら、可能な限り速い通信回線を契約するのがおすすめです。

通信速度が遅いときの対処法

ビジネスで利用するインターネット回線の通信速度が遅い場合は生産性を下げることにもつながります。使用するインターネット回線の通信速度が遅いことが判明したら、快適かつ効率的にインターネットを利用するためにも適切に対処しましょう。

ここでは、通信速度が遅いときに比較的簡単に試せる対処法を3つご紹介します。機会を設けてオフィス全体の設備を総チェックし、ボトルネックを解消するのがおすすめです。

ネットワーク機器を再起動する

ネットワーク機器類の一時的な不具合によって通信速度が低下するケースがあります。突然速度が低下したときやネットワーク機器類の挙動がおかしいときに有効なので、一度ネットワーク機器類をまとめて再起動するのがおすすめです。

具体的な再起動方法は各ネットワーク機器のマニュアル等で確認しましょう。ネットワーク機器の再起動で速度が改善した場合は、速度低下が再発しないかしばらく様子を見ます。

ルータ・LANケーブルの規格を確認・交換する

インターネット側の速度が十分でも、ルータやLANケーブルの規格が古いと仕様上の限界によって速度が低下します。

2021年時点で市販されている主なLANケーブルの規格は、CAT.6/CAT.6A/CAT.7/CAT.7A/CAT.8の5種類です。最大速度10Gbpsの通信回線が主流になっていくことを考えると、LANケーブルはCAT.6A以上を選ぶことをおすすめします。

ルータも最大速度10Gbpsの有線通信並びにWi-Fi 6に対応したものを選ぶと快適な通信を実現できるでしょう。古いルータやLANケーブルを使っている場合、100Mbpsが上限になっていることがあります。

IPv6接続を使用する

これまで主流のプロトコルとして使用されてきたIPv4接続では、通信経路上の混雑によって通信速度が大幅に低下する現象が発生しがちです。正確にはPPPoEという通信プロトコルを使用するネットワークが混雑しやすく、速度が遅くなります。

IPv6接続で使用しているIPoEという通信プロトコルでは、通信経路上で混雑しがちなネットワーク終端装置を経由しません。これによって、従来のIPv4 PPPoE接続より速度が低下しにくい通信環境を構築できます。

なお、NTT系の光回線(フレッツ光や各社光コラボ)を使用しているユーザーなら、IPv4 over IPv6を使用することによってネットワーク終端装置を経由しない経路を使用可能です。

速度測定結果が遅いなら乗り換えを検討しよう

さまざまな対処法を試しても一向に通信速度が快適な水準に達しないなら、思い切って他社の光回線に乗り換えることを検討してみてはいかがでしょうか。利用している通信会社のネットワークが慢性的に混雑している場合、自社側で対策を施しても改善しない可能性が高いでしょう。

通信品質やネットワークの混雑状況は通信会社によって大きく異なるため、乗り換えることで通信速度面のデメリットを一気に解決できる可能性があります。

なお、イッツコムでも下り最大2Gbpsの通信回線を提供しています。後ほど詳しくご紹介しますので、乗り換えを検討している方はぜひ参考にしてください。

ビジネスで使うなら光回線がおすすめ

家庭ではなくビジネスで使うインターネットなら、なおさら速度が重要となるため、法人向け光回線を選ぶとよいでしょう。ここでは、ビジネスで必要となる速度の目安や法人向け光回線を利用する魅力、選ぶ際のポイントなどをご紹介します。セキュリティの高さはもちろん、サービス自体の信頼性までしっかりと確認しておくことが大切です。

ビジネスで求められる速度

自宅で普段使用するインターネット速度とビジネスで必要となる速度は違います。画像などを含まないテキストメインのやり取りやWebサイトの閲覧、音声によるコミュニケーションツールの使用だけであれば、10Mbps程度の下り速度で十分です。

ただし、ビジネスではファイルを共有したり、大容量のデータを送受信したりするシーンも多くなります。そういった環境でも快適に業務を遂行するためには、100Mbps以上を確保するのがベターです。

光回線のメリット

法人向け光回線を選び、専用設計の帯域確保型サービスなどを利用することで、ネットワークの混雑状況に影響を受けることなく安定した通信速度を維持できます。ほぼダウンタイムが発生しないほど安定した通信速度を誇る、高いレベルのサービス品質保証も魅力です。

また、固定IPサービスを利用できることから、外部システムとの連携をはじめ拠点間通信やセキュリティ対策も構築しやすくなります。さらに、複数の固定IPアドレスを使用できるため、システムを分散したり冗長化したりといった効果にもつながるでしょう。

法人向け光回線を選ぶポイント

ビジネスで使うからこそ、セキュリティの高さが重要です。そのため、法人向け光回線を選ぶ際には、セキュリティサービスが充実しているところを選びましょう。特にサイバーセキュリティの中でも重要となるエンドポイントセキュリティ・ネットワークセキュリティ・Webセキュリティに対応するサービスがおすすめです。

また、サービス自体の信頼性を確認するためには、SLA(サービス品質保証制度)があるかどうかが重要となります。その他、IPバックボーンの強さもポイントのひとつです。IPバックボーンのランクは「Tier+数字」で示され、数字が小さいほどランクが高くなります。

高速回線をお求めなら「イッツコム光接続サービス」がおすすめ!

イッツコム光接続サービスは、下り最大速度2GBの高速通信が安定して利用できます。3つの速度プランを用意しているため、用途に合わせて選べるのも魅力です。

また、接続に特化した機能のシンプルさゆえ、価格を低く抑えています。ホームページやメールはそのまま引き継いで回線のみをイッツコムに移行することも可能です。

高速回線を活かせるイッツコムのサービスで生産性をアップしよう!

業務効率化や快適性向上を目的として社内のネットワークを見直すなら、同時に業務環境そのものを見直すこともおすすめです。また、高速回線を導入するのをきっかけとしてビジネス向けのITツールを導入すればさらに業務を効率化できます。

イッツコムでは、IT技術を活用したビジネスツールを多数提供していますので、ぜひこの機会に併せてご検討ください。

ホットプロファイル

ホットプロファイルは、マーケティングと営業を効率化するのに役立つシステムです。名刺管理機能やSFA機能、MA機能をセットで搭載しているので、これひとつでマーケティングと営業の両方を効率化できます。主な機能を簡単にご紹介すると以下の通りです。

・名刺管理機能:名刺をスキャンするだけで自動的にデータ化して保存・管理する
・SFA機能:案件ごとの進捗状況や商談の結果、営業スタッフごとの成績を管理する
・MA機能:見込み顧客の情報を収集・管理して自動的にスコアリング・選別する

これらの機能があるのとないのとでは業務効率に大きな差が出ます。限られたリソースで最大限の効果を追及したい際におすすめです。

box

boxは容量無制限で使えるビジネス向けのクラウドストレージです。ビジネスユースに特化しているため、高いレベルのセキュリティを備えています。他にも、アクセスログの管理機能、フォルダごとのアクセス権限設定にも対応しており、全社的に活用可能です。

社外のパートナーとファイルを共有する際にもご利用いただけますので、膨大な資料をスムーズに管理したいならぜひboxをご検討ください。大容量ファイルを簡単な手順で共有したいというニーズにも応えます。

まとめ

信頼性が求められるビジネスシーンだからこそ、「快適かつ安定した速いインターネット速度を確保したい」と考える企業担当の方も多いでしょう。イッツコム光接続サービスであれば、ビジネス用途に特化しているため、安定した接続を利用できます。また、高速化だけでなく、通信費の削減も実現できるためおすすめです。

ビジネスに適した光回線をお探しの方は、ぜひイッツコムにご相談ください。インターネット速度に関する悩みやセキュリティに関する不安を解決し、業務を効率化するIT技術を活用したビジネスツールの利用をご提案します。イッツコム光接続サービス導入と同時に、マーケティングと営業を効率化するホットプロファイルや、容量無制限で使えるビジネス向けのクラウドストレージboxを使いこなし、新しいビジネスのやり方を確立させましょう。