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カテゴリ別・マーケティング用語一覧。2026年最新トレンドまでカバー

デジタル化の加速とともに、マーケティング用語は年々増え続け、集客施策から成果測定、最新のAI活用まで幅広い分野に広がっています。「用語の意味は何となく分かるけれど、実際のマーケティング活動の中でどう使い分ければいいのか分からない」という人は多いのではないでしょうか。本記事では、マーケティング用語をカテゴリ別に整理し、各分野の施策がマーケティング全体に果たす役割とともに解説します。

マーケティングの種類を理解する基本用語

マーケティング用語の全体像を把握するには、まず土台となる基本用語を正しく理解することが重要です。「マーケティング」「デジタルマーケティング」「Webマーケティング」という3つの概念は、実務ではしばしば混同されがちですが、それぞれ明確な違いと役割があります。

これらの違いを正確に理解しておけば、施策設計や社内外のコミュニケーションがスムーズになるだけでなく、マーケティング用語一覧全体の見通しが格段に良くなるでしょう。2024年の定義刷新を踏まえた最新の解説とともに、3つの基本用語を順に紹介します。

マーケティング

マーケティングとは、市場や顧客のニーズを理解し、商品・サービスを通じて価値を創造・提供する活動全般を指します。日本マーケティング協会は2024年に定義を刷新し、企業単独の活動から「顧客・取引先・従業員・地域社会などステークホルダー全体との共創」へと視点を大きく転換しました。

日本マーケティング協会が2024年に新しく示した定義は、以下の通りです。

『(マーケティングとは)顧客や社会と共に価値を創造し、その価値を広く浸透させることによって、ステークホルダーとの関係性を醸成し、より豊かで持続可能な社会を実現するための構想でありプロセスである。

注 1)主体は企業のみならず、個人や非営利組織等がなり得る。
注 2)関係性の醸成には、新たな価値創造のプロセスも含まれている。
注 3) 構想にはイニシアティブがイメージされており、戦略・仕組み・活動を含んでいる。』

(出典:『公益社団法人日本マーケティング協会が34年振りにマーケティングの定義を刷新 | 公益社団法人日本マーケティング協会のプレスリリース』)

マーケティングは「売れる仕組みを作る活動」と捉えられがちですが、実際には顧客理解から始まる幅広い業務です。 具体的には、市場調査でニーズを把握し、戦略を設計して製品開発や価格設定を行い、プロモーション活動で価値を伝え、成果を検証して改善するというサイクルを回します。

近年はデジタル化の進展により、オンライン・オフラインを統合した施策や、データに基づく顧客1人ひとりへの最適化がマーケティングの主流となってきました。

デジタルマーケティング

デジタルマーケティングとは、インターネットやAI、ビッグデータといったデジタル技術を活用して行うマーケティング活動全般を指す言葉です。マーケティング全体の中で、デジタル領域を活用する施策群に位置づけられます。

この手法が急速に広まった背景には、スマートフォンの普及と消費者行動の変化があります。BtoB分野では92%の購入者が最初の情報収集をオンライン検索から開始するという調査結果もあり、対面営業だけでは顧客接点が不十分になりました。

WebサイトやSNS・アプリ・IoT機器など複数のチャネルを横断して、顧客データを収集・分析できる点がデジタルマーケティングの大きな特徴です。実店舗での購買履歴とWeb上の閲覧行動を統合的に把握し、1人ひとりに最適化されたメッセージを届けられます。

デジタルマーケティングはWebマーケティングを包含しつつ、より広範なデータ活用とチャネル連携を実現する概念として、現代のマーケティング戦略の中核を担っています。

(参考:『A Social Take On Social Selling』)

Webマーケティング

デジタルマーケティングに含まれるマーケティングの1つが、Webマーケティングです。WebサイトやWeb広告、SEOといったWeb媒体を中心に展開するマーケティング活動を指します。

Webマーケティングは主にインターネット上の施策に限定されるのに対し、デジタルマーケティングはスマートフォンアプリやIoT機器・デジタルサイネージなど、より広範なデジタル接点を包むものです。

実務では、SEO対策でWebサイトへの自然流入を増やし、リスティング広告で即座に見込み客を獲得し、SNSマーケティングで認知を拡大するといった手法を組み合わせます。これらの施策を統合的に設計することで、相乗効果が生まれ、集客効率が大幅に向上するでしょう。

Webマーケティングでは、アクセス数やCVR・CPAといった指標をリアルタイムで把握し、改善サイクルを高速で回せるため、費用対効果の最適化が実現しやすくなります。

集客・認知に関するマーケティング用語

マーケティングで成果を出すには、集客・認知の領域で使われるマーケティング用語一覧を正確に理解しておく必要があります。SEOやSNSマーケティングといった手法は、それぞれ異なる役割を持ち、組み合わせ方次第で成果が大きく変わるからです。

集客・認知施策がマーケティング全体に果たす役割を整理し、実務で頻出する重要用語を一覧で見ていきましょう。

集客・認知施策がマーケティングに果たす役割

集客・認知施策はマーケティングにおいて、見込み客との最初の接点を作る重要なフェーズです。どれほど優れた商品やサービスがあっても、ターゲットに知られなければ購入には至りません。

マーケティングファネルの最上部に位置する認知段階で適切な施策を展開できれば、その後の興味関心・比較検討・購入というプロセス全体の成果が大きく向上するはずです。 SEOやコンテンツマーケティングによる自然検索からの流入・SNSを活用した情報拡散・リスティング広告による即効性のある露出など、多様な手法を組み合わせることで効果的なリーチが可能になります。

集客・認知施策を軽視してしまうと、後続のナーチャリング(育成)や商談化のコストが大幅に増加します。最初の接点で適切なターゲットを集められれば、CPA(顧客獲得単価)の改善やLTV(顧客生涯価値)の最大化にも直結するため、マーケティング全体の土台として戦略的に取り組む必要があると考えましょう。

集客・認知に関する主要用語一覧

集客・認知施策を実行する際には、複数の手法と指標を組み合わせた戦略的なアプローチが求められます。よく使われる用語の意味を、一覧表で見てみましょう。

用語意味
SEO検索エンジンで自然検索の上位表示を目指す最適化施策
構造化データ(スキーマ)検索エンジンにページ内容を正確に伝えるための、schema.orgなどの規格に沿ったデータ記述。リッチリザルト表示などに活用される。
ゼロクリック検索検索結果ページ上で情報が完結し、ユーザーがリンク先に遷移せずに満足する検索行動。SEO戦略の見直しが求められる
SEMSEOと有料広告を含む検索エンジン全体のマーケティング施策
PPCクリックごとに課金される広告形式(Pay-Per-Click)
コンテキストターゲティングユーザーの行動履歴ではなく、閲覧中のページ内容やコンテキスト(文脈)に基づいて広告を配信する手法
コンテンツマーケティング有益な情報提供を通じて見込み客との信頼関係を構築する手法
オウンドメディア自社が運営・管理するWebサイトやブログなどのメディア資産
SNSマーケティングSNSを活用した情報発信と顧客エンゲージメント施策
インフルエンサーマーケティング影響力のある個人を通じた商品・サービスの認知拡大施策
UGCユーザー自身が作成したレビューや口コミなどのコンテンツ
ソーシャルコマースSNS上で商品の発見・比較・購入まで完結する販売形態
モバイルファーストスマートフォン閲覧を最優先にしたサイト設計・SEO対策の考え方

成果測定・分析に関するマーケティング用語

マーケティング施策の成否を左右するのが、成果測定と分析です。どれだけ優れた集客施策を実施しても、その効果を正しく測定できなければ、次の改善につなげられません。CVRやROI・A/Bテストといった指標や手法は、投資対効果を最大化し、PDCAサイクルを回すための重要な判断材料です。

成果測定・分析がなぜ重視されるのかとともに、実務で必須となる主要用語を紹介します。

成果測定・分析が重視される理由

マーケティング施策において、成果測定と分析が重視される理由は、投資対効果を最大化するためです。施策を実施しただけでは、何が成功で何が失敗だったのか判断できません。測定と分析により、どの施策にどれだけのコストをかけ、どれだけの収益を生んだのかが明確になります

その結果、効果の高い施策にリソースを集中させ、効果の低い施策は改善または中止する判断が可能になります。これがPDCAサイクルを回す基盤となり、マーケティング活動全体のパフォーマンス向上につながるのです。

マーケティング部門の貢献を定量的に示せるのも、成果測定と分析が重要な理由です。経営層や他部門からの理解と協力を得やすくなり、予算確保や組織内での発言力が強化されやすくなるでしょう。データに基づいた客観的な評価は、主観的な判断を排除し、説得力のある意思決定を実現します。

成果測定・分析に関する主要用語一覧

成果測定・分析の領域では、施策の効果を数値で把握し、継続的な改善につなげるための指標が多数存在します。これらは単なる数字の羅列ではなく、マーケティング活動を最適化するための重要な判断材料です。成果測定・分析に関わる、重要な用語とその意味をまとめました。

用語意味
CV(コンバージョン)問い合わせ、資料請求、購入などの成果指標
マイクロコンバージョン最終CV前の小さな成果を測定する指標
CVR(コンバージョン率)訪問者のうちCVに至った割合
CTR(クリック率)SEM広告やリンクがクリックされた割合
CPC(クリック単価)広告1クリック当たりの費用
CPM(インプレッション単価)広告1,000回表示当たりの費用
CRO(コンバージョン率最適化)Webサイトの成果を最大化する改善手法
A/Bテスト複数パターンを検証し効果の高い方を選ぶ手法
ROI(投資利益率)施策全体の費用対効果を測る指標
ROAS(広告費用対効果)広告施策の費用対効果を測る指標
LTV(顧客生涯価値)1人の顧客が生涯で企業にもたらす利益
ファネル分析認知から購買までの段階を可視化し改善する手法
カスタマージャーニー顧客が購入に至る行動プロセスの設計

関連記事:SFAとは?CRMとの違いや導入のポイント、MA・名刺管理との連携を解説

顧客管理・データ活用に関するマーケティング用語

顧客との関係性を深め、マーケティング成果を最大化するには、顧客データの戦略的な活用が不可欠です。CRMやMA・CDPといった用語は名前を聞いたことがあっても、それぞれの役割や使い分けを正確に理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。

顧客データ活用がなぜ重要なのかを整理した上で、実務で必須となる主要な用語を整理しましょう。

顧客データを活用する意義

顧客データの活用は、現代のマーケティングにおいて欠かせない取り組みです。まず、顧客情報を一元管理することで、購買履歴や行動パターンや属性情報を統合的に把握でき、より精度の高いターゲティングが可能になります。これにより、営業活動の効率化や生産性が向上します。

次に重要なのが、パーソナライズ施策の実現です。顧客ごとに異なるニーズや関心事を理解し、それぞれに最適なメッセージやタイミングで情報を届けられるため、顧客満足度が高まるのがメリットです。 分散していた顧客データを統合し、セグメントごとに施策を変えることでLTV(顧客生涯価値)が大幅に向上するケースもあります。

また顧客データの分析結果は、売上拡大だけでなく、商品開発の方向性や新規事業の検討材料としても活用できます。顧客データは企業の競争力を高める戦略的資産だということです。

顧客管理・データ活用に関する主要用語一覧

顧客管理・データ活用を効率化するためには、専門ツールや手法に関する用語の理解が不可欠です。ここでは、実務で頻繁に使われる主要用語を整理して紹介します。

用語意味
MA(マーケティングオートメーション)メール配信やリード育成などのマーケティング活動を自動化するツール。見込み客への継続的なアプローチを効率化する
CRM(顧客関係管理)顧客情報を一元管理し、営業活動や顧客対応の質を高めるシステム。顧客との良好な関係構築を支援する
CDP(カスタマーデータプラットフォーム)複数のデータソースから顧客情報を統合・分析し、顧客体験の向上に活用するプラットフォーム
BI(ビジネスインテリジェンス)データを可視化・分析して経営判断や意思決定を支援する仕組み。ダッシュボードなどで情報を整理する
予測分析過去のデータから顧客行動や売上、離脱などを予測する分析手法。先回りした施策設計に活用される
ファーストパーティデータ自社で直接収集した顧客データ。プライバシー規制強化により、サードパーティデータに代わる重要性が高まっている

関連記事:「MA」「SFA」「CRM」の違いや活用するメリットとは?どう使い分ける?

最新トレンド・環境変化に関するマーケティング用語

2026年現在のマーケティングは、プライバシー保護やAI技術の進化によって、従来の概念が大きく変わりつつあります。Cookieレス時代の広告手法や生成AIに対応した最適化施策など、この1〜2年で生まれた新しい用語も多数登場しました。

既存の用語でも、環境の変化によってその意味が拡張されているものもあります。これらの最新用語を正確に理解することで、時代に即した戦略立案が可能になるでしょう。2026年時点で押さえておきたい主要な用語を、一覧形式で紹介します。

マーケティング環境が大きく変化している背景

現在、マーケティング環境はプライバシー規制の強化、AI技術の急速な進化、消費者行動の多様化という3つの大きな潮流によって変革期を迎えています

各企業はサードパーティCookieの段階的廃止に代表される規制強化により、従来の広告手法が見直しを迫られている状況です。同時に、AIによる広告自動生成や効果予測が実用化され、マーケティング業務そのものが再定義されつつあります。

さらに、消費者の情報収集経路は検索エンジンだけでなく、SNSやAIアシスタントへと拡散し始めました。こうした環境変化に対応するため、新たな概念や手法を表す用語が次々と生まれています。

注意したいのが、「UX」や「オムニチャネル」といった従来からある用語も、その意味合いが変化しつつある点です。UXは操作性だけでなくAI検索体験まで包含し、オムニチャネルも実店舗×ECから、SNS・アプリ・AIとの接点統合へと進化しています。

最新トレンド・環境変化に関する主要用語一覧

プライバシー保護とAI活用が進む現在、マーケティング用語も従来の定義から意味が拡張されています。2026年時点で押さえておくべき最新トレンド用語を、一覧で整理していきましょう。意味合いが変化してきている「UX」「オムニチャネル」にも触れています。

用語意味
ファーストパーティCookie自社サイトで発行し、自社ドメイン内でのみ利用できるCookie。プライバシー保護の観点から重要性が高まっている
CookieレスサードパーティCookieに依存しない広告配信やデータ活用の手法。プライバシー規制に対応するための施策全般を指す
プログラマティック広告AIやアルゴリズムを用いて、広告枠の購入・配信を自動化する手法。リアルタイム入札(RTB)などが代表例
AIOAI Optimization(AI最適化)の略。生成AIによる回答に自社コンテンツが引用されるよう最適化する取り組み
GEOGenerative Engine Optimization(生成エンジン最適化)の略。AIが生成する回答内容に影響を与えるための最適化施策
LLMOLarge Language Model Optimization(大規模言語モデル最適化)の略。LLMによる情報生成に対応した最適化手法
UXユーザー体験。従来はWebサイトの操作性やUI・導線・表示速度を指したが、現在は検索結果上の体験やAI回答での情報取得体験なども含む広義の概念
オムニチャネル複数の顧客接点を統合し、一貫した体験を提供する戦略。以前は「実店舗×EC×Web」が中心だったが、現在は「Web・SNS・アプリ・カスタマーサポート・AI接点」など幅広いチャネルの統合を意味する。

まとめ

マーケティングには多様な用語が存在し、それぞれが集客・測定・顧客管理といった異なるフェーズで重要な役割を果たします。基本用語から最新トレンドまで正しく理解することで、施策全体の設計精度が高まり、成果改善のサイクルを効率的に回せるようになるはずです。

現在はプライバシー規制やAI技術の進化により新たな用語も登場しているほか、UXやオムニチャネルなど従来の用語も意味が拡張されています。用語の意味をしっかりと捉え、自社に最適な施策立案につなげましょう。