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インターネット回線の仕組みを解説!企業におすすめの回線と選び方とは?

インターネットは、回線によって通信速度やセキュリティ面の充実度が違います。ビジネス目的で導入する場合はどのような回線が適切なのか、選び方の基準を知りたいという方もいるのではないでしょうか。

回線ごとのメリットやデメリットなどが分かれば、目的に応じたサービスを導入できます。そのためにはまず、インターネット回線の基本を理解することが大切です。そこでこの記事では、インターネット回線の仕組みを解説するとともに、回線選びの注意点やおすすめの回線を紹介します。

インターネット普及は回線の仕組みにあり!

パソコンやスマートフォンなどの端末と端末をつなぐと、端末同士で通信できるようになります。それ単体では小規模なネットワークです。しかし別のネットワークを複数、連携させることで、大規模なネットワークを形成できます。この大規模な集合体がインターネットです。

通信データは回線を通り、ルーターやモデムと呼ばれるネットワーク機器を接続することで拡張が可能になりました。世界中の情報を離れた場所からでもアクセスできるようになったのは、このような仕組みが構築されているからです。

インターネットの利用に必要なものは3つ


インターネットを利用するにあたり、準備するものは3つあります。回線設備、プロバイダ、端末への接続機器です。回線設備とプロバイダは混同しがちですが、別のものだと覚えておきましょう。やや分かりにくい部分もあるため、ここでは3つの必需品について、それぞれの役割を解説します。

回線設備

インターネットに欠かせないのが、物理的な回線設備です。回線設備は、インターネットの信号を通すトンネルのような役割を担います。電話線をイメージすると分かりやすいのではないでしょうか。実際、インターネットもかつては電話回線を利用していました。現在ではさまざまな種類の回線があり、費用や通信速度などが異なります。

プロバイダ

プロバイダは、インターネットと利用者とをつなぐ接続業者です。例えるなら、インターネットという世界を行き来するための「通行手形」を発行する役割を担っています。回線を敷いている業者とは別だと知っておきましょう。

契約するプロバイダによって使用できる回線が異なるため、通信速度や費用が目的に合致しているか、きちんと確認することが大切です。なお、中にはひとつの契約でプロバイダと回線の両方を契約できるサービスもあります。

端末への接続機器

インターネット回線に接続するための機器と、端末も必要です。端末とはパソコンやスマートフォンなどを指します。接続機器とはONUやモデム、ルーターなどです。

ONUは光回線を利用する際に用い、モデムはADSLやケーブルテレビ回線などに用います。どちらも受信した信号をデジタルに変換する装置ですが、ONUは光信号を、モデムはアナログ信号を変換するための装置です。

ルーターは、複数の端末とインターネットをつなぐために用います。有線接続の他、無線で接続したい場合はWi-Fi接続に対応したルーターを選びましょう。

インターネット回線には4つの種類がある

インターネット回線は4つの種類に大別できます。光回線、ケーブルテレビ回線、ADSL回線、モバイル回線です。速さと安定性を求めるなら光回線がおすすめですが、用途によっては他の回線を選ぶメリットもあります。それぞれどのような違いがあるのか、通信速度の安定性や利用シーンなどにも着目してまとめました。

光回線

光回線は、光ファイバーケーブルを使った今のところ最も安定している回線です。通信速度が早く、容量制限もないことから企業だけでなく個人の契約者にもおすすめできます。特徴を表にまとめました。

通信速度の目安下り・上り:約100Mbps~1Gbps
ダウンロードスピードの目安映画1本:1分~10分前後
音楽1曲:数秒
快適にできること・サイト閲覧
・高解像度での動画閲覧
・音楽視聴
・オンラインゲーム
・Web会議システムの利用など
メリット・通信速度が速さと安定性
・大容量のデータを扱える
・プラン次第でデータ容量無制限
デメリット・回線を引くための工事が必要
・工事までの期間が長い
・導入費用、維持費用が比較的高い

通信速度は各社の企業努力によって上昇しており、最近では1Gbps以上のサービスが増えています。また、Wi-Fi対応のルーターを接続すれば無線でも使用でき、スマートフォンやタブレットで利用できるのも特徴です。

ただし、導入には物理的な工事が必要のため、時間や手間費はかかります。地域によっては選べる回線が都市部より少ない点もデメリットです。

ケーブルテレビ回線

ケーブルテレビ回線は、文字通りケーブルテレビの回線を使ってインターネットに接続する仕組みです。ケーブルテレビは電波ではなく、有線のケーブルを通して信号を届けています。特徴を表にまとめました。

通信速度の目安下り:1.5Mbps~約100Mbps
上り:数Mbps~数百Mbps
ダウンロードスピードの目安映画1本:数分~約1時間30分
音楽1曲:数秒~数分
快適にできること・サイト閲覧
・画像・動画閲覧・音楽視聴
・オンラインゲーム(通信量による)
・Web会議システムの利用(通信量による)など
メリット・光回線の工事が難しい立地でも利用可能
・ケーブルテレビも利用できる
・一般的に光回線より安い
デメリット・光回線と比べると通信速度が遅い
・セットプランによっては光回線よりも高くなる

「電波が届きにくい」「光回線の工事がしにくい」など、物理的な理由で光回線を利用できない場所では、ケーブルテレビ回線は有効な手段です。ただし回線スピードは光回線に比べると劣り、にもかかわらず費用は同等になることがあります。

ADSL回線

ADSLは、従来からある電話回線を使ったインターネット回線です。電気信号を回線に通すため、物理的な距離が通信速度に影響を与えます。ADSLとは「非対称デジタル加入者線」という意味で、通信の上りと下りの速度が非対称になっているのが特徴です。その他の特徴を表にまとめました。

通信速度の目安下り:1.5Mbps~40Mbps
上り:3Mbps~数百Mbps
ダウンロードスピードの目安映画1本:数分~約1時間30分
音楽1曲:数秒~数分
快適にできること・サイト閲覧
・画像閲覧・音楽視聴
・動画閲覧(通信量による)
・オンラインゲーム(通信量による)
メリット・電話回線を使うため導入が簡単
・料金が安い
・他のサービスからの乗り換えがスムーズ
デメリット・通信速度は比較的遅い
・周辺の回線次第ではノイズが出やすい

かつては最も普及していた回線でしたが、光回線の登場で利用者は減少傾向にあります。サービス終了を発表している回線事業者もあることから、別の回線に意向できるなら早めに検討したほうがよいでしょう。

モバイル回線

モバイル回線は、無線でつなげるインターネット回線です。携帯電話用の回線であるLTEや、別途プロバイダを通して契約するWiMAXがこれにあたります。有線を使わなくてもインターネット接続できるのは、利用端末が中継基地につながっているからです。

Wi-Fiルーターを介せば中継基地がなくてもインターネットを利用できますが、限られた範囲でしか接続できません。したがって、Wi-Fi接続をモバイル回線と呼べるのかは難しい部分があります。モバイル回線についての特徴を表にまとめました。

通信速度の目安(LTE)下り:37.5Mbps~150Mbps
上り:6Mbps~10Mbps
ダウンロードスピードの目安映画1本:数分~約40分
音楽1曲:数秒~数十秒
快適にできること・サイト閲覧
・画像閲覧・音楽視聴
・動画閲覧(通信量による)
・オンラインゲーム(通信量による)
・Web会議システムの利用(通信量による)など
メリット・手軽に利用できる
・料金は比較的安い
デメリット・通信速度は一般的に光回線より遅い
・通信が不安定になることがある
・通信量に制限があるプランがある

モバイル回線は誰でも手軽に利用できるのが最大のメリットでしょう。通信速度は光回線に劣りますが、利用環境次第では十分な速度を発揮します。

高速通信なら光回線「IPv6 IPoE」がおすすめ!

インターネットの普及とともに課題になっているのが通信速度です。通信速度が速い光回線でさえ、インターネットの利用が集中する時間帯ではスピードダウンしてしまうことがあります。こうした課題を解消するのが、「IPv6 IPoE」という新しいプロトコル(通信ルール)です。

IPv6なら、IPv4(従来のバージョン)で限界に達しつつあるIPアドレスの管理が解決します。スペックに余裕があるだけでなく、IPoE(IP over Ethernet)という接続方式を使うことにより、最大通信速度100Gbpsも可能です。

インターネット回線選びのポイント

インターネット回線を選ぶ基準はいくつかありますが、ポイントを絞るなら「料金」「通信速度」「対応エリア」の3つでしょう。以下より、それぞれの基準について具体的に解説します。なお、全ての基準を満たすサービスが見つからない場合は、優先順位を決めて探すのもおすすめです。

料金で選ぶ

インターネット回線に限らず、商品を選ぶ際に料金は無視できないポイントでしょう。同じ条件で契約する場合でも、事業者によっては2,000円ほど差が出ることがあります。

光回線の場合、戸建かマンションかによって料金が異なることも頭に入れておきましょう。戸建のほうがやや割高の傾向です。携帯電話料金とセットにすると、割引を受けられる場合もあります。

通信速度で選ぶ

通信速度は快適性を左右する重要なポイントです。オンラインゲームや動画の閲覧、Web会議システムの利用など、大容量の通信を扱う目的なら特に重要といえます。送信に関わる「上り速度」、受信に関わる「下り速度」に注目しましょう。同じ光回線でも事業者によって通信速度が異なるため、料金とともに比較したいポイントです。

対応エリアで選ぶ

希望する回線の対応エリアを確認することも重要です。光回線は開通工事が必要で、全国どこでも利用できるとは限りません。契約したいプランがあっても、まずはホームページやカタログなどで対応エリアを確認しましょう。地域によって強い回線事業者が違うことも見えてきます。

企業が意識したい回線選びのポイント


企業がインターネット回線を取り入れる場合は、慎重に審議したい点がいくつかあります。個人での利用に比べて扱うデータが多く、情報漏洩などを防ぐセキュリティ対策も必要だからです。

万が一、トラブルが起きた場合のサポート体制も欠かせません。何日間も回線がダウンしたままだと、仕事に大きな影響が出ます。ここでは、企業が回線を選ぶ際のポイントをまとめました。

固定IPアドレスの数

変動IPアドレスよりも、固定IPアドレスを取得するのがおすすめです。自社で構築したサーバーに社外からアクセスするときも容易になり、業務の効率改善につながります。

「特定のIPアドレスからのみ接続を許可する」といった対策が講じられ、セキュリティの強化につながる点も重要です。固定IPアドレスを契約でき、利用できるプランはどれくらいあるのか、しっかり確認しましょう。

セキュリティサービス

セキュリティサービスの充実度も欠かせません。やりとりするデータには、企業秘密や顧客の個人情報などが含まれるからです。安全性を重視するため、「閉域網」と呼ばれる回線をおすすめします。

閉域網とは、一般のインターネット回線からは分離された通信網のことです。データは暗号化され、仮想のトンネル下でやり取りされます。回線選びの際は、このようなセキュアな通信サービスを提供する事業者を選びましょう。

サポート体制

万が一の際、親身になって手助けしてくれるサポート体制があると安心です。インターネットは、回線や接続機器のトラブルで使えなくなることがあります。企業の担当者だけでは復旧できないこともあるでしょう。社内のシステムが使えなくなれば、影響は甚大です。

24時間365日体制を敷いている事業者は安心でしょう。また、定期的なシステムメンテナンスをしているかも、選ぶ基準のひとつです。

法人向けのインターネット回線なら「イッツコムひかり for Business」!

インターネット回線やプロバイダを探している企業におすすめなのが、ビジネス用途に特化した「イッツコム光接続サービス」です。下り2Gbpsという高速通信が可能な他、速度は3つのプランから用途に応じて選べます。それでいて料金は控えめで、導入のハードルが低いのがおすすめの理由です。

独自の回線網とプロバイダサービスを一括提供している点も強みといえます。相談窓口がワンストップで済むため、高い利便性を実感できるでしょう。

まとめ

企業がインターネット回線を選ぶ際には、通信速度やセキュリティ、サポート体制がどれほど充実しているかに注目しましょう。これらのポイントを抑えることで、仕事の能率化や安全な情報管理につながります。

数ある回線の中でも、企業のニーズを満たしているのは、イッツコム光接続サービスです。イッツコムが独自に整備した大容量の光ファイバー網を利用しているため、通信速度やセキュリティ面での心配はありません。回線選びで迷っている方は、ぜひお気軽にご相談ください。