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回線速度の単位とは?快適な通信環境を整えるポイントも押さえよう!

インターネット回線を選ぶ際は、さまざまな単位を目にします。しかし、カタログに表記されている回線速度の単位の意味や違いが分からない方もいるのではないでしょうか。

単位の意味を理解していれば、業務にマッチした回線を選べます。単位の把握は適切な通信環境を整える上で必須といえるでしょう。そこでこの記事では、回線速度の単位や快適な通信環境のポイントについてご紹介します。

通信環境に関わる回線速度の単位について

通信速度を表す単位はアルファベット表記の略語が多く、意味が分からない方もいるでしょう。しかし、業務に適した回線を選ぶには、単位の内容や違いを把握することは避けては通れません。数値の意味を理解して、インターネットを快適に利用しましょう。

回線速度の単位の種類

インターネット回線の速度は「bps」という単位で表します。bpsは「bit per second(ビット・パー・セコンド)」の略です。秒当たりのbit(情報量)の転送量を指しており、bpsが大きいほど回線速度が速いことを意味しています。

他には、「byte(バイト)」という単位が用いられることもあります。1byteは8bitを意味しており、bitよりも詳細な情報量を表すときに用いられる単位です。以下の表に回線速度を表す際に用いる単位の種類についてまとめました。

bps「bit per second(ビット・パー・セコンド)」。秒間当たりの情報転送量
bit情報量の単位
bytebitよりも小さな情報量の単位。1byte=8bit

単位ごとの速さの違い

基本単位であるbpsに数量を表す表記を追加したのが一般的に使用する回線速度の単位です。k(キロ)→M(メガ)→G(ギガ)の順にbit数が1,000倍になります。以下の表に単位の種類をまとめました。

単位の種類単位の意味
Kbps(キロ・ビット・パー・セコンド)1kbps=1,000bps
Mbps(メガ・ビット・パー・セコンド)1,000kbps=1Mbps
Gbps(ギガ・ビット・パー・セコンド)1,000Mbps=1Gbps

回線速度は大きいほうが良いの?

回線速度の速さを売りにしているプロバイダは多く見られますが、回線速度は大きいほうが良いのでしょうか。回線速度には上りと下りの2種類があり、それぞれの速度を意識することも大事です。併せて、現在の回線速度を把握する方法も確認しましょう。

適正な回線速度は目的によって異なる

快適にインターネットを利用するために必要な回線速度は、どのような用途で使用するかによって異なります。ビデオ会議や高画質動画の視聴といった情報量の多い用途で快適に使用するには、相応の速度が必要です。

メールのやり取りやWebページの閲覧といったシンプルな用途では、速い回線を導入してもあまり恩恵は実感できないかもしれません。業務内容を考慮して必要な速度を見定めることも大事です。

上りと下りの特徴

回線速度には上りと下りの2種類があり、それぞれに違う役割があります。上りは送信の役割があり、端末からネットワークへ情報を送信する際に影響を与える通信です。上り速度が速いほど、メールの送信、画像や動画をアップロードする際に時間がかからなくなります。

下りはネットワークから情報を受信する際の通信です。メールの受信やファイルをダウンロードする際に重要になります。近年、急速に普及したビデオ会議は、音声と映像をリアルタイムで送受信し続けるので、上りと下りのどちらも重要です。

業務内容ごとの回線速度の目安

インターネットをストレスがなく利用できる回線速度の目安を把握するには、用途を明確にする必要があります。業務で情報量が多い用途で用いる場合は、用途に応じた速度が求められます。以下の表に業務内容ごとの回線速度の目安をまとめました。必要な回線速度を把握するのに参考にしてください。

業務内容必要な回線速度の目安
メールの送受信128Kbps~1Mbps
ビデオ会議30Kbps~2Mbps
SNSの閲覧・発信1Mbps~3Mbps
Webページ閲覧1Mbps~10Mbps
ネット動画再生3Mbps~25Mbps
大容量ファイルのダウンロード5Mbps~25Mbps
動画のストリーミング配信5Mbps~

ネット動画視聴やネット通話は設定によって必要な速度が大きく異なります。ビデオ会議に音声のみで参加する場合、必要な速度は高くありませんが、映像を載せる場合や複数人と通話する場合は回線速度のハードルが上がるので注意しましょう。動画は画質を上げるほど必要な速度も上がります。

現在の回線速度の単位や数値を確認する方法

回線速度を計測できるWebサイトを利用すれば、現在の回線速度の状況をお手軽に確認できます。多くの計測サイトは「計測開始」などのボタンをクリックするだけで簡単に計測でき、気軽に試せるのがメリットです。

計測サイトを利用する際の注意点として、サイトごとに計測結果が異なることが挙げられます。サイトが使用しているサーバーによってレスポンスが異なるので、複数のサイトで計測して平均を参考にしましょう。

時間帯によって回線の混み具合が異なるため、よくインターネットを利用する時間帯に計測することも大切です。日中に速度が出ていてもピークタイムには大きく低下するケースも考えられます。

単位の他にも|押さえておきたい回線速度が遅くなる主な原因と対策法

回線速度が出ない原因はさまざまなケースが考えられます。回線のスペック不足以外に環境に問題があるケースも考えられるので、使用している機器の種類や設定を見直すことも大切です。ここでは、回線速度が遅くなる主な原因5つと、その対処方法を解説します。

【原因1】回線に問題がある

アクセスの集中などにより、インターネット回線自体がつながりにくくなるケースがあります。共有型のインターネット回線は他のユーザーとひとつの回線を共用するため、アクセスが集中すると混雑を起こして接続が不安定になるためです。

回線に問題があって速度が出ない場合は、接続方式をPPPoEからIPoEに変更すると改善されることがあります。専有型の回線に変更すると根本的な解決が可能です。

【原因2】プロバイダに問題がある

回線の契約先が原因で遅くなることもあります。他の改善方法を試しても改善されない場合はプロバイダに問い合わせてみましょう。また、同じ回線を使用していても、プロバイダごとに実効速度に違いがあります。カタログスペックが高い高速回線を契約していても思うような速度が出ない場合は、プロバイダの変更を検討するのもひとつの方法です。

【原因3】接続機器に問題がある

インターネットに接続するためのルーターに問題があるケースも考慮しましょう。故障だけでなく、機種が古くて高速通信に対応していない場合も速度が出ない原因になります。

ルーターに接続するLANケーブルにも規格があり、最大通信速度が低いLANケーブルを使用していると回線のポテンシャルを発揮できません。高速通信に対応した「CAT5e」規格以上のケーブルに交換すると速度が速くなる可能性があります。

【原因4】接続環境に問題がある

同時に接続している端末の数が多い、Wi-Fiの電波状況が悪い(無線で運用している場合)といった、接続環境に問題があるケースも疑いましょう。ルーターに複数の端末を接続して回線をシェアすると、1台当たりに割ける割合が少なくなって速度が低下する場合があります。

Wi-Fiの電波は距離が遠かったり障害物があったりすると電波状況が悪くなるので、無線で運用する場合は間取りを工夫しましょう。ルーターと端末の間に壁や物を挟まないようにして、電波干渉が起きないように2.4GHz帯を避けるのがコツです。

【原因5】端末に問題がある

使用している端末のOSが古かったりスペックが低かったりすると、高速回線を利用していても処理が追い付かずに速度が出ないことがあります。OSの更新パッチを適用していないことが原因になるケースもあるので、OSはできる限り最新の状態を保ちましょう。

他の端末では速度が出るのに、特定の端末では出ない場合は、端末に問題がある可能性が高いといえます。更新パッチはすぐに適用できますが、OSが古い場合や端末の性能不足の場合はハードウェアの改善が必要です。

法人向けインターネット回線を契約するときのポイント

業務で用いる法人用のインターネット回線を契約するときは、いくつか注意したほうが良いポイントがあります。このポイントを知らずにカタログスペックだけで回線を判断すると、契約してから失敗と感じてしまうかもしれません。契約前に知っておきたいポイントを3つ解説します。

最大値と実際の速度の違いを理解しておく

回線のカタログスペックでは「最大50Mbps」などと表記されている場合が多く見られますが、実際にはカタログに記載されている最大値の速度を出せることはほぼないといって良いでしょう。

実効速度は利用者の環境によって変動するため、実際に試すまで分かりません。カタログスペックの最大値は理論的な理想値であることを覚えておきましょう。

安定した通信ができるかリサーチする

いくら速度が速かったとしても、頻繁に回線が切断しては快適な運用はできません。回線を選ぶ上で、安定性は速度と並ぶ重要な項目といえるでしょう。速度の数値だけでなく、安定性にも気を配って選ばなければ後悔するかもしれません。

あらかじめ同時接続できる端末数や自社の平均データ容量を把握して、契約前にネット環境の安定性を確認することが重要です。自社に合う速度や帯域幅を選択すれば、安定した通信環境でストレスなく運用できます。

オプション内容もチェックする

各プロバイダによってオプションサービスの内容は異なります。自社に必要なオプションサービスがあるかをチェックしましょう。法人向けのオプションは、「固定IPアドレスの発行」「領収書の発行」「利用状況の管理機能」などが代表的です。自社の業務にマッチしたサービスがあるか確認する必要があります。

例えば業務で電話をよく使用する場合は、インターネット回線と電話サービスをセットで導入すると割引されるオプションを提供しているプロバイダを利用すれば、経費の削減につながるでしょう。

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イッツコムでは、企業の業務内容に合わせたサービスの組み合わせをご提案しています。お客様のニーズと業務環境にマッチした最適なサービスをご提案することで、ご要望のサービス内容に沿った最も条件に合うサービスの組み合わせを導入可能です。

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【導入例】イッツコム光接続サービス×モバイル閉域接続

閉域接続とは、公衆のインターネット回線を経由せずに接続するセキュアなネットワークです。モバイル閉域接続はモバイル回線から閉域接続にアクセスできるサービスで、外出先やリモートワーク先からも安全な接続環境が実現できます。

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まとめ

回線速度の単位は秒間当たりの情報転送量を意味する「bps」で表され、回線スペックを表記する際は「最大50Mbps」と記載します。基本的に回線速度は大きいほど快適に運用できますが、用途に求められる以上の速度があっても効果がありません。業務内容に応じた適切な回線を選ぶことが大切です。

イッツコムでは、光接続サービスに加えてさまざまなサービスをそろえています。業務にマッチしたサービスのご相談も承っていますので、まずはお気軽にお声掛けください。