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インターネット速度が遅い!原因を知りスマートに改善する方法とは?

テレワーカーや営業担当者のICT活用、オフィス内でのWi-Fi接続や店舗でのフリーWi-Fiの提供など、コロナ禍の影響もありインターネット速度がビジネスに与える影響は大きくなる一方です。ネットワーク依存率が高まる中、インターネット速度が遅く、改善方法を探している方もいるのではないでしょうか。

インターネット速度が遅くなるさまざまな原因を把握し、それぞれのケースにおける改善方法を知ることで、トラブルの際にスムーズに対処できます。また、インターネット速度を改善することで業務効率化や生産性向上を図れます。そこでこの記事では、インターネット速度が遅い原因と改善方法についてご紹介します。

インターネット速度はなぜ遅くなる?


インターネット速度はさまざまな原因で遅くなります。原因によって改善方法は異なるため、まずは問題の切り分けを考えましょう。インターネット速度が遅くなるときは、デバイスに原因がある場合と、通信環境に原因がある場合に大別できます。

デバイスに原因があるケース

インターネット接続をすると、PCやスマホはデータを送受信し、デバイスの中でデータを処理します。インターネット通信自体は高速でも、OSやアプリの処理が滞るとレスポンスは遅くなるので、ユーザーの「体感速度」が遅くなる仕組みです。この場合は、デバイスのスペックやアプリの設定を見直すことで、インターネット速度を改善できます。

通信環境に原因があるケース

デバイスに問題がなくても、通信環境に何らかの問題があるとインターネット速度は遅くなります。通信環境が影響するネットワークは、主にLAN(Local Area Network)かWAN(Wide Area Network)の2種類です。

・LAN:自宅内やオフィス内のネットワーク。有線LANまたは無線LAN(Wi-Fi)による接続に問題が生じるケースもある。この場合はLANケーブルやWi-Fi設定などを見直す
・WAN:LANを相互接続する広域ネットワーク。インターネット接続に必要なプロバイダや通信回線が原因のケースもある。この場合は障害対応を待つか、プロバイダ・通信回線の乗り換えを検討する

利用している回線速度を調べてみよう!


実際の回線速度はインターネット上のサービスで簡単に計測できます。最も手軽な方法はGoogle検索で「スピードテスト」と入力することです。検索結果のトップに「インターネット速度テスト」が表示されるので、「速度テストを実行」をクリック/タップしましょう。これだけで自動的に下り・上りの実効速度が計測できます。

回線速度と快適に利用できる用途の目安は以下の通りです。

・5Mbps~10Mbps:ビデオ通話や標準画質の動画視聴、一般的なWebサイト閲覧
・10Mbps~30Mbps:高品質の動画視聴や画像を多用したWebサイトの閲覧
・30Mbps以上:4K品質の動画視聴など、あらゆる用途で快適

Web会議システム「Zoom」の場合、仕様上は下り5Mbpsあれば全ての機能を利用できます。しかし5Mbpsだと遅く感じることは多いので、少なくとも下り10Mbps程度、できれば下り30Mbps以上の通信速度がほしいところです。

【インターネット速度の改善方法】デバイスが原因の場合

インターネット速度が遅い原因は通信環境にあると考えがちですが、接続デバイスに原因があるケースも珍しくありません。通信環境が最適化されていても、デバイスのデータ処理が遅ければパフォーマンスは低下し、体感速度は遅くなる仕組みです。ここでは、デバイスが原因で速度低下を招く場合の改善方法を、6つに分けて解説します。

OSをアップデートする

PCやスマホはOSが基本的な機能全般を担当しており、あらゆるアプリのパフォーマンスにOSの仕様が影響します。OSはバージョンが新しいほど洗練されるため、古いバージョンのOSを使っているならアップデートしましょう。

なお、Windows 7以前はサポートが終了しており、更新プログラムは配信されていません。Windows 7以前を使っている場合は、セキュリティ対策という意味でもWindows 10にアップグレードしましょう。

Webブラウザのキャッシュをクリアする

Webブラウザでインターネット通信をしていると、徐々にパフォーマンスが悪くなっていきます。この問題の主な原因は、キャッシュ(一時ファイル)が蓄積していくことです。

ファイルの読み込みにかかる時間が長くなることで、体感速度は遅くなります。この場合は、WebブラウザのメニューかOSのクリーンアップ機能から、Webブラウザのキャッシュをクリア(削除)しましょう。

高速なWebブラウザを利用する

Webブラウザはインターネット上のWebサーバーに接続したり、ユーザー側へレスポンスを返したりするためのアプリです。WebブラウザによってWebページの解釈方法などの仕様が異なるので、処理速度にも違いがあります。

Webブラウザのパフォーマンスに不満があれば最新バージョンにアップデートし、それでも体感速度が改善されなければ「Google Chrome」などの高速なWebブラウザを利用しましょう。

セキュリティソフトを一時的に停止

PCでインターネット接続をするならセキュリティソフトの導入は必須ですが、セキュリティソフトによっては送受信される全てのデータを詳細にチェックします。この処理のせいで体感速度が異常に遅くなるケースも多いでしょう。

ウイルスの侵入などからデバイスを守るには必須のアプリですが、体感速度の遅さが深刻であれば、一時的にセキュリティソフトを停止する方法も考えられます。

メモリを増設する

ソフトウェアに問題がなくても、ハードウェアに何らかの原因があることで、体感速度が遅くなるケースもあるでしょう。ハードウェアに問題があると個人でできる解決方法は限られますが、メモリの増設なら比較的容易です。

「複数アプリを同時起動すると急激に遅くなる」といったケースなら、メモリの増設で速度改善が期待できます。一般的な利用方法ならメモリは4GB程度あれば十分ですが、動画ファイルなど大容量ファイルの送受信が多いなら、8GB以上はほしいところです。

ハイスペックなデバイスに買い換える

メモリ以外にも、CPUやストレージも体感速度に大きく影響します。CPUは換装できないPCが多く、ストレージ(HDDやSSD)の換装にはやや特殊な技術・設定が必要です。

スペック不足で起動速度も異常に遅い状況であれば、デバイスの買い換えを検討しましょう。なお、ストレージはHDDよりSSDのほうがはるかに高速です。処理速度の高速化ならSSD搭載のPCをおすすめします。

【インターネット速度の改善方法】通信環境が原因の場合

デバイスが最適化されていても通信環境の不備によってインターネット速度は遅くなります。通信環境はインターネット速度の上限を決めるので、より根本的な原因です。ここからは、通信環境が原因で速度低下を招く場合の改善方法を7つに分けて解説します。

LANケーブルを新調する

有線LAN環境ではルーターとPCをLANケーブルで接続します。LANケーブルは取り回しが面倒ではあるものの、安定した通信速度を発揮できるのが魅力です。ただし、LANケーブルは「カテゴリ(Cat)」と呼ばれる規格が定められており、古いカテゴリ(Cat1~Cat5)のものは最大通信速度100Mbps以下となっています。

デバイスに問題がないのに体感速度に不満を覚えるなら、最大通信速度1Gbps以上の「Cat5e」以降のLANケーブルに交換しましょう。

Wi-Fiルーターの位置調整

Wi-Fiは有線LANを無線化するために生まれた技術で、ワイヤレスでWi-Fi対応デバイスとWi-Fiルーターを接続できるのが利点です。しかしWi-Fiの電波は距離や障害物の影響で減衰しやすく、デバイスとWi-Fiルーターの位置関係によっては通信速度が遅くなります。

Wi-Fi接続が不安定だと感じたら、以下のポイントを意識してWi-Fiルーターの位置調整を試しましょう。

・Wi-Fiルーターを床に直置きしない
・Wi-Fiルーターを室内空間の中央、またはデバイスの近くに置く
・デバイスとWi-Fiルーターの間に厚い壁や障害物を挟まない
・Wi-Fiの電波は水に吸収されやすく、水回りは避ける
・電波を発する機器と干渉するため、電子機器や家電(特に電子レンジ)と距離を取る

2.4Ghz帯と5Ghz帯を切り替える

Wi-Fiの電波が利用する周波数帯域は、2.4Ghz帯と5Ghz帯の2種類です。

・2.4Ghz帯:障害物に強く長距離伝送に向くが、家電でも使用される周波数帯域なので混信しやすい
・5Ghz帯:障害物に弱く長距離伝送には向かないが、電波干渉を起こしにくく高速通信が可能

使用中のWi-Fiルーターによっては両方の周波数帯域に対応しており、接続ネットワークを変更するだけで2.4Ghz帯・5Ghz帯を切り替えられます。Wi-Fiルーターとの距離や障害物の有無に応じて使い分けましょう。

最新のWi-Fi規格「Wi-Fi 6」を利用する

Wi-Fiは無線LAN用の通信規格で、数年ごとにバージョンアップを重ねています。新しい規格ほど最大通信速度は高速です。

・Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax):第6世代の最新規格。最大通信速度は9.6Gbps
・Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac):第5世代の現在主流な規格。最大通信速度は6.9Gbps
・Wi-Fi 4(IEEE 802.11n):第4世代の旧規格。最大通信速度は600Mbps
・IEEE 802.11g:第3世代の旧規格。最大通信速度は54Mbps

Wi-Fiルーターとデバイスが最新規格に対応していれば、非常に高速な通信ができます。古いWi-Fiルーターは規格上の最大通信速度が遅い上、対応するWi-Fiセキュリティ規格も旧式なので、セキュリティ対策という意味でも新しい機種に買い換えを検討しましょう。

「IPv6 IPoE」で接続する

インターネットは「IPv4 PPPoE」という方式で接続するのが主流です。この方式はプロバイダの通信設備にアクセス集中することで遅延が発生します。「夜間帯や休日にインターネット速度が遅い」というケースの多くは、IPv4 PPPoEで接続していることが原因です。

最新の通信方式「IPv6 IPoE」であれば、アクセス集中を回避して高速通信ができます。ただし、IPv6 IPoEを利用する必須条件は、プロバイダとWi-Fiルーターの両方がIPv6 IPoEに対応していることです。

高速な光回線に乗り換える

インターネット回線によっても最大通信速度の上限は異なります。ADSLやCATVは光回線ほど速くなく、多くの企業が光回線へ移行を進めている状況です。ネットワーク依存率が高まる中、下り最大1Gbps以上の光回線の重要度は増しています。高速かつ安定したインターネット回線を求めるなら、IPv6 IPoEに対応していることがポイントです。

Wi-Fiアクセスポイントを増設する

Wi-FiルーターでカバーできるWi-Fi接続可能な範囲は限られている上、最大同時接続数は多くありません。「どうしてもインターネット速度の遅いエリアができてしまう」「Wi-Fi接続するデバイスが多くなると遅くなる」といった問題を抱えているなら、「Wi-Fiアクセスポイント」の増設がおすすめです。

Wi-Fiアクセスポイントを増設すると電波の基地局を効率的に増やせるので、広いオフィスや複数フロアにまたがったWi-Fi運用にも問題なく対応できます。

インターネット速度の改善と通信環境整備はイッツコム!


インターネット速度の遅さを根本的に改善するなら、高速かつ安定した光回線への乗り換えが効果的です。イッツコムなら法人向け光回線と「モバイル閉域接続」や「かんたんWi-Fi」を組み合わせることで、企業の通信環境をトータルアップグレードできます。

イッツコム光接続サービス × モバイル閉域接続

イッツコムの法人向け光回線「イッツコム光接続サービス」は、下り最大2GbpsでIPv6 IPoEにも標準対応した、高速かつ安定した光回線サービスです。企業のインターネット速度が遅い問題を根本的に改善できます。

光回線・プロバイダ一体型のサービスなので、トラブルの際の連絡がひとつの窓口で済む上、他社サービスより月額料金を抑えられるのも利点です。

さらに「モバイル閉域接続」を組み合わせれば、PCやスマホに専用SIMを挿入するだけで、テレワーカーや営業担当者の安全な通信環境を整備できます。社内LANへの接続はインターネットを経由せず、インターネット接続の際は社内LANを経由するので安心です。

イッツコム光接続サービス × かんたんWi-Fi

イッツコム光接続サービスを利用すると、Wi-Fiルーター機能一体型のONU(光回線終端装置)が付与されます。導入したその日から、オフィスで快適なWi-Fiを利用可能です。

さらに「かんたんWi-Fi」を組み合わせれば、簡単にWi-Fiアクセスポイントの増設もできます。機器が届いたらLANケーブルと電源ケーブルを差し込むだけでWi-Fi接続エリアを拡大可能です。

「ハイエンド6」プランならWi-Fi 6に対応する上、最大100台まで同時接続できるので、インターネット速度の改善に大いに役立ちます。さらに、来客用のフリーWi-Fiも簡単に提供可能です。

まとめ


インターネット速度が遅い問題を根本的に解決するなら、まず高速かつ安定した光回線への乗り換えが必須です。IPv6 IPoEに標準対応したイッツコム光接続サービスなら、夜間や土日でも安定したインターネット通信ができます。

さらにモバイル閉域接続や「かんたんWi-Fi」を組み合わせれば、テレワーカーや営業担当者は安全なインターネット通信ができ、オフィス・店舗の全範囲で快適なWi-Fi接続が可能です。インターネット速度の改善をお求めなら、通信環境をトータルアップグレードできるイッツコムにご相談ください。