1. コラム
  2. コラム
  3. 無料でドメイン取得をするには?独自ドメインのメリットや取得・設定方法を解説

無料でドメイン取得をするには?独自ドメインのメリットや取得・設定方法を解説

自社オリジナルのWebサイトやメールアドレスを利用するには、独自ドメインの取得が必要です。独自ドメイン取得に付随する自社サーバの運用を検討しており、ドメイン取得が無料になる方法はあるのか知りたいという企業担当の方もいるのではないでしょうか。

独自ドメインの有用性や無料サービスは危険な場合もあること、企業向けのドメイン取得・サーバ運用サービスを知ることで、安全にサーバ運用する方法を理解できます。効率的な運用方法を知り、Webサーバやメールサーバを安全かつ快適に利用しましょう。

そこでこの記事では、ドメイン関連の専門用語や独自ドメインのメリット・取得方法、安全に無料取得できる方法についてご紹介します。

ドメイン取得の基礎知識


ドメイン取得に当たってはトップレベルドメインやレジストラ、独自ドメインなど、さまざまな専門用語を目にします。まずはドメイン関連の用語の意味や、ドメイン取得との関わりを見ていきましょう。

ドメインとIPアドレスの関係

ドメイン(ドメイン名)とは、URLやメールアドレスに含まれる「○○.com」や「○○.jp」などのピリオドで区切られた文字列で、インターネット上のコンピュータやネットワークを識別するための住所です。

インターネットに接続された機器には一意のIPアドレスが割り当てられますが、「221.242.76.○○」のような数字の羅列は人間が識別しにくいため、検索や入力の容易なドメイン名に置き換えます。

ドメイン名とIPアドレスを対応させるシステムを「DNS(Domain Name System)」と呼び、ドメイン名を管轄するDNSサーバがドメイン名とIPアドレスを変換する仕組みです。

トップレベルドメインとセカンドレベルドメイン

ドメイン名は文字列をピリオドで区切り、右端を最上位とする階層構造になっています。この「com」や「jp」など右端の文字列を「トップレベルドメイン」と呼び、企業・商用サービスや国別コードなどの属性を表す仕組みです。

トップレベルドメインよりひとつ左側のドメインを「セカンドレベルドメイン」と呼び、ドメイン取得の際はここに任意の文字列を入れ、「example.jp(社名.国別コード)」のようなドメイン名を取得します。

レジストリとレジストラ

トップレベルドメインを管理する団体を「レジストリ」と呼び、ドメインの登録申請を受け付けたり登録・変更・廃止を仲介したりする団体を「レジストラ」と呼びます。

ドメイン取得をする際は、任意のレジストラに登録を申請することが必要です。レジストラは世界中に無数に存在し、レジストラによって取り扱いのあるトップレベルドメインや登録にかかる料金に違いがあります。

共有ドメインと独自ドメイン

ブログサービスやプロバイダのWebサイト作成サービスを利用すると、「自社名.○○blog.jp」や「○○net.jp/自社名」のように、サービス事業者のドメイン名と自社名などを組み合わせるのが一般的です。多くのユーザーとドメイン名を共有するため、「共有ドメイン」と呼ばれます。

これに対し、任意のトップレベルドメインと自社独自のセカンドレベルドメインを組み合わせたドメイン名が「独自ドメイン」です。ドメインを取得するということは、独自ドメインを取得することを指します。

独自ドメイン取得のメリット


独自ドメインには以下のようなメリットがあります。

・SEO(検索エンジン最適化)対策に強い
・検索ユーザーや他社から信用されやすい
・ブランディングに役立つ

ここでは、企業が独自ドメインを取得する必要性を把握しましょう。

SEO(検索エンジン最適化)対策に強い

独自ドメインのメリットのひとつは、共有ドメインよりSEO対策に強いことです。独自ドメインを取得してブログやWebサイトを運営すると、WebページにブログサービスやWebサイト作成サービスの情報を含めることなく、自社発信の情報のみを検索エンジンの評価対象にできます。

またGoogle検索が検索結果に表示するURLは、同一ドメインからは基本的に2つまでです。共有ドメインは多くのユーザーと共有するため、他のユーザーと記事の内容が被ったとき、同一ドメインと判断され検索結果上位に表示されない恐れがあります。

検索ユーザーや他社から信用されやすい

独自ドメインを使用すると、検索ユーザーや他社から信用されやすいのもメリットです。フィッシングサイトやビジネス詐欺メールなどの被害が拡大している中、共有ドメインのURLやフリーメールアドレスに不信感を覚えるユーザーは珍しくありません。独自ドメインであればこの不信感を払拭でき、信頼性を担保しやすいのがポイントです。

ブランディングに役立つ

Webにおいてドメイン名は「看板」の役割を果たすため、企業の個性を反映した独自ドメインはブランディングに役立ちます。短くて覚えやすい・入力しやすいドメイン名なら、広告経由のアクセス数を期待しやすいのもポイントです。

また検索結果に表示されたときに、ドメイン名から記事内容を類推しやすい効果もあります。加えて独自ドメインはプロバイダ変更やサーバ移転があっても使い続けられるため、培ったブランドを手放す恐れもありません。

独自ドメインの取得・設定方法


独自ドメインを取得・設定する流れはレジストラによって若干違いがありますが、おおむね以下の通りです。

1.取得するドメイン名を決める
2.ドメイン名の取得手続きをする
3.DNSサーバの設定
4.Webサーバの設定

ここからは取得・設定の手順とともに、ドメインとサーバの関係性もイメージしましょう。

1.取得するドメイン名を決める

まずはトップレベルドメインとセカンドレベルドメインの組み合わせを決めます。自由に入力できるセカンドレベルドメインは「早い者勝ち」であるため、希望の文字列が登録済みの場合も珍しくありません。

レジストラのWebサイトなどで空きドメインを検索し、リストにあるトップレベルドメインとの組み合わせを検討しましょう。

2.ドメイン名の取得手続きをする

取得したいドメイン名が決まったら、レジストラのWebサイトで取得手続きをします。ドメイン名の使用料を確認し、支払い方法を選択して申し込みましょう。

なお、独自ドメインを取得するとドメイン登録者名・所在地・電話番号などの情報がWebで公開されます。契約前に公開して問題のない情報を整理しておきましょう。

3.DNSサーバの設定

取得した独自ドメインをWebサイトやメールアドレスに利用するには、独自ドメインを任意のDNSサーバ(ネームサーバ)に登録する必要があります。

登録の手続きはレジストラによってさまざまです。サービスにログインして手動設定するケースもあれば、サービス事業者側が対応してくれるケースもあります。

4.Webサーバの設定

DNSサーバに独自ドメインを登録したら、運用するWebサーバやメールサーバにも独自ドメインを登録することが必要です。

登録方法はサーバサービスによって異なります。指定の手順で独自ドメインを登録したら、Webサイトやメールアドレスに独自ドメインが使える状態です。

無料で独自ドメイン取得する方法


無料で独自ドメイン取得する方法には「無料ドメイン取得サービス」もありますが、これはリスクが高く、企業向きではありません。現実的な方法は、ホスティングサービスのドメイン取得サービスや、ハウジングサービスのドメイン取得代行サービスを利用することです。

無料ドメイン取得サービス

数あるレジストラの中には無料ドメイン取得サービスを提供しているものもあります。これは魅力的に見えるかもしれませんが、無料で取得できるのはマイナーなトップレベルドメインのみです。

またアクセス数が伸びると突然ドメインの使用が停止され、売りに出されるなど、悪質な詐欺サービスの場合もあります。企業のドメイン名としてはリスクが高過ぎるため、このタイプのレジストリは避けましょう。

ホスティングサービスのドメイン取得サービス

ホスティングサービス(レンタルサーバ)とは、サービス事業者が運用保守するサーバを、インターネット経由でレンタルできるサービスです。

ホスティングサービスはドメイン取得をセット提供していることが多く、サーバをレンタルする場合は無料でドメイン取得できるケースもあります。ドメイン取得を標準で無料としているケースや、特定プランの無料キャンペーンを実施しているケースがあります。

ハウジングサービスのドメイン取得代行サービス

ハウジングサービス(コロケーションサービス)とは、自前のサーバをサービス事業者のデータセンター内に設置し、リッチな通信回線やセキュリティ設備などを利用できるサービスです。ハウジングサービスはドメインの取得代行サービスを提供しているケースがあり、手数料が無料の場合もあります。

ドメイン取得とサーバ運用ならイッツコム!


イッツコムの「ホスティングサービス」はドメイン取得が標準で付帯しており、「ハウジングサービス」はドメイン取得代行に対応しています。いずれも大容量バックボーンによる高速アクセスや、万全のセキュリティ対策が魅力的な法人向けサービスです。

無料ドメイン取得とサーバレンタルなら「ホスティングサービス」

イッツコムの「ホスティングサービス」は、快適かつ安全なWebサーバ・メールサーバをレンタルできるホスティングサービスです。

Webサーバは新会社立ち上げに伴う自社サイトの開設、メールサーバはGmailなどのフリーメールから独自ドメインのメールへ移行する場合などに活用できます。

サーバは冗長化した上でロードバランサーにより負荷分散させ、24時間専門スタッフが監視します。自社大容量バックボーンで高速アクセスできることも利点です。またWebサーバの改ざん検知やメールサーバのウイルススキャン・迷惑メールスキャンなど、ニーズに応じて豊富な付加機能を利用できます。

全てのプランにドメイン取得・お預かりサービスが付随するため、独自ドメインの取得に関して追加の費用は発生しません。

ドメイン取得代行もできるハウジングなら「ハウジングサービス」

イッツコムの「ハウジングサービス」は、快適なネットワーク環境や高度なセキュリティ設備が魅力的なデータセンターにおいて 、サーバの設置場所を貸し出しするサービスです。

上位回線は合計200Gbps以上で接続し、サーバと任意プロトコルを24時間365日監視します。外部からサーバラックまではIDカードにより4重にロックする他、ハロンガスによる自動消火設備や監視カメラによる常時監視など、物理的なセキュリティ対策も万全です。

またドメイン取得代行にも対応しており、取得したドメインは自社DNSサーバにて運用・管理します。

まとめ


マイナーなトップレベルドメイン(国別コード)を無料取得できるサービスは危険です。信用できる日本企業が提供するホスティングサービスやハウジングサービスを選択し、低コストかつ安全・快適なサーバ運用環境を手に入れましょう。

イッツコムは大容量バックボーンや充実したセキュリティ設備に強みのあるホスティングサービス・ハウジングサービスを提供しており、お好みのドメイン取得にも対応します。ドメイン取得とサーバ運用をお求めなら、万全の運用保守体制を低コストで利用できるイッツコムにご相談ください。