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制限があるZoom無料プラン|どこまでできるのか検証!

2020年のコロナウィルス流行の影響で就業形態が急遽テレワークに移行し、今後もテレワークを継続していこうとする流れが強くなってきています。テレワークのために欠かせないのが、オンラインで会議をするためのアプリケーションです。いくつか種類はあるなかでも、最近特に注目を集めているのが「Zoom」です。

Zoomを導入するにあたって気になるのが、無料プランと有料プランのどちらがよいのかというところではないでしょうか。そこでこの記事では、無料プランのままでどこまで活用できるのかを解説していきます。無料プランの制限を把握していれば、ビジネスで活用できる範囲もコントロールできるでしょう。

Zoomの無料プランの制限とは

Zoomは、有料であってもプランごとに制限の範囲が異なります。プランの比較をするのであれば、「何ができないのか」をチェックしましょう。ここでは、無料プランの制限内容について詳しく解説します。無料プランの内容を基準にすることで、有料プランに移行するべきかどうかのポイントも見えてくるでしょう。

1対1のミーティングは無制限だが3人以上は40分制限

無料プランの場合、3人以上の通信には40分という制限が設けられています。40分が経過した時点で自動的に終了します。そのためミーティングで利用するには、事前に話し合う内容を決めておくなど、短い時間でも切り上げられるような工夫が必要です。

1対1のミーティングであれば時間制限はありません。面接や商談など、個別に対応する内容であれば問題ないでしょう。

録音、録画はローカル制限

企業では、ミーティングの内容を録音・録画しておくことが多いのではないでしょうか。Zoomの無料プランでも録音・録画機能はありますが、PC上にしかデータを保存できません。

録音・録画機能をビジネスで利用する場合は、メモリ容量が十分にあるPCから行いましょう。有料プランになるとZoomのクラウドサーバーが利用できるので、どのデバイスからでも問題なく利用できます。

ミーティング回数の制限なし

無料プランでは利用時間に制限はありますが、ミーティングの回数は制限されていません。1度ミーティングが終わった後でも、別のミーティングを設定すればまた始められます。再度セッティングと招待をする手間はありますが、40分ごとに仕切り直すことも可能です。

ただし、40分からの延長として利用するのであれば相手を選びましょう。大事な商談で話をまとめている最中だと、相手を不快にしてしまうかもしれません。また、作業効率の悪さが企業イメージを下げてしまう可能性もあります。ミーティング回数の制限はないとはいえ、同じ人とのミーティングを延ばすために利用する際は注意しましょう。

Zoomの有料プランと無料プランを比較

前項で無料プランの制限について解説しました。ここからは3種類ある有料プランの違いに触れながら、それぞれどのようなシーンに最適なのかを紹介していきます。有料プランには参加人数の上限数だけでなく、機能やサポート体制が細かく違いがあります。ビジネスで利用するなら、自社の体制に合わせたプランをしっかりと吟味しましょう。

プロプランは小規模グループ向け

プロプランは、9台までホストとして登録できるので、ホストを多く必要としない小規模グループ向けのプランです。プロプランに契約すると使える機能をみてみましょう。

・ミーティングに100人が参加可能(追加購入によってさらに増やすことは可能)
・ミーティング時間は24時間に制限
・ユーザー管理(役割の追加や削除)
・記録の有効化や暗号化を設定できる管理者機能コントロール
・ミーティングの使用状況のレポーティング
・カスタムパーソナルミーティングID
・スケジューラーの指定
・容量1GBのMP4/M4A記録用クラウド(容量は追加購入で増やせます)
・REST API
・Lyncに登録してある連絡先を共有

無料プランでも100人までミーティングに招待できますが、有料プランではオプションで参加人数だけを増やすことができます。基本プランは必要最小限で、参加人数だけ増やしたい場合はこのプロプランが最適です。パネラーが少ないセミナーにも向いているでしょう。

ビジネスプランは中小企業向け

部署ごとで利用したい場合はホストの人数が多くなりますので、中小企業向けのビジネスプランに切り替えましょう。追加される機能によって、情報の管理や共有がしやすくなります。教育機関に向けた機能が追加されるのもビジネスプランの特徴です。

・ミーティングに300人が参加可能(追加購入可能)
・使用状況を一覧できる管理用ダッシュボード
・オリジナルのURLを使用可能
・プライベートクラウドも使えるようになる業務用導入のオプション
・独自のメールアドレスドメインでも利用登録可能になる
・会社の認証情報を利用したシングルサインオン
・カスタマイズしたページに自社のブランドを追加
・メールテンプレートを設定して招待状を作成
・LTI統合(教育支援ツールとの連携)
・クラウド記録トランスクリプト(成績証明書)

参加人数が300人~となるビジネスプランは、企業だけでなく教育機関でも活用できる内容です。企業では管理職・営業職のひとりひとりがホストになることができ、塾では講師や教室ごとにホストを設置することで自由にリモートコミュニケーションが可能になります。

エンタープライズ2.0プランはセミナーやグローバル企業向け

エンタープライズ2.0は、ホストが100台を超えるような大規模のセミナーやグローバル企業を対象としたプランです。

・ミーティングに500人が参加可能
・専用のカスタマーサクセスマネージャー
・採用分析やROI追跡を含むエグゼクティブ事業レビュー

エンタープライズ2.0は、社内での利用から抜けてオンライン上でコミュニケーションが基本となる事業者向けです。グローバル展開している企業にも向いているでしょう。

企業でZoom無料プランを使うときの注意点

お手軽にZoomを導入できる無料プランですが、企業で採用するにあたって注意すべき点があります。簡単に導入できるがゆえに、ネットリテラシーへの理解を高めておかないとセキュリティ面に危険が及ぶかもしれません。ここからは、企業がZoom無料プランを採用するうえで注意すべき点を詳しく解説していきます。

ネットワーク上のセキュリティ

これはZoomに限った話ではありませんが、ネットワークは誰でもアクセスできることをまずは念頭に置いておきましょう。ネットワークを経由して、第三者が介入してくる可能性を常に危惧する必要があります。

実際、Zoomが急速に普及したころ、関係ない第三者がミーティングに参加して性的な画像や動画を共有してくる「Zoom爆弾」と呼ばれる悪質な行為が多発していました。パスワードを設定するだけでも回避できますので、外部からの侵入を防ぐためにもパスワードを設定するようにしましょう。

データ管理上のセキュリティ

Zoomを使ってテレワークを推進していくとなった場合、社外という環境で企業データのやり取りをする必要ができてきます。誰でもアクセスできるようなところで社外秘のデータを共有していると、情報漏洩の危険性が格段に高くなります。

機密性の高い情報やデータを取り扱う際は、アクセスできる人が制限された環境や方法を作っておくことを忘れてはいけません。無料プランはセキュリティが弱いところがありますので、ハッキングやフィッシングによる被害にも気をつけましょう。

配信者と参加者の通信回線

職場内でやりとりをしている分には安定した通信ができますが、社外との通信となると回線が安定しないこともあるでしょう。個人の自宅の回線環境となると、必ずしも整っているとは限りません。

ミーティング中にバグが発生してしまい、円滑なコミュニケーションが取れない可能性もあります。また、通信回線の費用は個人で負担しないといけなくなるので、体制を整えてから業務にZoomを導入するようにしましょう。

利用シーンの選択

これまでにも解説したように、無料プランは3人以上のミーティングに時間制限があります。無料プランでも有効に活用していくのであれば、ビデオ会議が必要な状況を精査するとよいでしょう。

電話で話しても伝えられることや、メールに記載すれば済むようなことで都度ビデオ会議を使っているとむしろ効率は悪くなってしまいます。資料を共有しながら話す必要がある場面などに限定してZoomを活用すると、無料プランでもビジネスで利用可能です。

リモートワークを丸ごとサポートできるイッツコムのサービス

いざリモートワークに移行しようとしても、慣れないことばかりでどこから着手すべきかわからないという人もいるでしょう。リモートワークのためにZoomの導入を検討しているのであれば、社内インフラをトータルコーディネートできるイッツコムをお試しください。イッツコムの法人サービスについてご紹介します。

リモートワーク導入の不安をすべて解消

リモートワークの効率性は回線に左右されます。イッツコムは、最適な回線環境を整えるだけでなく、セキュリティも万全にしたうえでWeb会議システムの導入をサポートします。

社員が一斉にリモートワークを開始したことでアクセスが集中しすぎてしまい、社内のシステムがダウンしてしまったというケースは実際に存在しています。イッツコムでは、その事業者ごとに適した環境をご提供し、トラブルにも迅速に対応することが可能です。

それぞれ手間がかかるシステムの導入を一括完了

イッツコムの法人SIMカードを使うと、セキュアな回線をリーズナブルにシェアできます。インターネットと分離したモバイル閉域接続により、通信を外部に察知されることなく重要なデータの漏洩を防止できます。

また、イッツコムが提供するクラウドサービス「box」も導入すれば、データの保存や管理をクラウドに移行し、より安全な環境でデータにアクセスできるようになります。Zoomを始めとする外部ツールとの連動もサポートしてくれるので、導入の手間もカットできるでしょう。

リモートワークに適したシステムで運営をサポート

イッツコムの強みは、安定した回線や安全なセキュリティを提供するだけではありません。boxを中心としたツールと連携すれば、業務効率は大幅に上がります。顧客管理や分析システムも導入することができるため、オフィスにいなくても共同作業が可能です。

アクセスする人とリアルタイムで共有できるシステムなので、Zoomと連携すればさらに戦略的なビジネス展開もできるでしょう。イッツコムでは、リモートワークでも企業が成長できるようサポートしています。

まとめ

Zoomの導入は簡単ですが、無料プランのグループミーティングは40分という縛りがあります。ビジネスで利用するには少し工夫が必要です。Zoomを企業で活用するには、回線環境やセキュリティも課題となるでしょう。

イッツコムの法人サービスは、リモートワークに必要な通信インフラを高いセキュリティと一緒にご提供いたします。データ管理・分析・営業支援システムもありますので、ワンストップでマネジメント力までアップできるのが強みです。リモートワークでZoomの導入を検討しているなら、ぜひイッツコムにご相談ください。