1. コラム
  2. コラム
  3. Web会議のセキュリティ機能を解説!想定されるリスクや対策は?

Web会議のセキュリティ機能を解説!想定されるリスクや対策は?

Web会議の導入にあたり「セキュリティは大丈夫なのか」「セキュリティリスクを抑えるための対策にはどのようなものがあるのか」など、Web会議の安全性に不安を抱いている方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、Web会議のセキュリティ機能とリスクを実例でご紹介します。セキュリティ機能の種類と、Web会議で伴うリスクを知ることで、どのようなセキュリティ対策を講じれば良いのかがわかるでしょう。

Web会議アプリのセキュリティ機能

テレワークの普及とともにWeb会議アプリを導入する企業が増えています。大変便利である一方、きちんとセキュリティ対策をしていないと情報漏洩などのリスクが発生してしまうこともあるでしょう。安心安全に利用するために、Web会議アプリにはどのようなセキュリティ機能があるのか詳しく解説します。

情報の暗号化

Web会議でやりとりした映像や音声は、送信するデータを外部から読み取りができないように情報を暗号化しています。受信元が暗号を復元し再生することにより、情報をやりとりするのが情報の暗号化です。

暗号化方式にはいくつか方法があり、Web会議では「SSL暗号化」が使われています。ほかにはアメリカ合衆国で開発された「AES暗号化」があり、暗号の強度が高く簡単には破ることができないのが特徴です。

セキュリティコード

Web会議ではセキュリティコードと呼ばれるパスワードを利用して、セキュリティ管理をしています。会議ごとにひとつのセキュリティコードが設定され、コードを知っている人しか参加できないよう設定が可能です。

セキュリティコードを採用することで、不正アクセスによる情報漏洩のリスクが抑えられます。また万が一セキュリティコードが漏れた場合でも、新たにセキュリティコードを作り直すなどの対処が可能です。

IPアドレスの指定

IPアドレスはインターネットに接続した端末ごとに指定された番号です。個々のIPアドレスを指定することで、対象の端末でしかWeb会議に参加できないよう設定します。許可していない参加者に、誤って情報を漏らすことがなくなるでしょう。

会社限定のIPアドレスを設定することも可能です。会社以外の人とのアクセスを制限でき、私的利用の抑制にもなるでしょう。

端末の認証

Web会議への参加に制限をかけるには、セキュリティコード、IPアドレス以外に端末認証ができる製品もあります。端末認証を行うには、端末ごとに付与されたMACアドレスが必要です。

MACアドレスとは、Media Access Control addressの頭文字を取ったもので、ネットワーク機器についている識別番号です。この番号は重複することがなく外部に通知されないため、高いセキュリティが実現できるでしょう。

Web会議のセキュリティリスクと実例

Web会議にはさまざまなセキュリティ機能が備わっていますが、どのようなリスクがあるのかを把握しておくことは大切です。Web会議のセキュリティリスクを知ることで、最善の策を講じることができるでしょう。ここからは、Web会議のセキュリティリスクを実例と共に見ていきましょう。

不正アクセスや情報漏洩のリスクがある

Web会議のセキュリティリスクとして多いのが、第三者による不正アクセスや、会社内部の人間による情報漏洩です。

不正アクセスにより会議の内容を聞かれたり、共有ファイルの機密情報が漏れたりする恐れがあります。また、場所を選ばないWeb会議の利点が仇となる場合もあります。社員が外出先でWeb会議に参加したときに会話を盗み聞きされたり、データを盗み見されたりする恐れもあるでしょう。

これらの被害を防ぐためにはパソコンなどのセキュリティ対策だけではなく、パソコンの管理者にもある程度の情報管理能力が求められます。適切な対策をすることでセキュリティリスクは減らせるでしょう。

実例1:ビデオ爆撃

ビデオ爆撃とは、情報漏洩およびWeb会議の乗っ取り被害のことです。実際にある企業では、悪意のある第三者に不正アクセスされWeb会議を乗っ取られたことで、会議の情報が漏洩、不快な動画や画像などを共有させられたなどの被害が発生しました。無料のWeb会議アプリZoomで行われたことから、Zoombombingとも呼ばれています。

Zoomなど会議URLを知っていれば誰でも参加ができるWeb会議アプリは、簡単に侵入できてしまうのが難点です。安全かつ便利に利用するには、セキュリティコードやIPアドレスによる制限をするなどセキュリティ面の強化が必要でしょう。

実例2:クライアントのなりすまし

インターネットからWeb会議クライアントをダウンロードする際、第三者がクライアントになりすまし、偽のWeb会議クライアントをインストールさせられることがあります。

このようななりすましによって、セキュリティ情報の抜き取りや、不正な料金請求が行われる可能性も否めません。そのため、Web会議クライアントは公式サイトからダウンロードし、発行元が適切かどうかを確認することも大切です。

Web会議を安全に行うための対策

セキュリティ対策というと難しい対策をイメージしがちですが、専門知識がなくても個々の対策でセキュリティリスクを回避できます。日本ネットワークセキュリティ協会の調査によると、情報漏洩の原因で多いのは紛失や置き忘れ、次いで誤操作でした。情報漏洩の原因の多くは人為的なミスによるものだといえます。

Web会議を安全に行うためには情報が漏れないよう対策が必要でしょう。そのためには、暗号化されていないフリーWi-Fiを使用しない、PCのセキュリティ対策を万全にしておく、情報管理体制を整え人為的なミスを防ぐなどの対策が効果的です。

Web会議システム運用で企業が取り組みたいセキュリティ対策と活用法

Web会議システムを運用する場合、インターネット上でのやりとりが必須です。そのためセキュリティ対策が欠かせません。しかし実際にどのような対策をすれば良いのかわからない方もいるでしょう。ここではWeb会議を運用するうえで、企業が取り組みたいセキュリティ対策と活用法をご紹介します。

回線を安定させる

Web会議のセキュリティ対策として効果的なのが、回線の安定を図ることです。イッツコムの法人向けデータSIMサービスではNTTドコモの回線を利用しているため、サービスエリア内であればどのような場所でもWeb会議を行えます。暗号化にも対応しており、データが漏洩したり、不正なアクセスをされたりなどの心配はありません。

また、法人向けのデータSIMを利用することで、お得にWi-Fiを利用できます。複数人でデータ共有することで、データ通信量のプランを安く抑えられるのが特徴です。SIMのみの契約とモバイルルーターの貸し出しから選べ、それぞれの会社に合ったプランを選択することができます。

イッツコムのモバイル閉域接続でセキュリティ強化

イッツコムではモバイル閉域接続を利用することで、セキュリティの強化に期待できます。インターネットを利用することなく社内ネットワークへのアクセスが可能なため、通信内容がネット上に晒される心配がありません。

また専用SIMを使いセキュリティを確保するため、VPNの設定をすることなく、簡単に接続ができるのも特徴です。登録されていない端末での利用も制限できるため、高いセキュリティを保って通信ができるでしょう。

さらにイッツコムの「box」サービスを利用すれば、高いセキュリティ性を維持したまま自社内でのファイル共有が簡単になります。米国のクラウドセキュリティ標準「FedRAMP」に準拠しており、金融や医療業界などセキュリティ強化が必要な場所でも採用されているなど、信頼性は十分でしょう。

リモートワーク管理に強いイッツコムのホットプロファイルの併用

イッツコムのホットプロファイルを導入することで、効率よく的確な営業アプローチが可能になります。ホットプロファイルでは、名刺のデータ化、見込みの高いお客様へのアプローチ、営業活動の可視化などの一元管理が可能です。効率よく営業活動ができるうえ、コスト削減にもつながるでしょう。

許可しているIPアドレス以外からの接続をブロックするだけでなく、端末をなくした場合でも、遠隔操作でのブロックや位置情報の取得で被害を最小限に抑えるため、セキュリティ性も問題ありません。

データ管理や営業活動の効率化を高いセキュリティを維持したまま実現するには、イッツコムのホットプロファイルの併用がおすすめです。

まとめ

Web会議はオンライン上で会議ができる便利なツールです。便利である一方、セキュリティ対策が適切にできていなければ情報漏洩などのリスクがあります。しかし情報管理体制を見直し、適切なセキュリティ対策を整えておけば、リスクは抑えられるでしょう。

法人のセキュリティ対策を強化したい場合はイッツコムにお任せください。それぞれの状況に合わせたセキュリティ対策をご提案し、セキュリティ体制の強化と業務効率化を同時に実施できます。Web会議に関するセキュリティ面の不安があるなら、ぜひイッツコムへご相談ください。