【2024年版】Zoomの音声が聞こえない原因と解決方法10選
目次
Zoomはビジネスシーンで多用されるWeb会議システムですが、使用方法によっては「音声が聞こえない」などのトラブルも起こります。原因はZoomアプリの設定ミスやイヤホンの接続ミスなどさまざまです。
Zoomの音声トラブルについて理解を深め、より快適に運用したい方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、Zoomの音声が聞こえない原因と解決方法を紹介します。
Zoomの音声が聞こえない原因と解決方法
Zoomミーティングの音声が聞こえない原因は、入室時の操作ミスやミュート設定の他、イヤホンの接続ミスやソフトウェアの不具合などが多いです。原因に応じて解決方法は異なるため、落ち着いて対処しましょう。ここでは、Zoomの音声が聞こえない10の原因と、それぞれの解決方法を解説します。
【関連記事:Zoomを使うには?主な機能や参加・主催の方法を分かりやすく解説】
入室時にオーディオに参加していない→参加する
Zoomミーティングの音声が一切聞こえない場合、入室時の操作ミスにより、オーディオに参加していない状態かもしれません。
Zoomミーティングの入室時、PCなら「コンピュータオーディオに参加する」、スマホやタブレットなら「他のユーザーのオーディオを聞くにはオーディオに参加してください」と表示されたダイアログがポップアップします。許可せずに入室すると音声は聞こえず、ミーティング画面の左下にヘッドホンアイコンと「オーディオに参加」が表示された状態です。
ヘッドホンアイコンをクリック/タップして、オーディオに参加しましょう。オーディオ参加中はマイクアイコンと「ミュート」表示に切り替わります。
Zoomアプリがミュート設定になっている→ミュート解除
自身の音声が他の参加者に聞こえなかったり、特定の参加者の音声が自身に聞こえなかったりする場合、その参加者の音声がミュート設定になっているかもしれません。
ミーティング画面左下のマイクアイコンに赤い斜線があり「ミュート解除」表示になっていると、自身の音声が他の参加者に聞こえない状態です。マイクアイコンをタップしてミュートを解除しましょう。
特定の参加者の音声が聞こえない場合、発話やミーティング内チャット機能でミュート解除をお願いするなどの方法があります。
ホストがミュート設定をした→ホストがミュート解除
Zoomミーティングのホスト(主催者)や共同ホスト(ホスト権限を共有する参加者)は、参加者のマイクをミュート/ミュート解除する権限があります。自身でミュート設定をしていないのにミュートになっている場合、ホストがプライバシー保護などの理由でミュートにしたのかもしれません。
この場合は発話やミーティング内チャットでホストにミュート解除を依頼しましょう。ホストはミーティング内コントロールの[参加者]メニューから、参加者に[ミュート解除を依頼]を送信して自発的なミュート解除を促すか、[ミュート解除]で即座にミュート解除できます。
Zoomアプリの音量が小さ過ぎる→ボリューム調整
「他のアプリの音声は聞こえるのにZoomミーティングの音声は聞こえない」という場合、ボリュームレベルの設定ミスも考えられます。Zoomミーティング内の設定でマイクまたはスピーカーの音量(入力レベルまたは出力レベル)が小さ過ぎると、音声がほぼ聞こえません。
PCの場合、マイクアイコン右側の[^]→[オーディオ設定]の順にクリックするとオーディオ設定画面が表示されます。マイク・スピーカーの音量スライダーを任意に調整してください。スマホやタブレットの場合は、デバイスのミュートスイッチや音量ボタンを操作して音量を上げます。
マイクへのアクセスが拒否されている→アクセス許可設定をする
スマホやタブレットの場合、Zoomアプリによるマイクへのアクセスが許可されておらず、マイクが音声を拾わないケースもあります。Zoomアプリの初回起動時には「このアプリのマイクへのアクセス権限を許可しますか」といったメッセージが表示されますが、拒否するとマイクを使用できない状態になります。
iPhone/iPadの場合はホーム画面から[設定]→[Zoom]の順にタップし、[マイク]トグルをオンにすることで、マイクへのアクセスを許可できます。
Android端末の場合は[設定]→[プライバシー]→[権限]内の[マイク]の順にタップし、Zoomを選んで[このアプリのマイクへのアクセス権限]をオンにしましょう。
※Android端末は機種によってメニュー名などが異なります。
イヤホンの接続ミス→再接続または他の方法による音声再生
イヤホンの接続の問題でZoomミーティングの音声が聞こえない場合もあります。Zoom以外のアプリで動画や音楽を再生してみましょう。音声がうまく聞こえない場合、音声出力機能の不具合や故障かもしれません。
有線接続のイヤホンを使っている場合、プラグの接触不良やケーブルの断裂などがあると、音声が正しく聞こえません。プラグをしっかり差し込んでも音声が聞こえなければ、デバイス内蔵スピーカーによる音声再生に切り替えるか、イヤホンの買い替えを検討しましょう。
またBluetooth接続など無線接続をするイヤホンがペアリングされていると、内蔵スピーカーから音声が再生されません。内蔵スピーカーで音声再生したい場合はペアリングを解除しましょう。逆にBluetoothイヤホンから音声が聞こえない場合は、ペアリングの解除と再接続をして解決を試みます。
Webブラウザ版で音声が聞こえない→Zoomデスクトップクライアントから参加
PCではWebブラウザからZoomミーティングに参加することもできますが、Webブラウザの種類やバージョンによっては不具合が生じるケースもあります。Webブラウザ版のZoomミーティングで音声が聞こえない場合、Zoomデスクトップクライアントからミーティングに参加しましょう。
ZoomデスクトップクライアントはZoom公式のダウンロードセンター(https://zoom.us/ja/download)から、無料でダウンロード・インストールできます。
ソフトウェアの不具合→再起動やアップデート
ソフトウェアの一時的な不具合により、Zoomミーティングの音声が聞こえないことも考えられます。
デバイスの起動時間が長過ぎたり、OSやアプリのアップデート後に再起動せずに使い続けていたりすると、アプリが正しく稼働しなくなることも珍しくありません。この場合はデバイスを再起動しましょう。
Zoomアプリのバージョンが古いと正常に動作しないこともあるため、定期的にアップデートすることも大切です。
ビデオ通話アプリなどの干渉→Zoom以外のアプリを終了
Zoom以外のビデオ通話アプリなどの干渉により、Zoomミーティングで音声が聞こえないこともあります。マイクやスピーカーが他のアプリで使われていると、Zoomアプリで使用が許可されず、音声の入力・出力ができないケースも確認されています。
Zoom以外で音声を使用するアプリが起動中の場合、他のアプリを終了した上で、Zoomアプリを再起動しましょう。
内蔵のマイク・スピーカーがない→ヘッドセットなどを接続
タブレットやPCは、電話機能が標準搭載されるスマホと異なり、内蔵のマイクやスピーカーを搭載していない機種もあります。こういった機種は、デバイス単独では音声を拾えず、また音声再生もできません。外付けのイヤホンやマイク、またヘッドセットなどを購入し、プラグをジャックに差し込むか無線接続しましょう。
Zoomの音声が聞こえにくい原因と解決方法
Zoomミーティングの音声は聞こえるものの、非常に聞こえにくい場合もあります。例えば背景の雑音がうるさい場合や、ハウリングが起きている場合です。ここでは、Zoomミーティングの音声が聞こえにくい原因と解決方法を解説します。
背景の雑音がうるさいため→「背景雑音を抑制」を設定
背景の雑音がうるさいと、さまざまな音が入力・出力されてしまい、参加者の声が聞き取りにくくなることもあるでしょう。Zoomデスクトップクライアントにはノイズキャンセリング機能が搭載されており、自動的に雑音を抑制します。雑音が大きい場合、以下の手順でノイズ抑制レベルを変更しましょう。
1.Zoomデスクトップクライアントにサインインし、歯車アイコン(設定)をクリック
2.[オーディオ]タブをクリック
3.[背景雑音を抑制]メニューを[自動]から[中]や[高]に切り替え、ノイズ抑制レベルを上げる
・中:PCのファンの音やペンのタップ音など、背景雑音の低減と除去
・高:紙をめくる音やキーボードのタイプ音などの雑音を除去
ハウリングが起きているため→ログイン中のデバイス数を確認
Zoomミーティング中にハウリングを起こし、「キーン」や「ボーン」といった不快な雑音が発生することもあります。ハウリングとは、スピーカーの出力音をマイクが入力することを繰り返し、特定の周波数帯の音を増幅することで雑音が発生する現象です。
ハウリングは、PC・スマホ・タブレットのいずれか2種類のデバイスでミーティングに同時参加している場合などに起こります。この場合はどちらかのデバイスのオーディオを切断しましょう。
PCの場合は[ミュート]メニュー右側の[^]→[コンピュータオーディオから退出]の順にクリック、スマホやタブレットは[詳細]→[オーディオの切断]の順にタップします。
他に、マイクとスピーカーの相性や距離などもハウリングが起こりやすくなる要因です。以下のような対策も講じるとよいでしょう。
・外付けのマイクやスピーカーの接続を解除して内蔵マイク・スピーカーに切り替える
・マイクとスピーカーの距離を離す
・イヤホンやヘッドセットを使う
【関連記事:Zoomで起こるハウリングの原因とは?音声トラブルやZoom導入の問題点と解決策を紹介】
ミーティングの前にスピーカーとマイクのテストを済ませておこう
Zoomデスクトップクライアントの場合、ミーティング参加直前にスピーカーやマイクをテストできます。ミーティング参加前に音声をテストしておけば、音声トラブルを防ぐことにつながるでしょう。以下は具体的な手順です。
1.Zoomミーティングにサインインし、ミーティングを開始
2.オーディオ設定で[参加時にコンピュータでオーディオに自動接続する]をオンにしていない場合、ミーティング参加時にプロンプトが表示される
3.[スピーカーとマイクのテスト]をクリック
4.テストが終了するとミーティング参加
ミーティング中に同様の音声テストを行うこともできます。
1.Zoomミーティングに参加
2.ミーティングメニューの[ミュート/ミュート解除]横にある[^]をクリック
3.オーディオのメニューから「スピーカー&マイクをテストする」を選択する
4.スピーカーのテスト→マイクのテストをする
また、Zoomのテストミーティング(http://zoom.us/test)にアクセスすれば、アカウント不要で接続テストができます。「参加」をクリックして進めましょう。
【関連記事:Zoomミーティングのテスト方法とトラブル解決方法をまとめて解説】
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Zoomミーティングには「40分で強制退出される」というトラブルも起こります。これはホストが無料アカウントユーザーであるからです。有料ライセンスを取得すれば、ミーティングを実質無制限(30時間/1回)で開催できるようになる他、組織利用に向いた強力な管理機能も使えるようになります。
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まとめ
Zoomミーティングはビジネスシーンで使い勝手の良いWeb会議システムですが、使用方法次第では音声トラブルも起こります。原因はZoomアプリの設定ミスやイヤホンの接続ミスなどさまざまです。原因に応じて解決方法は異なるため、本記事も参考にしながら落ち着いて対処しましょう。
イッツコムは有料版Zoomの他に法人向け光回線など各種関連サービスを提供しており、トラブルを起こさないZoom運用を多角的にサポートできます。Zoomの快適な運用をお求めなら、ニーズに応じたトータルサポートができるイッツコムにご相談ください。