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Web会議にはセキュリティ確保が不可欠!具体的な強化策を知りリスクを回避しよう!

こんにちは!イッツコムの佐藤です!

オフィスの分散化やテレワークの普及に伴い、Web会議の機会が増えたという企業も多いのではないでしょうか?Web会議は遠くにいる社員や取引先の人たちと簡単にミーティングできるとても便利なツールです。

しかし、便利さの裏にはセキュリティリスクという大きな問題が隠れています。安全にWeb会議を行うためには、セキュリティに対する意識を高めて適切に対策することが大切です。そこで、今回はWeb会議の際に徹底したいセキュリティに関して解説します。

情報漏えいは企業にとって致命的ともいえるダメージを及ぼします。ここで解説するポイントをしっかりと押さえ、安全なWeb会議環境を整えましょう!

Web会議のセキュリティで意識したい2つのポイント


「Web会議のセキュリティといっても、具体的にどうやって対策すればいいの?」と疑問に思う方も多いでしょう。対策の内容は多岐にわたり、ひとつずつ順番に環境を整えるとよいでしょう。

ここからは、Web会議のインフラである「Web会議システム」と「通信回線」について解説します。セキュリティ対策は主にこの2点に対して施す必要があります。

Web会議システム自体のセキュリティ

Web会議システムのセキュリティが弱いと、会議内容を盗み聞きされたり送受信した資料を奪われたりするリスクも考えられます。とはいえ、Web会議システムではユーザーが設定できる範囲を超えてセキュリティを高めることは不可能です。

セキュリティを高めたい場合は、セキュリティレベルが高いWeb会議システムを選ぶしかありません。

利用する通信回線のセキュリティ

Web会議システムのセキュリティが強固だとしても、利用する通信回線のセキュリティに問題があれば本末転倒です。通信を傍受され、そこから情報が拡散してしまう恐れもあるでしょう。

ハイセキュリティのWeb会議システムを導入したからといって安心せず、通信回線にセキュリティに弱い部分がないかしっかりチェックする必要があります。

セキュリティが高いWeb会議システムの見分け方


Web会議システムのセキュリティが提供元に依存すると聞くと、「どこに注目して選べばいいのだろう……?」とさらに不安を感じてしまうのではないでしょうか。そこで、ここではハイセキュリティのWeb会議システムを見分けるための方法を3つご紹介します。

通信が暗号化されているか

Web会議システムを通してやり取りするデータが暗号化されているかは重要なポイントです。提供元のサーバーを経由して情報を送受信する都合上、システム側でしっかり暗号化されていない場合、万が一流出したときに情報がオープンになってしまいます。

Web会議システムが通信の暗号化に対応していれば、もし情報が流出しても暗号が破られない限りその内容は分かりません。「Zoom」など有名なWeb会議システムは通信を暗号化して送受信しています。必ず利用前に通信が暗号化されているかのチェックをするようにしましょう。

ミーティングパスワードを設定できるか

ミーティングに参加するためにパスワードを要求する設定にできればさらに安全です。パスワード設定がない場合、誰でもミーティングに参加できるため通信を暗号化している意味がありません。

中に入り込んでしまえばすべてのミーティング内容が筒抜けになってしまうので、ミーティングルームにパスワード設定が可能かどうかも忘れずにチェックしてくださいね。

さらに、ミーティングに参加する際に必要なURLやIDを毎回変更できるようになっていると、より安全性が高くなります。頻繁にミーティングを開催する場合は必須の機能なので、こちらもしっかりチェックしましょう!

参加者を確認してから参加を許可できる

Web会議システムの中には、IDとパスワードを入力して参加してきたユーザーを一旦待機室に通し、主催者の許可を受けてからミーティングルームに入室する仕組みになっているものがあります。この仕組みを採用していれば、万が一パスワードが第三者に流出したとしても、ミーティングに紛れ込むことを水際で防げます。

何が原因でパスワードが流出するかは分からないため、ぜひこの機能を搭載しているWeb会議システムを選んでくださいね。

なお、イッツコムで提供しているWeb会議システム「Zoom」はここまででご紹介したすべての機能を搭載しています。セキュリティを重視したい企業には「Zoom」はおすすめです!

通信回線のセキュリティを高めるのに役立つ方法


ハイセキュリティなWeb会議システムを選んだら、次に通信回線のセキュリティを考えましょう。デジタル化する現在ではインターネットの利用は不可欠ですが、より安全性の高い通信回線を知ることは大切です。

ここでは、通信回線のセキュリティ強化に役立つ4つのポイントを解説します。いずれも重要なポイントですので、自社の安全を守るためにも、しっかりチェックしておきましょう!

フリーWi-Fiを使わない

不特定多数の人に向けて開かれているフリーWi-Fiはとても便利ですが、Web会議に使うのは危険です。中には通信が暗号化されていなかったり、悪意を持ったユーザーが情報を盗むためにフリーWi-Fiを装ったアクセスポイントを展開していたりする可能性もあります。

テレワークでWeb会議を使う際に、社員がどこから接続するかを把握するのは難しいでしょう。事前に「業務中のフリーWi-Fi利用は禁止する」などのルールを決めておくのがおすすめです。

Wi-Fiを暗号化する

Web会議をWi-Fi接続で利用する際は、オフィス・自宅・出先を問わず必ず通信を暗号化する設定にしてください。これを忘れると、デバイスとWi-Fiルーターの間が平文での通信となり、ここで傍受されてしまう危険性も考えられます。

また、暗号化はただ行えばいいというものではないので注意が必要です。多くのWi-Fiルーターは「WEP」「TKIP」「AES」という3つの暗号化方式に対応していますが、セキュリティが強固で破られにくいのは「AES」です。

WEPはセキュリティ強度が弱く、最近ではキーを解読するツールも出回っているため、非常に危険です。キーが解読されてしまえば暗号化する意味がなくなるので、できるだけWEPは使わないようにしましょう。

VPNを使用する

「もっと安全な通信環境を実現したい!」という方は、任意の拠点間に仮想的な専用線を引いてしまうVPNの利用がおすすめです。VPNを利用すれば一般的なインターネット経由のアクセスよりも安全になります。

しかし、VPNを利用すると通信速度が低下するなど別の問題が発生するケースもあります。セキュリティ強度と快適さのどちらを優先するかを考え、利用するかどうかを決めましょう。

専用回線や閉域網を使用する

「VPNを使わずにセキュリティを高めたい」とお考えの際は、専用線や閉域網を使ってアクセスするのがおすすめです。専用線と閉域網の違いを簡潔に説明すると以下のようになります。

・専用回線:任意の拠点間に光ファイバーを使って物理的な専用回線を敷設する
・閉域網:通信会社が用意したインターネットを経由しない通信経路を使う

専用回線を使用する場合、費用面での負担が大きくなります。イッツコムでは高セキュアの「閉域網」をおすすめしています。

Web会議に使うデバイスのセキュリティ確保も忘れずに!


Web会議システムと通信回線のセキュリティを確保したからといって、そこで満足するのは危険です。Web会議に使うPCなどデバイスのセキュリティ強化もお忘れなく!デバイスのセキュリティを高めるには、以下で解説するポイントを確認しましょう。

セキュリティ機能を有効化する

デバイスのセキュリティ機能を有効化することは基本的なことです。一例として、Windows 10には標準で「Windows Defender」と呼ばれるセキュリティ機能が搭載されています。

これを有効化することで自動的にウイルスやマルウェアに感染していないかスキャンし、感染していた場合は適切に駆除してくれます。通信状況のモニタリングも行っており、危険なサイトにアクセスしようとすると警告してくれるので安心です。

デバイス側のセキュリティがOFFになっているとコンピュータウイルスやマルウェアに感染するリスクが高まり、PCから直接データを抜かれてしまう危険性もあります。

Web会議だけではなく普段の業務でも意識したいポイントです。この機会に使っているデバイスのセキュリティ機能がONになっているかご確認ください!

ファイアウォールを有効化する

PCやルーターには、悪意のある通信を遮断する「ファイアウォール」が搭載されています。これを有効化することで、インターネット側からの不正アクセスを防いでくれます。よりセキュリティを高めるために必ず有効化されているかのチェックを行いましょう!

オフィスで使用するデバイスの場合は、すでにファイアウォールが導入されていることも多いですが、テレワークで使用するデバイスの場合は必ずしも導入されているとは限りません。セキュリティ強度が大きく変わるため、「デバイスもしくはルーターのファイアウォールはONにする」などのルールを作っておくのがおすすめです。

セキュリティ万全のWeb会議システムをお探しならZoomがおすすめ


「Web会議システムのセキュリティ対策」でお悩みの方は、手軽に高いセキュリティを実現できるZoomの利用をご検討ください。Zoomには、セキュリティ面でのメリットが4つあります。

・強固な暗号化方式(AES 256-bit GCM)でミーティング全体を暗号化
・ミーティングIDおよびパスワードの都度変更対応
・待機室を利用できる
・ミーティングロック機能を利用できる

強固な暗号化方式に対応しているだけではなく、万が一パスワードなどが流出しても外部のユーザーに入り込まれないようにする対策が充実しています。必要に応じて上手く活用することで十分なセキュリティを確保できます。

イッツコムでは、Zoomの新規導入もサポートしています。「これからWeb会議を導入したい」「今使っているWeb会議システムから乗り換えたい」と考えている方にも、操作も簡単でおすすめです。適切な導入計画・プランをご提案いたしますので、ぜひイッツコムにご相談ください!

モバイル閉域接続も併用して通信のセキュリティも万全に


「通信回線のセキュリティを確保したい」とお考えの方におすすめなのが「モバイル閉域接続」です。こちらはスマホやモバイルルーターに閉域網にアクセスするための専用SIMを装着し、インターネットから切り離されたネットワークを使用するものです。

具体的には専用SIMでNTTドコモが用意した閉域網に接続し、そこからイッツコムの閉域網にアクセスします。イッツコムの閉域網はインターネットを介することなく企業のネットワークにつなげられるため、外部から攻撃される心配がありません。

インターネットへつなぎたいときも、閉域網から社内ネットワークにアクセスし、社内のファイアウォールを経由してからインターネットに接続するという経路が可能です。ファイアウォールを適切に設定するという条件はありますが、プライベート回線からアクセスするよりも確実にリスクを減らせます。

「モバイル閉域接続」もイッツコムで新規導入・運用サポートを提供しておりますので、手軽に閉域網を使いたいと考えている方は、ぜひご検討ください。

ファイル共有にお悩みならboxがおすすめ!


Web会議に必要なセキュリティを確保しても、「今度はミーティングに必要な資料を安全にやり取りできない……」という悩みを抱えることもあるでしょう。そんなときに役立つのがクラウドストレージです。

特に、イッツコムが提供するboxはビジネスユースに特化しており、セキュリティにも力を入れています。ファイルにパスワードを掛けずに高いセキュリティを保っており、利便性も抜群です。

さらに、boxならストレージの容量は無制限といううれしいポイントも!動画をはじめとした大容量のファイルを仕事でたくさん取り扱うケースでも、容量不足に悩まずにお使いいただけます。

「ファイルをスムーズに共有したい」「さまざまなファイル形式に対応しているクラウドストレージを探している」という方は、ぜひイッツコムにご相談ください。あなたの会社のニーズに合わせた導入をサポートいたします!

まとめ


働き方改革に伴うテレワークの普及やオフィスの分散化などにより、Web会議のニーズは高まる一方です。Web会議を行う際は「Web会議システム」「通信回線」「使用するデバイス」の3つのセキュリティが万全でなければ情報流出につながる危険性があります。

Web会議のセキュリティ面でお悩みの際は、イッツコムにご相談ください。Web会議システムの導入や閉域網アクセスサービスの提供など、さまざまなツールでお悩みをまとめて解消いたします。

また、ビジネスのIT化に関してもサポートしております。コロナ禍の影響もあり、さまざまなことがデジタル化されています。重要視されるIT化に乗り遅れないためにも事前準備はイッツコムにおまかせください!