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Zoom有料版「プロプラン」を利用すべき理由とは?無料版との比較を解説

働き方改革の推進やコロナ禍の影響もあって、近年ではリモートワークの重要性が大きな注目を集めています。リモート会議を支援するビデオ会議ツールZoomには無料版と有料版があり、有料アカウントを使えばさらに便利な機能が使用できます。オンライン会議や打ち合わせなどでZoomを使ったことがある方は多いでしょうが、無料版と有料版の具体的な違いについてよく分からないという方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、無料版と有料版のZoom プロの違いについてご紹介します。Zoomの有料プランが気になる方はぜひ参考にしてください。


zoom 他にも超便利なZoomの活用方法!

Zoom有料版「プロプラン」とは?


Zoomは無料版でもミーティングやチャットや画面共有などの機能を利用できますが、ホストが有料アカウントを取得していればZoomミーティングの活用範囲は大きく広がります。まずはZoom有料版とは何かを見ていきましょう。

Zoom無料版は機能限定のお試し版

Zoomは無料で利用できますが、無料版にはグループミーティングの40分制限など、複数の機能制限があります。個人利用なら便利に活用できるかもしれませんが、ビジネスユースには適切とは言えません。

Zoom無料版はあくまでお試し版です。Zoom有料版なら機能制限を解除でき、また上位のプランほど充実した機能を利用できます。

Zoom有料版は「プロ」「ビジネス」「エンタープライズ」の3種類

Zoom有料版のプランはプロ・ビジネス・エンタープライズの3種類です。Zoomの利用規模に応じて、いつでも上位のプランに切り替えられます。

・プロ:小規模チーム向け
・ビジネス:中小企業向け
・エンタープライズ:大企業向け

全てのプランでグループミーティングの40分制限を解除でき、実質無制限(30時間/1回)で利用できます。

Zoom有料版のID数はホスト数

Zoomの有料アカウント登録が必要なのはホスト(主催者)のみです。ホストのアカウントレベルに応じて設定やミーティングセッションで利用できる機能が変わるため、招待される参加者は引き続き無料アカウントで問題ありません。

また有料版の料金設定は「1ID当たり○○円、契約ライセンス数○ID~○ID」となっています。ライセンス数はホスト数、つまり「同時開催できるミーティング数」です。必要なホスト数に応じて上位のプランに切り替えるという考え方もできます。

Zoom無料版と有料版のプラン内容


Zoomには無料版のほかに機能拡張版の有料プランが用意されています。有料版は利用する企業の環境に合わせて3つのプランがあり、用途によって適切なプランを選択することが重要です。ここからは、各プランの違いについて解説します。

【無料】基本プラン

・最大100人までの会議を開催可能
・1対1の会議は時間無制限
・3人以上の会議は40分まで
・会議回数の制限なし
・セキュリティあり
・Web会議外でも常時利用可能なチャット機能「Zoom Chat」が標準搭載

ZoomはWeb会議を行えるツールです。パソコンのほかスマートフォンでも利用でき、無料で使えるのが特徴です。無料版は機能制限がありますがWeb会議に必要な機能は一通り揃っています。会議回数の制限がなく多機能なことから人気を呼んでいます。

【有料】小規模チーム向け「プロプラン」

・無料版のすべての機能が使用可能
・大人数で会議を行う場合はオプションで参加人数の拡張が可能
・3人以上の会議は30時間まで
・ユーザー管理機能・管理者機能コントロールが利用可能
・レポーティング機能を利用すればグループ内で行われる会議を把握できる
・Zoom Cloudに会議を録画した動画ファイルを保存可能(容量1GB)
・Skype for Businessとの互換性あり
・Zoom ビデオウェビナーが追加オプションとしてアドオン可能

有料のZoom プロでは多人数会議の制限時間が30時間まで延長されます。追加オプションを利用すれば参加人数のさらなる拡張も可能です。ほかにもアカウントの管理機能やスケジューラーの指定機能も追加されており、組織的な運用に適したプランとなっています。

【有料】中小企業向け「ビジネスプラン」

・無料版とZoom プロ版のすべての機能が使用可能
・大人数会議の最大参加人数は標準で300人まで招待可能
・管理用ダッシュボードが利用可能
・オリジナルのURLを作成できる
・シングルサインオン機能

Zoom プロの機能向上版として中小企業向けの「ビジネスプラン」が用意されています。Zoom プロの機能がすべて使用できるほか会議の参加人数が拡張されており、さらに大人数での運用が想定された内容です。「(会社名).zoom.us」のURLを作成でき、ドメイン機能も強化されています。

【有料】大企業向け「エンタープライズプラン」

・中小企業向けの「ビジネスプラン」までのすべての機能が使用可能
・大人数会議の最大参加人数は標準で500人まで招待可能
・容量無制限にてZoom Cloudに会議を録画した動画ファイルを保存可能
・Zoomビデオウェビナーの「Webinar500」が標準搭載

大企業や大規模な組織向けの「エンタープライズプラン」はビジネスプランまでのすべての機能が使用できるほか、「Zoomビデオウェビナー」機能が標準搭載されています。どの契約IDからでも、参加者500人までのウェビナーを開催可能です。

Zoomプロプランならではの機能


Zoomでは無料版と有料版のプランがあり、どのプランでどの機能が使えるのかわかりにくいと感じる方もいるでしょう。ここからはどのプランでも使用可能な共通機能と、Zoom プロ以上のプランで使用可能な機能について解説します。

無料版と共通する基本機能

・1対1の会議
・多人数での会議
・ビデオ会議機能
・セキュリティ機能

無料プランでもZoomの基本的な機能は使用できます。Webカメラで互いの映像を表示できるので、相手の顔を見ながら会議ができます。画面共有による資料の同時閲覧や共有画面上での共同注釈機能もあり、会議に必要な機能はひととおり取りそろっています。無料版だけでも十分な機能を備えていますが、ビジネス用に使うには物足りない要素もあります。

録画のクラウド保存

Zoomプロでは、Zoomクラウドに1GBまでの録画・音声データを保存できます。無料版ではクラウドではなく使用者のパソコンのローカルストレージに保存されるため、メンバーと記録を共有するには別途クラウドストレージを用意しなければなりません。

過去の会議の内容をいつでも見返せられ、議事録の作成などに役立つ機能です。

利用履歴の管理

アカウントの権利権限をもつユーザーはビデオやオーディオ、チャットファイルなど各ユーザーの利用履歴を管理できます。誰がどのファイルにアクセスしたか把握できるので、セキュリティ面で頼りになる機能となるでしょう。

これらの情報は、記録管理にアクセスすることで日付やミーティングID、ホストなどのキーワードで検索して簡単に抽出することが可能です。

オプションで100名以上のWeb会議が可能

Zoom プロでは会議の参加人数は100人が上限ですが、オプションで500人、1,000人まで拡張できます。「ビジネスプラン」では300名、「エンタープライズプラン」の仕様では500人まで参加可能です。

メンバーがそれぞれの自宅から会議に参加するリモートワーク環境では参加人数枠が足りなくなることもあるでしょう。そのようなときは参加可能人数を拡張するとさらに便利にZoomを利用できます。

投票機能

投票機能を利用できることも無料版とプロプランの違いのひとつです。ホストはZoom WebポータルまたはZoomミーティング内で投票を追加・編集・開始でき、多数の参加者から一括で意見を集められます。

1回のミーティングで作成できる投票は最大25、各投票の質問数は最大10です。投票結果のレポートを一括でダウンロードもでき、採決やレクリエーションなどに役立ちます。

ユーザー管理

詳細なユーザー管理ができることも無料版とプロプランの違いのひとつです。アカウントオーナーや管理者は、Zoom Webポータルから以下のような項目を管理できます。

・新規ユーザーの追加
社員内の有料・無料ユーザーを管理対象に置くことで、ユーザー同士が自動的に連絡先に登録されます。一括で新規ユーザーを追加できることで、社員数が多い場合も手間がかかりません。

新規ユーザーを自動的に登録後、連絡先に登録されたユーザーとのビデオミーティングが簡単に行えます。さらに、登録されたユーザー同士がビジネスチャット機能の「Zoom chat」を利用していれば社内コミュニケーションの活性化も期待できます。「Zoom chat」はビデオ会議機能とは別にZoomのアプリ内で利用することができる機能で、文字のコミュニケーションということで、シンプルで気軽に利用できる点が利点です。

・保留中ユーザーの表示・再送信
新規ユーザー追加により、Zoomの招待状を受け取り、その際にリクエストを登録していなかったユーザーの確認が可能です。確認後は、そのユーザーに対してリクエストメールを「再送信」できます。

・ユーザーのライセンス・アドオン・ロールの編集
各ユーザーに対して、「ベーシック」(無償プラン)「ライセンス」(有償プラン)「オンプレミス」(特殊な有償プラン)の3つのライセンスを選択できます。また、大規模ミーティングやウェビナーなどが利用できる「アドオンライセンス」も割り当てられます。(割り当てる前にアドオンを購入する必要あり)ロールの編集は、「オーナー」「管理者」「メンバー」「カスタムロール」の権限を持つユーザーをアカウントオーナーが設定可能です。

・外部連絡先の表示と削除
特定の外部連絡先を追加することで、外部連絡先から登録ユーザーのアカウントにアクセスができます。外部連絡先の表示や削除できるユーザーも設定可能です。

共同ホストによるミーティング管理

参加者を「共同ホスト」に指定できることも無料版とプロプランの大きな違いのひとつです。共同ホストはホスト権限を共有する参加者で、他の参加者の音声やビデオの停止/開始や会議のロックなどが可能でホストをサポートすることができます。

特に参加者を少人数のグループに分けてミーティングを行うブレイクアウトルーム機能では、共同ホストが参加者の割り当てやグループ分け後の参加者の移動が可能となり、大規模なミーティングで円滑な会議運営をする際に重宝します。

ウェビナーの開催

プロプランを契約した上でウェビナーアドオンを購入すれば、Zoomミーティングの他に「Zoomビデオウェビナー」を利用できるのも利点です。

使用するツールはZoomミーティングと同じくZoomアプリですが、Zoomビデオウェビナーでは一般参加者の音声・ビデオや画面共有の開始を原則として禁止し、「講演の視聴者」として扱います。これにより講演者側と視聴者側を明確に分離し、ステージと客席に分かれたバーチャルなセミナーの開催が可能です。

SNSストリーミング配信機能

プロプランならFacebookやYouTubeなどのSNSで会議の模様をストリーミング配信できます。これは特に不特定多数の視聴者に向けたウェビナー配信と相性のよい機能です。

会社説明会やサービス説明会などのウェビナーをSNSでストリーミング配信することで、Zoomを利用しないユーザーに対しても広く情報を伝えられます。

Zoomプロプランを選ぶべきポイント


Zoomはとても便利なツールですが、ビジネスのシーンで無料版を利用するのには少し不便を感じていて、無料版からZoom プロにアップグレードすることで可能となる機能について知りたい方も多いでしょう。ここからは、Zoom プロに移行すると使える便利な機能についてピックアップしました。

長時間の会話が必要な場合

無料版では3人以上での会議は40分までに制限されており、長時間の会議には向いていません。1度会議を終えてもう1度開催すれば長時間の会議も可能ですが、手間がかかる、集中力が途切れるといった弊害もあります。複数人での会議を長時間行いたい場合はZoom プロへ移行を考えてよいでしょう。

記録を残したい場合

会議の様子を録画や録音する機能はプレゼンなどにも役立つのでビジネス向きといえます。無料プランにもローカルに録画を保存する機能は備わっていますが、クラウド上への保存には非対応です。音声やチャットデータも保存ができないので、ビジネスの場で用いるには物足りなさを感じるかもしれません。

利用履歴を管理したい場合

Zoomの機能をいつ誰がどのくらい何のために利用したのか記録ができるので、ほかのユーザーの管理がしやすくなります。無駄な時間を使っていないか、議題にあった意義のある会議なのか分析することで業務効率の向上や勤務態度の把握に役立つでしょう。

トラブルシューティングの対応が必要な場合

企業で運用する場合、利用人数の多さからトラブルシューティングは重要です。渡されたツールの使い方がわからない状況が頻発すると業務効率に関わるほか、社員にツール自体が受け入れられない可能性もあります。Zoom プロではテクニカルサポートとして、サポートスタッフの利用が可能です。

ウェビナーを運営したい場合

コロナ禍の影響もあってオンライン化したセミナー、つまりウェビナー(オンラインセミナー)が一般化している状況です。ウェビナーなら会場設営や資料印刷が必要なく、規模が大きくなるほど多大なコスト削減効果を享受できます。

遠方の視聴者もインターネット環境さえあれば参加できるのも利点です。Zoomプロプランなら簡単にウェビナー開催ができ、また収益化オプションを利用して有料ウェビナーの運営にも対応できます。

Zoomプロプランを快適に活用するならイッツコム!


無料版Zoomには複数の機能制限がありビジネスユースには機能不足ですが、イッツコムなら日本語サポート込みのZoomプロプランを1か月無料で使用感を確かめられます。オフィス内からZoomを利用するなら「イッツコム光接続サービス」、オフィス外からなら「モバイル閉域接続」を組み合わせれば快適です。

まずは1か月無料トライアル「Zoom」

有料版Zoomはミーティングを実質無制限で利用でき、無料版ではできないZoom利用状況の管理にも対応します。他にもウェビナー開催やSNSでのストリーミング配信など便利な機能が豊富で、Web会議システムを最大限活用するなら有料プランの登録がおすすめです。

しかし、無料版Zoomに慣れていると有料版Zoomの有用性はピンとこないかもしれません。イッツコムなら有料版Zoomの1か月無料トライアルを実施中です。全てのプランで日本語サポート窓口も利用できるので、まずは無料トライアルで使用感を試してみましょう。

オフィスから安定したZoom利用「イッツコム光接続サービス」

Zoomを利用する上で気になるのが接続の安定性です。Zoomは独自のデータ圧縮技術により接続の安定性が高いWeb会議システムですが、インターネット回線の接続状況次第では遅延や強制退出が発生します。

そこで導入したいのが、高速かつ安定した法人向け光回線「イッツコム光接続サービス」です。通信速度は下り2Gbps・上り1Gbpsと一般的な光回線より高速な上、最新のインターネット接続方式「IPv6 IPoE」に標準対応しており、時間帯によらず安定したインターネット接続ができます。

光回線・プロバイダ一体型のサービスなので、他社サービスよりランニングコストを抑えられる上、トラブルの際の窓口を一本化できることも利点です。

オフィス外からも快適にZoom利用「データSIM」

Zoomは現場の状況確認や出先での会議参加、テレワーカーとの連絡手段にも活用できます。場所にかかわらず利用できることがZoomの利点のひとつですが、ビジネスユースならオフィス外の通信環境の整備が必須です。

そこで「法人データSIM」がおすすめです。法人データSIMは、1か月に利用できるデータ通信容量と必要なSIM枚数を組み合わせて契約できます。また、シェアプランでご契約いただくと、契約したデータ容量を発行したSIM同士で共有できます。

SIMカードはスマホだけでなくタブレットやPC、SIM対応のPOSレジや監視カメラにも挿入できるため、通信手段をひとつのサービスにまとめられるのも利点です。通信可能なウェアラブルカメラにSIMを搭載し、Zoomと組み合わせることで工事現場の映像を事務所に伝送できるなどの使用方法もあります。

まとめ


Zoomには無料版と有料版のプランがあり、利用可能な機能に差があります。無料版でもリモート会議を行うのに必要な機能がそろっていますが、ビジネスシーンで用いるのであれば有料版のZoom プロが便利でしょう。組織的な運用に適した機能が充実しており、単なる会議ツールとしてだけではなく、リモート環境を管理するツールとして業務の効率化をサポートしてくれます。

ワークスタイルやビジネス環境のことでご要望があれば、イッツコムにご相談ください。イッツコムではリモート環境をサポートする充実した法人向けサービスをご用意しています。