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メルマガ広告とは?費用や広告効果を高めるポイント、メールの活用方法を解説

現代のマーケティングのトレンドは目まぐるしく変化しています。認知目的や購入プロセスを後押しする目的として広告施策を打ってみたものの、流入率やコンバージョン率などに課題を抱えている企業は珍しくありません。課題解決のためにメルマガ広告の採用を検討している企業担当の方もいるのではないでしょうか。

メルマガ広告の効果や運用方法、メールマーケティングについて理解を深めることで、具体的な広告施策を検討できます。マーケティング専任者が不在でも活用できる便利ツールにも目を向け、スマートに課題を解決しましょう。

そこでこの記事では、メルマガ広告の課金方式や出稿先の選び方、運用ポイント・注意点やメルマガ広告以外のメールマーケティング手法についてご紹介します。

メルマガ広告とは?期待できる効果


メルマガ広告は古くから活用されているマーケティング手法ですが、依然として重要なチャネルと考えられています。まずは基礎知識として、メルマガ広告の概要やメリットを見ていきましょう。

メルマガ広告とは

メルマガ広告とは、メールマガジンの運営母体にメール記事内広告の出稿を依頼し、多数の購読者に広告を届けることです。自社でメルマガを運営することとは意味が異なります。

すでに多数の購読者を抱えている運営母体を通じて、特定カテゴリや全メルマガの記事内に広告を挿入する仕組みです。自社でターゲット層のメールアドレスを取得する必要はありません。

広告掲載料はかかりますが、ターゲットと興味関心が一致するメディアでメルマガ広告を打つことで、大きな広告効果を期待できます。

メルマガ広告のメリット

メルマガ広告は非常に多くのターゲットへ確実にリーチでき、ワンクリックでリンク先へ誘導できます。主なメリットは以下の通りです。

・他の広告施策より低コスト
・多数の購読者に情報を届けられる
・媒体によってはターゲット層を絞って情報を届けられる
・LP(ランディングページ)やWebサービスページへスムーズに誘導できる
・トラッキング設定をするだけで効果測定ができる

メルマガ広告の課金方式は3種類


メルマガ広告には以下3種類の配信方式・課金方式があります。

・クリック課金方式(CPC)
・配信課金方式
・一斉配信方式

媒体によって選択できる方式は異なります。利用前にそれぞれのメリット・デメリットを把握しておきましょう。

クリック課金方式(CPC)

クリック課金方式とは、メルマガ広告が1クリックされるごとに課金される方式です。広告出稿したメルマガを配信したり表示したりするだけでは広告料の発生はありません。広告料の目安は、1クリック当たり300円~800円程度です。

メルマガは受信ボックスに届いただけで未読のままだったり、メルマガを読んでも広告を読み飛ばされたりするケースもあります。クリック課金方式は他の課金方式に比べて高額ですが、メルマガ広告に興味を持つ購読者のみにフォーカスしたアプローチ・コスト投下が可能です。

配信課金方式

配信課金方式とは、メルマガ配信数に応じて課金される方式です。配信先は無差別ではなく、購読者の性別・地域などの属性によって配信カテゴリを事前設定し、配信対象をターゲティングさせられます。広告料の目安は、メルマガ配信1件当たり5円~100円程度です。

配信した事実に対する課金であるため、メルマガの未読や広告の読み飛ばしがあっても課金されます。広告効果につながらないケースも考えられますが、クリック課金方式よりも費用を抑えた広告出稿が可能です。

一斉配信方式

一斉配信方式もメルマガ配信数に応じて課金される方式ですが、大きく違う点は、メルマガ購読者全員に配信するのが前提ということです。属性による配信カテゴリの選定など、ターゲット層の絞り込みには対応しません。広告料の目安は、配信数×0.1円~2円程度です。

ターゲット層を絞らないことで、広告の無駄打ちが多くなる懸念はあります。メディアと商品の方向性が合致していれば、コストパフォーマンスの高い広告配信も可能です。クリエイティブ次第ですが、これまでアプローチしてこなかった層にも広く商品を紹介でき、新規顧客開拓につながることも期待できます。

メルマガ広告出稿先の選び方と運用ポイント


メルマガ広告の出稿先を選ぶ際に重視したいのは以下3点です。

・ターゲット層のマッチング
・予算と広告効果のバランス
・メディアの成長性

運用に当たっては、複数メディアを並行利用することや、継続的な効果測定も大切です。メルマガ広告の運用イメージをよりクリアに把握しましょう。

ターゲット層のマッチング

商品・サービスと媒体の方向性をそろえることは重要です。メルマガ運営母体によって「IT業界関係者向け」「購読者は女性100%」といった強みの違いがあり、購読者層は異なります。

例えば、男性をターゲットとして設定している場合、「女性100%」の媒体に広告出稿しても有意な広告効果は期待できません。リーチできる顧客層を分析し、自社のターゲットに合った出稿先を選定しましょう。

予算と広告効果のバランス

メルマガ運営母体によって課金方式や広告費用は異なります。最低広告料が数10万円というサービスも珍しくありません。広告施策全体の中でメルマガ広告に投入できる予算と、期待できる広告効果を勘案することは重要です。

流入量やコンバージョンの増加につながらなければ、せっかくのメルマガ広告は無駄打ちになってしまいます。予算内で高い広告効果が期待できる出稿先を選びましょう。

メディアの成長性

メルマガ運営母体の成長性も重要な比較ポイントです。メルマガの購読者が増えなければ、メルマガ広告がアプローチできる見込み顧客も増えません。同じユーザーにアピールし続けても、広告効果の向上は見込めないでしょう。

メルマガ広告を継続配信することによる広告効果の向上を目指すなら、成長が見込める出稿先を選定することも重要です。

複数メディアの並行利用

出稿先をひとつに絞っても、実際の広告効果は出稿してみなければ分かりません。事前分析ではA社が有用に思えても、実際にはB社のほうがトータルの広告効果は高かったり、A社・B社それぞれの購読者層にアピールするほうが効果的だったりすることも考えられます。

そこで初めから出稿先をひとつに限定せず、複数メディアを利用しながら比較検討していくこともポイントです。

継続的な効果測定

広告効果は効果測定をすることで把握できます。効果測定をしなければ、どのメディアへの広告が何に影響しているのかを具体的に把握・分析できません。

そこでアクセス解析ツールと連携し、メルマガ集客解析用のリンクURLを作成するなどします。これによりメルマガ配信後にクリック率や流入先ページでの行動、コンバージョン率などの効果測定が可能です。効果測定をすることで、複数の広告施策の費用対効果や課題を詳細に分析できます。

メルマガ広告の注意点


メルマガ広告はうまく活用すれば大きな効果を得られますが、以下のような注意点もあります。

・出稿者はメールアドレスを取得できない
・読み飛ばされる恐れもある

このようなマーケティング上の弱点もあることを理解しておきましょう。

メールアドレスが取得できない

メルマガの配信リストは配信メディアのものです。メルマガ広告の掲載は依頼できますが、リーチした配信先のメールアドレスは取得できません。購読者に会員登録などをしてもらわなければ自社で顧客情報を収集できず、他のマーケティング施策に生かせないという問題があります。

読み飛ばされる恐れも

メルマガ広告の出稿者は媒体選定をしますが、基本的に選定できるのはカテゴリまでで、特定メルマガの指定はできません。ここで注意したいのは、メルマガ購読者が求めているのはコンテンツの内容であって、広告ではないということです。

コンテンツの内容やクオリティに合わない広告、購読者の価値観に合わない広告は読み飛ばされる可能性が高いでしょう。そこで魅力あるキャッチコピーや画像を作成し、クリエイティブでアピールする努力が求められます。併せてコンバージョンに結び付けやすい商品詳細ページやサービス紹介ページなどのLP作成も重要です。

メルマガ広告以外のメールマーケティング手法


メルマガ広告には費用対効果の問題があり、広告施策が成功しない場合もあります。メールマーケティングにはメルマガ配信・One To Oneメール・ステップメールといった手法もあるため、メルマガ広告にこだわらず、自社の課題解決にとって効果的な方法を検討するのもおすすめです。

メルマガ配信

メルマガ広告からは顧客情報を取得しにくく、他のマーケティング施策に生かしにくい問題があります。そこでメルマガを自社で配信することも選択肢のひとつです。

MA(マーケティング・オートメーション)などのツールを活用すれば、顧客データベースから配信リストを作成し、効率的にメルマガを配信できます。併せて登録フォームやLPを作成すれば、首尾一貫した広告施策を打てるようになり、データ活用の仕組みを整えやすくなるのも利点です。

One To Oneメール

One To Oneメールとは、顧客それぞれの属性・ニーズ・状況に合わせてカスタマイズしたメールを指します。メルマガのような不特定多数向けの一斉送信メールではなく、件名や本文に顧客の名前を含めるなどして、顧客がより親近感を覚えるメールです。

担当者が手書きで送ることもできますが、MAなどで顧客情報を分析した上で自動送信もできます。メルマガは不特定多数に向けられたメールとしてスルーされやすい傾向もありますが、One To Oneメールなら開封率を高め、また個別の状況に合わせたアプローチが可能です。

ステップメール

ステップメールとは、顧客が初めて商品購入した時点などを起点とし、あらかじめ設定したシナリオに沿って段階的にメールを送信する仕組みを指します。例えば、資料請求日にお礼メールを送り、数日後に商品の印象について探るメールを送り、その後に商品購入を促すメールを送るといった流れです。

多くの見込み顧客・顧客の行動を追い続けるのは困難ですが、あらかじめシナリオ設計とメール作成を済ませておくことで、行動をトリガーとして自動的にメールで個別対応ができます。

メールマーケティングの簡単導入と効率化はイッツコム!


イッツコムは営業部門でメールマーケティングも対応できる「ホットプロファイル」や、コンテンツ管理やワークフロー自動化ができる「Box」を提供しています。これらのツールを組み合わせれば、メールマーケティングの簡単導入と効率化が可能です。

営業部門でメールマーケティングも対応「ホットプロファイル」

メルマガの配信やOne To Oneメールの送信は、マーケティング部門を持たない企業にとっては負担が大きい作業でしょう。

名刺管理・SFA(営業支援ツール)・MA一体型の「ホットプロファイル」なら、営業パーソンによるメルマガ配信・One To Oneメール送信と商談効率化を両立させられます。名刺をスマホでスキャンするだけで顧客データベースを自動作成し、営業部門内での商談進捗や顧客情報の一元管理が可能です。

専門知識不要で登録フォーム・LPを作成・管理でき、顧客データベースから簡単にリードを抽出、メルマガ配信・One To Oneメール送信もひとつのツールで完結できます。配信リストは営業アプローチリストやルート営業マップと連携でき、オンライン・オフラインの営業活動を多角的に支援できるのが強みです。

コンテンツ管理やワークフロー自動化には「Box」

メールマーケティングを取り入れると、デジタルコンテンツの管理や各種ワークフローが煩雑になります。そこで導入したいのが、容量無制限のクラウドストレージであらゆるコンテンツを安全に管理できる「Box」です。

営業資料・販促資料やキャンペーン関連のデータなどを一元管理でき、社内外のパートナーとのオンライン共同編集や50世代以上のバージョン管理にも対応します。シンプルな操作でファイル管理環境を常にクリーンに保てるのも魅力です。また「Box Relay」を活用すれば、販促資料や契約書類などの回覧・承認・契約ワークフローを自動化できます。

まとめ


メルマガ広告はうまくターゲットにリーチできれば効果を発揮しますが、読み飛ばされるケースもある上、購読者のメールアドレスは取得できません。自社で定期的にメルマガ配信したり、顧客の状況・ニーズの変化に合わせてOne To Oneメールを送信したりするほうが効果的な場合もあります。

イッツコムなら「ホットプロファイル」と「Box」の組み合わせにより、コンテンツを安全に管理しながら、営業パーソンがメールマーケティングも担当できます。メールを活用した広告施策・マーケティング施策をお求めなら、メルマガ広告よりもより直接的なアプローチができるイッツコムにご相談ください。